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2020年 12月の記事 (13)

あばしりばんがいち 2020/12/28 00:00

ルビーの赤のワイン口に含めば英雄達の哀しみが聞こえ始める

はてさて昨日からの続きです。
相変わらず誰得自己満記事ですが、酔狂な方はお付き合いください。
では。


まずはロボットヒーローの流れからキョーダインです。
衣装の造形もよく、温かみとヒロイックさが同居したとてもいいデザインだと思います。
共通パーツもないのに兄弟ロボットとわかるデザイン分けも実に素晴らしいですね。
ここから変形(変身といって良いレベルの変わりっぷりw)するマシン形態も、この時代にシャークマウスが盛り込まれていたりして実に尖ってます。
デザイン系列としてはキカイダー→ロボット刑事筋ではなく、ビジンダーの直系ですよね。
その先にキョーダインがある思えばあのドちらかったデザイン(ビジンダー好きな方すみません)もその意義があったということでしょうかね?
さてスカイゼルグランゼル共々元デザインがよくまとまっているので、ドット化も実にすんなり行きました。メインカラーと象徴的なパーツ(シルエット)が揃っていればどうやってもそれらしく見えるという見本ですね。本当に石森先生ナイスお仕事です。

ちなみにキョーダインは大鉄人17ともども鉄人シリーズというカテゴリーのシリーズモノ扱いらしいです。


続いてはアクマイザー3。
変身要素を除いた意欲的なヒーロー作品ですね(結局あとあと人間態は出てきてしまいますが…)。
基本的に怪人たちがドラマを演じるため、メインキャラクターたちはこの姿のまま表情が変わったりするんですね。
この手の試みは前回の描いたロボット刑事でも目の色の変化による感情表現でも行われ、最終的に漫画的に目の表情がコロコロ変化するロボコンで結実することになります。
送り手としても被り物たちに芝居をさせるという事はひとつの重要なテーマだったのでしょうね。
感情の可視化はゲームにおける表現としてもわりと重要な要素ではありますし、先人たちの工夫の歴史というものには実に感じ入るものがあります。

む…盛大に話が逸れましたねw
さてアクマイザー3からはザビタン、イビル、ガブラ、ダルニア、メザロードと少し多めになっています。
ではまずザビタンから。
デザインの方向性としては永井豪先生のデビルマンと同じ切り口ですね。
同じ悪魔ネタで頭にコウモリを被せるというモチーフが被っているので、もしかすると「俺ならこうするなぁ」みたいな感じであえて被せたパターンなのかもしれませんね。
石森先生と永井先生は一応師弟関係でもありますし。
アクマイザーの3人すべてに言える事なのですが、やはりそれぞれにシンボルカラーとシルエットの差異が明確なので、キョーダインと同じく本当に描きやすかったです。
色数、サイズを考えると相当な情報量を詰め込めたのではないでしょうか?
特に顔にそこそこのサイズの色の塊が複数配置されていると、それだけで一気に華やかな印象になりますね。
それにザビタンはストロンガー同様黒赤白という配色なので締まったかっこよさが出やすくて実にありがたいです。

続いてイビル。
細長い顔に黒、黄色とコントラスト強めの配色のお陰でスリム感がとてもよく出せたんじゃないかなと。
やはり本体の方では特に苦労はなかったのですが、武器であるジョーガンの複雑な形状をこのサイズで表現するのはちょっと難しかったです。
(実はそれが面倒だなーと思ったので、最初アクマイザー3人に武器は持たせてなかったんですよね)

三銃士最後はガブラです。
もともと異質なデザインですが、この一連で描いてきたものの中でも別物感がすごいですね。
そのボリューミィな姿をなんとな落とし込もうとがんばってみました。
やはり特に苦心した部分はなかったのですが、目をまんまるにするかタレ気味にするかで迷い、可愛げを優先してタレ目の方を採用する事にしました。
丸目もいいんですが、なんだか圧が増す気がしたもので…
あと本体に比重割きすぎてデンブルが適当過ぎますねw反省

さーて…
ダルニアです。
できればオリジナルの独特な雰囲気を再現したかったのですが、なんか半端な状態に収まってしまいました。
逃げた私をお許しください。


ダルニアは当時の「怪人」の文脈で造形されているので、ああいう姿になってはいますが、仮に今作られるとするならドール風きぐるみになったりするのかなーみたいな事を思ってちょっと描いてみました。
構成されている要素としてはエルフですものね。
しかしこれはこれでニチアサとかで出てきたらトラウマ製造機になってしまいそうですw
当時のダルニアの方もその辺りはどうだったのでしょう?
aVAshiriは人形が怖い子だったのでもし幼少期にダルニアに出会っていたらギャン泣きしてたと思います。

アクマイザーのトリを飾るのはメザロード。
本作品内でのアクマ族の設定としては、彼らは大異変から地下世界に逃げ込んだ先住民族で、その過酷な環境に適応する為に肉体を改造し、異形化した存在であり、各地に残る悪魔や怪物などの伝説は現人類に目撃された彼らの事を語ったモノであった…みたいな感じなのですね。
メザロードはまさにそれを体現するような象徴的なデザインで、クリアフードの中にいかにも悪魔みたいな顔やメカディテールが収まっているという、「背負っている設定をダイレクトに表現しました!以上!」という身も蓋もなさが素晴らしいです。
ただその素晴らしいデザインに反してキャラクターとしては、典型的な悪いヤツというか「悪の幹部」の域を出ないもので、ハカイダー等の悪の戦士と呼ばれる宿敵、ライバル的な自分の美学で動いたりする自己主張の激しい存在と比べると物足りない感じなんですね…
ああいったキャラはさらに上がいて(メザロードも完全にトップという訳ではないですが)、ある程度好き勝手が許される遊撃隊的な立ち位置にいればこそ輝くのかも知れません。

メザロードの頭は顔部分がまるっとクリアフードなので、その下に顔があるという表現をがんばってみましたがどうでしょうか?
ちなみに真っ赤な口を表現したいなーみたいに思って最初そっちを優先してわりと鮮やかな赤を使っていたのですが、なんだかデビルワールドが脳裏にチラツキ出したので今の暗い色に落ち着きました。


アクマイザーシリーズ第二弾超神ビビューン。
扱い的にはアクマイザー3のセカンドシーズンということのようですね。

一応前作ラストで散った悪魔三銃士たちの魂を人間の若者たちが引き継いだ事により超神が誕生した…という設定(第一話では一応姿も出てくる)はありますし、大ボスである大魔王の存在も引き継がれてはいますが、アクマ族をはじめとする世界観そのものを引き継いている訳ではなく、完全に別作品と言っていい内容になっています。
ちなみにDLブログ時代にビビューン単独で一本記事書いてたぐらい大好きなのですが、今回は語りはほどほどに収まるよう善処します…

まず天の超神、ビビューン。
風や太陽の力を使う為に、いかにもなデザインをしてますね。
要素だけ拾えばアカレンジャーの強化フォームかな?みたいな雰囲気もありますね。
石森先生的にシンプルにシンプルにみたいなところで勝負していたのか、なんだかディフォルメすると一気に企業マスコット感みたいなものも出てきますね。
情報量の少なさゆえのスカスカ感が出ないよう、クリア部分の透け感の表現をがんばってみました。

続いて海の超神、バシャーン。
サメモチーフのヒーローはそこそこいますがこれだけ魚魚したヒーローは他にいないのでは?
この姿でプールでバタフライを決めるED映像は本当にインパクトがあります。

やはりデザインそのものはシンプルなんですが、雰囲気を掴むまで案外苦労しました。
あれでもないこれでもないとやっている時、目にきっちり赤い縁取りを入れた瞬間「これだ!」ってなったところを見るとデザインというのは本当にちょっとした要素の積み重ねで「らしさ」が組上がっているのだなと痛感しました。

最後は大地の超神、ズシーン。
こうやって並びや扱い的に三番手を務める事が多い印象ですが、三人の内では二番手の存在で、実はバシャーンが三番手なんですね。
まぁそんな話はわりとどうでもいいですかね。
デザイン的なものでいえばビビューンとバシャーンの2超神はわりと同類感ありますが、ズシーンは何か別枠みたいな方向性ですよね。
その辺りは前世であるガブラも同じ感じですから踏襲してるという事なんでしょうか?
丸く凸状になった目ではなく窪みの中に瞳のついた目がついてるというのは、本当に独特です。
描いてる時もなんだかRPGの敵キャラかな?みたいな感がずっとつきまとっていました。
なんだか地味な色で全体が沈みそうだったので、ベースを積石接合部に使われているような赤にしようかとも考えたのですが、怖い雰囲気になってしまったので、全体的に金色をイメージした配色でまとめることにしました。
やはり地味にはなりましたがトリオとしての色分け的には収まりがいい感じにはなったと思います。

さて毎回毎回誰が読んでんだこれ?みたいなクソ長文記事な訳ですが、お付き合いいただいている方がいるなら本当にありがとうございます。
できればもう少し実のある気の利いたお話ができればいいのですが…

ちなみにこっそり嵐やイナズマンも描いているので、それもまた追々…むう!?
あぁ…今年最後の月曜日が始まるんだなぁ…

がんばろう。

あばしりばんがいち 2020/12/27 00:00

八頭身セクサロイド 高品位レプリカント 存在価値はあれだけよ

また需要無視であれこれ細々と描きましたので、供養してまいりましょう。


流れ上キカイダーシリーズの続きとしてワルダーとビジンダーです。

ワルダーはハカイダー以上にシンプルなデザインですね。ただし顔にわりと複雑な凹凸があってドット化するにはやや面倒なモチーフと言えるかもしません。
その辺りを無視してもおそらく十分にワルダー感のあるものは描けると思いますが、そこはあえて拾えるエッセンスは拾う努力をしてみました。
それにしても…頭のパトランプ入どんぶりはどういう発想で出てきたデザインなんでしょう??

ビジンダー…石森先生のデザインワークは大好きなのですが、このビジンダーだけはよくわからないですね…色も形もごてごてしていてなんだか狂気すら感じます。
特徴的なビジンダーレザー発射口をどうにか表現したかったのですが、胴体部分の情報として重くなりそうだったので断念しました…これまで描いてきた中でぶっちぎりで難しモチーフですねこれ。
関係ありませんが、描いている最中なぜか我が島の住民どぐろうくんの姿が頭にチラつき離れませんでした。


さてビジンダーといえばコレが印象深いですね。
体内に埋め込まれた爆弾の起爆装置となる第三ボタン。
組織シャドウからの遠隔操作によって苦しみながら他人にボタンを外させようとしてくる(しかもまだ10代の志穂美悦子さんが!)とか本当にすごい設定だと思います。
当時のお茶の間としてはどんな受け止められ方をしていたのか気になるところです。

絵の方はとりあえずがんばるだけがんばってはみた…というところで生暖かい目を向けていただければ幸いです。

続いてロボット刑事3形態。
平常時のブレザー着用姿、「ゴー!」の掛け声でそれを脱ぎ捨てた戦闘スタイル、最後に全武装解放状態のブローアップ状態です。
一応偽装状態である服を着た平常時が一番派手というのはちょっと面白いですね。
ロボット刑事Kは目の色で感情を表現するのですが、戦闘時の真っ赤な怒りの色がぼやけないように、戦闘スタイル時の目にはモールドを入れていません。
ところでやけくそのように顔まで真っ赤になって武器をむき出しにしたブローアップ時の白い目はどういう感情を表現しているのでしょうか?
もう色々振り切って賢者モードになっているみたいな感じなのでしょうか?
しかしこの時代に強化形態(この時点でもわりと新しいのでは?)としてフルハッチオープン状態のものをお出ししてくる先進性は相当すごいのではないでしょうか?
バドーの犯罪ロボットたちにもナイスデザインのものが多いので、これで一本アクションゲームとか作ってみたいなーみたいな気持ちもあります。

実はあとキョーダインやアクマイザー3、ビビューン勢なども描いているのですがここまででいい加減面倒くさい感じの長文記事化しているので、今回はここまでで続きはまた明日という事にしましょうか。

しかしまぁ年の瀬にわたくしaVAshiriは何をやってるんでしょうね?

あばしりばんがいち 2020/12/26 00:00

眠れない夜があるなら柔らかな手でありたい

さよならCHIMPON企画のいよいよフィナーレです。


最後のチャレンジャーLINNEです。
RODINと同じく一定の条件を満たすことで登場する隠しキャラです。
LINNEを倒し、オールクリアーすることで謎のメッセージが表示され、ソフト同梱の素材集(ゲーム本編で使用した全素材)を解放することができるようになっていました。

デザインとしてはご覧の通りかなりまんまな感じで、最近すっかりライオンみたいな感じになった滅殺おじさんのTS版という感じですが、元々『和』担当という方向性でお祓い棒と御札が武器の某巫女さんやウキャキャな忍者をベースにしてあるので、よく見ると服装も単なる道着ではなく変形巫女服+頭巾という構成になっています。
そしていつもどおり靡きネタとしてこれ見よがしにマフラーがついてますねw

実際のゲーム中では鉄火肌というのでしょうか?もっと赤みがかった肌色をしていますが、一番深い色が完全な黒なので、よりコントラストが際立つように明るい側の色をベース(使用色じたいはオリジナルでも使われているものです)に色白さんになっていただきました。
こういうガサツっぽいナリなのに色白もち肌みたいなのもなんか「好し」ではありません?

とりあえず今回は「みっしり」した量感を出したかったのでとにかくぎゅうぎゅうに詰め込んで描いてみました。
その辺りはわりと満足出来たかなとは思うのですが、顔にもう一つ可愛げが出せなかったのが残念です。
ちなみによく見ると目にドクロがいますが、これは水木しげる先生リスペクトです。
…パッと見じゃわからんですねこりゃwサイズもサイズですし。

さてURBANCHIMPON公開終了まであと1週間を切りました。
泣いても笑ってもそれにておさらばとなってしまします。
遊んでくれた皆様、感想やレビューを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。
残りわずかな余命、静かに見守っていただければ幸いです。

あばしりばんがいち 2020/12/25 00:00

頬で涙が雪になります

ある機関では未確認飛行物体や未確認生物の事を「サンタクロース」というコードネームで呼んだりするそうですね。
ということで(どういう事?)、さよならURBANCHIMPON企画第4弾、銀河連邦警察からの正義の使者RODINさんです。


こちらは条件を満たすと登場するいわゆる隠しキャラのうちの一体で、メカ少女枠ということでデザインしてあります。
元ネタはモーション関係がわりとそのままなので、お分かりの諸兄も多い事かと思われますが、そのロボ少年に宇宙刑事的な要素を混ぜ込んだ感じになっています。
(FCゲームにもそれネタの名作ゲームがありますね。)
最初はもっとごちゃごちゃしたデザイン(ハイレグスーツに金髪ツインテなど)で進めていたのですが、突然「チューブドレスを描くのだ!」という天啓が降りてきたので、シンプル路線に落ち着きました。
が、シンプル過ぎて少し不安になったのか、手癖ともいえる靡き物(三編み)を安易にくっつけてますねw
ちなみに先端にリボンを巻かせていますが、ゲーム本編ではついていません。
仏頂面のメカ少女のちょっとした乙女心みたいな要素も大好物なので加えてみた次第。

とりあえず次でラストですね。
よろしければまたお付き合いください。

あばしりばんがいち 2020/12/23 17:49

仮面を外した素顔のレプリカント

イズちゃんが届いたので何枚か。


新造人間っぽいイメージでポーズを取らせてみました。
デザイン上の制限はやはりありますが、胴体が3分割されてジョイントが仕込まれていたり、思ったよりポーズの自由度は高めに感じました。
見た目さえ気にしなければ脚はもっと動かせますが、もともとそれほど派手にポージングさせる事は想定してない設計なようで、スカートやジャケットとの兼ね合い以前に付け根部分があまり大きく動かせないようになっていて、ガバっと脚を上げたり広げたりとかは苦手です。
後、首元のリボンも地味に厄介ちゃんですね。根本にボールジョイントとか入れて逃がせるようになっていればよかったのですが、顔の向きによって髪パーツと干渉します。
まぁそれでもキャラ的には十分以上に動かせる感じではないかと。


さて、皆さん気になるところであろうご尊顔ですが、これもかなりよく出来ていると思います。
写真のものは目鼻や輪郭部に軽くシャドーを入れ、頬にサッとチークを足している状態ですが、雰囲気は伝わるでしょうか?
カメラと撮影環境が(カメラマンの腕も)ヘボいのでもう一つ写真に拾い切れていませんが、ご参考までにひとつ…
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