投稿記事

レイモニャ 2024/03/06 16:40

AI生成フロア攻略法

それでは本日のマガジンのお時間です(とあるインフルエンサーの真似)

2024年2月21日、DLsiteにAI生成フロアが作られました。これまで同人フロアにあったAI生成ゲーム作品はすべて専用フロアに移され、販売停止になっていたAIイラスト作品が専用フロアで復活しました。

いや『隔離フロア』と言う方が正しいでしょう。ランキングもジャンル分けもなくクーポンも使えない僻地です。数千本売れていたAI生成ゲーム作品がまったく売れなくなってしまい、AI生成ゲームを作っていたサークル様方は地獄に落とされたも同然です。

スタジオVR様
https://ci-en.dlsite.com/creator/16778/article/1087687

鈴の音様
https://ci-en.dlsite.com/creator/592/article/1077539

ぜろいふりーと様
https://ci-en.dlsite.com/creator/17770/article/1081078

私はAI生成フロアに対してはふたつの感情があります。
まず新しい遊び場ができたのは新鮮で楽しいという気持ちです。作り手としてもユーザーとしても、こういう新しい場所を見ると何かしたくなります。wktkしながら動向を見ています。
もうひとつは、これは明らかにAI作品に対する排他的な仕打ちですので、私のリベラル精神は「気に入らねえな。気に入らねえよ」と囁き続けています。応援していたサークル様が苦境に陥ってる様子などを見ても、もう少しなんとかならんのかと思います。

AIを取り戻せ

ゲームを見ると、本当にひどいですね。そこそこちゃんと作られてるんじゃないかというゲームも売上本数一桁とか。ここまで売れなくなるものなのかと恐ろしくなります。

なんとか二桁売れてるゲーム作品。わりとニッチな内容の方が検索でひっかかるのか売れている気がします。
逆に考えると、この監獄で二桁も売れていればまあまあで、100本も売れていたら傑物の可能性が高いと言えます。こんな最果ての荒野みたいな場所でそれでもリリースする人たちは筋の通った修羅か羅刹です。埋もれている鬼神の供物を探すのはそれほど難しくはないでしょう。

そんな感じでAI生成フロアを眺めていたら、気付きました。この地獄みたいな隔離フロアでも売れてる作品があるじゃないですか。

DLsiteの風紀を乱す風紀委員

最初は私の好きな東方二次創作のAI作品を検索してみました。東方は二次創作が許諾されてるからか伏字になってないので探しやすいです。DLsiteには東方ファンが多いので、東方二次創作はけっこう売れます。しかしこの隔離フロアではさすがに……。

ルーミアのイラスト集、2月29日発売、48本

射命丸文のイラスト集、2月22日発売、37本

ん? いや? ぼちぼち売れてる感じですな? ほとんどのAIイラスト集は売上本数一桁で流れていく中で、しっかり二桁売れています。熱心なファンが検索して買っているのでしょう。このぐらい売れてくれるならまあデジケットやBOOTHよりはDLsiteに登録した方がいいとなりますね。

更に、AI生成フロアができた2月21日以降に100本以上売れている作品を見ると……。

To LO◯Eるの古手◯唯、寝取られ、2月21日発売、200本!
この隔離フロアでも200本売る女。さすが風紀を乱す風紀委員。

敗北ヒロイン壁尻、2月23日発売、134本!
前作が2600本売れているヒット作ですので、比較すると1/20になってしまったわけですが……この隔離フロア内ではかなり売れている方でしょう。

ふたなり主婦、3月2日発売、121本! 

ということは……人気のある版権キャラや人気ワードや性癖ジャンルを入れておけば、検索して辿り着くユーザーがいるので一定の売上は見込めるのではないでしょうか? 

あーあ、わかっちゃいましたよ、AI生成フロアで稼ぐ方法が。これはたぶん来ますね。AI生成のコストを考えると、数百円のイラスト集が100本も売れる見通しがあるなら十分でしょう。

というわけでまとめますと。

AI生成フロアで埋もれないためには、検索でよくひっかかりそうな人気ワードを作品名や紹介文に入れておくといいでしょう。これから攻略しようとしているサークル様方は「検索から来る」ことを前提として内容を練っていきましょう。

AI生成フロアで作品を探したいユーザーは検索を駆使しましょう。変わり映えしないオススメ作品と無作為な新着が流れていくだけのトップページはゴミカスほどの利便性もありません。検索欄になんでもいいから入力しましょう。すべてはそこからです。地獄へようこそ。

しかしまあ現状、AI生成フロアで稼ごうとするなら、人気版権キャラのイラストを量産するのが最も無難な戦略となりますね。そういう作品がたくさん来るのを、DLsiteは本当に望んでいるんでしょうか?

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

レイモニャ 2024/03/02 20:02

変化なき世界

またAI生成フロアについて書きたいことがあるんですが、今回は前座的な話をします。

https://twitter.com/nicegeargames/status/1763180931656151342

『フリーソフト超激辛ゲームレビュー』の運営を続けており『フリゲ20XX』を開催してきた赤松氏のインタビューが掲載されています。昔からのフリゲファンは読んでおいた方がいいかもしれませんが、そうでない人にはどうかはわかりません。

私はとっくの昔にフリーゲームの世界については「変化がなくてつまんないな」と見切りをつけています。だから赤松氏の言ってることもわかるんですけど、気付くのが遅いというか判断が遅かった気もします。

いや「変化がない」と言ってしまうと語弊があるかもしれません。厳密には「既存のフリゲファンが変わろうとしない」と言えばいいのでしょうか。フリゲサイトのランキングは変わり映えがなく、既存のコミュニティは定番の人気フリゲの話ばかりで、いつまでも同じような似たようなゲームで遊んでる感じなんですよね。

フリーゲーム全体を広く見れば、近年もいろいろな変化がありました。ゲーム実況配信が流行して注目されるフリゲも変わりましたし、Steamにもフリゲが登録されるようになり、Vtuberのファンゲームが増えたり、AI生成を活用したフリゲが作られたり。しかしこれらは内からではなく外からの圧なので、既存のフリゲファンは拒絶反応を示すことも少なくありません。

「蛸壺の中で楽しくやっていた人たちは、誰もそれをぶち壊すことを望んでいなかったでしょう」という赤松氏のコメントはわかると同時に、そんなの当たり前じゃないかとも思います。

インタビューの中で赤松氏と狼煙氏のやり取りがあります。「少なくとも自分の周囲には当てはまらない、自作以外の面白いフリーゲームの情報も交換されている」という狼煙氏の反応。正直、私はちょっとむかつきますね。「おまえらも結局はコミュニティの中にいるだけだろ。ウディタという狭い世界でしか活動してねえだろうが」と思います。でもほとんどの人は狼煙氏に共感するでしょう。彼がこう言えるのは、自作の世界を拡大し続けてるからです。彼らの蛸壺が侵略を続けてるので、彼らはそこから出る必要はないわけです。

私はこれまでいろんなゲーム制作ツールを乗り換えてきました。ユウキノベル、SRPGツクール、ライブメーカー、アクションエディター。これらのツールは公式がアップデートしなくなると時代遅れとなってしまいました。気に入って使い込んだツールを捨てるしかない、新しいツールを探すしかない、自分の拙い技術ではどうにもならないのかと、悔しい気持ちにもなります。

結局、私自身も含めて多くの人は、新しい変化など望んでいません。居心地の良い場所を形成したいだけです。既存の世界で十分だったなら、それ以上の変化など望まないのは当然のことです。あなたはどうでしょうか?

AI関係の騒動を見ていても思います。徐々に法的な穴埋めがなされていき、大企業が争うように新しいAI技術を導入していますが、反AI的な人たちは受け入れようとはしません。
DLsiteはAI作品を別フロアに隔離しました。AIを活用してゲームを作っていたサークル様は売上が激減して大変な状況ですが、ユーザーの反応は冷ややかな気もします。何万本も売れた大ヒット作もあったAI市場、そこには既にファンが形成されていると私は思っていたのですが。DLsiteの審査基準に文句を言っていたユーザーもいたと思うのですが。皆さんの熱意はどこに行ったんですか?

世界は基本的に、蛸壺同士の闘争です。みんな世界を形成するために戦ってるんです。対抗しないとあっという間に、居心地の良い場所も、好きなものも、失われてしまいます。やっていきましょう。

https://twitter.com/leimonZ/status/1763452291712270546

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

レイモニャ 2024/02/27 22:06

場の力に支配される

FANZA様からメールがきました。「ゲーム登録してくれ」っていつものやつかと思ったら「支援サイトにて弊社の話題を出して頂きありがとうございます」と最後にあって、ヒエッてなりました。シーエンはFANZAの担当者様に見られています。皆さんも気を付けましょう。見てるぞ。

FANZA様
https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/list/=/article=maker/id=26068/

見られている中でこう書くのも恐れ多いですが。DMM・FANZAでは同人ゲームはどうにもあんまり売れない印象があります。考えてみれば妙なものです。他のアダルトフロアはかなり強いですし、オンラインゲームも強いです。それらのユーザーがついでに同人ゲーをもっと買ってくれたっていいじゃないかと思ったりもしますが……。同人ゲーはDLsiteで買うユーザーが多いんですよね。

先日はAIフロアの惨状について書きました。何千本と売れていたAI生成のゲームが、フロアを移動しただけで全然売れなくなったのを見ると、ここまで影響があるものなのかと恐ろしくもなります。

じゃあなんすか。結局は同人ゲームなんて『場の力』で売れてるんじゃないですか。クリエイターなんて無力ってことですか。

さておき、今のところはAIイラストばっかりなわけですが、今後はイラスト以外にもAIを駆使した作品が来ることは想像に難くありません。

女子大生が100日連続で生成AIで100本のプログラムを書いたらどうなったか?
https://ascii.jp/elem/000/004/185/4185964/
いろいろと興味深い記事です。これからはゲームプログラムもAI生成で作られる時代となるのでしょうか。

Steamは今年に入ってすぐにAIを解禁して騒がれましたが、自分はそれほど驚くような流れではないと思います。Steamは去年、AIイラストを使ったゲームを締め出した一方でAI音声を導入したゲームは普通に扱っていたりして、それでいいのかよという状況になっていました。
「SteamでAI解禁されたからゲームを出したよ」というポストが流れて来たので見たら、3Dのホラーゲームのようで、AIイラストをメインとしたゲームとは違いました。
Steamはもう次の時代に入っているのかもしれません。

AI生成でゲームを作っているサークル様はもう国内は壊滅的と見て、Steamやイッチオーなど海外向けに舵を切り始めそうな気がします。私ならそうしますね。

先日の記事では「AI一部利用」を拡大解釈する輩が出てくると書きましたが、まあそんなに効率の良い手口とは思えませんし、「AI一部利用」も規制や隔離をされてしまったら元も子もありません。とはいえ悪い輩は常人には考えられないことをやってきたりしますから……。

なんとも先の読めない世の中です。わからないことばかりです。それでもやっていくしかありません。やっていきましょう。

https://twitter.com/leimonZ/status/1761678052977971700

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

レイモニャ 2024/02/24 19:13

AIフロア雑感

それでは、本日のマガジンのお時間です(とあるインフルエンサーの真似)

DLsiteにAI生成フロアができました。自分は新しい遊び場が増えたような感じでwktkしながら動向を見ていますが。現時点では、思ってたよりつまんないなという印象です。

まず、何故かランキングが実装されていません。初日はデータがないからかなと思ってましたが、まさかこのままなんでしょうか……。

AI作品の売れている傾向や数字を調べるには検索しないといけません。検索欄に『AI生成』と入れるだけでいいんですけど。多くのユーザーはそこまでしてAI作品のトレンドなんか追わないでしょう。

そして、ざっと新作の数字を見てると……なかなか厳しいような気がします。フロアが違うだけでこんなに変わるものなのか。AI作品を買うユーザーはFANZAに行ってしまったのか。FANZAがAIフロアの設置に慎重なのもそういうことなのか。

FANZAのAI作品ランキングは、ちちぷいで見るのもオススメです。
https://www.chichi-pui.com/fanza/ranking/
検索結果を人気順で出してるだけと思われますが。

デジケットはAI作品が出始めた早い時期に専用フロアができました。
https://www.digiket.com/aia/
デジケットとDLsiteのAIフロアを比べて見ると……いろいろと足りなくないですか? 天下のDLsite様がそんな手抜き工事を? 実はやる気ないんでしょうか。

一部のサークル様が懸念していた『隔離』という雰囲気が強いと、今のところはそう思わざるをえません。隔離フロアでは売れないとなると『AI一部利用』を拡大解釈して通常フロアにねじ込もうとする輩も出てきそうな気がします。

こちらは過去作をAIでリメイクしたものらしく、なかなか面白い試みと思いました。AI生成作品となっていますが……AIによって自作を拡張したと考えれば、この程度であれば『AI一部利用』と言い張ることもできるのではないか? なんて私は思ってしまいます。

スタジオVR様は過去作を90%オフで大放出しているようです。今月出たばかりの新作も50%オフ? ちょっとヤケクソ気味な感じもします。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

レイモニャ 2024/02/15 15:52

ニンジャセイバーズの簡単な攻略法

全キャラハードモードノーコンクリアを達成したので、簡単に攻略法をまとめてみます。このゲームは『掴み・投げ』をちゃんと使っていけばどのキャラもノーマルモードクリアは難しくないでしょう。

ニンジャとクノイチがクリアしやすいと言われているのは投げが強いからです。

ニンジャ:掴み範囲が広く、持てる時間も長い。クリアするだけなら振り回しだけでOK。斜め上に入力すれば向きを変えられる。

クノイチ:薙ぎ倒し、髪投げ、腹パンと3種類の掴み技があるが、どれも使い方はわかりやすい。ラスボス戦は髪投げだけでOK。

他の3キャラのクリアが比較的難しいのは、投げにクセがあるからでしょう。

カマイタチ:敵を掴めない。一発攻撃を当てないと投げられない。しかし、蹴り投げは横に多くの敵を巻き込める、放り投げは複数の敵をまとめて投げられる、投げ自体は強い。

ヤシャ:掴んでいられる時間が短いのですぐに投げないといけない。他のキャラよりも操作が忙しい。安定してクリアするには投げとアームを使いこなすのが重要。

ライデン:掴むのにゲージを消費するので気楽に投げられない。しかしゲージなしでも単体を掴んで投げることはできる。小さくて攻撃し辛いサルやガードロボも投げで対処すると良い。

https://twitter.com/leimonZ/status/1755375989205745839

自分的にはヤシャが一番苦手ですね。掴みが弱いので投げにくい。しかし上投げで空中を飛び回って適当にアームを出していればほとんどの敵は蹴散らせます。コンボの練習よりもまずは投げとアームです。

カマイタチは通常攻撃がスピーディで強く、ライデンは打撃のパワーで押せばいいと思ってしまいがちですが、敵をまとめて処理するには投げを使いこなす必要があります。カマイタチとライデンは敵を片方にまとめてしまえば、後は強力な打撃を叩き込むだけです。性能的には対極っぽいのに戦い方は似ています。

しつこく布教

このゲームの魅力は何なのか? シンプルに伝えるのは難しいです。他に似たようなゲームをプレイしたことがないので唯一無二の別格な存在と思ってるからです。微妙に類似したゲームがないので、説明が難しいと言えばいいのでしょうか……。

斬新なアイデアのゲームかというと、むしろ逆でしょう。単純に言えばベルトスクロールの奥行きをなくしただけの2Dアクションだからです。しかし実際にプレイしてみると、ベルトアクションっぽい投げやコンボがありながらそうではなく、他のオーソドックスな2Dアクションに分類して説明するのも難しい気がします。

アーケード版(ザ・ニンジャウォーリアーズ)を原作としてリメイクされたというよりアレンジされたゲームですが、そのアーケード版とはまったく違ったゲームになっており、両方をプレイした人は誰もが別物と思うでしょう。アーケード版はダライアスと同じ3画面の筐体でとても迫力があり、ガードや宙返りを駆使して進む独自のゲーム性に、外装が破壊されるシステムもありました。ダライアスもいろいろなアレンジ移植がありますが、ここまで別物になってしまったものはないような気がします。

横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」という言葉を思い出します。既存のゲームジャンルに新しい何かをプラスしたというより水平思考、或いはマイナスの発想で推移したような、より原点に回帰したような……。

もちろん、この発想自体は特に珍しいものではありません。将棋はそのままだと一般の人には難しいので、ルールをアレンジしたアプリがいくつもあります。『Among Us』は人狼のとっつき辛い部分をファジーに再解釈したゲームと言えます。壺おじこと『Getting Over It』はアクションゲームの操作性を敢えて不便化することで別の次元へと昇華しました。『しょぼんのアクション』や『アイワナ』など理不尽な死にゲーが流行った時代もありました。『メタルスラッグ』シリーズや『逆転裁判』シリーズは『枯れた技術の水平思考』で作られたとも言われています。

布教するにはいっそ逆に、マイナスに考えた方がいいのではないか? という気もします。新しいゲームをプレイしたいという人にはオススメしません。特に新しくて面白いものはここにはありません。既存にこだわり、余計な要素を排して、唯一無二へと研ぎ澄まされることもあるのです。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

1 2 3 4 5 6 7

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索