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yatsureCreate 2018/09/06 15:18

【ノベル】TSと親友と戸惑いと−2

逃げる様に自宅へと帰宅した自分は、それはそれは激しく後悔した。やっちまった。どうかしていたんだ。押し倒した時の、アイツの顔が思い浮かぶ。恐怖と戸惑いに満ちた、あの顔が。息が、胸が、苦しい。唯一の親友との関係を、自らぶち壊してしまったのだ。あんなに気心知れた友人は居ない。それなりに社交性があると自負しているが、友人と親友は明確に違う。それほどアイツとは、気が合った。同じ学校に通う親友と、帰りがけにコンビニのホットフードを買い食いしてはくだらない事で盛り上がり、次の日学校で眠そうに挨拶を交わす。休みの日にはパソコンパーツの店をふらついたり、同人誌を扱う店に行ったり、ゲームしたり。最近ハマったFPSゲームに至っては、学校が終わってからアイツの家に入り浸る生活が板についたもんだ。そんな、他愛なくも幸せで充実した時間を、もう二度と、過ごせないのかと思うと本当に胸が苦しい。だが、どうしようもない。どうしようもないというのは無論、TS病にかかったアイツへの思いだ。もう自分は、アイツを普通の友達として見る事はできない。それは、今日で確信に変わってしまった。これほど女遊びを特技として居なかった事を悔やんだ事はない。女に慣れていれば、アイツを男扱いすることも出来たのかも知れないが、現実の自分は女のカラダに興味津々の男である。性的な目で見ないなど不可能だ。TS病を発症したアイツが悪い訳では勿論ないが、思春期に性欲を我慢しろというのも暴論だろう。一通りの言い訳と後悔を頭に思い描き、一息つきながら自分の両手を眺める。柔らかかった。アイツの胸は、同じ人間のカラダなのかと思うほど柔らかく、気持ちよかった。服からつんっ、と浮き出た乳首。恥じらう女の顔。自分と同等に整った造形をした親友は、TSを発症した後の容姿が、もうどストライク。街で見かけたら目を奪われる程度には好みで、アイツに責任転嫁するわけではないが、例えばアイツがブサイク少女だったら、正直こんな事にはなって居ない。そう考えると、やっぱり悪いのは自分か。はは、酷いもんだ。

「・・・・抜こ。」

ムラムラする。先ほど親友に行った酷い行為が鮮明に思い出され、ズボンに愚息が突撃して痛い。柔らかかった揉み心地と、恥じらう姿と、漏れた声。たった1時間の間に3発もの自慰行為に耽り、冷静さを取り戻した。
そこでようやく、アイツの事をちゃんと考え始める。まず、現状の整理だ。というか、ハッキリ言ってしまえば、本当に考えたい事はただ一つ、アイツにとって、自分は脈があるのだろうか、という事。親友をオカズに自慰行為に及んでしまった今、もう言い訳の仕様もない。自分は間違いなく、アイツの事が好きなのだ。性的な意味で。まぁ、男に戻った場合については考えないが、少なくともアイツが女である以上、今自分が抱いている感情は恋心だ。見事に心が下にある。ストレートに物を申せばエッチしたい。それくらい、アイツに惚れてしまった。容姿が第一に来ている事も認めよう。綺麗事を宣いたい訳じゃないが、理想を語るなら、アイツと恋人同士になって、今までの様に遊びつつ、エッチもしたい。そんな感じだ。やっぱり、アイツと一緒にいるのは一番楽しいし、気が楽だから。ふと、思い至った。じゃあ、アイツは?そうだ、アイツは自分の事をどう思っているのだろうか。人の気持ちなんてわからないが、逆の立場で考えてみよう。もし、自分がTS病になって居たifを。多分、変わらずアイツと遊びたいとは思う。間違いない。でもきっと、チェリーのアイツの事だ、絶対、一揉みでいいからおっぱい触らせてくれ、とせがんでくるに違いない。自分も、気持ちがわかるだけに、仕方がねーなと揉ませてやるだろう。そんなん、思春期の男が女の胸を揉んで、情欲が溢れる事はあっても発散される事は皆無だ。ムラムラに限界が訪れ、無理矢理押し倒されてレ○プされてもおかしくない。でもきっと、アレで優しいアイツの事だ。ギリッギリの所で理性を働かせ、多分、押し倒した直後の自分の反応を伺うだろう。その時自分は、どう反応する・・・?

「・・・・あ。」

言う。やめろ、と。なんでそんな事を口走るのか、まだわからない。でも多分、一旦やめろって言う。ぶっちゃけ言えば、レ○プされても文句はない。良しとはしないが。だが、それは嫌だ。なんで嫌だって、男、だから?本当にそうだろうか。男同士ならそう思うのも無理はない。それが本当に男に嫌悪を持っているのか、それとも周りの目を気にしてか、理由は如何にしても。だが、結局、今の体は女で、近い将来男に抱かれる未来の方が現実的だ。なら、男だから、と言う理由で拒むのは意味がわからない。だって、男の自分が女に欲情するのは、自分が男だから。当たり前過ぎる話だが、この前提条件を考えれば、TSを発症して女になった今、男だから、と言う理由で嫌悪するのはおかしい。そこそこ聡明なアイツのことだ、その辺りは考えただろう。いや、考えて居なかったのかも知れない。そりゃそうだ、まだ発症して3日そこそこ。そんなことまで考えないだろう。いや待て、じゃあ、それがわかった今、TSった自分はアイツに迫られて、どうする?多分、変わらない。やめろって言う。なんで?わからない。わからないけど、なんか、嫌だ。そう、なんか嫌なんだ。何が嫌かはわからないけど、なんか嫌なんだ。・・・ダメだ、なんかこう、これについては一旦スキップ。そうだ、脈があるかどうかなら、そもそも考えなければならない事があった。自分は、アイツに嫌われたのだろうか。アイツとのやりとりを思い出す。そうだ、頭が真っ白になってたからちゃんと聞けてなかったが、そう言えばアイツ、別れ際に"明日は、ゲームしよう"って、誘ってくれてなかったか?スマホでアイツにメッセを送って確認したいが、それは出来ない。でも、聞き間違いじゃなかったとしたら、少なくともアイツは、自分との縁を切りたい、とは思って居ない、と言う事だ。脈があるかどうかはわからないけど、嫌われてはいない・・・はずだ。

「・・・明日、確かめよう。」



学校で授業を受けていると、マナーモードのスマホがブーッと震える。アイツからの新着メッセージだと通知が見えると、心臓が跳ねる。授業中にも関わらず、こっそりと中を確認した。

「今日、何時くらいにくる?」

歓喜した。聞き間違いじゃなかったんだ。それに、いつもはこんな事聞いて来ない。これは多分、本当に多分だが、アイツからのお誘いだ。時間なんて言うのは建前で、本当に知りたいのは"自分が来るかどうか"だろう。単純に遊びたいだけなのか、それとも昨日の決着を着けたいのか、はたまた別の理由か。何れにしても今日、アイツは自分と会いたいらしい。その事実に、歓喜する。


ピンポーン

「・・・早かったな。上がれよ。」
「・・・・おう。」

長かった授業も終わり、半ば駆け足で駅まで向かい、最速で親友の家へと向かった。過去最短記録。行き慣れた道について、本当にこれが最短の道か?と改めて地図を確認するほど、急いだものだ。息を切らしているのは流石にドン引きだろうと、最後の100メートルは歩いて呼吸を整え平然を装ったが、そんな事よりなんだその服装は。街で見かける、ちょっとオシャレな女性のそれ。出かけていたのだろうか。服についてはあのお母さんだ、TSった息子の為に、ここぞとばかりに女物の服を買い漁る姿が目に浮かぶ。まいった。返事した時、声がうわずっていなかっただろうか。緊張しながら、アイツの後ろをついて部屋へと向かう。目線が、お尻に行ってしまい、頭を振った。冗談じゃない。昨日の二の舞だけはごめんだ。今にも後ろから抱きつき、襲いかかりたい衝動を抑える。ハッと、お邪魔しますの一言が抜けていたと思い出し、いつも通り親友のお母さんに届くように挨拶を発する。

「お邪魔しまーす!」
「ああ、母さん今日パート。遅番だって言ってたから、帰って来るのは10時頃かな。」
「え?あ、そうか・・・。」

どくんっ、と心臓が血液を頭に送る。待て。お母さんが居ない、と言うワード自体もなかなかの破壊力だが、それよりも気になった事がある。帰って来るのが、10時、つまり22時だと、なぜわざわざ教えた?普段から、ご両親の帰って来る時間なんて関係無しに遊んでいたし、自分はだいたい20〜21時には、いつも帰宅していたハズだ。ばくんっ、はくんっ、と鼓動が激しく、息が苦しい。落ち着け、これに深い意味はない。そうだ、考えすぎだ。そう思っていると、部屋の扉を開け、先に中に入った親友は、チラッと、ほんの一瞬、こちらを振り返り、自分の様子を伺った・・・様に見えた。その顔が、赤かったかどうかはもうわからない。なんとなくだが、親友は昨日の件に決着を着けたいのだと直感した。

「パブジーやろうぜ。」
「・・・は?・・・あっ!いや、おう、やろうぜ。」

部屋へと入り際に発した自分の発言に、素っ頓狂な声を発した親友は、ハッとした後、取り繕う様に同意した。自分の家にはゲームができるほどのスペックを有したパソコンがないので、今ハマっているゲームができないのだ。ただでさえ昨日もやり損ねたというのに。22時に帰って来るなら丁度いい、2〜3時間は出来る。いつもの定位置へと座ると、親友は何かを思い出した様に部屋を出て行った。多分、お菓子とジュースを取りに行ってくれたんだと思う。自分もトイレに行って一発抜いておこうか悩んだが、親友の家で事に及ぶのは、流石に・・・。戻って来た親友は、二人の間にお菓子とコップを並べると、専用の椅子へと腰をかけたのだった。レッツ、ゴリラAIM。

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yatsureCreate 2018/09/05 11:18

【ノベル】TSと親友と戸惑いと−1

「な・・・・マジかこれ・・・」

セミロングの黒髪に縮まった肩幅と身長、膨らんだ胸・・・おお、柔らかい。鏡に映っている自分の姿は、最早他人のそれだった。男は3日会わなければなんとやらと言うが、人が変わったと言う言葉の意味が、まさにそのまんまである。突然性別が変わってしまう病が流行っていると聞いて居たが、まさか自分が発症するとは。今の所、治癒の成功例が出て居ないこの不治の病は、一瞬で人の一生を全く別のものへと変化させる。恋人が居る人間が発症した時の修羅場と言ったらないが、まさか恋人いない歴=年齢というkirinが幸いになるなんて。今日が土曜で良かった。いや、よくねぇ。学校が休み、という所までは良い。問題は・・・・。

ピンポーン!

来た。はええ。約束の時間よりも一時間はええ。バカじゃねーのかアイツ。どんだけあのゲームにハマってんだよわかるけど。多分今頃、母親がインターホン越しに親友と話しているだろう。今日、アイツが来る事は伝えていたから。という事は、間も無くこの部屋に来る、ということだ。嘘だろオイオイ。

「ヘイヘーイ!今日も元気にゴリラAIM・・・え!?誰!?」
「・・・よぉ。」

これが、TS病を発症した初日の朝。流石にこの日は遊ぶのをやめて母親と病院に行き、学校に1週間ほど休むことを伝えた。体調的には少しだるいくらいで、病院の先生からも専用のホルモン剤を飲んでれば問題なく学校に行って良いと話をされたが、いやいや、学校どころじゃない。心の整理はさせてくれ。今後、どう生きるか。父親も交えた家族会議が開かれたが、まぁ、元々放任主義の両親だったので、結局"好きに生きろ"で話はまとまった。全然まとまってないのだが。学校には、すでに自分がTS病を患った事について連絡が行っている。と言っても、別段友達が多い訳ではないので然程話題にもならないだろう。というか、今後は友達ってどうなるんだ?女の子の輪に入るなんて、一旦考えられない。自分が女になった事と、自分が女の子の輪に入れる事はイコールで全く結びつかない気がする。そもそも、女の子と話せないから困っていたのだ。という所まで、ぼ〜っと考えたが、一般交友関係についてはどうでもよくなった。元々自分は友達が少ない。あんまり周りに合わせて過ごす、という事が好きじゃない。面倒なのだ。だから、気がかりなのはアイツ。唯一の友とも言える親友と、今後どう接したら良いのか。別に何も考える必要なんて無いのかも知れないが、こういう時、もしも逆の立場だったらと考える。もしもアイツがTSったら、自分はどうする・・・?ああ、考えるだけでゾッとする。そんな時、ピンポーン!とインターホンが家に鳴り響いた。母親はパートに出かけてしまい、家には自分一人だ。学校のお休み一日目の夕方。やれやれ、宅急便か。と思い出てみれば

「よっ!パブジーしようぜ!」
「・・・・。」

これである。今流行りのFPSゲームに、こいつはどっぷりハマっているのだが、問題はこいつの家にはゲームができるほどのスペックを持ったパソコンがない事だ。パソコンが大好きな自分はそこそこのスペックのパソコンを2台持っている。作業用とゲーム用。作業用にもグラボを積んでいるので、二人並んでゲームを楽しめる、という訳だが、こいつには遠慮という2文字はないらしい。思わずため息をつきそうになるが、そこがコイツの良い所でもあるし、今後についての無駄な思考をぐるぐるとループさせているくらいなら、気分転換にゲームをする方が良いだろう。部屋へと招き入れると、来る途中で買って来たと思わしきお菓子とジュースを広げ、ニコニコとポテチの袋を開け始めた。

「箸持って来るから、ちょっと待ってろ」
「サンキュー!」

いつも通り。なんか、拍子抜けした。アイツも自分と同じkirinだから、何かしらアクションがありそうだと身構えていたのだが。自分で言うのもアレだが、男の時からそこそこ容姿が整ってはいた自分は、今となっては結構良い線いく女の子だと思っている。本当に自分でいうのもあれだが。そしてルックスの話で言えば、アイツは自分に劣らない。正直イケメンの部類だ。それなのに女っ気がないのは、多分自分と同じ理由。だから自分達はいつも二人で遊んでいた。ゲームが好きで、漫画が好きで、自分のやりたくないことに付き合うのが嫌い。違いがあるとすれば、別段アイツはコミュ障ではないので女の子と話すことそのものは容易に出来る、と言うことくらいか。だから、アイツは多分、自分が女になったところで何も変わらないのかも知れない。そんな事を考えながら、箸とコップを部屋に運ぶと、珍しくゲームを起動しないで菓子を食べていた。

「どーした?アップデートあるかも知れないんだから、ログインくらいしとけよ。」
「・・・・お前、本当に女になったんだな。」

ぽつり。アイツの放った一言が、なんとなく胸に刺さる。お盆に乗せたコップと箸を持ったまま、呆然と立ち尽くす自分を、じーっとアイツは眺めていた。どくんっ、と心臓が跳ねているのがわかる。自分は、コイツは、今、何を考えている?

「・・・うっせーな。悪いかよ。仕方ねーだろ?なっちまったもんは。」
「いや、悪いなんて言ってないだろ?でもアレだな、中身は変わんねーんだな」

ニカッと笑うコイツの言葉に、どこか安堵した。いや、わかっている。自分は、女になった事でコイツに避けられる事を恐れていたのだ。コイツと一緒に遊んでいる時ほど楽しい事はない。唯一の楽しみ、とまでは言わないが、無くなってしまったら寂しいものがある。そんなちょっとした不安があって、コイツの言葉に思わず悪態をついてしまった。

「俺は俺だよ。つっても、マジで今後どーすっかなーって感じはあるぜ」
「・・・ここで一つ、お前に頼みがあるんだけどよ」
「あん?女子と仲良くなってお前に紹介する、と言う展開は諦めろ、と言っておくぞ。」
「はは、おいおい親友だろ?そのくらい、してくれもよくねーか?」
「ふざけんなバーカ。つーか、それは自分で出来るだろーがよ。バカな事言ってねーで、とっとと・・・」
「じゃあ、是非おっぱいを触らせてくれ!」
「・・・・は?」

何が"じゃあ"なんだろうか。思わず体が硬直する。これだ。自分が懸念していた、もう一つの不安要素。わかっていただけに、実際言われるとどう反応したものか悩みどころである。女と仲良くしない事と、女の身体に興味がないことは別だ。同じ思春期の男、気持ちがわかるだけに無下にできない。そう、もしも逆だったら。これを考えると、言葉が詰まる。勢いよく土下座するコイツに対し、侮蔑の眼差しを送ることはできない。

「ば、バカじゃねーの!?触らせる訳ねーだろが!」
「そこをなんとか!マジで最低だとは思うんだけども!でもおっぱいの感触が気になって仕方ないでござるよ!」
「・・・・・・。」

何がござるだこの馬鹿野郎。そう言い放ってやりたいが、鏡に映った女の自分を見た時、反射的に自分のおっぱいを揉んだ自分に、コイツを罵る資格なんてない。思わずため息をつく。土下座のまま、頭を床につけて動かない憐れな生き物を見下げ、再びため息をついた。暫しの沈黙が流れる。次の一手は自分のターン。何度も繰り返し、触らせるか否かの条件分岐を行き来するものの、頑なに触らせない理由がない。触らせてやる理由もないが、土下座までして恥や外聞を捨て去り頼み込むコイツは、それほど自分を信用している証でもある。まさかここまで頼み込んで来るとは思っていなかったが。

「・・・・少しだけだぞ。」
「マジで!?」
「本当に少しだけだからな。いいか、マジで調子に乗るなよ。」
「オレ、チョウシ、ノラナイ。ダイジョブ。」
「うるせーよバカが。・・・ほら。」
「・・・ごくり。」

ぱぁ・・・と、救われた者の目をしながら顔を上げるバカに念のため釘を刺したが、果たして効果はあったのだろうか。お盆を傍に置き、その場に座る。正座を崩して座り、両手を後ろについて胸を強調すると、吸い寄せられるようにアイツの手が伸びてきた。胸、と言っても、そこまで大きくはない。膨らみかけ、みたいなものだ。なんとまぁ間抜けヅラを晒してやがる。整った顔が台無しだ。

「んっ・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・なんだよ。」
「・・・固い。」
「・・・は?」
「下着の感触しかしないです(泣」
「十分だろが。はい、おしまい」
「そんなー!!殺生!殺生にござる!これじゃ死んでも死に切れねーよぉ!」
「うるさい死ね!」
「どうか・・・!どうか直接触らせておくんなますて!ふわふわのおっぱいが揉みたいんじゃ〜!」
「揉みたいんじゃ〜、じゃねーよバカが!直接なんてだめに決まってんだろ!」
「じゃあ、せめて下着外してくれよ〜!ワイヤー?が固くて、これじゃおっぱいの感触がマジでわかんないんだよ〜!」
「ぐぬぬ・・・・」
「頼む!マジで!これ、俺がTSってたら、お前だって絶対揉みたいって言うだろ!?なぁ、頼むよ〜!」
「〜〜〜!もうっ!わーったよ!」
「神・・・!」

母に促されるままに買ったブラジャーを、家にいるときも身につけている。確かに、これは結構素材も固く、揉み心地としては悪いだろうと、わかっていて胸を差し出したわけだが、案の定不満の声が上がった。わかる。胸を揉んでいいと言われて差し出された胸がこれでは、自分でも落胆する。一挙一動が想像通りであり、自分と重なるから厄介だ。ぱんっ、と手のひらを合わせて拝むように頼み込んで来るので、半ば呆れながらも承諾した。その時のコイツの表情と言ったら。砂漠で水を恵んでもらった人の様だ。ぷちっ、とブラのホックを外し、服の中から取り出すと、その様子を一部始終食い入るように見届けている。わかる。Tシャツ一枚しか着ていないので、つん、と乳首が浮き出てしまい、見事に視線が釘付けになっている。同情するぜ。その眼球運動、完全に読み通りだからな。あえて言うなら、今さりげなくチンポジの調整入れたのもバレてるぞ。全く・・・。

「・・・ごくり。」
「・・・お待たせ。」
「そ、それじゃあ・・・・。」
「・・・んっ・・・い、痛っ・・・!」
「ごめんっ!・・・このくらいで、どうだろう・・・?」
「ん・・・。そのくらいなら、大丈夫だ・・・。」
「・・・・・。・・・・・。」
「・・・・いつまで揉んでんだよ。」
「・・・来世。」
「やかましいわ・・・んっ!」
「・・・・!はー・・・。はー・・・。」
「お・・・い・・・。そこは、やめろ・・・。」
「・・・・・・。」
「聞いちゃいねー・・・・。」

ふにゅ・・・・ふにゅ・・・・。
はじめは強かった加減も、すぐに緩くしてくれたので、痛くはない。しかしながらなんか、人に触られるのは、こう、変な気分だ。当のコイツは、目が血走っている。女の子と喋れることと、モテることは別の話だ。コイツはコイツで、そういった異性関係は自分と同じくして拗らせているのかも知れない。くりっ・・・と、不意に乳首をつままれ、思わず変な声を出してしまった。まさか自分からあんな声が出るとは思わなかったが、コイツはよく耐えてくれたと思う。女の子の、そういった声は本当に欲情する。同じ男だったからわかることだ。喘いだ瞬間、襲われるかもと一瞬警戒したが、コイツは変わらず胸をもみ、片方は乳首を転がしている。やばい。変な感じだ。乳首に至っては、ちょっと気持ちいいかも知れない。そんな事を感じている表情を見られたくないので、目を瞑ってコイツが満足するのを待つことにした。本当に来世まで揉み続けていそうだが、強○的に終了させるのも可哀想と言うか、結局悶々とさせてしまう。結局コイツは悶々とする事になるのだろうが、満足いくまでこっちが胸を差し出したなら、コイツも深くは求められないだろう、と言う寸法だ。

「・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「はー・・・・・。はー・・・・・。」
「・・・・・。えっ・・・!?」

胸を揉む手が止まった。自分なら小一時間は揉むだろうと思っていたので、結構早く終わったなと目を開けた瞬間、がばっ、とその場に押し倒された。想定外の挙動に素っ頓狂な声を上げてしまうも、こいつの目は見るからにマジだ。息も荒い。ぐぐっ、と顔が近づいてきそうだったから、アイツの胸元に両手をついて押し返そうと試みるも、力の差がありすぎてあまり意味を成さない。男だった時は、よく腕相撲をとってはほぼ互角、なんて力関係だったのに。もう、残り数秒しかない様に思えるが、そもそも現金すぎる。いくら自分が女になったからといって、だからなんだと言うのだ。挿れさせてくれ、と頼み込んでくるならわかるが、こう、なんか、こんな風に押し倒されるのは違くないか?これじゃあ、まるで。

「はー・・・。はー・・・。」
「・・・・やめろっ!」

シーン・・・。大きな声の後に訪れる、静寂。拒絶、してしまった。考えなかったわけではない。自分は女になったのだから、自然の摂理からいえば、いつか自分は男と付き合う事になる。まぁ、女同士でくっつくのもありだが、正直そこまで男を嫌悪していない。理由がないから。TSったからこそ考えたものだが、そもそも同性を性の対象として見ないのは何故だろう。好みの問題も当然あるが、単純に他人の目を気にしているからなんじゃないか、とさえ思うのだ。少なくとも、"男だから"という理由で性的な目で見る事を排除するのは。だって、男性器が嫌いなら、自慰行為も出来ないだろう?別に好みな外見なら、男も女もどっちでもいい。異性の方が好みの外見が多い、というだけで、生理的に無理な外見をした者は、異性であっても無理だ。生理的に無理な外見が同性に多い、という事だとも思うが。それでいえば、ぶっちゃけコイツは生理的に無理ではない。中性的に整ったこのイケメンに、生理的に嫌悪感を抱く事はなく、なんなら、もしも男と付き合わなければならなくなったなら、見た目の話だけでもコイツが思い浮かぶくらいだ。それでいて、コイツは良い奴だ。人の悪口は言わないし、なんというか、本当に一緒にいて気持ちのいいやつだ。趣味も合う。そこまでわかっていながら、それでも反射的に出た言葉は、拒絶の言葉だった。理由はまだ、わからない。
ばっ、と飛び退く様にアイツは体を離した。解放された自分はゆっくりと起き上がり、その場に座ると、ばつが悪そうに目の前の雄は立ち上がる。

「ごめん・・・。調子に乗ったわ・・・。今日は、帰るよ・・・。」

そういうと、こちらの返事も聞かずにスタスタと部屋の扉に向かって歩き始める。何か、見えない溝が一歩一歩刻まれていく様で胸が締め付けられる。自分がコイツとどうありたいのか、それについては答えが出ていない。友達で居たいのか、それとも別の感情があるのかどうか。ただ、少なくともこれでコイツとの縁が切れるのはあまりにも不本意だと言い切れる。だから、このまま終わる事だけは、避けなければならない。そうしないと、絶対に後悔する。女に思わせ振りな態度を取られる事ほど、苛立ち、悲しい事は無いとわかってはいるし、今、自分を男として見れないのもわかる。なんなら、女として見てしまう事も。体が変わったからなんだというのだ、という人もいるかも知れないが、結局、身体が重要なんだ。男女間で友情が成立するかしないかについて、論争が起きている時点でお察しである。男女は、平等じゃない。同じじゃない。

「あ・・・明日・・・!」
「・・・・?」
「明日も、俺、家にいるからさ、その・・・なんだ、明日は、ゲームしよう・・・ぜ。買ってきてくれたお菓子とか、全然食ってないし・・・。」
「・・・・あぁ。」

困った様に笑ったアイツの気持ちは、痛いほど伝わってきた。あぁ、わかっていたんだ。真っ先に何故、俺とアイツ、TSったのが逆だったらと考えてしまったか。扉がパタンッ、と閉まる。いつもは玄関まで見送るのだが、そんな気力は残っていない。明日まで、24時間を切っている。考えなければ。考えて、答えを出さなければならない。そう、これがもし逆だったらどうなっていたかなんて、それこそ、本当に単純な話なんだ。もしもアイツが女になっていたら。

俺はきっと、アイツに恋をしただろう。

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yatsureCreate 2018/08/14 13:03

読み放題プランご利用者への7月分一挙配布!

こんにちわ!yatsureです。

先月までのデジノベを配布いたします!

読み放題プランをご利用の方へ、まず今までの作品を公開致します!
なんか、これって後々買えるらしいんですけど、まぁ無料支援者の方しか知り得ない超お得情報なので、それもいいかなと。

【夜の公衆トイレ】400円
あらすじ:夜道、公園を歩いている時、急に催した女の子はその場にあった公衆トイレへと駆け込む。その後ろをついていく男性の影。


【満員電車と可愛い女の子〜強○編(上)】300円
あらすじ:満員電車で可愛い女の子の後ろに立った。貴方なら、どうする・・・?


【男の娘と親友♂の青春(上)】2000円
あらすじ:男の娘ナナセの挑発に乗った親友♂セナ。これは恋か、好奇心か、性欲か。


【男の娘と親友♂の青春(下)ーTS物語】1800円
あらすじ:久しぶりに会った親友♂は親友♀になった挙句、レ○プされていた。戸惑う男の娘は・・・。


【窓にハマったクラスでは大人しい女の子】800円
あらすじ:授業をサボりに、いつもの資料室へ足を運ぶと、そこには窓にハマったシノノメさんのお尻が。普通、そのまま助けるか・・・?


総額5300円分を、読み放題プランご利用の方は2500円でお楽しみ頂けます!
全て購入頂いた貴族のお客様いらっしゃいます・・・?
もしいらしたら、本当にありがとうございます。こんな拙い言葉でしか感謝をお伝えできずに申し訳ございません。大切な事なので二回言いますが、本当にありがとうございます。
もちろん、そんな貴族なお客様も、今月発売するデジノベの様子をみて読み放題プランをご利用になって下さい!

【 2500円 】プラン以上限定 支援額:2,500円

このバックナンバーを購入すると、このプランの2018/08に投稿された限定特典を閲覧できます。 バックナンバーとは?

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yatsureCreate 2018/08/11 00:11

来週中に新しいデジタルノベルを発売したいと思っております!

こんにちわ!yatsureです。
気がついたら八月ですね!今月も買ってきましたコーラ!皆様のおかげです!写真撮る前に開けちゃったのでアレのコレなんですが・・・てへぺろ

討伐予定の魔女〜という、yatsureCreate作成ゲーム2作目のノベル版を今月ずっと書いておりました(°∀°)もう、ずっと。
それが、気がついたら8万字くらいになっておりまして、いやぁ、延々とエロシーンを書き綴っちゃいました。あ、エッチしないと〜のノベルも書いたんすよ!4万字くらい。
今はケモミミ娘のノベル版を書き綴っているんですけど、というわけで今月も多分3品ほどデジタルノベルを発売します!

正直ゲームの方が需要あるよな〜って思いながら書いているんですけどね?でも、ちょっと筆が止まりませんでして・・・。窓にハマった〜のゲーム版は、今月発売できたらいいなくらいに思っております。

という感じで、シナリオをオラオラしまくっている関係で、今月も追加シナリオが作れない感じが漂ってしまっています。そこで!

プレイガール【スタッド編】(仮)のデジノベを有料支援者の方に配布します!

ほんともう、有料支援者の方々にはお約束を守れていないので申し訳ない心でいっぱいなので、今月はこちらの品物でお楽しみ頂ければと思います・・・!
因みに、シナリオは全部書き下ろしです!ゲームに沿って!あながち追加シナリオと呼べなくもない感じあります。
多分今後、500円〜1000円のプランは、こんな感じでその月の一番最初に発売するデジノベを無料で提供させて頂く様な感じになりそうです!是非引き続きyatsureCreateをお楽しみ下さいませ!



デジノベ読み放題プランを作りました!

デジタルノベルは、その製作工程と需要の分母から値段をゲームの2〜3倍ほどにさせて頂いていおりますが、"yatsureの創るデジノベ全部読みたいよ!"と思って頂いている方々にその全てを購入頂くと、月に3〜6千円ほど頂く形になり、貴族専用の戯れみたいな感じになってしまっていて、貴族の方はそうやって僕に投資して欲しいんですけど、not貴族の方にも楽しんで欲しいとも思っております!
そこで、この度専用の支援プランを作成致しました!基本的にyatsureを応援する、という気持ちを前提にご利用頂きたいと存じますが、その月発売したデジタルノベルを全てお楽しみ頂けるプランとして作成致しました!

知らなかったのですが、月が変わると過去のデータってダウンロード出来ないんですね。多分。なんか、寧ろ過去のデータを買うってシステムが存在するらしいので、多分出来ないっぽいです。なので、その月の、となります!とはいえ、一度ダウンロードしたらずっと読めるので、僕の記事をちゃんとチェケラしてください!YO!

そんな感じです

また、デジノベを販売登録したら、配布用の記事書きまーす!
あ、ちなみに今月申し込んで頂いた場合は、今月に限り、先月発売した作品も配布しようと思っておりますので、奮ってご登録ください!w

コーラ20本以上の快楽を、貴方にお約束致します。

では、また!

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yatsureCreate 2018/07/28 23:08

支援者の方々へお届けものでーす!

こんにちわ!yatsureです。


【デジノベ】窓にハマったクラスでは大人しい女の子

発売しましたー!
来月は、これのゲーム版を発売したいなーと思う今日この頃、先日告知させていただいた通り、上記の製品版を有料支援者の皆さんへ、日頃の感謝を込めて配布させて頂きます!

是非お楽しみください!!

ところで
今月売り上げ大ピンチ・・・(´;ω;`)
もし、気になってる製品があったら是非お買い求めください!
私も頑張って面白い作品を作り続けます!m(__)m!

【 500円 】プラン以上限定 支援額:500円

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