●広翼の孔雀6●

獄卒の手が自分の弱点を狙っていることに気づき、鬼灯はさすがに懸命に暴れた。



「や、止めてください!そこは許しません!」



快楽に掠れた声で訴えても、欲情に狂った獄卒は言うことなど聞くはずもない。
自由な手足を懸命にバタつかせ、獄卒を強かに打ち、必死に抵抗するが、快楽で痺れ捲った体では鬼神の力どころか、まともに力を入れることもできず、子供の戯れかのような打撃しか繰り出すことはできなかった。



「ちょっとお静かに・・・」



そう言って獄卒は鬼灯の両足を肩に担いで大きく開かせ、鬼灯の両手首を左手で掴み、空いた右手で着物の奥にある鬼灯の秘所へと手を伸ばした。



「んんっ・・・!うっ・・・!」



着物が完璧に捲れていない暗がりを探られ、内ももを撫でまわされ、焦燥感がつのり、ますます触れられる快感を、無意識に期待してしまう。



「すげ・・・スベスベ・・・」



責める獄卒はその鬼灯の絹のような肌の手触りを楽しみながら、徐々に中心へと手を滑らせてゆく。



「はぁ、はぁ、いっ・・・や、やめ・・・!あぁぁっ!」



とうとう獄卒の武骨な手が鬼灯自身に触れてしまう。
指先で触れられただけだというのに、それだけで腰が砕けてしまうほどの快感が走り、先端から先走りの淫液がトロトロと零れ出し、獄卒の指を濡らした。
獄卒が身をすすめると、肩に両足をかけている鬼灯の身体が二つに折れ曲がり、腰の位置が高くなって、これまで秘めていた着物の奥が明かりのもとに晒されてしまう。
松明の明かりに照らされた鬼灯の汚れない色をした自身は、自らの淫液で濡れ光り、ゾクゾクするほど官能的だった。



「綺麗な色ですね・・・全然使ってないみたいに見えますよ・・・」



「っ・・・だまれ・・・っ!」



密かなコンプレックスを指摘され、鬼灯は顔を紅らめながら怒鳴りつける。大人の形は形成しているが、色は未発達の子供のような汚れない色をしていて、鬼灯はそれを密かに恥じていた。
しかし相手からすれば、清潔感と、幼さと、敏感さを感じさせるその様相は、欲情をそそる材料でしかなく、鬼灯は意図せず相手を悦ばせていた。



獄卒は再び生唾を飲み込み、改めて鬼灯の穢れない自身を武骨な手で包み込んだ。
男の広い掌と、力仕事のゴツゴツした皮膚の感触が感じられ、鬼灯の下半身は、すでにこれから訪れる快感を欲して無意識に腰に力を込めていた。



すでに力を完全に持った鬼灯自身をしっかりと掴み、獄卒はそのまま上下に激しく擦り立てた。



「あっ!あぁあっ!あぐっ!あああっ!あっ!」



ささくれだった男の掌が鋭敏な箇所を無遠慮に扱きたて、その強烈な刺激に、鬼灯は涙を流しそうになるほど感じる。



(は、激しすぎる・・・っ!もっと、優しく・・・!)



そう思った瞬間、快楽を欲しがっている自分に気づき、鬼灯は我に返った。なにが優しく、だ。早くこの獄卒の暴挙を止めさせ、金棒で叩きのめして無礼をわびさせるのだ。



「んぐうぅぅっ!あぁ、あっ!あっ!あっ!」



しかし身体は全く鬼灯の言うことを聞かず、一方的に与えられる凄まじい激感に翻弄され、すっかり全身の性感神経を蕩けさせてしまっている。
ひどく責め立てられている鬼灯自身も、激しすぎて辛いはずなのに、快感を迎合して先端からとめどなく淫液をこぼし続けていた。



「やっぱり感じやすいですね・・・ほら、もうイキますか?イッていいですよ・・・」



獄卒の指で挟まれて扱かれ、射精へとどんどん昇らされ、さらにザラつく親指の腹で先端をグリグリと刺激され、無理矢理に絶頂へと導かれてしまう。



「はあぁ・・・や、止めて、くだ、さ、激しっ・・・!く、くううぅっ!あぁあっ!そんな、もうだめですっ・・・!あ、あ、あぁぁあっ!」



自身を扱く太い腕を両手で掴みながら、鬼灯は抗えない強力な快感に流され、無意識に全神経を自身に集中させ、愉悦をとりこぼすまいと神経を張りつめさせる。
腰が小刻みに動き、今は触れられていない胸の突起も淫らに反応し、雄の快感を押し付けられ、両足の足指の先までビリビリと強力な快感が走りまくる。



「あっ!あっ!いっ・・・!あぁぁあああっ!」



限界が訪れ、あまりの快感に鬼灯は腰を突き上げて激しく吐精した。
狂いそうな絶頂感が訪れ、意識が消し飛びそうになりながら、とりこぼすことなく射精の激悦を隅々まで貪り食う。



「あっ・・・はぁ・・・」



鬼灯の身体がドサリと地面に落ち、白い胸を激しく上下させて息を吐き、絶頂の快感に浸る。
憧れの上司のイキ顔を見ることができて、獄卒はますます情欲を募らせ、鬼灯の身体を激しく掻き抱いた。



「はぁ、はぁ、も・・・やめてくださ・・・」



激しく口づけされて言葉を遮られ、密着したことで胸の突起が相手の衣服に擦れて、それだけでも悦を拾ってしまう。



「鬼灯様・・・もう我慢できません・・・」



そう言って獄卒は自らの下帯をほどき、たくましすぎる血管走った剛直を鬼灯に見せつけた。
それを目撃した瞬間、鬼灯の下腹がうずき、これ以上の快感を欲して身体が再び燃え上がってゆく。



(そんな、もう嫌だ・・・嫌なのに・・・)



射精の疲労でぐったりとした鬼灯の両足を大きく広げさせ、獄卒は体を密着させ、剛直の先端を秘孔へと押し当てた。


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