●広翼の孔雀19●

「んっ・・・んんっ・・・んぅ・・・」



愛撫している側の鬼灯がされているような艶めかしい声を上げ、奉仕されている獄卒の劣情を煽る。実際鬼灯は机の下で責められているのだが、そんなことなど知る由もない。



「鬼灯様、気持ちいいです・・・」



そう言って獄卒は鬼灯の後頭部を掴むと、前後に激しく動かした。



「んっ!ぐっ!んっ!んっ!んっ!んんっ!」



急に激しく動かされて、口腔に獄卒の剛直が素早く抜き挿しされ、その動きに翻弄されてしまう。しかし鬼灯は息を詰まらせながら、なんとか剛直に舌を絡めた。
前後の動きに合わせてぬめる舌がはい回る。その快感に獄卒はさらに愉悦を高めたらしく、前後の動きをさらに乱暴にさせてゆく。



鬼灯の黒髪がバサバサと音を立てて前後に揺れ、鼻から吐き出される鬼灯の吐息がひどく淫らに聞こえてしまう。



(く、口がっ・・・なんだかくずぐったくて、んんっ、感じるっ・・・!うっ・・・下、止まれ・・・!)



鬼灯の動きと連動するように、青年獄卒が鬼灯自身を咥えて前後に激しく動き、快楽の波を激しく立たせる。
下半身の快感が激しくて我慢できず、鬼灯は体中をブルブルと震わせて反応を示す。



「んぐっ!んんっ!んっ!んっ!んっ!んんーーーっ!」



普段の鬼灯ならば、得意の技巧で三分と立たずに相手を極めさせられるのに、今は体で感じる快感に翻弄されて集中できず、獄卒の動きにされるがまま、鬼灯は快楽を与える道具のような扱いをされてしまう。
獄卒の腕の動きが早くなり、鬼灯は息をするのもつらくなってきた。しかし息苦しさのせいで余計なことを考えられなくなり、身体で感じている快感をさらに鋭敏に感じるようになり、鬼灯は人知れず二重の責め苦を受けていた。



「はあ、はあ、出します、鬼灯様!」



クチュクチュと淫らな音を立てさせながら鬼灯に口淫を強○させていた獄卒が吠え、その動きをさらに激しくさせる。
鬼灯は何も考えられず、舌を絡めることも忘れて、ただ前後に激しく揺さぶられるがままにされていた。



やがて口の中に熱い奔流が流れ込み、反射的に飲み込もうとすると、剛直を口から抜き出されて絶頂の残滓を顔面に引っ掛けられてしまう。



「んぐっ・・・はぁ・・・」



汚いはずの体液だというのに妙に熱く感じてしまい、鬼灯は官能的なため息をついてしまう。
獄卒の白濁で汚され、顔を快楽で紅くする鬼灯は、ぞっとするほどに妖艶で美しかった。


この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索