機動戦士ガンダムSEED FREEDOMを観た感想
はじめに
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMが、プライムビデオで見放題になっていたので観ました。
感想を一言でいうと、苦労して成長してきたキャラクターたちが大活躍する映画。です。
戦闘シーンは最高でした。
ただ、物語が今までよりあっさりめだった気がします。
その辺は後で詳しく書きます。
SEEDは思い入れがある作品
SEEDシリーズは、僕が小学生のときにしていたので、思い入れがあります。
昔はただ、戦闘シーンが格好よくて見ていただけでした。
ストーリーをあまり理解せず、キャラクターたちの気持ちなどわかっていませんでした。
ですが去年の冬くらいに、アニメシリーズがプライムビデオで見放題になっていたので観ました。
まず、あのロゴを見るだけで、小学生だったころの記憶が蘇り、なんとも言えない切ない気持ちになります。
そして大人になって、ストーリーやキャラクターたちの気持ちを理解できるようになり、こんなに深い作品だったのかと驚かされました。
良くも悪くも物語の終盤。悲壮感があまりない
ぱっと思い出しただけなので、漏らしているかもしれませんが、
SEEDでは、
キラはフレイ、アスランはニコル、カガリはウズミさま。
SEED DESTINYでは、
シンはステラ。アスランとラクスはミーア。
という感じで、SEED、SEED DESTINYでは、主要キャラクターたちが大切な人や関係の深い人を亡くしています。
今回の映画、FREEDOMでは、ハーケン隊のお姉さん以外が亡くなりましたが、主要キャラクターに関係していないせいか、あっさりシーンが終わります。
SEED、SEED DESTINYでは連合・ザフト・オーブに、それぞれ良い人と悪い人がいました。
そして、様々な対立や葛藤の末、新たな勢力が出来上がり、良い人たちがそこに集結しました。
ですが、FREEDOMの悪者、ファウンデーション王国は、完全に悪者でした。
だから正義が悪を倒すという、単純な構図になってしまっていた気がします。
アニメシリーズでは、コーディネーターにつくかナチュラルにつくか。誰と一緒にいるかなどと、同じ思いや志を持っている者同士で対立したり、死んでほしくない人が死んだりなど、ごちゃごちゃした人間ドラマで、戦争のどうしようもない理不尽さを表現し、苦労のレベルを何段も上げている印象です。
その結果、作品に深みが出て、悲しいけど面白かった気がします。
良くも悪くも物語終盤と、見出しに書いているのは、映画の序盤から苦労をしきった後なので、成長する余地がないのです。
始めから全員がほぼ完成されたスーパーマンなのです。
今回はキラが問題を抱えていましたが、誰かを巻き込むこともなく、アスランと喧嘩をして、あっさりと解決してしまいます。
今までのアニメシリーズでは、傷を負って成長していました。
例えば、誰かの大切な人を傷つけたり、大切な人を亡くして覚醒したり、絶望の中、誰かの意見を素直に聞けるようになったり、自分の愚かさに気付く。という感じだった気がします。
それが今回の映画では喧嘩だけで解決しました。
この辺がちょっと物足りなかったです。
そもそもこの映画は、今まで苦労してきたキャラクターたちの集大成として作られたような気もしています。
新作映画を作ってくれただけで大満足
悲壮感がないと書きましたが、小さい頃に親しんだ作品が、最近になって新作映画として出てきてくれただけで大満足です。
星5段階評価なら間違いなく5です。
あのキャラクターたちが動き、話し、戦っているだけで幸せなのです。
戦闘シーンが最高だったし、小ネタも面白かったし、ラクスかわいいし(衣装は初期の方が好み)、メイリンはあの頃の方がいいけど、良い作品でした。
特にお気に入りのシーンは、ハメられてキラが暴走して、絶体絶命のピンチの時に、シンがヒルダに救出されて、同じ機体に乗っていて、たまたまおっぱいを触っているシーンです。
またSEEDの新作が出るなら、映画じゃなくて、新しい主人公を作って新しいアニメシリーズを始めてもらいたいです。
やっぱり映画だと短すぎる。もっとあの世界が観たいです。