息子の告白/22
「も、もういいよ、母さん。出ちゃいそうだ」
息子が焦ったような声を上げて、腰を引く。自分から求めてきたのにも関わらず、自分でそれを止めるというのが、どこか滑稽な久美子は、
「母さん、四つん這いになって、おれの方に、お尻を向けるようにして」
息子からの新たな要求を聞いた。
「よ、四つん這い?」
「うん、バックでしてみたいんだ」
ついさっきまで童貞であったはずの少年が、色々と知識だけはあるようである。と言って、久美子も威張れたわけではない。なにせ、後ろからシたことなど……果たしてあっただろうか? もしかしたら、一回くらいあったかもしれないが、バックからシたことがあれば明確に覚えているだろうから、あるいは、無かったのかもしれない。
「今日しかできないなら、色々させてよ」
息子はそう言って、身を引くようにして、ベッドの上にスペースを作った。「今日しかシない」というのは、代わりに今日なら何でもしてあげるなどという意味では無いのだけれど、久美子は、息子の言葉に従った。ちょっと興味があったというのと、彼の肉棒を口に含んでいるうちに、体が火照っていたからである。
「こ、これでいいの?」
久美子は、四つん這いになって、息子の方を向くようにした。
「うーん……もうちょっとお尻を上げてよ」
息子はまるで工事現場の監督のような事務的な声を出した。
久美子は、頬が熱くなった。秘所だけではない。排泄器官まで、すっかりと彼にさらしているのである。
「母さんのお尻の穴、可愛いね」
息子の言葉に、久美子は、上げていた尻を下ろすようにして、うずくまった。
「ちょ、ちょっと、母さん。悪かったよ」
「知らない」
「ごめん、ごめん。もう言わないから。もう一回、お尻上げて」
やむをえず、もう一度、尻を高く上げるようにすると、尻たぶに、がっしりとした手がかかるのが分かった。
「ちょ、ちょっと、高典!」
「入れるところをちゃんと確認しなきゃ、入らないだろ? おれ、後ろから入れたことなんてないんだから」
それはそうかもしれないけれど、後ろからじっくりと秘所を覗かれるなんて恥ずかしいことこの上なく、しかも、すぐ近くにはアナルがあるわけで、そこもじっくりと見られていると思うと、久美子は、死にたい気分になった。しかし、
「母さんのすごく綺麗だよ。めちゃくちゃ濡れてる」
恥ずかしさが確かな性感となっていることは認めざるを得なかった。