官能物語 2020/10/02 14:00

母の浮気/90

 シャワーを浴びて汚れを落としたあと、和室に行った。二人とも下着を身につけて、パジャマを着た。二つ布団を敷いて、一つの方に入ると、すぐに隣の母が布団に入ってくるのを、良太は感じた。

「なんか肌寒いから、抱き合って寝ましょうよ」

 そう言うと、抱き合うというよりは、息子を抱き枕のようにして、母はそのうちに眠りについた。良太はなかなか寝付かれなかった。五回もシて、疲労はあるのだけれど、興奮が残り火のようになっていて、頭は覚醒している状態である。

 それにしても、本当に母とするなどということは夢のようだった。こうして、隣から抱き付かれている今でも夢ではないのだろうかと疑う気持ちがある。明日の朝になったら、全て元に戻っているのではないだろうか。そんなことを考え、母の体温を感じながら、良太は眠りについた。

 夢は見なかった。

 朝起きると、見知らぬ天井が映っているので、ドキリとした。そうして、隣に人の気配があるので、二度びっくりすると、昨夜、母と一緒に寝たことを思い出した。昨晩の記憶を改めてたどることで、どうやら、一連のできごとが夢の中のものではなかったことを、はっきりと認識した。

 良太は、胸が熱くなるのを感じた。叫び出したい気分である。隣を見ると、母は息子に顔を向けて、すやすやと寝息を立てていた。これからは、いつでも、この美熟女を自分のものとして扱えるのである。こんな幸福が他にあるだろうか。

 ふと、良太は、肉棒が勃起しているのを感じた。これは、彼が朝っぱらからいやらしいことを考えた結果などではなく、朝立ちという生理現象である。どういうわけか朝勃起するので、起きてすぐトイレに行きたいときなどは、勃起して亀頭が天を向いたままするわけにもいかず、手でむりやり先を便器へと向けなければいけないので、不便だった。

 しかし、今はどうだろうか。トイレには行きたくなく、母の顔を見ているうちに、むくむくと現われた気持ちがある。

 良太は、母の股間へと手を向けた。そうして、彼女のパジャマのズボンの中へと手を入れて、さらに、ショーツの中へと手を潜らせた。そこは、暖かみを帯びていたが、濡れてはいないようである。

 良太は、乾いた秘唇を指で探るようにした。

「んっ……」

 母が眉根を寄せて、むずかるような声を上げた。ゆっくりと指でさすっていると、すぐに、とろりとした蜜液がにじみ出してきた。良太は、ぬるりと指をナカへと入れてみた。すると、

「はあっ!」

 母が強い反応を見せて、

「あなた……?」

 と声を上げて、目を開いた。
 良太はムッとした。どうやら、自分のことを父と間違えたらしいと気がついたからである。それは、やむを得ないといえば、やむを得ないことかもしれない。寝ている間に体をいじられるとしたら、まずは夫を想像するのは仕方ないことである。

 しかし、良太は、自分の胸に苛立ちと嫉妬が混じるのをはっきりと感じていた。

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