官能物語 2020/10/03 14:00

母の浮気/91

「あら、良太だったの」

 母は、そう言って、微笑を見せた。
 良太は、その母の機嫌の良さには応えずに、身を起こすと、掛け布団を、はね飛ばすようにしてから、母のパジャマのズボンに手をかけた。

「どうしたの、良太? 朝からもうシたいの?」

 母がからかうような声である。
 その声にも不快を得た良太は、母のズボンを引きはがすようにした。

「もう、乱暴ね……」

 そうされるのは、母が悪いのである。父と間違えるから。そう思った良太は、しかし、何も言わずに、母のショーツにも手を掛けた。

「ちょ、ちょっと、良太……」

 何か息子の様子がおかしいということに気がついた母が、

「落ち着きなさい」

 と声をかけてきたが、良太は、聞かなかった。母のショーツをそのままぐいっと引き下ろして、取り払うと、彼女の足を割り開くようにして、膣口に亀頭を押しつけるようにする。

「あっ、良太」

 驚いたような声をする彼女に構わずに、まだそれほど濡れていないようだったが、力を入れて押し込むと、彼女の膣内は迎え入れてくれたようだった。

「はあっ!」

 びくんっ、と体を震わせて、体を軽く弓なりにする母のその奥まで、良太は亀頭を潜らせた。暖かくキツイ締め付けを感じながら、良太は母と顔を合わせた。

「ど、どうしたのよ、良太。変な夢でも見たの?」
「母さんが悪いんだよ」

 良太は、合体できたことで、多少心がほぐれて、本心を話すことにした。

「どういうこと?」
「おれと誰かを間違えるから」
「えっ……」

 母は、初め何を言われているのか分からなかったようだけれど、そのうちにピンと来たようで、両手を伸ばしてきた。しかし、息子が上体を倒そうとしないので、

「良太、おいで」

 と声をかけた。良太は、しぶしぶながら、それに従うと、母に抱き締められる自分を感じた。パジャマ越しでも、しっかりとその乳房の感触を、胸板に得て、良太は心地よさを覚えた。抱き締められた状態のままで、良太は、

「お父さんと間違えちゃってごめんね、良太」

 そう耳に囁かれた。何も応えないでいると、耳たぶが、かぷりと噛まれるのを感じた。さらには、耳穴の中にぬめりとしたものが入ってくるのが分かって、そのあと、ぴちゃぴちゃという音が耳穴に響くのが聞こえた。良太は、体を震わせた。

「間違えちゃったこと許してね。お母さんは、もう良太のものだからね」

 息を吹きかけるように言って、再び、耳を舐めてくる。
 良太は、自分の性感帯に、耳穴をリストアップすることにした。

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