母の浮気/92
このまま耳穴を舌でいじられていると、それだけでイッてしまいそうである。
良太は、母から体を引き離すようにした。
「あんっ……」
母は、息子に拒絶されたのだと誤解して、
「許してくれないの、良太?」
悲しげな目をした。
「……許すよ」
「本当?」
「ああ」
「よかった」
母はホッとしたように言うと、
「お詫びに、お母さんが上になってシてあげようか?」
と続けた。上になってする? どういうことだろうか? 要領を得ない息子に、母は、一度、肉棒を抜くように言った。せっかく結合したのにどうして離れなければいけないのか、難色を示した良太だったが、
「いいから、ね?」
と微笑まれて、しぶしぶ、肉棒を抜いた。愛液にまみれた男根が淫靡である。
「じゃあ、良太、仰向けに寝て」
これもやはり言われた通りにすると、母が身を起こして、パジャマの上を脱ぎ、ついで、ブラジャーも外した。ぶるんとした巨乳が姿を現わして、良太は息を呑んだ。
「正面からもいいけど、色々体験しないとね」
母はそう言うと、息子の腰の上をまたぐようにして、そっと肉棒に触れて、腰を下ろしていった。良太は、亀頭がぬちゃりと膣口につくのが分かり、肉棒が母のナカに埋め込まれるのを見た。
「おおっ……」
再び母のナカに入った良太は、腰の辺りに、女の重みを感じた。見上げると、母の乳房が陰を作っている。どうやら騎乗位をしてくれるということらしい。良太は初体験に感動を覚えた。
「どう、良太、気持ちいい?」
上からにっこりと微笑みかけてくる母に、良太はなぜか気恥ずかしくなって、頬が火照るのを感じた。
「ふふっ、こうしてると、なんだか、お母さんが、良太を犯しているみたいね」
母の口から、「○す」などという言葉が上がって、良太は胸の鼓動が速くなるのを覚えた。
母は、ゆっくりと体を倒してきた。
「可愛いわ、良太」
顔を寄せるようにしてきたかと思うと、母は息子の唇をねっとりと奪って、にゅるりと舌を入れてきた。良太は、頭の中がとろけるようになった。何という気持ちよさだろう。確かに上になられていることによって、まるで犯されているように感じられる。美熟女にもてあそばれている自分という図が、それ自体で甘美であるのに加えて、ディープキスと膣内のしぼるような締め付けによって、良太は、天にも昇るような心地よさを味わっていた。
母の舌は、自在にうごめいて、息子の口内のあらゆる所を舐めた。
良太は、体をピクピクさせながら、快感に耐えた。ぎゅっと拳を握りしめるようにして、なんとか、意識を保とうとするけれど無駄だった。まるで海の底にどこまでも沈んでいくような気分になった。どこまでもどこまでも深く深く体が落ちていくのを感じた良太は、同時に、体の中心部に燃えさかる火を感じた。