母の浮気/99
母の背に体を寄せるようにして、乳房を揉みながら、ピストン運動をする。少し動き始めると、良太は、
――うん、疲れるな、これ!
無理な姿勢で腰を振り続けることの疲労を悟って、腰を止めた。母は、荒い息をつきながら、感じていたようである。そんな彼女には申し訳ないが、体勢を元に戻すことにした。
「良太ぁ……もっとぉ……」
「無理だよ。動きにくくて」
「上手くなってよぉ……もう、良太しか相手がいないんだからぁ」
母が、冗談っぽく言った。
良太は、
「なんかこれまでたくさん相手がいたような言い方だね」
と言ってみた。相手がたくさんいたことは知っていたので、これは、ある意味では、冗談である。つまりは、母の冗談に冗談を返した格好だったわけだれど、その実体は、両者とも冗談などではさらさらなくて事実を言っているのだった。
「やあねえ……そういう意味じゃないわよぉ……早くちょうだい、良太ぁ……」
母は露骨に甘えるような声を出してきたので、良太は、この線をつっついてみるのもちょっと面白いぞと思った。そのためには、後背位だと都合が悪い。顔が見えない。そこで、良太は、ぬるりと肉棒を母の膣内から抜いた。
「あっ……」
母が驚いたような声を上げた。
良太は、己の分身がへそまで反り返るようになるのを見ながら、母の腰の辺りに手を添えて、
「ひっくり返って、母さん」
と声をかけた。
「このままじゃダメなのぉ……?」
「母さんの顔を見ながらイキたいんだ」
良太は言った。すると、母は大儀そうに、体を回すようにして、足を開いた。良太は、母の足の間に入ると、ひくついている陰唇を割るようにして、もう一度、正常位で、母のナカに自らのモノを埋め込んだ。
「はああっ!」
母が白い喉を見せるようにして、声を上げる。
バックも良かったけれど、やはり、こうして顔を見ることができる正常位の方が、良太の好みに合うようだった。膣肉の中も、やはり、バックのときよりはゆるくなったように思われて、その分ナカの感触を味わうことができるように感じられる。
「ああっ、良太の、本当に大きいわぁ……」
「誰と比べて大きいのさ?」
良太は、さきほどの話を続けた。
「別に誰と比べてってわけじゃないわよぉ……お母さん、そんなに色んな人としたことないし……あっ、でも、お父さんより大きいかも」
そんなことを言って母は愛想笑いを浮かべた。