官能物語 2020/10/31 14:00

母の浮気/119

「ああっ、母さんっ、そこはっ……」

 良太は、本気で焦った声を上げた。
 股間の底の部分に違和感がある。

「か、母さんっ!」

 母の指は、息子のアナルに当てられていた。それだけではなく、指先がローションのぬめりけの助けを得て、少し中に入っているではないか。これまで、良太は、アナルをいじったことなどなく、座薬を入れられたことさえ、数少ない。

 まったく免疫の無いところに刺激を加えられて、しかも、これからいよいよ母と一つになれるところだったのにという気持ちもあって、やめてほしいという気持ちを瞳に込めて母を見たが、当の彼女は、

「大丈夫よ、そのうちに気持ちよくなるからね」

 とこちらの気持ちを気にしたようでもない。母とアナルセックスをするという企図はあるものの、それはいずれの話であるし、あくまでこちらが彼女のアナルを○す方で、犯される方ではないはずである。そんなことを思っているうちに、母の、おそらくは人差し指の第一関節くらいが埋められるのを、良太は感じた。

「ううっ……」

 良太は身動きが取れないような気持ちになった。肉棒もそうだが、アナルもどうやら急所のようであって、そこを抑えられると体の中心を抑えられたような気持ちになって、抵抗することができない。

「どう、気持ちいい、良太?」

 母の指が、ゆっくりと出し入れされる。
 気持ちなんていいわけない、と答えたかった良太だったが、意に反して、悪い気分ではなかった。それどころか心地よさがあった。肉棒に与えられる鋭い快感とは違って、鈍く全身に響くような快感がある。しかし、それを口に出す気にはならなかった。アナルをいじられて、快感を得るなどと、何か恥ずかしい気がしたのである。

 しかし、母は執拗だった。

「気持ちいいんでしょ、良太。それなら、はっきりと言わないとダメよ」

 そう言うと、母は、抵抗に逆らうように、力を入れて、ゆっくりとさらに指を埋めてきたではないか。

「あっ、あっ、あっ……」

 良太は、まるで女の子のような声を上げる自分が、自分で気持ち悪かったが、どうしても上がってしまうのを止めようがなかった。

「可愛い、良太、まるで女の子みたいね」

 母は、さっそく言葉責めを始めた。

 第一関節と第二関節の半ばまで入れたところで、母は、アナルの中で指を動かすようにしてきた。

「はあっ!」

 良太は、びくんっ、と体を震わせた。
 肉棒は硬度を増したようである。

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