官能物語 2020/11/21 14:00

母の浮気/140

 唇を離すと、二人の唇の間に、唾液の糸が引いた。
 しばらくして、良太は、母の目が開かれて、うっとりとした色を映しているのを見た。良太はゾクゾクした。オスを求めるメスの目である。

「ああ、良太、すごかったわぁ……」

 母が、抱き付きながら、言ってきた。
 すごかった、ということで、彼女はあとは余韻を楽しみたいのだろうが、良太としては、まだまだこれからが本番であるという頭がある。

 良太は、さらに腰を振り始めた。

「あっ、りょ、良太、あっ、ちょ、ちょっと待って……ちょっと休ませて……あっ、あっ、あっ!」

 母は焦った声を上げながら、しかし、しがみつくようにしてきた。良太は、背中に母の腕がからみつき、腰に彼女の足がからみつくのを感じた。しっかりと抱き付かれた格好になった良太は、動きづらくなった。これは、息子を動かせないための母の計略なのだろうかと疑ってみたけれど、

「あっ、あっ、すごいっ、ああっ、ダメッ、ダメッ……はあああんっ!」

 おもうさま感じている様子を見せている母は、そこまで考えているわけではないようである。

 良太は、母の頭の下に腕を回して、自らも彼女と密着しながら、腰を振り続けた。ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、といやらしい水音が立って、それに、ベッドのスプリングの音が和す。一突きするごとに、脳髄に性感の電流を得ながら、しかし、射精の兆候はまだ無い。いつまでも快感を味わっていられるような状態は、まさに天国である。

「ああっ、良太、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」

 母がまるで少女のような愛らしい声を上げるのも、心地よい。そんな声を出させているのが、他ならぬ自分自身であることも、興奮度を上げる要素となる。良太は、最高の気分で、ピストン運動を続けた。

 それにしても、母のナカは、本当に気持ちが良かった。ねっとりとからみついて、ぴったりと肉棒にフィットする膣内は、自分のためにこそ作られたのだと錯覚させるのに十分なものである。

「ああっ、来る……また、来ちゃう……ああっ、はあああ……良太っ、ああ、イッちゃう、またあああ!」
「イケよ、あやか、イケ!」

 良太は、母の耳元に、ささやいた。
 すると、それが彼女の絶頂の堰を切ったわけでもないだろうが、

「ああっ、イクッ……イグゥゥゥゥゥゥ!」

 獣のような声を上げて、思い切り息子にしがみつくようにして、母はまたクライマックスを得たようだった。良太は、母の腕と足と、そうして、膣の締め付けを強烈に感じながら、それが、ゆるむのを待った。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索