官能物語 2020/12/08 14:00

母さんでもいいや/15

 肉棒の脈動がおさまるまで、里穂は口を離さなかった。それは、短い時間であったはずだが、随分と長く感じられた。射精が終わったあと、里穂は、口を離した。口内に溜まるものをどうしようかと思っていると、

「飲んで、母さん」

 上から声がする。
 里穂は、言われたとおりに、息子の精液を飲み下した。

「ああっ、母さん……」

 息子が感動したような声を出す。
 男の精を飲み下した里穂は、いっそう体の中心が熱くなるのを覚えた。なんだか火照って火照ってたまらない。そんな里穂の前に、少し力を失ってはいるが、まだまだしぼんでいない男根があった。

ーー欲しい……。

 里穂は、男のモノを体に受け入れたがっている自分を感じた。目の前にあるこれをもう一度硬くして、熱くなっている体を鎮めてもらいたい。そんなことを考えてしまった里穂は、ハッとして、正気を取り戻すために、首を横に振ろうとしたところで、頬に息子の手が当てられるのを見た。

「……母さん」

 里穂は、その手にしたがって顔を上げて、息子の目を見た。今、精を放出したばかりだというのに、その目は冷めるどころか、ますます燃えているようである。飢えた獣のような目を見た里穂は、

「飲んでくれてありがとう、母さん。今度はおれがしてやるよ」

 そう言うと、ぐいっと腕を持たれて、立ち上がらせられると、浴室の壁に背をつけられた。

「あっ、な、何をっ」

 ぐいっと足を割引かれて、その間に、息子は膝をつくようにした。ちょうど、さっきと真逆の格好である。里穂は、秘唇を下から息子に見上げられる格好になった。秘所を手で隠すようにすると、内ももに口づけられる。

「や、やめなさいっ……あんっ!」

 つい上げてしまった嬌声は、そのあと、何度も続くことになった。息子の唇が気持ちよすぎるのである。そうして、その気持ちは、だんだんと、もっとちゃんとしたところにキスしてほしいmという気持ちに取って代わられた。

「母さん、手をどけて」

 その声と共に、息子に手を取られると、それ以上、里穂は抵抗できなかった。
 息子の顔が股間に近づき、舌が秘唇へとつけられるのを感じた。

「ひあああんっ!」

 その瞬間、里穂は、びくびくっと体を震わせて、イッてしまった。
 頬が緩むのが自分で分かる気がする。

「一度舐められただけで、イッちゃったの、母さん?」

 息子が意地悪い声を出して、立ち上がった。
 彼の股間は、再び隆々として、その先端は天井を向いている。

「壁に手をついて、後ろを向くんだ、母さん」

 里穂は息子の言うとおりにした。体を回して、壁に手を突いて、尻を心持ち突き出すようにする。自らそんなはしたないポーズを取ってしまうとは、情けなさと恥ずかしい気持ちがあるけれど、それ以上にこれから為されることへの期待が大きかった。

「入れるよ、母さん」

 息子の声が聞こえて、彼の手が尻にかかるのが分かった。そのすぐあとに、秘唇に硬いものが押し当てられるのを認めて、ついで、ぐぐぐっと膣内が、たくましいもので満たされるのを感じた。

「ひあああんっ!」

 亀頭が膣壁をこすり、膣奥を刺激すると、里穂は、思わず喘ぎ声を上げた。またあの串刺しにされるような感覚を得て、しかし、それは苦しさをもたらすことは一切無く、性感の電流がほとばしるように全身を駆け抜けていく。挿入されただけで、里穂は、イキそうだった。

「ああ、気持ちいいよ、母さんのナカ。やっぱり、生はいいね」

 息子の、愉快そうな声が聞こえて、里穂は、また生で挿入されたことを知ったが、今度は絶対にナカで出さないように言おうと思ったところで、肉棒が引かれて、もう一度、ずんと押し込まれるのが分かった。ピストン運動が始まったのである。ただ挿入されているだけでも気持ちがいいというのに、まして動かれては、里穂としては、何をいうこともできず、ただただ喘ぎ声を上げるしかなかった。

「はあ、ああっ、ひいいいんっ!」

 あまりの快感に、里穂は何も考えることができそうになくなかった。

「気持ちいいか、母さん?」
「ああっ、いいっ、気持ちいいっ!」
「息子に後ろから突かれてよがって、変態だな、母さんは!」

 ひどいことを言われているけれど、事実そうなので、反論ができない里穂は、壁に突く手に力を入れて、自分の体を支えようとした。ややもすると、与えられる快感に体から力が抜けそうである。

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、といういやらしい水音は、自らの体が息子に貫かれて悦んでいる証拠であって、それを聞くと、恥ずかしさはいや増して、それとともに性感もさらに増した。

ーーああっ、イクッ、イクッ……!

「イクんだね、母さん……じゃあ、イケよ」

 心の声が外に出ていたのだろうか、あるいは、こちらがイクことを察知する能力でもあるのか、息子の声がそういうと、さらに彼は腰の動きを早くした。硬くたくましいまるで鉄の棒ででもあるかのようなそれが、膣口をこすり膣奥を打って、膣壁を引きずり出そうとする。

「ああっ、ダメッ、イクッ、イクッ……イグウウウゥ!」

 里穂は、目の前が真っ白になる瞬間の訪れと共に、咆哮のような声を上げた。

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