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雰囲気味わいプランの記事 (434)

官能物語 2022/07/03 12:00

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官能物語 2021/09/15 12:00

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官能物語 2021/09/08 17:00

美少女との生活/31

 食べ終わったあとは、ショッピングツアーになった。美咲が、服や小物、アクセサリーを見たいと言ったのである。しかし、彼女はただ見ているだけで買おうとはしなかった。

「今日は見るだけです。欲しいなあと思って、その気持ちが1週間続くようだったら買うっていうシステムにしているんです」
「衝動買いは無いってことだな」
「はい。衝動買いして結局使わなかったら、買ってもしょうがないですもんね。見ているだけになるんだったら、部屋にあっても、お店にあっても同じです」
「その考え方には一つだけ問題があるな」
「何ですか?」
「おれが美咲ちゃんに何かサプライズプレゼントしたいと思ったときに、どうすればいいか分からなくなる」
「その心配はご無用です」
「どうして?」
「貴久さんからいただいたものは、何でもありがたく使わせていただきます!」
「本当に?」
「はい!」
「でも、おれがめちゃくちゃ趣味の悪いアクセサリーを買ってきたらどうする? 身につけてくれる?」
「モチロンです」
「そうか、ならよかった」
「そうだ、参考までにわたしがどんな感じのものが好きなのか、お教えしましょうか。別に何でも、いただいたものなら、身につけますけどね」
「…………」
「疑ってますね?」
「そんなことはないよ。でも、ドクロのペンダントとかはつけてくれないだろ?」
「何で、ドクロのペンダントなんて買うんですか?」
「物のたとえだよ」
「貴久さんって、これまでプレゼントのセンスいいって、女性に言われたことありますか?」
「うーん……そうだなあ……」
「あ、やっぱりいいです。過去の女性関係、聞きたくないです」

 楽しい午後を過ごすと、夕食が待っており、さすがに昼も夜も外食というのは、

「もったいないです。お部屋で食べましょう!」

 ということになって、それなら、ということで、貴久が作ることにした。今日は彼女に雑用をさせるわけにはいかない。この先、後々までもこの時のことを言われないとは限らないのだ。

「パスタはどう? 昼が洋食だったから、ご飯ものの方がいい?」
「いいえ、パスタで大丈夫です。パスタ大好きです」
「嫌いなものはあるの?」
「そうですね……強いて言えば、父ですかね」
「そんなにか?」
「そんなにではないです。まあ、そこそこです」
 
 貴久は、親友を憐れみたいとは思いつつも、今夜はそんな余裕は無いのだということを再認識した。

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官能物語 2021/08/09 10:00

美少女との生活/30

 午前中は、美術館で絵を見た。
 貴久としては、遊園地でもどこでもよかったのだけれど、美咲がそれを望んだのである。

「でも、遊園地は今度連れて行ってください」

 と彼女は屈託の無い笑みを浮かべた。ここに来てから全く変わりが無いにこやかな笑みであり、貴久は、本当にこの子は今夜自分の身の上に起こることを理解しているのだろうかと不安になった。処女喪失という事態が、女性にとってどのような事態であるのかということは、もちろん、女性ならぬ身である貴久には理解しようもないけれど、相応に重要性があることには違いないはずだった。少なくともそのように聞いている。それなのにこの軽やかさはなんだろうか。

 貴久は、自分の童貞喪失時のことを思い出そうとした。それは随分と昔のものであったけれど、思い出そうとしてみれば、すっきりとそして鮮やかに思い出すことができた。とすれば、それなりに記憶に残るものであって、貴久にとっても重要な体験だったということである。

 男性にとってそうであれば女性にとってはなおさらに違いないと思うのは、今の世の中では男女差別と言われてしまうのかもしれないけれど、どうしても貴久にはそう感じられてしまうのだから仕方が無い。

「ああ、とってもステキでした」

 美術館に併設されたレストランの中で、美咲はホッと息をついた。

「そうだね」
「退屈じゃありませんでしたか?」
「印象派の絵を見て退屈を覚えるんだったら、美術館には来ない方がいいな」
「わたし、美術館に来るのが好きなんです。美しい物を見ていると、自分も美しくなったように感じられるから」
「印象派の絵に負けないくらい、美咲ちゃんは綺麗だよ」

 美咲は頬を染めた。
 褒め言葉にいちいち反応してくれるのが愛らしい。

「わたし、色んな所に貴久さんと行ってみたいです」
「いいよ。おれ一人だとそんなに出かけることもなかったから、こっちとしても望むところだね。この辺りだったら、ちょっと電車に乗っていけば、大抵の所には行けるしね」
「わたしがどんなに幸せな気分か、表現できる言葉があったらいいんですけど」
「その言葉が見つかったら、いの一番に教えてほしいね」
「はい!」

 広々とした芝生の庭に春の清爽な光が降るのを見ながら、野菜や魚や肉がおしゃれにちょこちょこと盛り付けられた皿に、貴久はフォークを伸ばした。同じようにする美咲は、一口食べるごとに、

「美味しい!」

 と感動するような声を出すのだから一緒に食事をするのに気持ちのいい相手だった。

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官能物語 2021/08/08 12:00

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