【音楽の話題】ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』第3幕より さらば愛しき我が娘よ~魔の炎の音楽
そのぶん花粉も多く飛んでいるのか、外に出ると鼻や眼がむず痒くなってきます。
一番酷かった数年前に比べると症状は軽く済んでいるので、出来ればこのままやり過ごしたいところです。
そんな訳で今回は音楽の話題であります。
コチラ
ジャケ写はサー・ゲオルグ・ショルティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他によって1965年に録音されたワーグナー作曲の楽劇『ニーベルングの指環』から『ワルキューレ』のものです。
こういったクラシック音楽の場合、交響曲なら全ての楽章を聴き、オペラやバレエなら全幕を観た上で感想を言ったりするのが、まっとうなのだとは思いますが、何せこのブログで話題にする音楽は、私がお絵描き中に掛けて聴いている曲の中から、近々で耳に入ったり感動したものを話題にしていて、しかも音楽再生ソフトを“ランダム再生”の設定にしているので、「交響曲全楽章」とか「オペラ全幕」をお絵描き中に聴く事はまず無いと言ってよい状態なのです。
そういう訳なのでこのブログで交響曲やオペラなどを話題にする時は、大体の場合“細切れ状態”になってしまう事をご容赦頂きたい訳です。
前置きが長くなりましたが、今回の話題は『ワルキューレ』第3幕より「さらば愛しき我が娘よ」~「魔の炎の音楽」です。
『ワルキューレ』というのはワーグナーが全4部作として作曲した楽劇『ニーベルングの指環』の第2部に当たるお話です。「さらば愛しき我が娘よ」~「魔の炎の音楽」は、その『ワルキューレ』というお話の、ほぼラストの部分です。
それは父であるヴォータンからの指示に従わなかった娘ブリュンヒルデが罰を受けて岩山に眠らされる場面です。神々の長ヴォータンを父に持つ娘には厳しすぎる罰です。ヴォータンも可愛い娘を手放さなくてはなりません。断腸のシーンです。
この部分は『ヴォータンの告別と魔の炎の音楽』として管弦楽曲にアレンジされ、独立したかたちで演奏される事もあります。その場合、台詞にあたる歌は無く、所謂インストものとして演奏されます。私はその管弦楽版を先に聴いて知っていた訳ですが、それは取り立てて特別印象に残るものではありませんでした。
しかし、ある時テレビ放映された『ワルキューレ』を観る機会があって、その時にこのラストシーンで涙腺が崩壊し、それ以来、管弦楽版を聴いても涙がチョチョぎれそうになるパブロフの犬状態な訳です。
それで、ちょうど今朝の1曲目に再生ソフトがランダムに選び出したのが管弦楽版の『ヴォータンの告別と魔の炎の音楽』だったのです。
それで今回の話題にしようと決めた訳ですが、そのときに垂れてきた鼻水は花粉のせいという事にしておきます。
m(__)m