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頂き物の記事 (10)

サークルSBD 2020/01/03 00:00

Happy New Year and Best Wishes for 2020

    文責:SBD

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!


海外のフェチ友さんからスカンク娘がアレをぶっぱなすシーン入り謹賀新年SSを頂戴しましたので、御本人の許可を得てそのまま掲載させていただきます。

英文ですが、翻訳サービスや翻訳アプリを利用したりで結構読めると思います。
もしどうしても「ここが意味わからない」という箇所等ございましたらコメント欄やメッセージよりお知らせ下さいませ。

なお主人公のスカンク娘「Maya」は、当方が昔描いたスカンクメイドをイメージしたそうです。


 
A clip clopping of shoes sounded as Maya turned the corner.
A beautiful young lady, head to toe in black and white and as the fur and fluffy tail suggested, a skunk.
A skunk maid to be exact, as her clothing a maid's working outfit revealed.
But today she isn't a maid rather she has an important message of friendship to deliver from west to east.

Maya came to a stop in the middle of the street, as she noticed an envelope in the middle of the sidewalk.
"Oh? What's this?" The skunk maid said to herself.
She bent over, very carefully to avoid pressing the trigger of her mighty weapon she hides under her dress, to look at it.
"Best wishes in the New Year?" Maya read.
"Oh how sweet!" the skunk gal felt a surge of happiness fill her and her big tuffy tail rose in excitement.

But to the people on the sidewalk, this gesture was not appreciated.
"Skunk!" one man cried.
"And she's bending over!" a bossy looking lady yelled.
"Everyone run!" and with that the whole group of people ran off kicking dust up behind them.
Maya straightened up.
"How rude!" she said. "A skunk's weapon is a point of pride. I would never use it without it being important!"
But everyone had left.
"Ah well." Maya said. "I'd better mail this letter before the year is over."
And with that, the skunk maid walked as quick as she could to the Post Office.

Finally she had arrived.
"Oh good. They're not closed yet." Maya searched her purse. "Money money....it shouldn't be that much."
Before she could count the amount, a big burly wolf ran by, snatching her purse off her arm!
"Hey! I need that to mail this letter of wishes!" She cried.
"Sorry skunk lady." The wolf laughed at her. "I guess it isn't your lucky day."
Two more wolves, a male and a female stood next to him.
"Now leave if you don't want to be dinner" the wolf girl laughed.

Maya's face showed anger, but then it changed to a smile.
"Yeah it's not a lucky day, for you." Maya put her fists at her sides and made a strange face, her tummy blowing up slightly like a balloon ready to burst.
"I hope your ready. Stealing from a skunk has consequences." She turned around and bend over hands on her knees, her big fluffy black and white striped tail raised high behind her like a banner. A banner of Maya's pride as a skunk.

"Take this, you jerk! Mmmmmph!" Maya grunted out and with a loud WOOOOOOSH!
Maya's foul skunk spray blasted out of her butt in a dark yellow cloud.
One by one the wolves were hit with her foul weapon.
Each of their faces comically twisted in disgust.
"OH NO!" the male wolf yelled.
"THAT STINKS!" the lady wolf screamed.

Maya looked over her shoulder with a sexy smile that could melt anyones heart.
"Well how do you like my perfume? It really stinks doesn't it?" Maya gave them a wink. "Would you like more?"
Maya's purse being thrown at her was the answer to that.
They most certainly did not!

Maya laughed as the wolves ran away, her foul stink still clinging to them.
"And have a happy new year!" she called to them teasingly.
"And now. To mail this as well." And mail it Maya did.

Inside was a simple letter that said once sentence..
"To SBD and all the other skunk lovers of Japan. Happy New Year and Best Wishes for 2020"

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サークルSBD 2013/09/11 23:00

「どうぶつ村誘拐事件外伝:『人質』」

どうぶつ村誘拐事件外伝「人質」

こうひー 著



「いや・・・いやぁっ!!」
「ふふっ、必死になっちゃって、カワイイ♪
さ、覚悟しなさい!」

ぶうううううう~~~~~~~~~~~~っ!



もう何度目になるでしょうか。
村長の娘、羊のウルルは、スカンク娘たちに誘拐され、どこかも分からない薄暗い部屋に監禁されていました。
それだけならまだしも、身代金の支払いが無いと言って、スカンク娘たちは一定時間ごとに、ウルルの鼻先に強烈なオナラを吹きかけてきました。
どんな猛獣も裸足で逃げ出すという強烈極まりない、悪臭オナラガス・・・。
ましてや、か弱い少女にすぎないウルルは一発嗅がされるごとに七転八倒し、意識を失ってしまうのでした。

何度目かの失神から目覚めたウルルは、ゆっくり身体を起こすと、おびえきった目で部屋の入り口を見つめていました。
ウルルがどんなに参っていても、スカンク娘たちはガス責めを止めませんでした。
酷いときには、目覚めてはじめに視界に入ったものが、スカンク娘の大きなお尻だったりしました。
あの扉が開いたら、また臭~いオナラを嗅がされて・・・
ウルルに出来るのは、扉が開かないことを祈る事だけでした。

カチャ・・・。
祈りも虚しく扉は開かれ、一人のスカンク娘が入ってきました。
またオナラを嗅がされる!!
ウルルは全てを拒絶するかのように、部屋の隅で震えていました。

「ねぇ、食事・・・」
遠慮がちに掛けられた声に、ウルルはビクビクしながら顔を上げました。
そこにいたスカンク娘は、ほかの娘たちとは違い、まだあどけなさを残していました。
齢のころはウルルと同じか、少し上くらいでしょうか。
簡単なパンとスープを載せたトレイを持って、ウルルを見下ろしていました。

「あ、いけない!鍵!」
不意に彼女が踵を返したので、ウルルの目の前をスカンク特有のふわふわした尻尾が横切りました。
続いてウルルの視界を満たしたものは、体格の割りに大きめなお尻――

「きゃあぁぁっ!!」
咄嗟に飛びのいたウルルは、壁に張り付くようにしてイヤイヤと首を振りました。
それほどに、スカンクのオナラの臭さ、ガス責めへの恐怖心というものが心に刷り込まれていました。

扉を閉じて戻ってきたスカンク娘は、そんなウルルにトレイを差し出して優しく微笑みました。
「大丈夫、怖がらなくていいよ」


スカンクの少女は、エスクゥと名乗りました。
食欲が無いと突っぱねるウルルに対して、大丈夫、そのうち帰れるよと励まし続けるエスクゥに、いつしかウルルも心を許しつつありました。
他のスカンク娘たちからの無常な仕打ちが、かえってエスクゥの印象をよくしていたのかもしれません。
エスクゥを話し相手にして、ウルルは色々な事を話していました。
家族の事、幼い弟の事・・・・・・。
ウルルはしばしの間、状況を忘れて気を楽にすることが出来ました。


ふと不思議に思ったウルルは、エスクゥに尋ねました。
「でもどうして、エスクゥちゃんは私によくしてくれるの?」
「ん?うん・・・」
エスクゥは、決まり悪そうに答えました。


「タイミングを計ってたの。食べてすぐだと、戻しちゃいそうだし・・・」


エスクゥはそういうと急に立ち上がり、お尻をウルルの鼻先に突き出しました。
「え・・・?・・・・・・!!い、いや・・・・」
きょとんとしていたウルルですが、状況を察すると、エスクゥのお尻から後ずさりしました。
「ごめんなさい、私の番なんだ・・・」
エスクゥはお尻を突き出したままウルルに迫り、ついに部屋の隅に追い詰めました。
逃げ場の無いウルルの目の前に、大きなお尻が迫ります。
震えるウルルの手を掴み、鼻を押さえられなくすると、お尻を更に突き出してウルルの視界を塞ぎました。
「いや・・・やめて!やめてよぉ!!」
ウルルは力なく首を振るばかりです。ガスへの恐れと、安心しきっていた所への突然の仕打ちによるショックとで、
それ以上の抵抗は出来ませんでした。

「ごめんね。いくよ、ウルルちゃん!」
ウルルの目の前に迫ったエスクゥのお尻の谷間の、最も深い部分が蠢動しました。


ぶぅっ!


「はうぅぅっ!!」


たったひと吹きで、鼻が曲がりそうなニオイに包まれ、ウルルは悶えました。
涙でかすむ視線の先では、あの恐ろしい噴火口が息づいているに違いありません。
「はぁっ・・・はぁっ・・・はっ・・・はっ・・・んんっ!!」
臭さと恐怖で呼吸を乱したウルルの顔面に、無常にもエスクゥの豊満な尻肉が押し付けられ、そして――


「はい、おしまい」
「ふ・・・ふぇぇ?」
さっと身を離したエスクゥに、ウルルは拍子抜けな声を上げていました。

「これで終わりにしてあげる、内緒だよ?」
ウルルの顔を覗き込み、唇に人差し指を当てて、エスクゥは微笑みました。
「う・・・うん。でも・・・やっぱり臭いよぅ」
ウルルはエスクゥに感謝しながらも、その強烈な臭気に辟易していました。
「ふふ・・・また来るね」
エスクゥは食べ終わった食器のトレイを持って、部屋を出て行きました。


それからウルルは、エスクゥの事を考えながら、一人薄暗い部屋で過ごしていました。
誘拐犯なんかじゃなければ、友達になれたのに・・・。
エスクゥちゃんと一緒にピクニックに行ったり、綺麗なお洋服を見に行ったり。
でもたまにケンカして、ぷぅ~っってオナラされちゃったりして・・・
それは・・・イヤかも。

そのような事を考えていたため、扉が開いたとき、思わず呼びかけていました。
「エスクゥちゃん!?」

入ってきたのは、はち切れそうな肉体を持った、エスクゥとは似てもにつかぬ大柄なスカンク娘でした。
馬鹿にしたように見下ろされ、凍りつくウルルの前に、巨大なお尻が無造作に突き出されました。


爆風のようなオナラを浴びせられ、ウルルは早急に失神へと追い込まれました。
「そんなにエスク・・・良けりゃ・・・」
スカンク娘が何か言っていましたが、すぐに分からなくなりました。


目覚めたウルルは起き上がりもせず、ぼんやりと扉を見つめていました。
「早く・・・帰り・・・たい」
もう何度ガス責めと失神を繰り返したでしょうか。
もう泣き叫ぶ気力も残っていませんでした。


そのとき、不意に扉が開きました。
一瞬身体を強張らせたウルルだったが、入ってきたのがエスクゥだと分かるとその緊張は和らぎました。
それでも、今のウルルにとって、あくまでも誘拐犯の一人である彼女の来訪が、○問の再開である可能性は捨てきれません。
「エスクゥちゃん・・・また私、オナラ嗅がされるの?」
ウルルは不安を隠そうともせずにそう聞くと、エスクゥはやさしく微笑みながら言いました。
「ウルルちゃん、よく頑張ったわね。もう我慢しなくてもいいんだよ」
「えっ?・・・」
「お頭が、もうお金は諦めるって」
「それじゃあ・・・私、帰れるのね!?」

これまでの疲弊が無かったかのように、ウルルの表情は明るくなりました。
「もう少しの辛抱だからね」
エスクゥは荒縄を手に取ると、ウルルを立たせて、攫って来た時のように後ろ手に縛りました。
あの時と違って、直に肌に触れ痛まないように、縄の下に布を挟んでいてくれました。
「エスクゥちゃん、あのね・・・」
「なぁに?」

「いろいろ、ありがとね!」

ウルルに満面の笑みでお礼を言われると、エスクゥは彼女をぎゅ~っと抱きしめました。
ウルルはちょっと驚いて、でもすぐに安心した表情に戻ると、そのまましばらく、されるがままになっていました。

エスクゥは抱擁を解くと、ウルルの顔を覗き込むようにして笑いました。
ウルルも笑いました。まるでずっと親友であったかのようでした。

「さ、目を閉じててね」
アジトがバレないようにでしょう、ウルルはその場に座らされると、目隠しをされました。
あとは連れ出されるのを待つばかりです。
ほどなく、ウルルの髪をなでるように、エスクゥのものらしき手が優しく頭に回されると、


「ふぎゅっ!?」

突然、柔らかいものがウルルの顔面に押し付けられました。
いきなりの出来事に、ウルルは顔を振って逃れようとしました。
けれども、頭を抱えるように回された手にはグッと力が篭り、それを許しませんでした。
そのとき、ウルルの鼻先に、何かヒクヒク動くものが当たりました。

(何これ・・・臭い!!
このニオイ、エスクゥちゃんの・・・
エスクゥちゃん、そんな・・・そんな・・・・・・いや・・・いやぁぁ!!)

ブブブゥウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウ!!

「んゃあうぅぅぅ~~~~~~~~~~~~!!」

無防備なウルルの鼻に、エスクゥの凶悪なオナラガスが注ぎ込まれました。
これまでのどのオナラよりも、強烈に臭くて、猛烈な勢いのガスが、ウルルの鼻腔の奥の奥まで一瞬で満ち溢れました。

「や゛っああぁ!あああ゛ぁ~~~!!」

余りの臭さに、ウルルは何も考えられなくなり、喉の奥から苦悶の声を上げながら悶え狂いました。
「・・・・・・っ!」
エスクゥは自分の尻と手の間で悶え叫ぶウルルの頭を強く掴むと、彼女のお尻へと、むぎゅうううぅぅぅっっと押し込みました。
そして意を決したように目を閉じました。


ムッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・


エスクゥのお尻から奏でられたかすかな噴出音は、ウルルの鼻腔の中で鳴り響きました。
お尻が熱くなるのが分かりました。
両手で掴んだウルルの頭が、ガスの噴出にあわせて、ビクン、ビクンと震えました。
ウルルの顔が、鼻の中が、胸の奥が、エスクゥの温もりで満たされていきました。

「ぇ゛・・・ ぁ・・・」

ウルルの抵抗は、ほとんど無くなっていました。

エスクゥがお尻の戒めを解くと、ウルルの身体は力なく床に崩れ、黄色く変色した頭部がゴツンと床板に触れました。
エスクゥのお尻に顔を埋めながら暴れたために、目隠しは外れていました。
あらわになったウルルの両目は虚ろに見開かれ、もはや何も映っていませんでした。

「くさい・・・ くさい・・・」

ウルルは蚊の鳴くような声で呟くと、虚ろな瞳から黄ばんだ涙を一筋流して――
もう二度と動くことはありませんでした。

「さよなら、ウルルちゃん」
エスクゥはウルルの見開かれた目を、そっと閉じさせてやりました。

心の中で両親に助けを求めることもできず、
信じていた友達の仕打ちを悲しむこともできず、

ただスカンクガスの凶悪な臭気に塗り潰されるようにして、哀れな少女の命の灯火は、消えました。


「ひゅぁ゛っ・・・・・・!!」
エスクゥの、年の割りには豊満なお尻の下で滞留する黄色いガスの中、ウルルの幼い弟は絶命しました。
ベットシーツもろとも黄色くなった彼の亡骸に、エスクゥはそっと毛布をかけてやりました。

(これで寂しくないよ、ウルルちゃん・・・)

村長屋敷のあちこちで、騒ぎが起きていました。
もみ合う音。ガスを放つ噴出音。悶え苦しむ声。悲鳴――

仲間と合流するべく部屋を出る少女の表情は、歴戦の暗殺者のように冷たいものでした。


*おわり*

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サークルSBD 2013/06/18 23:00

「GASSASSIN 2 外伝」

GASSASSIN 2 外伝


こうひー 著



「こらぁー!カイン!待ちなさ~い!」
「へへーんだ!待たないよ~~!ケツでかエミリ~!!」

「やれやれ・・・またやってんのねぇ・・・」
メリッサは山盛りにニンニクの入った籠を傍らに置くと、汗をぬぐいながら、農作業にいそしむ村人たちの間を走り回る少年と、それを追いかける少女の様子を眺めていた。
10歳かそこらの少年は、一回りは体格の違う年上の少女が息を切らせて追ってくるのを
明らかに楽しんでいるようであった。
少女は額に汗を光らせながらもなんとか少年を捕まえると、その肩を両手で掴みながら腰をかがめて少年と目線を合わせた。
質素なスカートに包まれた形のよい尻が後方に突き出されると、近くで作業をしていた村の若者が思わず視線を向ける。
そんな視線は気にも留めずに、エミリーはカインの目を見ながら語りかけた。
「はぁはぁ・・・カイン、はぁ・・・謝りなさい!」
「ん?何を謝るって?」
「何って・・・さっき私の・・・その・・・・・・」
「何だよ、はっきり言えよ」
ニヤつくカインに、エミリーはかすかに赤らめた頬で唇を噛むと、意を決して言った。
「私の、お、お尻に、触ったでしょう!?」
「いや~悪い悪い、姉ちゃんの尻があんまりデカいんで失敗しちゃってさぁ」
「なっ・・・・・!?」
乙女の尻を撫でておいて悪びれもしないカインに、エミリーが呆気にとられていると、
カインはかまわずトコトコと彼女の後ろへ歩いていく。
「今度は失敗しねぇから・・・・・・・・さッ!!」
カインの日に焼けた腕が翻ると、ぶわぁぁっと彼女のスカートは翻り、幸運な村の若者は美しい造形をもつ、魅惑的な肉の塊を目の当たりにした。
「・・・・・・・・・っこらぁ~~~~~~~~~~!!」
下着の白、素肌の白――――
春先の太陽のような、淡く眩しい光景に呆然とする若者を差し置いて、エミリーとカインは、この日12回目の追いかけっこに興じるのであった。

「・・・すっかり眠っちまったようだね」
「疲れたのよ。今日はさんざん遊ばされたもの」

夕暮れ時、エミリーはすっかり眠りこけたカインを背中に背負い、メリッサとともに帰路についていた。
「それにしても、この子はあんたに随分と懐いてるねぇ」
「ええ・・・お互い早くに両親を亡くした身だから・・・」
慈愛に満ちた表情で語るエミリーに、メリッサは遠慮がちに呟いた。

「今日・・・分かってるわね?」
「・・・うん」
エミリーの表情から、慈愛の色は消えて、かわって強く冷酷な光が目に宿った。
義務を、果たさねばならない。この村の乙女として。
それに報酬が手に入ったら、背中で眠る少年を自分が育てていこうと決めていた。



夜も随分と深まった頃、カインは目を覚ました。
ふと隣のベッドを見ると、いつも安らかに寝息を立てているエミリーがいない。
不安を覚えてベッドに潜りなおすには、その日の月は明るすぎた。
夕方前からたっぷりと睡眠をとっていた彼は、その輝きに誘われるように家の外へと出て行った。
持ち前のイタズラ心と少年特有の冒険心は、いつしか彼を村はずれの廃墟へと押し進めていた。
昼間に来ようとしても、いつもエミリー姉ちゃんや、おっかねぇメリッサ姐さんに連れ戻されてしまう謎の場所であったが、今この時間に彼を咎めるものはなにもない。
その開放感からか、廃墟の床から漏れる怪しい光を見たときも、嫌な予感の類など微塵も感じずに、少年は床についた取っ手に手を伸ばすのであった。


「終わったのね・・・」
キャシーとアリアが薄暗い地下道に目を向けると、エミリーとメリッサは音も無く現れた。
メリッサはカラスのようなマスクを身に付けており、エミリーの厚ぼったくて黄色いスカートが揺れ動くたびに、辺りには硫黄を煮詰めたような悪臭が漂っていた。
彼女らがキャシーとアリアのいる部屋まで戻ってきたとき、すでに二人もマスクを身に付けて、エミリーのために代えのローブを用意しているところだった。



エミリーが肌にまとわりつく悪臭を薬草の煮出し汁ですっかり拭き清め、代えのローブに身を包んだ時であった。
突然、地下室の入り口が動いた。
この時間、ここを訪ねてくるものは居ないはずだ。
思わず身構える4人の前に現れたのは、年端も行かない少年であった。
「あれ・・・エミリー?」
「か、カイン・・・どう・・・して・・・?」



面と向かって叱られたわけではない。
メリッサ姐さんに引っ張られて、部屋の真ん中の小さないすに座らされただけだ。
それでもこんな夜中に家を抜け出して出歩いていた負い目がある。
小さな椅子に腰掛けて、落ち着き無く辺りを見回す少年をよそに、4人の女性たちは
密談していた。
「わかってるね、掟は・・・掟だよ」
「でも・・・あの子はまだ・・・小さいのに・・・」
「気持ちは分かるわ、でも・・・ダメなの。こらえて頂戴、ね」
「あなたはもう帰ったほうがいいわ、エミリー。ゆっくり眠って、何もかも忘れるの」

「ううん・・・私が、やるわ。私にやらせて・・・」
「エミリー・・・・・・」
「わかったよ、あんたが・・・送ってやりな」



ふとカインが顔を上げると、自分の周りにアリアとキャシー、そしてエミリーが立っていた。
みんな通気性のよさそうな、簡単なローブに身を包んでいる。
ふんわり。
「?」
ふと自分の後頭部に、柔らかいものを押し当てられた感覚を覚えた。
振り向こうとしたカインの肩を、エミリーが強く掴んだ。
「!・・・エミリー・・姉ちゃん・・・?」
「カイン・・・じっとして目を閉じていて、何も怖くないのよ・・・ね?」
「・・・・?うん」
少年は、言われるままに目を閉じた。これが苦しみの幕開けとも知らずに・・・。



ふぁさ ぎゅ ぎゅうううう

「んぅ!?」
顔に柔らかいものが押し付けられたかと思うと、前と両斜め後ろの3方から強烈な圧迫感を感じた。
カインは必死に暴れたが、圧迫はその場からピクリとも動けなくなるほど強いものであった。
それでも痛みを感じないのは、顔に当るものが信じられないほどに柔らかく、弾力があったから。またそれは暖かく、かすかに懐かしい匂いがしていた。
やがてカインはそれが何であるかわかってきた。これは・・・尻だ!
女の尻・・・エミリー姉ちゃんの・・・でっかい尻・・・。



ブゥゥゥゥゥゥッ
低い音がして、顔面が揺れた感じがした。温もりを帯びた振動のあと・・・・・・
不意に強烈な臭気がカインを襲った。
「はんむっ!?んふんんんんんぅ!!!!????」
(臭い!!・・・ニンニクのニオイ?・・違う!お、おなら!?)
思わず立ち上がろうとするが、3つの尻は押さえつけるように彼を閉じ込めた。
「お願い・・・大人しくして」
「ごめん・・・ごめんね」
キャシーやアリアの声が、頭の上のほうから聞こえた。
いつもの、ニンニクを吊るしながら談笑する時の様な楽しそうな声じゃなく、感情を押し殺したような冷たい声だった。
「ああ・・・カイン・・・カイン!」
エミリーは悲痛な呟きを漏らしながらも、圧迫を緩めることなくさらに放屁した。
ぷぅ ブウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ
「んんわ!?はっぷぅ!あ゛ぷぅぅ!!」
いよいよもって彼は渾身の力で暴れ始めたが、日ごろの野良仕事で鍛えられ、さらに特別な食事を与えられた娘たちの強靭な足腰は、哀れな少年を柔尻の牢獄に閉じ込め続けていた。
ブズビゥゥィィィ
今度は右の耳の辺りから音が聞こえた。ほどなくして眩暈を起こしそうな強烈な臭気が
彼を責めたてた。
「んぐがぐ!ふんんんぅ!!!!」
カインの涙がエミリーのローブを濡らしても、尻の圧迫は緩まらなかった。
ブウゥゥゥゥゥン
続いて左の耳の裏のあたりから、低い音と重い臭いが彼を苦しめる・・・・・・。
「んっあぅ!ふがああああああああああ!!」
カインの嗚咽が部屋の空気をいくら揺らそうと、放屁の嵐は彼を嬲り続けた。


ぷぶぅ・・・・ぶううう・・・ぷすう
ぶぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~う プゥッ ボプゥゥゥゥゥッ
ブッ ぷしゅううううう ぷす・・・ぷすすす ぷぅぅぅぅぅぅぅ~~~~



カインの暴れる動きがやがて静かになり、放屁のたびに走る痙攣のようになったとき、ばたつく腕は前方をまさぐり出していた。
それがやがてエミリーの肢体に抱きつくように絡みついたとき、彼女は思わず、かすかに圧迫を緩めていた。
カインは初めて、哀願を口にすることが出来た。

「ぷはっ・・・!姉ちゃん、エミリー姉ちゃん・・・臭いよう、臭いよう・・・」

エミリーは一瞬ハッとなったが、すぐに後ろでにカインの腕を掴むと、ぎこちない動きで、彼をゆっくりと、柔らかき尻の処刑台へと押し戻していった。
「エミリー姉ちゃん、臭い・・むぐ・・・ふはいよぅ・・・・・もう、やめへぇ」
カインはエミリーの尻に顔を埋めたまま、尚も哀願していた。

「カイン・・・ごめんね。見られたからには・・こうするしか、ないの。
でも、安心して・・・きっとお姉ちゃんが、あなたのお父さんやお母さんが待っているところに、あなたを送って・・・あげ・・・っ」
それ以上は、言葉にすることは出来なかった。
エミリーがそっと後ろに目配せすると、キャシーもアリアも尻を突き出して、カインの小さな頭を、エミリーの豊満な尻へとめり込ませた。

(出して・・・もう臭いおならを嗅がせないで・・・!!)
ローブの裾をぎゅっと握るカインの手は、必死にそう訴えかけているように思えた。
だがそれでも、エミリーはその手に優しく自分の手を添えて押さえると、
ぷふぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・
なおも哀れな少年の鼻腔を自らの屁の臭いで侵し続けた。



(臭い・・よぉ・・・何でこんな事するんだろう・・・・・・。
姉ちゃん・・・怒ってるのかなぁ・・・?
何か言ってたけど・・何だろう?・・・もう何も聞こえないや・・・
臭くって、アタマ・・・ぼうっとする・・・このまま死んじゃうのかな・・・?
でも何だろ・・・怖くないや・・・姉ちゃんのお尻で死んでいくのなら・・・おいら・・・
・・・あ・・・ぁ・・・姉ちゃんのおなら・・・臭い・・・なぁ・・・・)



もはやカインは何の抵抗もせず、かすかに残った力でエミリーの尻にすがっているようだった。放屁の激臭に翻弄された呼吸は浅いままであったが、いつしか小さく静かなものになっていた。



「ごめんね・・・おやすみ、カイン」
プッ プゥゥゥウゥゥゥゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・
・ ・・・・・・・・ッ・・・・・・
この世のものならぬ屁臭の子守唄は、少年を二度と目覚めぬ眠りへと沈めつつあった。
カインはエミリーにすがっていた腕を痙攣させ、いびつな木の枝のようにピーンと張ると、そのまま動かなくなった。
ようやくにして圧迫を解かれた彼の体は、まず腕からダランと垂れ下がると、虚ろに半開きな瞳のまま前方へと倒れこんだ。
「カイン・・・ごめんね、ごめん・・・・・・」
エミリーは彼を抱きとめて、静かに泣いた。
ともに処刑に携わった2人の乙女も、一部始終を監督していたメリッサも、ただ黙って見守ることしか出来なかった。



「カイン・・・・うう・・・ぐすっ・・・・・・」
エミリーが泣き続ける傍らで、メリッサは他の二人を帰した。あとは自分が何とかするから、と。
二人を見送って地下室に戻ったとき、彼女はカインの亡骸を胸に抱き、メリッサを見上げて言った。
「メリッサ・・・お願い。このまま・・・・・・」






「ただいま。いい子にしてた?」
「・・・・・・・・」
遠く離れた土地のある質素な家のなかで、エミリーは虚ろな目で一人、外を眺めていたカインに微笑みかけていた。
エミリーたちの屁臭の凄まじさに「壊れて」しまった彼は、もはや口を封じられたようなものであった。
いつか彼の心が元通りになった時、ニンニクの村で遭遇した恐ろしい事件のことを思い出さないとは限らなかったが、その時は自分が彼を葬る。
そう言って、エミリーは自分がカインの亡骸とともに、彼の魂を弔うべく旅立ったことにしてくれるよう、メリッサに懇願したのであった。
メリッサがどこまで、自分のことを信用してくれたかは分からない。
だが、二度と村に近づかないことを条件に、彼女は村はずれに馬車を手配してくれた。
あの日、カインの口を封じる前に、吸血鬼とされた男を屁臭の中に葬った。
その時、教会から前金で受け取った「報酬」がある、2人が当面、食べていけるだけの貯えは持っていた。
いま2人は、人目を避けるようにして、この地で暮らしていた。



「おなか空いたでしょ?いまご飯作るから、待っててね」
「・・・・・・ん・・・」
カインが虚ろな目で自分を見上げる視線さえ、今のエミリーには愛おしかった。
少年の頭を撫でて、台所へ向かう彼女。
(メリッサにはああ言ったけれど・・・)
夕飯の支度をしながら、彼女は考えていた。
(あの子の記憶が戻ったとき・・・出来るかしら、私に・・・?)



「きゃっ!?」
腰の辺りに不意に何かが押し付けられる感覚を感じ、考え事を中断するエミリー。
見ればカインが後ろから抱き付いて彼女のふくよかな尻に顔を埋め、甘えていた。
フゥ、と苦笑して耳のあたりを撫で下ろしてやると、彼はかすかに微笑みながら、エミリーを見上げた。
「もう・・・いけない子・・・・・・」
エミリーが慈愛に満ちた目でカインを咎めると、その声はどこか押し殺したような、妖しい冷たさを感じさせた。
カインは一瞬怯えた眼をしたが、そんな思いを振り払うかのように、すぐにまた目の前の柔らかく巨大な肉塊に顔を埋めて、甘い香りの中に沈んでいった。



END

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サークルSBD 2013/05/02 23:00

「神獣の森」

こうひー 著



「ぐあっ・・・!つ、強い・・・!!」
速く、そして力強い鞭の一撃に、兵士の剣はあえなく地面に転がった。


隣国の監視のために、王都より国境付近へ派遣された兵団があった。
その兵団に一兵卒として組み込まれた男は、ふとしたことから隊よりはぐれ彷徨っていた。
剣技の訓練は一通り受けていたが、山歩きは素人同然の町育ちである。
いつしか男は、人の気配のカケラもない森の奥深くへと迷い込んでいった。
そこが地元の人間が「神獣の森」と呼び恐れ近づかない領域であることなど、知る由もない・・・。

やがて少し開けた場所へ出ると、男を待ち構えていたかのように武装した人影が待ち受けていた。
鈍く光る歩兵鎧を纏い、鞭を構えて立ちはだかる姿に、男はとっさに身構えた。
相手は自分の身長をはるかに凌ぐ大柄な体格をしていたが、丸みを帯びた体つきは女性のものであった。
奇妙なことに、鎧の下には獣の皮が全身くまなく覆い、さらには獣を思わせる風貌の面を被っていた。
(スカンクの毛皮だと?――土地の蛮族か?いや、違う!これは――)
被り物などで無く、武装した獣人――スカンク女であるとしか、判断のしようが無かった。
(コイツは一体!?)

相手をゆっくりと観察できたのはそこまでだった。
スカンクの女戦士は男に迫ると、鞭で地面を打ち鳴らしつつ言った。
「何人も、この森を抜けることは適わない」と。
女にしてはやや低めの、冷徹な意思を感じさせる声だった。

目の前のスカンク女が言語を操る事は分かったが、その全身に張り詰める殺気は会話でこの場を切り抜けることが不可能であることを
男に確信させていた。
男が剣を抜くのと、スカンク女の鞭が唸りを上げるのは同時だった。

スカンク女はその巨体に見合わぬ俊敏さで、軽快に立ち回っては鞭を振るってゆく。
男の剣撃はまるで当たらず、女の速く鋭い蛇のような攻撃に、次第に体力を奪われていった。
決着が着くのにそう時間はかからなかった。

「あぐっ!」
やがて男自身が地面に転がる事になった。
体力は使い果たし、息切れを起こしていた。
鞭の当たった箇所は、表面はおろか内部の筋肉までも叩きのめされたかのようであった。
男の戦意は喪失していた。

気がつけば、スカンク女は男の体を跨ぐようにして見下ろしていた。
「うぅ・・・た、頼む、助けてくれ・・・!」
得体の知れない獣人相手に通じるものか分からなかったが、男は本能的に命乞いを試みた。
「・・・・・・・・・・・・」
スカンク女は何も言わず、男に背中を向けた。
女の豊満な下半身が張り出して、男に影を落とす。
(た・・・助かったのか・・・?)
男が安堵しかけたその時、巨大な影が覆いかぶさってきた。

「う・・・お・・・!?」
男の目前に迫った、巨大な尻。
白黒の毛皮に覆われた、大きく、かつ密度の高い肉塊。
圧倒的な双球の陰に、紫がかった肛門が顔を覗かせている。

(――そうか、こいつ俺に屁を・・・)
肉弾戦で叩きのめしただけでは飽き足らず、スカンクらしく放屁を浴びせて、敗北を知らしめようというのだろう。
男はそう判断した。
最も、スカンクのそれは厳密には屁では無く毒液のようなものだと、どこかで聞いたような気がしたが、目の前にいるものはただのスカンクではない。
屁か毒液か知らないが、果たしてどちらを繰り出してくるものか・・・。

だが、今の男にとってはどうでも良かった。
屁でも何でも嗅がされて、それで命が助かるのなら上等。
「分かったよ・・・俺の負けだ、さっさとやれよ」
覚悟を決めて、男は促した。
男の視線が、肩越しにそれを見下ろしていたスカンク女の、冷たく鋭い視線と一瞬絡み合う。
だがすぐにスカンク女がより深く腰を屈めたため、男の視界は巨大な尻が占めるのみとなった。

ボフゥッ!!

スカンク女の肛門は一瞬のうちに拡張し、男の鼻先にガスの塊を吐き出した。
思わず顔をしかめて息を止めるが、そのまま凌ぎ切るには気体の量はあまりに大きく、男を包み込んでいた。
恐る恐る、息を吸い込む男。だが次の瞬間・・・

「ひ ぐっ! んぎゃああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~!!」

強烈な、あまりに強烈な悪臭。
濃厚すぎる、屁臭。
男はたまらず絶叫し、鼻を押さえてのた打ち回る。

ブブッ!ブボボォッ!!

「んがっ!あがああああああああ~~~~~~!!」

2発目のガスが放たれ、男を包み込む悪臭がさらに濃度を増す。

「がひぃっ!っがひぃぃ!!
くせぇ!くせひぇええぇ!!」

錯乱した甲虫のように、ジタバタと暴れる男。
とうに覚悟など吹き飛び、残りの体力を振り絞って、ほうほうの体でスカンク女の尻の前から逃げ去ろうとする。

「・・・・・・・・・」
スカンク女は、そのままの体勢で、鞭を持った腕を振るう。
鞭の先が、ひゅん、と音を立てて、まるで生き物のように男の足首に絡みついた。
足をとられて突っ伏した男は、伏したままずる、ずると後方に引きずられていく。

「ぐへっ!?・・・あぁ・・・ひぃぃ・・・!!」

引き戻された先で男が振り向いて仰向けになると、またも巨大な尻が目前にそびえ立ち、そして咆哮する。

ボボブゥゥッッ!!

「んぎゃ~~~~~~ああああ~~~~~~~~~!!」

再度、屁臭に包まれ、引き攣り絶叫する男。
目に涙を浮かべ、口の端に泡が飛んでいる。
そんな男に、無慈悲な言葉が投げかけられる。

「何人も、この森から出ることは適わない・・・」

スカンク女が、暴れる男をものともせずに厳かに言い放つと、その冷たい声に男は心の底から凍てつく思いがした。
「むはぁっ!た、たす・・・」
男が再び命乞いをしようとしたその時、

ぷぅっ しゅうぅ~~~~~~~~~~~~~~~っ

「おぐゅっ!?・・・あが・・・かはっ」

静かに、だがひときわ濃厚に放たれた、おぞましい臭気。
まともに吸い込んだ男はビクンビクンと痙攣し、仰向けのまま崩れ落ち、力なく手足を投げ出した。
この期に及んでも男は気を失うこともできず、息を乱して悶えていた。

スカンク女は、苦しみ悶える男の上半身に尻を降ろしていった。
その尻は、男が両腕を広げても抱えきれないほど巨大なものであった。
投げ出された男の腕は、それぞれスカンク女の左右の尻の肉に埋もれ、動かせなくなった。

そして男の顔は、深い尻割れの中へと沈んでいった。



「んぐうぅぅ~~~~!?」
腰を下ろしたスカンク女の豊満な尻の下で、男は何が起こったのかもわからずに呻いていた。
弱った体でどんなに暴れても、毛皮に覆われた巨大な肉塊の下から抜け出すことは不可能であった。
むしろ暴れることによって、男の顔が巨尻の谷間の奥底へと咥え込まれてさえいた。
「んぐぅ~っ!・・・ごふっ!げふっ!」
獣の体臭のようであり、女の肌のそれにも感じられる、野生的な臭いが濃くなり、男はむせ返っていた。
再三にわたって放たれた屁臭の残り香が、男の力を弱めていた。


不意に、男を圧迫していた重みが消えた。
スカンク女がかすかに腰を浮かし、男の顔の上から、腰のほうへと移っていた。
そして再び、ゆっくりと腰を沈めると、ゆっくりと前後左右に揺さぶりだした。
「うぅ・・・?」
重量感のある、柔らかい巨尻が揺れるたび、男の股間に快感が走った。
「う・・・ふあぁ・・・!!」

スカンク女の腰はさらに動きを強めながら、男の下半身のみならず上半身のほうへと侵食していく。
豊満な巨尻が揺れるたび、男の体も共に揺さぶられた。
スカンク女の腰が行き来するたび、男の意識も共に夢と現の間を行き来した。
やがて蠢き踊る巨尻は、その舞台を再び男の顔の上へと戻していった。

滑らかな体毛の肌触り、柔らかな肉の重み 獣と女の臭いが、男の顔を包み込む。
それらの快感と、かすかな屁臭の残り香が男の意識をあいまいにさせる。
巨尻の下で、男は無防備に呼吸する――。

ぷす ぷすぅぅ

「うぇ・・・ひぎゃうぅ!!」

快感に我を忘れていた男の意識が、強烈な屁臭の直撃により覚醒を強いられる。
悶える男に構わず、スカンク女は巨尻を揺さぶり続ける。

ぶすっ ぶすすす ぶすっ

ぐりっ ぐりっ

スカンク女は巨尻を揺さぶって男の顔面を蹂躙するのみならず、凶悪な放屁を添えて、男に天国と地獄を同時に味わわせた。

ぷすすす ぷすぅう
ぐりっ ぐりっ

「へぎゃ!・・・ふぎゃあぁ!!」

尻がぷすぷすと吐息を放ちつつ揺れるたび、男の狂乱の表情が見え隠れした。
そして苦悶とも嬌声ともつかぬ声を上げて、ガスの噴出音と共演するのであった。



「へひ・・・へひひ・・・」
やがてスカンク女が尻を上げると、笑ったような顔で、だらしの無い声を漏らす、
もはや正気を保っていない男の姿があった。
スカンク女はそれを一瞥すると、再び尻を男の顔の上に戻す。
深く座り、ゆっくりと男の顔を、自らの巨尻の深淵に沈めていった。

スカンク女は、男に最後の言葉を告げた。

「・・・眠れ。」



ブブブオオオオオオオオッ!!ブッブブブッシュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

「!!!ンぁ~~~~~~~~~―――ァァァ~~~~~~~~~~~!!――――」

巨尻に埋もれて、ただでさえくぐもった男の断末魔の叫びは、これまでにない膨大な放屁ガスの爆裂音に掻き消されてしまった。

やがてガスは立ち込める黄色の靄となり、哀れな犠牲者とその上に君臨する女帝の姿を包み隠していった。

靄が完全にそれらを包み隠す寸前、男の断末魔を押し殺すかのように、ぐっと力み、さらに尻を押し沈めるスカンク女の巨体と、

ブブシュウウッ!!

という噴出音に合わせて、全身をビクンッ と引き攣らせる男の姿があった。





靄が晴れたとき、スカンク女の巨体は既に姿を消していた。
後に残されたのは、彼女が座っていた周辺の枯れ死んだ草むらと、
その中央に転がった、全身黄色く変色し、笑ったような狂乱の表情を貼り付けて事切れた男の骸のみであった。



END

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サークルSBD 2011/09/07 23:30

『シリアルスカンク』 突発的外伝

3匹目(軽)→ 子リスのチャックル
3匹目(重)→ 子リスのチャックル


シリスカ・突発的外伝   こうひー・著


「おい。例の被験体、見つかったか?」
「ああ、631番か・・・今も探しに行ってはいるんだが・・・」


慣れない穴掘りに、そのペンギンは四苦八苦していました。
「フゥ・・・フゥ・・・
へへ・・・ボロ配管のせいで、地盤が緩んでて助かったぜ。
研究所だか何だか知らねぇが、俺様をあんな檻の中に閉じ込めやがって・・・
あんな連中のところで朽ち果ててたまるかよ!俺は誰ともつるまねぇ。男は無所属、これ」

などと言いつつも弛んだ土を掘り進んでいたペンギンは、徐々に土が固くなってきたのに気がつきました。
「ちっ!これ以上は無理、か・・・
まぁいい、もう研究所からも十分に離れただろうし、そろそろお日様も恋しくなってきたしなぁ」
ペンギンは掘るのをやめると、ぐっとトンネルの天井を睨みつけました。鳥目だけど。


ミシエルはそろそろ「我慢」できなくなっていました。
「は・・・ぅぅ・・・ふぅ・・・
どこかに可愛い男の子でもいないかなぁ・・・
えへへ、こんな気分の時って、すっごくいいニオイ・・・させちゃうんだよね。
ぁ・・・ダメ、ちょっと休憩」
ジワジワと込み上げる疼きに耐えられなくなって、ミシエルはけもの道の真ん中にへたり込みました。

「あれ?」
ふと地面を見ると、何やら下から盛り上がってきているのが分かりました。
「あ~・・・ふふ、モグラさん・・・かな?こないだ愛してあげたばかりなんだけどなぁ。
あの子、可愛かったなぁ。最期あんなに嬉し泣きしちゃって・・・あん、思い出しただけでお尻が・・・
どうしてあげよっかなぁ。お顔出したところにカウンターパンチ!ってのも面白そうだけど、まずはご対面っと」

ボコッ

眩しいお日様を予想していたペンギンは、目の前に現れた獣に目を見張りました。
「な・・・・・・!?」
(な、何だコイツは?黒地に白の毛皮?いい趣味してやがるな)

一方、モグラの登場を期待していたミシエルも、地面から顔を出した変な鳥に首を傾げました。
(・・・何?体の色は似てるけど、仲間・・・じゃないわよね?でも目元とか、なんか可愛いかも~♪)

しばらくそのまま見詰め合っていた1匹と1羽でしたが、先に沈黙を破ったのはペンギンのほうでした。
「・・・よし。お前は何も見なかった―――」
ヒョコヒョコと翼(?)をばたつかせながら、彼は出てきた穴の中に消えていきました。

一瞬きょとんとしたミシエルでしたが、すぐに口の端に妖艶な笑みを浮かべて背中を向けると、
ペンギンの戻っていった穴の入り口をその大きなお尻でのっしりと塞ぎました。
「――うふふ・・・見逃してなんか、あげないんだから」

ペンギンは他の適当な場所に出口を空けようと、トンネルを戻ろうとしていました。
「何だか分からんが、いま誰かと関わり合いになっても面倒くさいからな。
面倒くさ・・・くさ・・・

「くっせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」

ぷすぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ

「ふふ・・・ほらほら、ど~お?」
ミシエルの肛門からゆっくりと漏れる気体に追いつかれて、ペンギンは臭さの余り七転八倒していました。
「ふおおぉおぉぉぉぉ!?何だごれは!何ばぼれわ!?」
恐ろしいホッキョクグマの口臭よりも、研究所のアホ飼育係が出した腐った魚よりも酷い臭い・・・
いまだかつて嗅いだ事の無い激臭に捲かれたペンギンは転げ回りつつ、掘り進んできたトンネルを逃げ戻ろうとしました。
「臭ぇ臭ぇ臭ぇ臭ぇ臭ぇ!!は、やく、逃げ・・・・・・っ」

どさ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ぎぃやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

ペンギンの目前で無情にも土砂崩れが起きて、彼の逃げ道を塞いでしまいました。

涙目で振り返ったペンギンの見たものは、今や唯一の出口と化した地上への穴を塞ぐ、大きなお尻。
そしてその真ん中で息づく、ピンク色の蕾でした。
(尻!?じゃ、じゃあこの臭いは・・・屁ぇ!?じょ、冗談じゃねぇ!一体何者なんだよあいつは!?)

「うふふ、いいでしょう?
もうちょっとしたら出してあげる・・・そしたらもっともっと、愛してあげるね」
ミシエルはエモノを虜にする瞬間を想像しながら、オナラガスの噴射を続けました。

すぅ~~~~~~~~~~~~~~~~ぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「くおお・・・ぉ~~~・・・・!!」
(く、臭えぇっ!うう・・・このままじゃアイツの屁で嬲り殺されちまう・・・
悠長に穴掘りなんかしてらんねぇし、こうなったら・・・強行突破しかねぇ!!)


ミシエルはふと、肝心なことに気づきました。
「あ、そっか。来た道も塞がないとダメなのよね・・・どうしよ?」
彼女が首だけ振り向いたその時、

ずんっ!!

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!?」

ミシエルの女の子の部分に、強烈な衝撃が走りました。


出口を塞ぐミシエルのお尻に、決死の突撃を企てたペンギンでしたが、柔らかくて弾力があるその大きな肉塊を跳ね除けることは
出来ませんでした。
今や彼のクチバシはミシエルの秘めたる部分を刺激するように食い込み、さらに噴射口が文字通り目と鼻の先に迫っていました。
(お、終わった・・・・・・)
ペンギンは観念しました。

「はぁ・・・はぁ・・・今の、なかなか、よかった、わ」
ミシエルは快感に乱れた息遣いを整えつつ、お尻の下の「お相手」に語り掛けました。
「今度は私から、あなたにお礼。じっくりと楽しんでね。いくわよ・・・」

ペンギンの目の前で、ピンク色の蕾が花開きそして――

ぷぶしゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!
ぼぅふぅうっ!ぶぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!

「ピッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

ペンギンのくぐもった悲鳴が、ミシエルの尻肉を揺らしました。
ミシエルは悪臭に震える彼を彼女自身で味わいながら、ますます力強くガスを噴射しました。

ブブウゥッ!!
プウウウウウゥウウゥウゥゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!

熱い彼女の香りがペンギンの流線型のボディを撫で回し、強烈な臭いをその短い毛皮一歩一本に刻み込んでいきました。
そしてその行き着く先はことごとく、あわれな犠牲者の鼻腔へ・・・・・・。


ひょっこり道から湧いて出た、見たことも無い白黒の鳥。
強烈なスカンクの香りですっかり染められ、それでもかろうじて息のある彼を見下ろして、
ミシエルは「まいったか!」とばかりに満足げに微笑みました。
「ふふん。どうだった?私のキモチ、受け取ってくれた?」
ペンギンは霞む目をかすかに開いて、枯れかけた喉で答えました。
「俺・・・の負・・けだ・・よ。姐・・さん。奴らの、し、刺客・・・なのか?」

ミシエルは知らないわ。と首を振りました。
「あなたが何を言ってるのかわからないけど。私はあなたと愛し合っただけ♪それ以上でも以下でもないわ」

「変なヤ・・ツ、だな。あんた・・・。
そう、だ、俺・・・俺の名・・・・・はブッ!?」

ミシエルは再び、地面に埋まったペンギンの顔にお尻を押し付けて言いました。

「もういいわ。だって・・・私は何も見なかったんだもの」


プゥゥゥゥぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・

ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた

ペンギンはもう、断末魔の叫びすら上げることもできず、地面の下でぜんまい仕掛けのオモチャのように、
翼を羽ばたかせていました。
(臭っっっっっっっさあああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ぁ!!)
もはやミシエルのオナラの威力以外、何も考えることが出来なくなった彼は、ただひたすらに天国へと羽ばたいていくのでした。

ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた ばたばた ばた

・・・・・・・・・・・・・・・ぱた

「さよなら、クチバシのお兄さん♪」

ぎゅむっ ぎゅむぎゅむぎゅむ ・・・プゥゥ~~~ッ ざくざく

事切れた彼をお尻で穴の中に押し込み、最後にガスと土の中に埋葬して、ミシエルはすっきりした面持ちで
旅を再開するのでした。


ゴム長靴の足音が近づいてきました。
「お~い、631番~。ペンギン~。どこ行った~~~?
・・・まぁ呼んで出てくるなら苦労はしねぇな。
しっかし臭ぇなー。また下水管がぶっ壊れやがったのかなー。
早く帰りてーな~・・・ちきしょう、どこ行きやがったんだよ・・・。

折角、ラヴィワクチンの鍵になりそうな被験体だったのになぁ・・・」


ミシエルは至福の時を過ごせた一方で、運命の大きなすれ違いをしてしまったようでした。
でも、ゴム長靴の足の下、澱んだガスの中、虚ろな目で眠る631番と呼ばれたペンギンには、もう何の関係も無いことでした。


外伝・終

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