りょまる/彷徨の彼方 2009/06/29 23:59

精霊まとめ

<< はじめに >>
ここで扱う『精霊』とは当方オリジナルの設定及びそれに基づいてデザインされたキャラクターの総称であり、一般的に言われている精霊とは関連性がないことをご理解の上お読みください。

<< 精霊 >>
人間の持つイメージ(想像,妄想,その他もろもろ)によって生み出された生物の総称。
本来人間は何かをイメージしても、それを具現化しようとせず無意識のうちに忘れていくものだが、長期に渡り同じイメージをより強く、より明確にし続けていくことで、やがてそれは大きなエネルギーとなり、最終的に精霊というひとつの生物を誕生させるに至る。

<< 生まれた直後の精霊が最初にすること >>
精霊は生まれると、そのもととなったイメージの持ち主である人間のところに契約を交わすため現れる。これは生まれたばかりの精霊が実体を持たない意識体で、契約を交わさない限り実体を得られないまま消滅してしまうからである。
そして無事に契約を交わした精霊は実体を手に入れ、同じく契約を交わした人間を契約主というパートナーとし、人間と同じように物を食べたりといったことができるようになる。
なお人間であればイメージの持ち主でなくとも契約は交わせるため、仮に契約を断られても消滅する前に契約さえ交わせれば実体を得られる。ちなみに一度実体を得てしまうと意識体には戻れなくなる。

<< 生まれてくる精霊の姿 >>
精霊の姿かたち、声、性格といったものは全てもととなるイメージによって決まる。そのためイメージをする側の人間が知らないことは当然生まれてくる精霊も知らず、逆にその手の専門知識を持っている場合精霊にも少なからず影響を与える。
また全ての精霊には「体内に取り入れたものは全て霊力として吸収する」「一切の排泄行為をしない」「周囲の霊力を感じ取れる」という3点の共通点がある。

<< 契約 >>
精霊と人間がお互いの同意のもとで交わされるもの。特別何かをする必要はないが、初めて契約を交わす精霊の場合実体化に人間からの精神エネルギーが必要になるため、契約主となる人間は精神エネルギーを吸い取られしばらくの間強烈な疲労に襲われることになる。なお基本的に1人の人間に対し1体の精霊としか契約は出来ず、また、生まれて最初の契約を済ませ実体を得た精霊は以降契約を破棄しても実体を失うことはなくなり、霊力が尽きるまで生き続けることが可能になる。ちなみに契約の破棄は精霊からのみ一方的に行うことができる。

<< 契約主 >>
精霊と契約を交わした人間のことで、契約を破棄するか、当人が死ぬまでその契約を交わした精霊に霊力を提供する義務が与えられる。ちなみに精霊ほどではないが霊力を感じ取れるようになり、今まで見えなかった実体を持たない霊力が見えるようになったり、それに触れたりすることもできるようになる。

<< 霊力 >>
精霊が生きていくために必要不可欠なエネルギーで、実体の構成維持や専用服、固有武器の形成、さらには特殊能力の使用とあらゆる場面で必要になる。補給は主に食事から行うが、他の精霊の霊力を奪い取る能力を持つ精霊もいる。
なお精霊には霊力限界値という霊力の許容量があり、仮にこれを超えるだけの霊力を吸収したとしても、その超えた分の霊力は体外に放出されてしまう。逆に霊力が全体の半分以下になると徐々に実体を保てなくなり最後には消滅してしまうが、霊力さえあればいくら身体が引き裂かれようともすぐに実体を再構成できる。
霊力限界値や霊力の質などはもととなったイメージの最終的な強さと、精霊のタイプによって大きく変わってくるが、ただ生活するだけなら平均的な精霊の場合補給なしでも人間界で10日間程度なら生きられる。

<< 霊力の質 >>
同じ量の霊力でも精霊によって質というものが異なり、この質が高ければ高いほど実体の丈夫さや身体能力といったものが強くなる。特別な装置を使うことで0~100の数値で表すことができ、数値が小さいほど不純物のない良質な霊力とされ、質が高いということになる。単位はEp(エレメントパワーの略)を使う。ちなみに人間が筋力を鍛えて強くなるのと同じように、精霊も精神力を鍛えることで霊力の質を高めることができる。
なお同じ霊力の質を持った精霊は絶対に存在しないため、特殊な能力を持っていない限り他の精霊に霊力を分け与えることはできず、無理矢理分けようとしても何かしらの拒絶反応がでる。また精霊の中には火や水といったモノと同等のモノを自在に扱える精霊がいるが、これはその精霊の持つ霊力の質が火や水と同じ性質を持っているためであり、いくつかの属性として分類されている。

<< 霊力の消費量 >>
精霊が実体を維持する以外で一度に消費できる霊力の量は決まっている。これは極端な霊力消費による消滅を防ぐためのリミッターだが、精霊の中にはこのリミッターを外せる能力を持つ者もいる。

<< 霊力の反転 >>
霊力の質を0~100のEpで表した時にマイナスを示す現象で、この時の霊力は純粋をも越えた「霊力であるが霊力でない」状態と呼ばれており、通常の霊力では触れただけで消滅してしまう。そのため霊力の反転が起きている精霊の周囲は、大気中の霊力が絶えず消滅を繰り返すことで電気を帯びているように見える。

<< 精霊のタイプ >>
精霊によっては空を飛ぶための翼を持っていたり、身体が極端に小さかったりといった身体的特徴を持つ者もおり、属性同様にタイプとして分類されている。
なお人間が「自分の理想とする人物像」をイメージしやすい傾向にあるためか、人間界においては人間となんら変わりのない姿のヒトタイプが多く、逆に不完全な霊力が漂う精霊界では理性を持たないモンスタータイプが多い。
また精霊の中でも特に強力な霊力や能力を持つ天使タイプ,悪魔タイプ,大精霊タイプは人間の力では生み出すことが不可能とされている。

<< 感知レベル >>
全ての精霊は周囲の霊力を感じ取ることができるわけだが、その強さを示したものを感知レベルと呼ぶ。
平均的な精霊の場合、感知レベルは半径約10メートル圏内の霊力が感じ取れる「中」のレベルで、それより狭い範囲が「弱」、広い範囲が「強」となる。ちなみにこの感知レベルは能力や専用装置を用いることで強化することができる。

<< 特殊能力 >>
各精霊に備わっている能力のこと。自身の強化や相手の弱体化などその種類は様々で、先天的なものもあれば後天的に習得することもできる。

<< 才能 >>
人間に生み出された精霊や、人工的に造られた変異タイプの精霊だけが持っている特殊な力で、生まれたときから身につけているモノ。特殊能力と違い後天的に習得することはできない。

<< 行動原理 >>
契約主がイメージしていた性格がほぼダイレクトに反映されるため精霊によって言動は様々だが、霊力の供給源であると同時に大事なパートナーでもあるという共通点において、常に契約主を守ろうとする傾向が強い。ただし十分な霊力を与えなかったり、精霊に悪影響のある行動ばかりとる契約主に対しては、反抗的になったり自ら契約を破棄して去っていく場合もある。

<< 睡眠 >>
人間と違い眠くなるということもなければ起き続けていても何ら支障はないが、寝てる間は霊力消費量が低下するため必要に応じて睡眠をとる精霊もいれば、単純に契約主の生活に合わせるために寝るという精霊もいる。ちなみに寝ようと思えばいつでも寝ることができ、人間と同じように夢を見ることもある。

<< 戦術 >>
契約主を守るためにはそれなりの力が必要になるが、精霊にも得意不得意があり、それを大まかに分類したもの。「格闘型」,「射撃型」,「霊撃型」,「支援型」の4種類がある。
「格闘型」は身体能力の比較的高い精霊が得意とする戦術で、霊剣など近接の固有武器の扱いに長ける。
「射撃型」は感知レベルの比較的高い精霊が得意とする戦術で、霊銃など遠距離の固有武器の扱いに長ける。
「霊撃型」は霊力の質が比較的高い精霊が得意とする戦術で、相手に霊力を放ったり自らを霊力で守るといった霊力の扱いに長ける。なお一度に放つことができる霊力の量には制限があるほか、固有武器と違い実体ではないため精霊以外の相手には効果がない。
「支援型」も霊力の質が比較的高い精霊が得意とする戦術だが、他の精霊に自らの霊力を分け与えたり、守りに徹するといった補助的な霊力の扱いに長ける。
なお精霊の中には複数の戦術を得意としている者もいる。

<< 女性限定の機能 >>
女性の精霊の場合腹部に高吸収率で霊力を取り込める特殊な器官がある。これは契約主が男性の場合に限り、性交によって精液を吸収するためのもので、契約主となった男性以外のあらゆるものは触れることができず、無理に触ろうとしても霊力で作られた壁に阻まれる(契約をしていない女性の精霊には触れることができる)。

<< 専用服 >>
契約主を守るためにはそれなりの力が必要になるが、精霊にも得意不得意があり、それを大まかに分類したもの。「格闘型」,「射撃型」,「霊撃型」,「支援型」,「特殊型」の5種類がある。
「格闘型」は身体能力の比較的高い精霊が得意とする戦術で、霊剣など近接の固有武器の扱いに長ける。
「射撃型」は感知レベルの比較的高い精霊が得意とする戦術で、霊銃など遠距離の固有武器の扱いに長ける。
「霊撃型」は霊力の質が比較的高い精霊が得意とする戦術で、相手に向けて霊力を放つ攻撃「霊撃」を使ったり、自らを霊力で守るといった霊力の扱いに長ける。なお一度に放つことができる霊撃の量には制限があるほか、固有武器と違い実体ではないため精霊以外の相手には効果がない。
「支援型」も霊力の質が比較的高い精霊が得意とする戦術だが、他の精霊に自らの霊力を分け与えたり、守りに徹するといった補助的な霊力の扱いに長ける。
「特殊型」は上記の戦術のどれにも当てはまらない戦術で、相手の力を逆に利用するような戦い方に長けている。
なお精霊の中には複数の戦術を得意としている者もいる。

<< 専用服 >>
精霊が生まれる時に身につけていた服やアクセサリーのことで、これらも実体を得ることにより身体同様霊力が尽きない限り元に戻る。
人間界の服を着るときなど専用服が必要なくなる場合は、専用服の実体構成維持に使ってる分の霊力を身体構成維持にまわしたりすることですぐに消すことができる。また専用服と身体の実体構成には同じ霊力が使われているため必要になればいつでも再構成することができる。
基本的に専用服を複数持つことはできないが、精霊の中には今の専用服から別の専用服に切り替えさせることができる能力を持つ者もいる。なお再構成の際には身体の再構成同様に霊力を消費する。

<< 固有武器 >>
霊力で構成された精霊専用の武器。実体を持ち精霊ごとに形状や能力が異なる。生まれた時から構成できる精霊もいれば後天的に構成できるようになる精霊、構成自体できないという精霊もいる。
専用服同様必要な時に構成ができ、霊剣や霊銃といったものが比較的多い。

<< 憑依 >>
契約主と精霊が融合すること。精霊が霊力の塊となり契約主を覆うことで、本来なら実体維持に必要な霊力もすべて使うことができる。さらに霊力が不足しても契約主の精神エネルギーを直接霊力として吸収できるため、一度に放出できる霊力の量に制限がなくなる。
能力的には人間が精霊の力をそのまま得たに等しいが、先述したとおり霊力の制限がなくなるため霊撃の破壊力が格段に向上する。見た目の変化はほとんどないが、全身を霊力が覆っているため髪の色などが少し変わって見える。お互いの精神状態を均等に保つことで初めて成せることができる技のため会得している者は数少ない。なお憑依状態の精霊は霊力の塊となって契約主を覆っているため一時的に実体ではなくなるが、憑依を解けば元に戻る。戻る時に実体構成に必要な霊力が足りない場合は、契約主の精神エネルギーを問答無用で吸収する。

<< 精霊の病気 >>
極端な霊力の消費と補給を繰り返すと精霊の身体に異変が生じ、何に対しても無気力になったり霊力消費量が著しく増えたりといった症状が出るのだが、人間と違い薬を飲めば治るというわけではないので安静にしているか、霊力回復能力を持った精霊に霊力をもらうしかない。

<< 精霊に対する扱い >>
感覚としては犬猫といったペットと同じ扱いをされているが、動物と違い言葉を話せれば理性もあるので人間と同じように人権というものがある。そのため仮に捨てられた精霊を強○的に連行や処分といった行為ができない。また近年の精霊増加に伴い法律も改定され、契約主となった人間は精霊と契約したことを申請することが義務付けられ始めた。
人々の生活において精霊が切っても切れない存在になってきた時代。労働力として雇われるのはもちろんのこと、霊力の軍事利用や暗殺、スパイといった裏社会にも通じているが、精霊に人権が与えられてまだ日が浅いため、契約をしていない精霊に対する差別意識が高く奴○のように扱われる精霊も少なくない。

<< 精霊使い >>
精霊を使った仕事を請け負っている契約主達の総称だが正式な名称は特にない。むしろ一般的には認知されていないため別の職業と偽っている場合もある。
仕事の内容は危険地帯での活動や重労働が多いが、中には研究機関への技術提供なども行っている精霊使いもいる。

<< 精霊界 >>
人間と精霊が共存している世界を人間界とするならば、精霊のみの世界が精霊界であり、世界そのものが霊力で構成されているため常に霊力供給状態となり、精霊にとってはある意味天国のような世界ともいえる。人間が何かをイメージした瞬間それを霊力として蓄積し、後に精霊となって生まれた時に人間界へ送り込むための巨大な泉があるのもここである。
精霊界と人間界はゲートと呼ばれる光の柱を通ることで行き来することができるのだが、当然ゲートも霊力で構成されているため精霊もしくは契約主となった人間以外は通ることも見ることもできない。

<< エレメント・エクスプレス >>
精霊界を走る列車。最速を誇る「EEX-000」を筆頭に数多くの種類が存在する。走行するためには「誘導士」と呼ばれる霊力感知に特化した精霊が必要不可欠で、目的地までの経路や進路確保、列車への霊力補給といった作業を延々とこなす。なお列車への霊力補給は専用の装置を介して行うため精霊なら誰でもできるのだが、霊力属性の相性と速度が密接に関係しており列車ごとにそれは違う。当然列車も精霊なので列車と同じ属性の霊力が最も相性がいい。

<< ゲート >>
精霊界と人間界を繋ぐ垂直に伸びた光の柱。世界のいたるところに点在しており、中に入ることでそれぞれの世界を行き来することができる。

<< 精霊犯罪 >>
精霊の犯した犯罪や精霊を悪用した人間の犯罪などの総称。

<< 対精霊犯罪組織 >>
精霊犯罪を未然に阻止するために精霊使いや契約主のいない精霊が有志によって集まり構成された組織。政府にあらゆる情報を提供することを条件に独自の活動をしているため迅速な対応が可能で、日本の関東本部を中心に世界各地に支部が存在する。
基本的に既存メンバーによるスカウトで人員を増やしているが、養成施設に入り卒業することができればそのまま配属することもできる。

<< 対精霊犯罪組織養成施設 >>
日本の対精霊犯罪組織四国支部にある精鋭部隊育成のための巨大な養成施設。契約を破棄した精霊と契約主になりたい人間がそれぞれ生徒として通っており、人間の方は高校と同じ扱いになっているが、精霊のほうは戦闘訓練はもちろん様々な知識を学び、最終的にはそのまま四国支部に配属となるか、もっと上の支部、もしくは本部に配属となる。
なお精霊に興味があって入る人間がほとんどに対し、ここにいる精霊は人間との複雑な過去を持っているためなかなか人間に対して心を開こうとはせず、結果契約主になれないまま卒業する人間が後を絶たないのが現状。

<< 七武霊 >>
通常の精霊より遥かに上回る能力を持つ精霊7体によって構成された組織。いかにして生まれたのか、どこにいるのかは一切明らかになっていないが、歴史の中で彼らに関する記述がいくつも確認されている。彼らの目的はあくまで「世界の監視」であり、自ら手を下すことはしない。

<< 霊力の種 >>
精霊界でのみ採ることができる木の実のようなモノ。中に大量の霊力が詰まっており、食べればたちまち霊力が全快する。なお人間が食べても特に意味はないが、憑依状態でなら精霊と同じような効果が得られる。

<< 霊裂弾 >>
人間が精霊に対抗できるように霊力を応用して作られた武器や兵器のひとつ。衝撃を与えることで中に詰め込まれた霊力が放出されるボール状のモノ。一定時間周囲に霊力が充満するため相手の感知能力を鈍らせることができる。開発者はヴァレッタ氏。

<< 霊力サーベル >>
人間が精霊に対抗できるように霊力を応用して作られた武器や兵器のひとつ。棒状の持ち手から一定量の霊力を放出し続けることで剣のように扱える武器。時間制限はあるが、使い方次第では十分に精霊と渡り合える。開発者はヴァレッタ氏。

<< 霊力銃 >>
人間が精霊に対抗できるように霊力を応用して作られた武器や兵器のひとつ。見た目はリボルバータイプの普通の銃だが、使用する弾丸には精霊から抽出した霊力が詰め込まれており、この弾丸を身体に受けた精霊は本来なら拒絶できるはずの違う精霊の霊力を体内に流し込まれ、霊力の質が極端に下がる。なお、弾丸に詰め込む霊力が強力であれば強力なほど相手に与える影響も大きくなり、動くこともままならない状態にすることも可能である。

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