猫虎屋 2023/03/31 00:19

男優試験

ティナはヴィンセントの事務所で専属女優をしている。
なりたくてなったわけではないが、なんとなく流れでそうなってしまっていた。
専属男優はいまのところブラッドひとり。あとはカメラマンのレクト。
売上に対して人数が少なすぎるので、そろそろ新しい人材を雇うことになった。

「ということでティナ、専属男優を選ぶことになったんだが。」
ブラッドは事務所でくつろいでいたティナに話しかける。
「どうして私に振るの。」
あまり興味がなさそうである。
「関係ないことはないぞ。なんたってお前さんが選ぶんだからな。」
「私が?」
「そそ。なんたって専属男優だからな。一番共演する奴が選ぶのがいいだろ。身体の相性だってあるし。」
「そんなの知らない。」
「AV女優は星の数ほどいるが、AV男優はそれに対して驚くほど少ない。なんでだかわかるか?」
「なりたい人が少ないんじゃないですか」
「そんなことはない。希望者ならたくさんいるさ。でも務まらないのさ。結構ハードなんだぜ、この仕事。」
ブラッドが力こぶをしてみせる。彼は名うての男優の一人だが、それでもこなせる撮影の数は多くて週に3本くらいだ。
「どーだか」

「というわけで、20人ほどのAV男優候補が集まっている。どれも性欲とテク自慢のイケてる男たちばかりだ。これから一人ずつ相手して、ここから合格者を選んでほしい。」
「はああ!私がですか!?」
「あったりめーだろ。さっきそう言ったろ。容姿、テクニック、体力、絶倫かどうかなど、実践を通して総合的に判断してくれ。」

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