猫虎屋 2023/04/16 02:01

後見人

この世界では15歳が成人とされているため、14歳以下である場合は、冒険家ギルドの登録にも保護者の同意が必要とされている。両親が居ない場合は後見人を立てて保護されていることが求められる。

ヨシュアとミレイユは両親がいないため、今まではカティアことカタリナ・T・アディソンが身元保証人となっていた。
だがエキドナ島事件の裁判が進むにつれ、カタリナも人体実験の責任を問われる裁判にかけられることとなり、後見人としての登録を抹消されてしまう。
困り果てた二人は代わりに後見人となってくれる人を探し、ヨシュアはイズネのいるアテル・ラナで、ミレイユは飛行島で預かることとなった。二人が一緒ではないのは、それぞれの外交ルートを通じてカティアの件を解決する思惑もあるらしい。

「よ……よろしくお願いします。お兄さん。」
以前からよく知っている仲ではあったが、そういえばこうやって二人きりで話すことはあまり無かった。思い返してみるといつもヨシュアの陰にいて、ヨシュアを通じて話しかけていたような気もする。
だからそう呼ばれるのもなんだかくすぐったい感じがした。
呼び方が"お兄ちゃん"ではなく"お兄さん"なのは、ヨシュアとは区別する意味合いもあるのだろう。
「今日から家族になるわけだ、よろしく。」
「は、はい!」
ミレイユはともかく素直でいい子なので、すぐに打ち解けることもできるだろう。

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