ゴルフで罰ゲーム

そのゴルフ大会は、ある一つの特別なルールがあった。
18ホールのトータルスコアがマイナスになると大量の賞金がもらえるが、プラスになるとその点数の数に応じた罰ゲームがある。
プラスの数字はすなわち人数で、スコアが+5であれば5人の男に犯されるという仕組みである。

観客はラウンドの最中に1口1000Gのチップを賭けていく。
もし最終スコアがアンダーになればチップは回収されるが、オーバーになれば賭けたチップの多い人から順番に○す権利が与えられる。
しかしオーバースコア以下の順番であれば権利から外れるので払い損になり、中途半端な賭け金は無駄になってしまう。打数がパーを上回りそうであれば、どーんと賭けて権利を確保するのが有効であり、それゆえに観客も試合展開に熱い視線を注いでいる。

出場選手の一人ルカは、最初こそ順調にパーをキープしていたものの、後半ラウンドの障害物でガタガタになり、ダブルボギーを連発するようになった。
ゴルフはメンタルのスポーツでもある。一度大きなミスで動揺すると、犯されてしまうかもしれないという不安が募っていき、逆にメンタルが安定しなくなってずぶずぶな展開になってしまう。なにしろOBを1回するだけで○す人数が2人増えるのである。

最終スコアは+12という散々な結果となった。すなわち12人に犯されるという意味である。
結局出場した女子プレイヤー全員がオーバースコアになり、ある意味で主催者の思惑通りの結果となってしまった。