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2022年 12月の記事 (112)

猫虎屋 2022/12/13 18:26

避妊具練習(3)

前話:避妊具練習(2)

トワとペアを組んでいたが、素股で済ませる予定が、周りの空気に流されてしまい、それだけでは終わらない雰囲気になってしまった。
だがトワの貞操に関する意志は高い。

「理解していますか、これは契りです。二人が共に歩むという契約……。」

だから無理矢理襲いかかることはせず、トワを上にしたままにして、彼女自身が決断するのを待った。

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    ひつぎん* ID01529399
    控えめに言って…最高です☺️(鼻血)

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猫虎屋 2022/12/11 09:32

上級生の筆おろし

中等部の学生が高等部に上る前に、一つのイベントがある。
未だ童貞の男子は、好きな高等部の上級生に筆おろしをしてもらえるというチャンスだ。
立派な冒険家として育っていくには、女の一人や二人を満足させられないようではいけないという方針のもと、この機会に全ての男子は童貞も卒業することができる。

問題は相手を誰に選ぶかだ。
高等部の上級生であれば誰でも指名できる。一国の王女であるエクセリアでも、恋人のいるノアでも、選び放題だ。ただしたった一人しか選べない。一生に一度の選択である。
誰に筆おろししてもらうかは、この時期の中等部の男子たちにとって悩みと期待の焦点だった。

ヨシュアはさんざん迷った末、オスクロルにお願いすることにした。

「本当に私なんかでいいんですか?」
「はい、よろしくお願いします!」
「ふふ…なんだか可愛いですね」
ヨシュアの一生懸命な様子を見て、オスクロルは母性をくすぐられたようだ。満更でもないといった顔で、服を脱いでいった。
「あ!お手伝いします!」
ヨシュアもそれを手伝う。オスクロルは背中と頭に大きな角があり、シャツを脱ぐにもちょっとコツがいる。
下着姿になったところで、目のやりどころに困るのか、ヨシュアは少し距離を取ってそれ以上触ろうとはしなかった。

お互い裸でベッドに向き合ったところで、オスクロルが口を開いた。
「それでは問題です。えっちの時に一番大切なことはなんでしょう」
「ええ……?ええーと、相手を気持ちよくさせること……?」
「うーん、半分正解ね。身体の繋がりもいいけれど、心の繋がりが大事なんです。なので相手の顔をちゃんと見て、相手が今どういう気持なのか、何をしてほしいのか、常に確かめるようにするんですよ。」
「は、はいっ!わかりました」
恥ずかしがってまともに視線を合わせようとしていなかったヨシュアが、改めてオスクロルの顔を見た。
悪魔さえ恐れる暁闇の魔王がそこにいた。威風堂々としているように見えて、よく見ると少し震えているようにも見える。なるほど、オスクロルもこういうことに慣れているわけではないんだ。自分のために頑張ってくれているんだ。というのがなんとなく伝わってくる。なるほど、相手の気持ちを理解するというのはこういうことなんだ、とヨシュアは納得した。

「それじゃあ、早速始めていきましょうね」

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猫虎屋 2022/12/08 00:05

囚われのエレノア

囚われのエレノア

世界に仇をなすもう一つの飛行島。それを制御していたエレノアを捕らえることに成功した。
正確には闇ではないが、自らそうであるかのように振る舞っているため、闇、もしくは黒のエレノアと呼んでいる。

その闇のエレノアを飛行島の地下にある牢に幽閉し、抵抗できないように拘束した。

「本当に同じ顔をしているんですね。なんだか鏡を見ているみたいで不思議な感じです。」
尋問の場にはもう一人のエレノア、白のエレノアにも同席してもらっていた。
二人が並ぶと、髪の色こそ違うものの、まるで双子のようにそっくりである。むしろ双子よりも近い。寸分違わぬ遺伝子を持つ本人同士なのだから。
「あんまり見ないであげてくださいね…。なんだか私まで恥ずかしくなってきました。」
下着も全て脱がせて、腕は頭の上で鎖に吊るしているため、身体を一切隠すことができない。それでも腰を捩って少しでも見えないように抵抗してみせる姿は、このような姿をしていても恥じらいのある証拠だった。

「近寄るな!裏切り者が。」
白のエレノアが至近距離まで近づくと、黒のエレノアが拒絶するように威嚇した。
「別に危害は加えませんよ。あなただって私なんですから。…それに、裏切り者はそちらじゃないですか。」
「アイリス様を見捨てて、そんな男に現を抜かして。裏切り者以外の何物でもないわ。」
赤髪を見て、吐き捨てるように言う。
「ち、違います!この方はアイリスさんのパートナーですから。私にとっても大切な人というだけで…」
「お前が言っただろう。私がお前だと。つまりはお前は私でもあるのだ。お前が何を考えているのかくらいわかる。」
「そ、それは……」
「そんな男のどこがいいのか。アイリス様を裏切ってまで……!」
「やめてください!本当にそういうのじゃないですから…!」
「うるさい、この売女が!」
黒のエレノアの激しい罵声に、なんとか笑顔を浮かべていた白のエレノアの表情がぴくりと動く。そしてくるくると変化した後に、満面の笑顔に変わった。

「わかりました。いいでしょう。教えてあげますよ。あなたが私なら、きっとその良さも理解してもらえるはずです。」
白のエレノアはあくまでも笑顔だが、その目は笑っていない。

「何をする…。それ以上近寄るな!」
「さあどうか、このわからず屋の私に、教えてあげてください。本当の愛というものを。」
エレノアは自分と同じ顔をしたその顔に、優しくキスをした。

逆バニーエレノアさん

罰として飛行島の酒場でしばらくバニーさんとして働くことになったエレノアさん

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猫虎屋 2022/12/07 00:00

避妊具練習(2)

前話:避妊具練習(1)

避妊具特別実習に参加することになった一人にトワがいた。
彼女もまた男性経験が無いという理由で「避妊具を使っているか」という設問にNoと回答たため、参加リストに加えられてしまった一人である。
くじ引きの結果、練習のペアに選ばれたのは赤髪だった。

「誰と組むことになるのか心配でしたが、貴方でしたか。全く知らない殿方よりはまだ話がわかりそうですが……」
正直、警戒されている雰囲気がある。
「でも、期待しないでください。クオンの家は婚前交渉を禁じておりますから、旦那様となる方以外とは、そういうことはできません。ですからこういった実習も無駄だと思うのです。」
トワは毅然とした態度でそう言った。

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猫虎屋 2022/12/04 22:51

チェインルーラー指南

冒険家ギルドによって新職チェインルーラーが研究されていた。
もともとは敵勢力の戦い方を模倣することによって得た発想である。これまでのどのクラスともまた違う戦闘スタイルであるため、誰にでもなれるというわけではなかった。

冒険家の中から適正のありそうな人を選び出し、一人ひとりに訓練を施すというプロセスで徐々に浸透させていく予定である。

今日チェインルーラー指南に呼ばれたのは、イズネだった。

地下の訓練場で、指定された衣装を着てイズネが登場する。
「こ……これは果たして服と言えるのでしょうか……っ」
強い羞恥に包まれたイズネの視線が、指南を監督するキャトラとバロンに向けられる。この場にはかろうじてケモノしか居ないからまだいいものの、およそ人前に出れるような服ではない。
胸は大きく露出し、何も隠すものがない。腕、お腹、脚はエナメルレザーのボンデージで覆われているが、スカートに相当するものもない。
そして最大の特徴は、股間を覆う貞操帯のような装着具だった。

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