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2020年 02月の記事 (18)

おかず味噌 2020/02/28 00:18

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おかず味噌 2020/02/28 00:17

お漏らし教師 第十話「オムツ教師 装着編」

「ちゃんと履いてきまちたか?」
「ゆりなちゃん」と生徒に言われる。「ゆりな先生」と呼ばれることを、あくまで教師としては注意してきたが、比較的年齢の近い彼女たちから親しみを込めてそう呼ばれることは、それほど悪い気のするものではなかったし、「教師と生徒」という関係性よりむしろ「先輩と後輩」のような、少し年上の「お姉さん」として扱われているみたいで、内心心地よくもあった。
 けれど、今彼女たちは私のことを「ゆりなちゃん」と呼んでいる。もはや敬称さえ付けられず、代わりに幼子を呼ぶときみたく、下の名前に「ちゃん付け」されている。
 そして、私に語り掛けるその口調もまた、「赤ちゃん」をあやす時のような、自分より遥かに年齢的に劣った、知性もまだ発展途上であるかのような、ある種の「可愛がり」でありつつも、その反面では「バカにした」ようなものだった。
 だがそれも、今の私の「格好」からすれば仕方のないことなのかもしれない。

私は「オムツ」を履いていた。

 もちろん、自らすすんで履いているわけではない。生徒たちに強○的に「履かされて」いるのだ。
「めっちゃ似合う~!!」
 彼女たちは愉しそうに言う。
「先生、お尻がおっきいから入るか心配だったけど、『Lサイズ』にしといて正解だったわ~」
 このオムツは生徒の一人が買ってきたものだ。「先生」とごく普通に呼んでいるところを聞くと、彼女たちの中での私の「赤ちゃん設定」はまだ曖昧なものであるらしい。だからこそ、彼女たちが加虐と軽蔑をこめて、「意地悪」で私をそう扱っているのだということが分かる。

「いい歳して『お漏らし』ばっかしちゃうんだから、しょうがないですよね~?」
「いい歳して」、私は赤ちゃんではなかったのか?彼女たちの気分次第で「大人」として扱ったり、「子供」として扱ってみたり、実にいい加減なものだ。
「これでもう、お漏らししちゃっても大丈夫でちゅね~?」
 再び「赤ちゃん設定」。彼女たちは笑っている。
「これからは毎日、それで学校に来てくださいね?」
 でないと――。彼女はスマホの画面をチラつかせる。そこには、私の痴態の数々が保存されている。「生徒たちの排泄物を全身に浴びながら、ダブルピースする姿」、「太くて固い、便秘うんちをひり出している姿(やや控えめなピースサイン)」、「生徒用の体操服を着て、うんちをお漏らしする姿(ハーフパンツの尻部分が大きく膨らんでいる)」など。
 あれから幾度となく生徒に呼び出され(というより、彼女たちの方から保健室にやってきた)、彼女たちのその場の思い付きで数々の痴態を演じさせられ、その姿を写真や動画に収められた。
 私はもう、どうあがいたって彼女たちに逆らうことができず、生徒たちの「言いなり」だった。
 今日の「これ」も、膨大なメモリアルの中のほんの一つに過ぎない。

 彼女たちはいつも通り、ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら、早朝の保健室にやってきた。(彼女たちが保健室を訪れるのは決まって、始業前か放課後だった)
「先生に『お土産』持ってきたよ~!!」
 それが「美味しい名産品」や「各地の記念品」であるはずもなく、私が訝しんでいると――、
「とりあえず、下脱ごっか?」
 当然の如く、提案される。だが、それが「命令」であることは言うまでもない。私はスカートを下ろし、自前のパンティーを脱いだ。
「今日はTバックじゃないんだね~」
 生徒は少し驚いたように言う。
――知ってる癖に。
 私は心の中で微かな反抗を試みる。誰あろう目の前の生徒たちによって、私は「Tバック禁止令」を発令されているのだ。

「先生、『うんすじ』付けるからTバックは禁止ね!」
 それも、ある日の彼女たちのほんの気まぐれによる「思いつき」だった。私は穿いていたパンティーを脱がされ、その「汚れ具合」をチェックされた。
「うわっ汚な!!見て見て」
 私の下着を取り上げた生徒は大声で騒ぎ立て、それを友人たちに見せて回る。
「どうして、こんなに汚れるんですか!?」
「ちゃんとトイレ行ったあと、拭いてるんですか?」
 次々と罵声と嘲笑が浴びせられる。私はじっとそれに耐え、歯を食いしばる他なかった。
――私だって、別に好きで汚しているわけじゃない。
 そんな声が、喉まで出かかった。

 確かに一時期の私は、自ら望んでパンティーを汚していた。それこそ彼女たちの指摘するように、トイレで「大」や「小」をした後拭かずそのままパンティーを穿き、肛門に付いた「それ」がヌチャと潰れる感覚を味わい、興奮していた。
 けれど、今は違う。
 毎日のように保健室に押しかけられ、その度に排泄行為や自慰行為を強○される。その過程で、彼女たちは当たり前のように私のパンティーを目にする。そして、「汚れ」を指摘される。
 だから私は今では、これまで以上に入念に尻を拭くように努め、肛門をパンティーを清浄に保とうと心掛けていた。それなのに――、

 どうしたって「うんすじ」が付いてしまう。トイレで、擦れて血が出そうになるくらい何度も何度も、便器の中がペーパーで溢れてしまうほどに肛門を拭いても。雑務の最中にふと気になって、服の上から尻の割れ目を指でなぞってみると、指に「うんち」の臭いが付き。「まさか」と思って、今度は直接パンティーの中に手を入れて、肛門付近に恐る恐る指を当ててみると、指にはたっぷり「うんち」が付いていた。
 どうしてだろう。あるいは「アナルオナニー」をし過ぎたせいで、括約筋がガバガバに緩んでしまったのか、それとも何度も「お漏らし」をしたせいで、もはや私の意思とは関係なく常に肛門が「発射体勢」を整えてしまうようになったのか。分からない。
 それでも私は○○くんからの調教の「証」であり、数少ない「絆」であるTバックを穿き続けた。だが、それもつい先日、彼女たちの「思いつき」によって封じられてしまった。

――ごめんね、○○くん。
 あなたとの「契約」を守れなくて。私は心の中で詫びる。全てを彼女たちの前にさらけ出してしまった私にとって、唯一「秘密」を守れているのは「彼との関係」だった。そして、それは何としても死守しなければならない事だった。でなければ、非道な彼女たちの毒牙が彼にまで及び、彼まで彼女たちの「玩具」にされてしまうかもしれない。
「じゃあ、これから二人には『公開セックス』をしてもらいま~す!」
 そんな彼女たちの「思いつき」が目に浮かぶ。○○くんは、私の前でこそ強引で男らしく振舞うけれど、きっとクラスの中では大人しく、比較的目立たないほうであるはずだ。そんな彼が、スクールカーストの割と上位のほうである彼女たちに責められれば、きっとすぐにメッキが剥がれ、私と同じく「奴○」になってしまうことだろう。
――それだけは何としても避けなければ。
 だから私は恋人の存在や、想い人の有無を訊かれても、頑なに口をつぐんできた。
「先生、もしかして処女なんじゃない?」
 そんな邪推をされたことだってある。その時ばかりはさすがに私も「違う」と答えた。けれど、彼女たちの興味は私の処女性にあったのではなく、
「あ、違うか」
 彼女はあっさりと前言を撤回し、
「だって、この前姦通は済ましたもんね~」
「姦通」なんて難しい単語を彼女が知っていたことは、ひとまず置いておくとして。私は「まさか、彼との関係がついにバレたのか?」とヒヤヒヤしたが、彼女の言わんとすることは別のことであるらしく、
「この前、加奈の『うんち』に処女を奪われましたもんね~」
 生徒たちの爆笑に包まれる。
「『うんち』に処女を捧げたってヤバくない!?」
 彼女は尚も、誤解を言い換える。
「ヤバッ!待って、お腹苦しい~!うんち漏れる~!」
 生徒の一人は言葉通り、腹を抱えて笑っている。しかも、その「うんち」を出した当人であることを逆手に取った、皮肉を交えながら。

「違うわよ!!」
 羞恥とあらぬ誤解に耐えきれなくなって発した、想像以上に大きく響いた自分の声に驚く。それによって、生徒たちの嘲笑も一時的に中断される。
 私の「処女喪失」は淡き日の思い出であり、今となってはその相手にどんな感慨も抱いてはいないが、それでも私にとって大切な「青春の一ページ」である。それを嘲笑と下らない発想によって踏みにじられ、あろうことか「排泄物」によって塗り潰されることに我慢がならなかった。
 私は怒りを込めて、生徒たちを睨んだ。「大人」の本気の怒りに、「子供」である生徒たちは一瞬ひるんだように見えた。だが、すぐに立場を取り戻される。
――バチン!
 生徒が私の頬をぶった。衝撃はかなりのものだったが、痛みはそれほどでもなかった。それでも私は、その一撃によって「自分の立場」を再認識させられる。
「『うんち』が大好きなド変態の癖に!!」
 私に貼られたそのレッテルはある種真実であり、だからこそ私に反論の言葉は用意できなかった。
「そんなに好きなら、もう一回ヤッてあげるわよ!」

 その日の「お仕置きメニュー」は言うまでもなく、彼女自身によって造られ生み出された「老廃物」との乱交だった。
 私はまたも、女性として「最も大事な部分」に「最も汚いもの」を突っこまれ、その屈辱と不快感からもたらせられる快感によって、絶頂を迎えさせられた――。


「ちゃんとトイレに行きたい時は、言うんでちゅよ?」
 オムツを履いた(履かされた)私に向かって、言う。
「あ、でもオムツ履いてるんだから、別にいいのか」
 彼女は自分で勝手に納得する。
「あの…」
 私は小声で申し出る。
「トイレに行ってもいいですか?」
 その申し出が受け入れられるはずがないと分かっていながらも、一縷の望みと彼女の気まぐれに賭けるしかなかった。

 私はもう限界だった。
 彼女たちは私に「オムツ」を履かせる直前、私に浣腸を施した。冷たい異物が肛門から腸内に差し込まれる感覚。自分では幾度となく経験していることだが、他人にされるとなると何度されたって慣れるものではない。
 効き目はすぐに表れ、彼女たちの加虐に耐える中、私は自分自身とも闘っていた。
「それにしても無様な姿ですね~、赤ちゃん先生♪」
 彼女はあくまで、私の必死の懇願など耳には入らず、その全てを無視すると決めた様子で、私の新たなる「呼称」を思いついたようだ。
「あの…もう本当に限界で…」
 私は呟く。ただ、それだけしか出来なかった。

――ムリュムリュ…
 くぐもった音が響く。厚手の生地によって阻まれ、「排泄音」は制限された。だが、オムツの中に生み出され広がる「感触」によって、私は「決壊」を感じる。
 微かな温もり。尻に「重さ」を感じた。そして、それが自分の「お漏らし」によってもたらせられたものだと知るのに、時間は掛からなかった。
「うわ~!ゆりなちゃん、またお漏らししてる!!」
 生徒の意外そうな、けれど意外とも思えない声が響く。
「我慢できなかったの?『大人』なのに、しょうがないわね~」
 いい加減「子供」か「大人」なのか、はっきりしてもらいたいところだ。だが、オムツに脱糞お漏らししてしまった私が強く言えるはずもない。
 もうこうなったら――、

――ジョロロ~!!
 私はオムツの中に、尿意までも解放した。中がじんわりと温かくなり、水流がほどばしるが、さすがは現代の発明品、すぐに吸水される。
 さらに重くなった「下着」に、私はある種の愛着を覚える。私の全てを受け止め、受け入れてくれる存在。それを履いていることに、私は確かな安心感を覚える。

「たっぷり出まちたか?」
 彼女は私の排泄姿(傍目ではそれと分からない)の一部始終を目撃し、その感想を訊いてくる。
「うん、いっぱい出たよ」
「ママ」と語尾に付けなかっただけ立派なものだ。私はすっかり、体ばかり大きく、言語を介する「赤ちゃん」だった。
「じゃあ、キレイキレイしないとね」
 母性を感じさせる口調で、生徒が言う。彼女は私をベッドに連れて行き、仰向けに寝かせて、それからオムツのジッパーを外した。

 元々は白かったはずのオムツに、特大の「大人うんち」が乗っかっている。「おしっこ」の方は素材に完全に吸収されつつも、そこに「黄色い」染みを残し、「うんち」も水分を奪われ、固く凝縮されている。
「うわ~クサッ!!」
 本来赤ちゃんの粗相に向けられるはずのない暴言に、赤ちゃんは感じるはずもない羞恥によって股間が熱くなる。興奮のためか果てない自棄のためか、ついに私は理性を無くし、完全に知性のない「赤ちゃん」として振舞う。

「ママ、まだ出そうでちゅ!!」
 私は宣言する。あくまで人語で、はっきりとした意思を持って。
「うんち、止まらないでちゅ!!いっぱい出ちゃいまちゅ!!」
 そして、私は自らの意思で、肛門に力を込めた。
――ブシュ~!!
 私は脱糞した。けれど、その多くは水気を多分に含んだ「緩い」ものだった。いわゆる「下痢」だ。

 私は下痢を排泄した。緩んだ肛門からそれは、抵抗なく発射されてゆく――。
「あらら、ゆりなちゃん下痢しちゃって…」
 ママ(?)の声が聞こえる。彼女は心配してくれているのだろうか、それとも――。
「いっぱい下痢便出るわね~」
 ママ(?)は感心している。
「これじゃ、ゆりなちゃんじゃなくて『げりなちゃん』ね!」
 私はまたしても違う「汚名」を襲名する。私の名前を文字った、けれど今の私にぴったりな名前だった。

 私はしばらく排泄を続けた。自分の本能の赴くまま、理性を無くし、知性を隠して――。

「後始末は自分でやって下さいよ?」
「赤ちゃんごっこ」にも飽きたのか、ごく冷静な声で彼女は告げる。遊び道具に飽きた子供が、残酷に玩具を見捨てるみたいに。
「あと、約束通り『オムツ』は継続で!」
 思い出したように彼女は言う。私がいつ約束したというのだ?けれど、従う他ない。

 そうして、彼女たちの「本日の調教」は終わりを迎えた。けれど私には、行為の後始末と保健室の原状回復が残されたままだった。
 私は「早く片づけをしないと」という焦燥に駆られつつも、しばらくはそのままで、赤ちゃんに成り下がった自分の未成熟マ〇コを激しく弄り続けていた――。



続く――

なぜ「ゆりな先生」が生徒にオムツを履かされ、どのようにして壊れ、墜落していったのか?
これまでの展開が見たい方は↓

(お漏らし教師 第一話「恥ずかしい失敗」)どなたでも
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/203132
(お漏らし教師 第二話「もう一度『お漏らし』を…」)有料フォロワー様限定
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/203326

さらに、物語はいよいよ最終局面へ――

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おかず味噌 2020/02/25 00:15

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おかず味噌 2020/02/25 00:12

ちょっとイケないこと… 第四話「前戯と共感」

(第三話はこちらから)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/214847


 足元の水溜まりを踏まないように気を付けつつ、下半身を不格好に固定したまま、彼に導かれるがままに部屋へと戻り、そのままベッドに押し倒される。

 ありがちな展開(なのかは分からないけれど、映画やドラマなんかではそう)だ。幾度となく想像し、妄想してきた想定の行程。

 ただ予定と少しだけ違うのは、私の手を引く彼の力が終始遠慮がちであったこと。勢いに身を任せることで、むしろ私自らの意思で仰向けになったこと。そして何より私の体が『おしっこまみれ』であることだった。

「ベッド、汚れちゃう…」

 申し訳なさから私は呟く。

「洗えば、大丈夫だよ」

 心配ない、と彼は言う。そんな未来の問題より、あくまで現在に期待するように。

 彼は服の上から私の体をまさぐり、それから強引に唇を重ねる。私は目を閉じて、彼のキスを受け入れる。

 呼吸を止めて一秒、ならぬ三秒間。(体感としてはもっと)彼はそっと唇を離す。こうして私の「ファーストキス」はあっさりと奪われたのだった。


 済んでしまえば実にあっけないものだった。どうして頑なに守り続けてきたのか、なぜ私にそうした機会が訪れなかったのか、不思議なくらいに…。

 キス自体は不快なものではなく、かといって快楽を感じられるものでもなかった。それでも頭の奥が痺れるような気がした。日常と地続きの非日常の扉を開くような、そんな気分だった。

「初めて」の余韻に浸っている中、彼は再び私の唇を奪ってくる。二度目の口づけ。(「セカンドキス」なんて言葉はあるのだろうか?)私はまたもそれを受け入れる。やや余裕が生まれたためか、今度は少しばかりの快感を得ることができた。

 さらに。唇を重ねたまま、彼はわずかに上体を浮かせて私の胸に触れる。
「おっぱい」と呼ぶには控えめな、それでも腰との対比でそれなりに大きく見える、私の自慢の部位の一つ。だけど、そこに秘められた事情があることを彼は知らない。

 このまま服を脱がされずにいたならば、あるいは明かされずに済むかもしれない。だがもはやそんな段階ではない。私は今夜また一つ、彼に秘密を晒してしまう。

 紛れもない私のコンプレックスの一つ。私を初体験から遠ざけていた一因。
 日常生活ではさほど気にならないその特徴も、いざ男女が裸を見せ合う場となれば異端として。行為の発端を妨げる要因になり得るのだった。

 彼はそんな私の先端を見て、何を思うのだろう。まさか笑ったりしないだろうが、内心でどう思われるかまでは分からない。私はそれが怖かった。


 続いて彼はベッドと体との隙間に手を差し込み、私のお尻に触れてくる。そちらに秘めたる事情こそないものの、今だけは少々状況が異なる。

 私は、ついさっき『おもらし』をしたばかりなのだ。ほんの数分前のことなのに、それは遥か昔の出来事のようにさえ思える。だけど粗相の証拠は確実に残っていて、股間から広がる染みはショーパンの後方まで浸食しているのだった。

 濡れた着衣の上から、お尻を揉まれる。彼は私の失態をどう思っているのだろう。大学生にもなって二度も『失禁』した私に対して、果たして何を思うのだろう。

 彼が私をベッドに誘ったということは、少なくとも嫌悪を抱いてはいないらしい。それもそのはずで、私が自らの体を穢すことになった原因はそもそも彼にあるのだ。
 彼がトイレに行くのを阻止しなければ。私は悲惨な目に遭うことも、陰惨な性癖に目覚めてしまうこともなかったのである。

 だがそれにしても。なぜ彼は二度も(二度目については私にも大いに責任がある)私の生理的欲求を邪魔しようと試みたのだろう。 
 その悪戯自体に何の意味もなく、彼の悪名を高めるものでもないのにも関わらず。ただ私を醜悪に貶め、ともすれば心に傷を負わせかねない悪行を働いたのだろう。

 鼓膜を揺らす残響に耳を傾ける。決壊の間際、彼は私の耳元で呟いた。
「いいよ」と。三文字のその承認は私がトイレに行くことを許可するものではなく、あくまで『穿いたまま』出すことを彼は了承したのだ。

 そこでふと、ある違和感に思い当たる。

――もしかして、○○さんも…?

 静観しつつも、共感の予感を抱くのだった。


 一頻り尻を揉みしだいた後、彼はついに私の服を脱がせにかかる。と見せかけて、着衣状態のまま私の膝を掴んで開脚させる。

――このまま、挿入するつもりなの…?

 疑問というか、怪訝が一瞬脳裏を掠めたものの。まさかそんなはずはないだろう。
 私が穿いているのはデニム生地のショーパンだったし、その下にはショーツだって身に着けている。下着は手で破れるだろうが、さすがに服まで破くのは不可能だ。

 脚を開かせたまま、彼は私の股間を注視する。私は身動ぎし、微かな抵抗を示す。

 正直言ってやめてほしい。そこは盛大に濡れて、色が濃く変わってしまっている。それに臭いだってするだろう。私の最も恥辱に塗れた部分。であるにも関わらず…。

 彼は私の局部に顔面を埋めてきた。ついさっき『おもらし』したばかりの恥部に、今や本能の溢れる陰部に、理性を司る頭部を押し付けてきたのだった。

「やめて、ください!!」

 はっきりと私は拒絶する。彼の行為に対してというよりも、主に私自身の問題からそれを拒もうとする。けれど…。

 今さら脚を閉じようしたところで、もう遅い。すでに彼の頭は私の股の間にあり、両脚で挟み込むことで、よりガッチリと固定する格好となる。

 まさに恰好の餌食ともいうべき、ショーツでいうところのクロッチに当たる部分を生贄の如く彼の眼前に捧げ、忸怩たる汚染を食餌のように彼のお膳に捧げることで。私は、彼に『おしっこの匂い』を直接嗅がれてしまう。

――フンス…。スンスン。

 彼が鼻を鳴らし呼吸するのが、息の音と温度で伝わってくる。

「結衣のココ、おしっこクサいね!」

 おどけた口調で彼は言う。

――やめて、言わないで…。

 既知の事実を改めて口に出されることで。顔から火が出そうな羞恥を覚えつつも、これまでとは比にならない情痴に私は身を焦がすのだった。


 そこからさらに、彼はとんでもない行動に出た。

 ただ嗅ぐだけでは飽き足らず。そこに溢れるものを知った上で、それを物ともせず。彼はショーパンに舌を這わせ、私の『おしっこ』を舐め取ったのだ。

「やっぱり苦いね」

 彼は苦笑する。その反応によって、ようやく私自身の疑心に確信を得る。

――やっぱり、○○さんも『おもらし』が好きなんだ。

 あくまで自分がするのではなく、「女の子が漏らす」という行為に興奮する性質を彼は持ち合わせているのだ。

「もしかして、○○さん『も』おもらしが好きなんですか?」

 勇気を出して彼に訊ねてみる。直後、後悔に襲われる。同調を表わすその助詞は、女子としてあるまじき私の所思を強調してしまったのにも等しかった。

「えっ?結衣も好きなの?」

 案の定、彼に指摘される。私的な性癖について、正直に告白するしかなかった。

「はい、まあ…。この前、○○さんの家でしちゃってから」

 消え入りそうな声で私は呟く。かつての自分に別れを告げ、追悼を捧げるように。

 それまでの私は正常だったのだ。孵化を待つ雛の如く未体験に浮かされながらも、決して異常な性癖など持ち合わせてはいなかったのだ。
 だが今となっては。奇禍に感化されることで、思わぬ変化が私に付加されていた。

「実は俺、あの時めちゃくちゃ興奮したんだ」

 彼もまた自白する。私から訊いてもいないのに勝手に自爆する。

「そうなんですね。でも、ヒドイですよ~」

 あくまで自分のことは棚に上げつつ、私は彼に抗議する。

「ごめんね。まさか本当に、おもらし『してくれる』なんて思わなかったからさ」

 徐々に彼の本音も漏れ始める。互いに少しずつ打ち解けるように…。

「あの後、大変だったんですよ?」

 家(ウチ)に帰ってからのことについて、彼に打ち明ける。

 いい歳して夜中に一人汚れた下着を洗うというその惨めさが彼に分かるだろうか。
 あるいはそれさえも、彼にとっては興奮の材料なのかもしれない。

「本当ごめんね。俺、結衣が帰ったあと我慢できなくて…」

 彼もまた、事後のことについて自供する。

「つい、一人でしちゃったもん!」

 秘めたるべき行為を「イケないこと」を包み隠さず供述する。

――私と同じだ!

 口にこそ出さないものの、私は内心で共鳴する。
 私も下着の事故処理を終えた後、部屋に戻ってから自己処理に耽ったのだった。

「変態ですね」

 私は彼を断罪する。だがその断定は自刃の如く、自身にも向けられた弾丸だった。


 彼はいよいよ、ショーパンに手を掛ける。ホックを外し、ファスナーを下ろして、私の下半身からズボンを抜き取る。私は腰を浮かして、それを手助けする。

 黒タイツに透けたショーツが露わとなる。『おしっこ』にまみれた、濡れた下着。彼はそれさえも、私の一部として愛してくれるのだろうか。

 残念ながら今日の私の下着は彼の興奮を大いに高めるものではないかもしれない。普段通りの、飾り気のない、ごく普通のショーツ。「もしかしたら」と思ったけれど、下着にまで拘る気にはなれなかった。(そもそも私は勝負下着なんて持っていない)

 私が穿いていたのは、奇しくもあの日と同じ、黒のショーツだった。濡れたことで若干色が濃くなっているものの、染みはそれほど目立たない。それを不幸中の幸いと捉えるべきか、あるいは「残念でした」と斜に構えるべきだろうか。

 彼はそこでさらに私の予想の斜め上をいく行動に出た。ショーツには目もくれず、私の脚を舐め始めたのだ。

 黒タイツ越しの太腿から膝にかけて舌を這わせ、それはやがて足首にまで達する。続いて彼は私の足を手に取り、足の甲から指、指の股、足の裏さえも舐めに掛かる。

 まるで別の生き物であるかのように徘徊する彼の舌にくすぐったさを感じながら、妙な征服感を満たされつつも。またしても未知なる羞恥を私は覚えるのだった。


 まだシャワーも浴びていないし。『おしっこ』の汚れについては言うまでもなく、ごく当然に汗だってかいている。新陳代謝による今日一日分の穢れ。その味と匂いを彼に覚えられてしまう。

 再び股間が湿る感覚を自覚する。そこはもはや彼を受け入れるための領域であり、彼のモノを迎え入れるための聖域なのだった。

「もう、入れて欲しいかもです…」

 私は懇願する。本来ならば女性側から口にするべき台詞ではないのかもしれない。それでも確かな勝算と、僅かな打算を込めて私は言う。
 男性にとってはその言葉こそが前戯の完了を告げる合図なのだと、準備万端だと、その相互確認に他ならないと分かっていたからだ。

「結衣、四つん這いになって」

 彼にそう指示される。その方が脱がしやすいから、と彼は言う。仰向けの体勢から私は一旦起き上がり、ベッドに膝をついて彼に言われた通りの姿勢を取る。

 高く突き上げられ、突き出さされた、黒タイツ越しのお尻。
 彼の手が私の腰に掛かる。そのままショーツ諸共脱がされるのであったが…。

 この期に及んで、私は怪訝と懸念を感じるのだった。


『ウンスジ』

 それは不慮の事故によるものではなく、完全なる自己責任により描かれたものだ。

『大』をした後ちゃんと拭いているにも関わらず、なぜかショーツを汚してしまう。あるいは力を入れた際に、思いがけず括約筋が緩んでしまったのかもしれない。
 拭きの甘さか、お尻の緩さか。どちらの理由にせよ、肛門付近の許されざる痕跡を余すところなく知り得てしまったのだった。

 ふいに私は思い返す。本日の「排泄状況」を…。

 今朝はトイレに行った。さすがデートの最中、事前に催した尿意を抱えておくには無理があったからだ。その後『おもらし』へと至るまで『おしっこ』はしていない。
 そして。『うんち』については今日はしていない。便意を感じなかったからだし、私のそれは不定期に訪れる。

 私は一安心する。少なくとも彼に『ウンスジショーツ』を晒す心配はない、と。
 そんな風に、私の気が緩みかけたところで…。

――バチン!!

 突如、お尻に衝撃が走る。不意打ちに私は「あんっ!」と声を上げてしまう。
 直後、彼が私のお尻の頬を平手打ちしたと知るのだった。

「何するんですか!?」

 私は抗議する。それに対して、

「『おもらし』したお仕置きだよ」

 彼は加虐的な笑みで答え、そこからさらに私のお尻を二、三度叩く。その度に私は「やんっ!」とか「ふんっ!」とか、いやらしい声を漏らしてしまう。

 ようやく「お仕置き」を終えた彼は、私の股間ではなくお尻に顔を埋める。
 まだまだ続けられる彼の「前戯」に、別の事情から私は眉をひそめる。

――もし何かのきっかけで、お尻を汚していたらどうしよう…。

 さすがの彼も『おしっこ』に関しては寛容であり許容範囲内なのかもしれないが、それが『うんち』となれば話は別である。
 彼の興味を萎えさせ、あるいは行為を中断させてしまうかもしれない。

――大丈夫、今日はまだ『大きい方』をしていない。

 それでも。あの日の不始末と同じように、不信は完全には拭い去れなかった。


 そんな私の不安をよそに彼は肛門を舐めにかかる。俗にいう「クンニ」とは違う、お尻の穴を舐められるという行為。その不快さと不可解さに胸騒ぎを覚えながらも、私はただ彼に身を委ねるしかなかった。

 彼のお尻舐めは予想以上に長く続いた。穴の周囲を丹念に舐め回したかと思うと、両手で割れ目を押し広げて、やがて彼の舌は穴の中へと差し向けられる。

 私は何度目かの抵抗をした。だけど私に出来るのはお尻を左右に揺することのみ。彼はそんな抵抗など意にも介さず、私の肛門の味を堪能する。

 長時間そうされていたことで、やがて私の中にある変化が訪れる。
 それはお腹の奥底から来る焦燥であり、乙女として催してはならない衝動だった。

――どうしよう。『おなら』出ちゃいそう…。

 あるいはその失態も『おもらし』のそれと比べればずっとマシなのかもしれない。だが私の粗相を受け入れてくれた彼の前では『放屁』の方が羞恥に他ならなかった。

 今や敏感になりつつあるアナルを刺激されながら、私は欲求を必死で堪えていた。


――続く――

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おかず味噌 2020/02/21 02:16

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