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エロメールの記事 (2)

おかず味噌 2020/10/15 16:00

ちょっと悪いこと… 第二十四話「私の視点 ~因果と応報~(3)」

(第二十三話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/378969


「『お漏らし』しちゃっていいですか?」

 彼に「許可」を求める。

「ダ~メ!」
「お願いします!!」
「自分の部屋の中で『お漏らし』する気?」
「そうです!『トイレ』に行きたいけど、もう『間に合わない』です!!」
「床、汚れちゃうよ?」
「はい…。『ショーツ』もビショビショになっちゃいます!!」
「『お漏らしパンツ』だね」
「はい!結衣はまた『お漏らしパンツ』をこしらえちゃいます…」
「結衣の『おしっこ』はどんな色?」
「いっぱい我慢してたから。きっと『真っ黄色』です…」
「『匂い』は?」
「すごく『クサい』です!!『アンモニア臭』たっぷりの『激臭おしっこ』です!!」
「結衣の『パンティ』、『おしっこクサく』なっちゃうね!」
「はい…。今日は『白』だから、『ション便染み』が目立っちゃいます…」
「恥ずかしいね?」
「すっごく!!でもすでにもう、ちょっと『黄色い』です…」
「あれっ?『茶色』いんじゃなくて?」

 ここに至っても、彼はあくまで「そっち」を「指摘」する。
 彼の「根気」に折れて、そして私は――。

「『うんち』は漏らしません!!でも、『ウンスジ』は付いちゃってるかも…」

「告白」してしまう。自らの「恥ずべき汚れ」を――。だがそれも「嘘」だった。「今」は付いてなどいない。あくまで「今だけ」は――。

「だと思った!」

――ん?それは「どういう意味」だろうか…?
 彼はまるで「予想」が「的中」した、というような「反応」を示した。それはあたかも「知っていた」というような――。だがそれはおかしい。あくまで、彼は私に「羞恥」を与えるため、「当てずっぽう」を述べていただけではないのか。そこには「確信」に至るべき「核心」など、彼がそれを「知り得る」はずなど――。「まさか」――。

「だって、結衣の『アナル』舐めた時、正直めっちゃ――」

「『付いてた』よ?」

 ついに、「指摘」されてしまう。「何が?」とは今さら問うまい。もはや分かりきったことだ。「あの時」、やはり私は「汚して」いたのだ。

「ちゃんと『拭いた』のかって思うくらい、『うんち』が付いてた」

 私が「言わず」とも、彼からそれが「報せられる」。私が「忌避」し、「懸念」したものが、紛れもなく「そこにあった」のだと――。

「ねぇ、あの時実は…『大きい方』も漏らしてた?」

 私の「返答」を待つことなく、次々と彼は私を追い込んでいく――。

「『パンティ』にも『ウンスジ』付いてたし…」
「『お尻の穴』の『周り』も『ヌルヌル』したよ?」

 やっぱりそうだったのか。でも、だとしたら彼はどうして――。「舐める」のを止めなかったのだろう。そんなに「汚かった」なら――、「クサかった」なら――、たとえそうじゃなくとも、私は止めて欲しかったのに。

「『おなら』だってしたしね?」

 それについては「周知」の事実だ。その「羞恥」は「既知」のものとして――、すでに私の中に刻まれている。

「結衣は『お尻の穴』も『緩い』のかな?」

 そうなのかもしれない。「普通の子」はきっと、こんなにも「ショーツ」を「汚した」りしないのだろう。

「そんな事ないです!!」

 そう「返す」のがやっとだった。というより、他に返すべき言葉を私は持たなかった。

「ねぇ、明日は『おしっこ』じゃない方を『漏らす』ってのは?」

 彼の言わんとしていること――、私にもそれが分かった。だけど「そっち」は、それだけはどうしても――。

「それはイヤです!!」

 何の「工夫」も凝らさず、ただただ私は「拒絶」する。
「駄目」なのだ、どうしても――。そちらについては、私の「羞恥」の「許容」を越えている。というよりもはや「羞恥」ですらない。いや紛れもない「羞恥」には違いないのだろうが、そこに「興奮」の介在する余地はない。ただ「絶望」があるのみだ。
 いやそれは「小」の時も――、「最初」はそうではなかったか。「初めて」の「瞬間」その「直後」、私の眼前には「暗い色」をした「それ」があるだけだった。それが「今」となっては――。
 それでも。やっぱり「うんち」は駄目だ。今度こそ本当に、私は「終わって」しまう。「処女」を終える前に――、それ以前に「女子」として終わってしまう。
「真面目」とか「不真面目」とかの問題ではない。「変態」もここに極まれり、である。
 だが彼は――、あるいは「そっち」さえも私に「求めて」いるのだろうか。だとしたら私は――。

「どうしても?」

「駄目押し」とばかりに彼が「もう一度」だけ訊いてくる。私に明日、「おしっこ」ではなく「うんち」を「漏らせ」と――。

「『どうしても』です!!」

 やっぱり「無理」だった。これについては彼に「諦めて」もらう他ない。彼は「残念」に思うかもしれない。だが私は彼の「期待」に応えることより、ここでは自らの「尊厳」を優先することを選ぶのだった――。

「そっか、残念…」

 まさしく彼は、私の思った通りの「反応」をする。わずかな「申し訳なさ」を感じつつも、それでも私の「答え」が覆ることはなかった。

「じゃあ、いいよ」

――えっ…?

 一体何に対する「許可」なのだろうか。あるいは「いいよ」というのは「もう結構」という意味なのだろうか。彼に「見放されて」しまったのだろうか。たかだか一度「拒否」したというだけで、もう「これっきり」なのだろうか。それではあまりに――。
 だが、彼の「意図」は違った。
 
「『おしっこ』。『そっち』は漏れそうなんでしょ?」

――そうだった…。

 思わぬ「寄り道」のせいか、私自身「忘却」していた。そちらの「羞恥」については、まだ「有効」であったことを――。

「はい…。もう出ます!」

 私は「宣言」する。「解放」を「宣告」する。
 そういえば、少しばかり「尿意」を「催して」きた気もする。今ならば、「出る」かもしれない。「わずか」とはいえ「漏らして」しまうかもしれない。

「俺ももう『出そう』だから…」

 彼が言っているのは恐らく、「白濁」の「液体」のことなのだろう。私がそうであったように、彼も自らを「慰めて」いたのだ。私の「偽装お漏らし」によって――。

「私も、もう『イッちゃいそう』です…」

 それは「本当」だった。というより、さっきから何度も「イキ」掛けていた。「背中」を這い上がる「ゾクゾク」とした「気配」と、「脳」にもたらせられる「ふわふわ」とした「予感」を抱いていた。あとは――ほんの少し、「きっかけ」を与えてやるだけだ。
 その「感覚」は、あるいは「お漏らし」する時にも「似て」いた。私の中で、目の前に「薄い膜」のようなものがあって、それが「鼻先」にまで迫っている。「通り抜ける」ことそれ自体は容易い。ほんのちょっと、足を「踏み出す」だけだ。
 そして私は。ついにそれを「越える」べく、「追い越す」べく、指を「加速」する。「ズボズボ」と幾度となく指を「出し入れ」し、そこから「快感」だけを取り出す。次々と「溢れ出す」、私の「愛液」。今や「お漏らし」とそう大差ない。あるいは「水分」には「おしっこ」だって含まれているのかもしれない。

「いいいよ。いしょにいこう!」

 再び「承認」が与えられる。文章が「乱れて」いるのは、彼の指が「ブレ」ているからだろう。自らの与える「振動」によって――。彼自身の「衝動」によって――。

「結衣の『お漏らし』、みてください!!」

「震える」指で私も返す。すでに「変換候補」にある「単語」は「ブレ」ようがない。

「みてててあげるから。いぱい出して!」

 相変わらずの「乱れっぷり」。彼も「限界」が近いのだろう。何だかちょっとばかり「可愛く」思えてくる。

「結衣の『ウンスジ』ショーツに、『おしっこ』もいっぱい付けちゃいます…」

「最期」の「大サービス」だ。さらに彼の「射精」を後押しする。「不本意」ながらも、それで彼が「気持ちよく」出してくれるのなら――。

「結衣の『うんち』にいぱいかけてあげるよ!」

 彼の「変換候補」にも、その「単語」はあるらしい。

「こんなにカワイイ結衣が、まさかあんなに『ウンスジ』つくてたなんて」

――それほどまでに「付いて」いたのか。

 確か「あの日」は「黒」のショーツを穿いていたはずだ。にも関わらず、そんなにも「はっきり」と分かるくらいに、私は「茶色」い「スジ」を描いていたのか。

「結衣の『うんち』、すごくくさかたよ!」

――そりゃ「クサい」だろう。「うんち」なのだから…。

「でも、めちゃこうふんした!」

――それは良かった。

「結衣の『うんち』で、いっぱい出してください!!」

――私は、あくまでも「そっち」は出さないけど…。

「ダメだ、もう出る!!」
「私も出ちゃいます!!」

 来る「衝撃」に備えて、「脚」に力を込める。「つま先」が「ピン」と「上」を向く。そして――。

――ビク、ビクン…!!!

 私の体は大きく「脈打った」。それと同時に、「膣」が激しく「痙攣」する。それから間もなく――。

――チョロロ…。

 何かが「溢れ出す」のを感じた。ショーツの中に「わずか」だが「水流」が迸る。そう間違いない、この「感じ」は――。
「おしがま」でもするみたいに、「突っ込んだまま」の「掌」に「おしっこ」が当たる。その「灼熱」の「液体」は、少しも「受け止められる」ことなく、掌から「零れ落ち」、やがて「穿いたまま」の「ショーツ」へと滲んでいく――。
「ショーツ」の中が「温かい感触」に包まれる。「あの夜」ほどではないにせよ――、だが確実にショーツを「濡らす感触」。もはや「慣れ親しんだ」「懐かしい感覚」だった。

――私、また「お漏らし」しちゃった…。

 少なからず「後悔」はあるつつも――、もはやそこに「罪悪感」はなかった。ただ、「快感」があるのみだった。

「少量」の「おしっこ」はすぐに「出終えた」らしい。それでも「余韻」の残った私の「部分」は相変わらず「麻痺」したままだった。
 やがて「麻痺」は「全身」へと――、主に「下半身」全体へと「波及」する。
「腰」に全く「力」が入らない。試しに「立とう」としても「無駄」だった。あるいは「腰が抜ける」というのは、こんな感じなのだろうか。

 私は「無力」だった。「精神的」な意味においてではなく、あくまで「肉体的」に。体に「力を込める」ことが出来なかったのだ。だが、それでも――。
 ある「一か所」だけはなぜか、私の「意思」に反して――、まるで私を「あざ笑う」かのように自然と力が込められるのだった。
 その「一か所」とは「括約筋」であった――。

――プスゥ~。

「間抜け」な音が文字通り「漏れる」。まるで「呼吸」をするみたいに、「天然ガス」が漏れ出す――。

――プゥ~!
――プッ!!
――プピ…。

「可愛らしい音」に笑いそうになり、さらに力が抜ける――。

――ブチィィ!!!

「可愛げのない音」。「はっきり」と、「気体」ではない何かが「出た」感触があった。「まさか」――。

 恐る恐る「尻」を浮かしてみる。思わぬ「衝撃」によって、私は「自由」を取り戻していた――。

――ヌチャ…。

「嫌な感触」がもたらせられる。「お尻」と「ショーツ」が「ひっつく」ような――。
 慌てて「ショーツ」をめくり「裏側」を――「お尻の部分」を確認する。

――「べっとり」と、「うんち」が付着していた。

 とはいえそれは「固形物」では決してない。あくまで「液状」のものに過ぎなかった。
 それでも私は――。

――「うんち」を「チビって」しまったのだ!!

 もはや「ウンスジ」などではない。「拭き残し」などではなく、それは今まさに私の「肛門」から「漏れ出た」ものだ。ごく「少量」であるとはいえ、私は―。

――「うんち」を「漏らして」しまったのだ!!

「白い」ショーツに描かれた「茶色」。より「はっきり」とした「便跡」。
 ショーツを「揺すった」ことで、やがて「ニオイ」が漂い始める。明らかな「不快感」をもたらす、私の「うんち」の「匂い」――。

――ついに、「やってしまった」!!

「おしっこ」のみならず、私は「うんち」を漏らしてしまったのだ。

「確かめる」ように、恐る恐る私は「指」を「肛門」に近づける。そして――、そっと「触れる」。確かな「異物感」。「ヌルッ」とした感触。再び「戻した」時には――、「指」に「うんち」が付いていた。
 その指を「鼻」に近づけることを――、私は「躊躇い」つつも、決して「抗う」ことは出来なかった。鼻を鳴らして、「匂い」を嗅ぐ。

――クサい!!!

 私の指はとんでもなく「クサかった」。だが「当然」だ。そこに「コーティング」されているのは、「うんち」なのだから――。

「燻製」のような、濃い「芳香」がまずは鼻腔を満たす。「本能的」に顔を背けたくなるような――、鼻をつまみたくなるような、圧倒的な「不快感」。だがそこには何かしら、私を「惹き付ける」ような「魅力」が含まれている。
 あるいは「香水」がそうであるように。確か、「製造過程」において、あえて「悪臭」を「調合」するのだという話を聞いたことがある。それにも似ていた――。
 私は「勇気」を出して、「決意」を込めて、今一度自分の「指」を嗅ぐ。そこに付いた自分の「うんち」の「匂い」を「確かめる」――。

 やはり「クサい」!!紛れもない「悪臭」。――だが、その「奥」に、「微か」だが「別の匂い」を嗅ぎ取る。「排泄物」となるべく「老廃物」に至るまでの「歴史」――、その「名残」を「わずか」ばかり「覚えて」いる。
 それは例えば、かつて「夕食」として「食卓」に並んだ「食材」たち――。「消化」の「過程」において、けれど「かき消される」ことなく「残った」彼らの「成れの果て」。
 あるいは、いよいよ「排泄」の段階において、共に「排出」された「腸液」――。少し「酸っぱい」ような香りのする、私自身の「体液」。

 それらが「幾重」にも混ざり合った――、「クサい」けれど、どこか「落ち着く」ような、「名残惜しさ」さえ思わせるような、不思議な「匂い」。
「おしっこ」とは比べ物にならないほどの「情報」が――、そこには「詰まって」いる。
「嗅ぐ」度に少しずつ「形を変える」それは――、あるいは「万華鏡」みたいだった。
 私は自らの「出したモノ」に、その「芳香」にしばらくの間「夢中」になり、「脳」を「痺れ」させていた――。

 床に投げ出された「スマホ」には、彼からの「射精報告」が届いているのだろうか。ならば私もきちんと「報告」しなければ――。
 そう思いつつも、私は今それどころではなく。今はただ自分のしてしまった「行為」、「うんちお漏らし」の「余韻」に浸っていた。
 それはごく「少量」であったが、それでも限りなく私を「穢し」、あるいは「蝕んで」いた――。

 ふと、自ら「汚して」しまった「ショーツ」を想う。かつて「純白」だったそれには、もはや「おしっこ」や「愛液」の「染み」ばかりではなく、「ウンスジ」よりも明らかな「ウン染み」が刻み付けられている。
 本来であれば明日、彼の前で「染め上げられる」ことになるはずだった「お気に入り」は、惜しくも「志半ば」で潰えることとなった。「予定調和」の「黄色」ばかりでなく、もはや「予期」せぬ「茶色」にさえ「その身」を染めながら――。

 まさか、これをそのまま明日「穿いていく」わけにはいかないだろう。それどころか「今夜」を乗り切ることさえ叶わないだろう。
 早く「穿き替え」なければ――。あるいは「床」を汚してしまうかもしれない。
 そして――。

「あの晩」の私がそうであったように、「彼」が――、「純君」が私の部屋を訪ねてくる「可能性」だって否めない。もし、「この姿」を見られでもしたら――、一体どう言い訳すればいいのか。次は「私の番」かもしれない、「秘密」を暴かれるのは。私にとって、それは「二度目」となる――。ふと「弟」の顔がよぎったことで、彼を思い出す。

――純君。お姉ちゃん、ついに「うんち」を「お漏らし」しちゃったよ…。

「姉」の情けない「告白」はけれど、誰にも聞かれることなく。それはあくまで「独白」に過ぎなかった。けれどその「事実」は、決して消えることなく私の中に残り続け――。
 新たな「示唆」を与えるのに十分なものだった。

――私はいつか「彼の前」で、「うんち」さえも漏らしてしまうのだろうか…?

 不意に浮かんだ「疑問」は「問い掛け」となる。だがそれを「聞く者」も今は居なかった。

 私は尚も、「股間」を弄り続ける。「うんち」の付いた「指」で、それに構うことなく自らを「慰め」続ける。私の「愛液」と「うんち」とが混じり合う。「ヌチャヌチャ」とした音は、果たしてその「どちら」からもたらせられるものなのだろうか。

 未だ彼への「返信」をすることもなく、私は開きかけた「扉」の前でそのまましばらく「佇んで」いた――。


続く――。

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おかず味噌 2020/10/14 16:00

ちょっと悪いこと… 第二十三話「私の視点 ~因果と応報~(2)」

(第二十二話はこちらから↓)
https://ci-en.dlsite.com/creator/5196/article/375084


「約束」の「前日」。いつも通り、彼から「メッセージ」が送られてくる――。

「明日、どうする?」

 その「文章」だけ見れば、実に「他愛のない」――、あるいは「カップル同士」が、「デート」の「予定」を話し合っているような――、まさに「リア充爆発しろ」といった「やり取り」である。
 だが「実際」は――、「デート」といっても、私達は「恋人同士」なんかではなく。「予定」といっても、それは単なる「遊び」の「約束」などではない。
「do」を言い換えたところの「play」。多様な「用法」を持つその「動詞」はけれど、ここにおいては「遊ぶ」という意味ではなく。「訳される」ことのなくそのままの、いわゆる「プレイ」なのである。

「そうですね~。とりあえず、お洒落な『カフェ』とか行きたいです」

 それでも、私はあえて「普通」に返す。「とぼけた」ように、「知らないフリ」を、「気付かないフリ」を装う。だがとっくに、彼には「見抜かれて」いるのだろう。

「そっか。『カフェ』で『水分』をたくさん摂って、それからどうするの?」

「なるほど、そう来たか」と、彼の「発想」に純粋に「感心」する。私としては別にその「提案」に、あまり「深い意味」はなかったのだが(本当だ)。けれど、あくまで彼は「それ」に「繋げる」つもりらしい。(確かに「前回」は「飲み過ぎた」ことがそのまま「命取り」となったのだが――)

「その後ですか?う~ん、『映画』とか?」

 それでも私はあくまで「デート」らしい「予定」を返す。本当は「映画」なんて、それほど観たい気分ではなかった。それに。もし「上映中」に「トイレ」に行きたくなったら――、それはそれで「惜しい」気もするし、何だか「勿体ない」ような気もする。
 と。私の中でもいわゆる「尿意の問題」は、その「発想」はすでに出来上がっていた。

「映画か~。それもいいけど、でも『我慢』出来そう?」

 彼の「にやけた」ような「意地悪」な顔が浮かんでくる。もはや「何を?」と問うつもりはない。彼の「加虐」じみた「笑み」を想像する。私は「股間」がじんわりと「熱く」なるのを感じた――。

「もう『お漏らし』はしませんよ!」

 私は「宣言」する。だが、その「言葉」を持ち出すこと自体がつまり――、少なからず私にその「意思」があることを告げているようなものだった。

「とかいって、また『我慢』できなくなるんじゃない?」

 彼は私を「揺さぶる」。きっとまた、いつもと同じように。私が「耐えきれなくなる」ことを暗に「予想」するように――。

「そんなことないです!『恥ずかしい』ですもん…」

 それでも私は「否定」する。「羞恥」を告白しながらも、もう「しない」と。「今度」こそ「失態」を重ねることはないと「表明」する。
 私が「返信」を送ってから、暫くの「間」が空いて、後――。

「そっか。じゃあ、また明日」

「素っ気ない返事」で打ち切られる。彼は「諦めた」のだろうか。明日の「プレイ」を――、私に三度「お漏らし」をさせることを――。
 あまりの「呆気なさ」に、私は何だか「拍子抜け」した。

「おやすみなさい」

 真っ当な「挨拶」を私は返す。「既読」は付かなかった。彼は「がっかり」したのだろうか。私との「やり取り」に。私に「そのつもり」がないことを知り――、あくまでも「拒絶」を重ねる私の「態度」に、あるいは「気分を害した」のかもしれない。
 それならそれでいい――。私自身も何だか「投げやり」な気持ちになる。もはや、これまで。彼がその気なら、もはや「そのつもり」がないのならば。私だって、彼の「期待」に応えてやる「義理」はない。私としても、別に「どうしても」というわけではないのだ。私だって、本当は「お漏らし」なんて――。

 彼との「会話」が「終わった」ので、私は「お風呂」に入ることにした。「着替え」と「バスタオル」を持って、「浴室」に向かう――。「部屋」を出る間際、もう一度だけ「確認」する。だけどやはり「既読」は付かないままだった。

 幸い「順番待ち」することなく、すぐに「お風呂」に入ることができた。服と「下着」を脱ぎ、もはや「習慣」となった「チェック」も欠かさない。今日はあまり「汚れて」いないみたいだ。出来ることなら「明日」も、こんな「状態」であれば――。

 ふと。ここに来てさえ、「明日」の「デート」を思い浮かべてしまった自分に――、「自己嫌悪」。いかに「真面目ぶった」ところで、「カマトトぶってみた」ところで。「建前」を並べてみたところで、隠し切れない私の「本性」。彼が私に「期待」するように――、私もまた彼に「期待」してしまっている。決して「人に言えない『自分』」を、その「羞恥」を晒し、それを「受け入れてくれる」彼を――、その「行為」を――、私は「求めて」しまうのだった。

 彼は私を「どう思っている」のだろう――。単なる「性欲の捌け口」なのだろうか。「変態的行為」を「共有」する、その「相手として」なのだろうか。おそらく、そうなのだろう。そうとしか思えない。
 彼は私を「愛して」いるのだろうか。そうでなくとも、私の事を「好き」でいてくれているのだろうか。少なからず、私を「大切」に思ってくれているのだろうか。

 いや、そんなはずはない。もしそうだとすれば「あの夜」――、私が初めて「粗相」をしてしまった夜。彼は私にトイレを「禁止」することなく、普通に「行かせてくれた」はずだ。私の「懇願」を聞き入れ、「尊厳」を「守らせて」くれたはずだ。だけど、彼はそうさせてはくれなかった――。
 あるいはその時点で、彼に「そんなつもり」はなかったのかもしれない。「まさか」「本当に」、私が「間に合わない」などとは思わなかったのだろう。だが「結果的」に――、あくまで私は「彼のせい」で「お漏らし」させられたのだ。
 私が「粗相」をした後、彼は「優しかった」。私の「失態」を咎めることはなく、彼の家の「浴室」を「汚してしまった」にも関わらず、彼が私を「責める」ことはなかった。
 そもそも「彼のせい」なのだから、というのはもちろんであるが。それを「抜き」にしても――、彼は「いつも以上」に優しくしてくれた。

「トイレに行かせてくれなかった彼」と「『ごめん』としきりに謝りながらも、手厚い『フォロー』をしてくれた彼」。果たして、どちらが「本当の彼」なのだろう。私には分からなかった。
 それでも。「一つ」だけ言えることがあるとすれば――。私の「性癖」は「その瞬間」にこそ、まさに「発露」したのだった。自らの「失態」を――、その「羞恥」を――、彼が「受け入れ」、「受け止めて」くれたことにこそ。私は限りない「愛」を感じたのだ。
 あるいは私が「お漏らし」というものに「魅入られた」のは――。その「行為」自体にではなく、むしろ「彼の前で」というその「状況」においてであり。それから幾度となく「無意味」に「尿意」を「我慢」することになった時も、私の「想像」の中には常に彼の「視線」があったのだ。

 それでも尚、私は「惑う」。やはり彼は私のことを、「パートナー」とは決して見てくれていないのではないかと。もしもそう思ってくれていたのなら――。
「あの晩」――、私が「初めて」を捧げるべく「覚悟」を決めた晩。彼は私の「アナル」ではなく「性器」にこそ「挿入」を試みたはずである。
 あくまでそれも、私が「初めて」であることを彼が「知らなかった」だけなのかもしれない。あるいは彼がそうであるかもしれないように、私にとっても「ありふれた経験」の「ほんの一つ」に過ぎず。だから彼はそこに「変化」を加え、私に「特別」を刻み付けるが如く、「異常」なる「行為」に及んだのかもしれない。
 もしも私が、「初めて」であることを「正直」に「告白」していたなら――。果たして彼は「面倒臭がらず」に、あるいは私の「処女」に「価値」を見出してくれていたのだろうか。「ありふれた経験」などではなく、私にとってまさに「一度きり」の「最初」であることに、それを「奪う」ことに何らかの「思い」や「感慨」を抱いてくれただろうか。
 それにしては彼は「終始」、私の「そっち」に「執着」していたような気もする。私に悉く、また違った「羞恥」を与えるように――。私の「アナル」を「舐め」、「弄り」、本来「不浄の穴」であるべく「そちら」にこそ、彼の「焦点」は定められていたのだ。

 そこにおいて、私はやはり「懸念」を感じずにはいられなかった。すなわち、私のそこは「汚れて」いないかと――。
 あくまで「そこ」は「出す穴」であり「入れる穴」ではない。「ペニス」の通るべき「場所」ではなく、もっと「別のモノ」が通過するべく「場所」なのだ。「ショーツ」に幾度となく描かれていた私の「ウンスジ」。拭いても拭いても決して「拭いきれない」、まさに「羞恥の跡」。
 果たして、「あの晩」は「大丈夫」だっただろうか。彼の「鼻」に、私の「うんち」の「ニオイ」を「嗅がれたり」していないだろうか。彼の「舌」に、私の「ウンカス」を「付けたり」していないだろうか。私は「不安」で仕方ない。
 彼の「反応」から、「きっと、大丈夫だろう」と私は「判断」した。その日は一度も「していなかった」し、「恐らく付いていないだろう」と高を括っていた。だが実際は――、どうなのだろう。

 もし万が一にでも、私の「そこ」が「汚れて」いたとして――。にも関わらず、彼が「構わず」に舐め続けていたのだとすれば――、それはつまり「そういうこと」である。彼は私の「小」のみならず、あろうことか「大」さえも「受け入れて」くれたのか。
 いや、そんなはずはない。それらは同じ「排泄物」でありながら、「似て非なる」ことさえなく、完全に「別物」なのだ。
 だから私はあくまで「帰納法」的に、彼がまだ少なからず「正常」に踏み留まっていることを「論拠」に、自らの「潔白」を「証明」するのである――。

 軽く「シャワー」で体を流し「風呂」に浸かる。「髪」を洗い「体」を洗い、もう一度「湯舟」に入ってから出る。「清潔」な「タオル」で体を拭き、「清浄」な「下着」に「穿き替える」。「浴室」を後にし、自分の「部屋」に戻る。
「もう一度だけ」と、大して「期待」もせずに「スマホ」の「画面」を開く。

 彼から「返信」が届いていた――。


「『残念』とか、思ってたりして…?」

「挑発」するような「文面」はけれど、まさしく私の「本心」を言い当てていた。
 とはいえ、ここで「白状」するのは何だか「癪に障る」。あるいは、彼の「掌の上」にいるのだとしても――。

「何のことで――」

 打ち掛けた「文字」を途中で「消去」する。もはや今さら「核心に迫ることのない」、「差し障りのない」、「やり取り」を重ねたところで何になるだろう。
 私は文章を「打ち直し」、「決意」を込めて「送信」した――。

「私の『お漏らし』、見たいですか?」

 ついに。私は言ってしまう。自らの「口」ではなく「指」で、「本心」を語る――。
 彼の「返信」は「すぐ」に来た。

「もちろん!(≧▽≦)」

「待ってました」とばかりに、彼は答える。もはや完全に彼の「思う壺」であり――。「嬲る」ような、幾度となく「ジャブ」を打ち続けながらも、まるで「挑発」するようなこれまでの「やり取り」は全て――、私のその「言葉」を待ち、あくまで「私の方」からそれを「言わせる」ための、彼によって張り巡らされた「伏線」であり、あるいは盛大な「焦らし」だったのだ。
 それを踏まえた上で。そこで「改めて」、「もう一度」だけ彼は私に訊く――。

「明日、どうする?」

 それこそまさに「核心」と呼ぶべき「問い掛け」だった。
 しばし「逡巡」しながらも、「考えるフリ」をしつつも。あるいは「最初から」、自らの中に「密か」にあった「計画」を、私は打ち明ける。さらなる「刺激」を与えられるべく、まだ見ぬ「興奮」を享受するべく。それは私の秘めたる「願い」であった――。

「『外でお漏らし』とか…?」

 私は一体、何を言っているのだろう。自分で送っておきながら、激しく「後悔」する。まるで「タイトル」を与えるみたいに――、私は「プレイスタイル」を指定する。次なる「変態的行為」を――、「加速」し「加熱」され、「膨張」し「助長」され、「過剰」に「異常」に、より「過激」に「刺激」に満ちた「羞恥」を――、「演出」を要求する。

 もはや私は、ただの「お漏らし」では「満たされなく」なっていた。かくなる上は――、より「大勢の前で」、例えば「往来」で。自らの「痴態」を晒してこそ、より多くの「羞恥」と「興奮」を得られるのだ。
 もちろん、人に「知られる」わけにはいかない。そこまでの「覚悟」は私にない。あくまで「バレない」ように。けれど「彼だけ」が、私のその「秘密」を知るのだ。

「なるほど!」

「了承」ということだろうか。彼の「返信」は恐らく「同意」を示すものでありながら。あるいは今もまだ彼の「想定内」なのだろうか。それとも、もはや私の「変態性」は彼の「想定外」であり、もはや「手に負えない」ものなのだろうか。
 だが、続く彼の「命令」はまさしく、私にとって「予想外」のものだった――。

「じゃあ、今から『トイレ禁止』ね!」

「無邪気」に彼は言う。「禁止」という強い言葉の割に、何だか「愉しそう」な気配さえ伝わってくる。私は背筋に「ゾクゾク」と這い上がるものを感じた。
「替えた」ばかりの「ショーツ」に、私の「期待」と「興奮」がまた少し滲む。せっかく「キレイ」になったばかりだというのに、またしても私は「汚して」しまう。

「え~、そんな…」

 頭の悪そうな「返し」をしつつも、

「わかりました」

 と答える。もはや私は「従順」な「子羊」であった。(「子猫」の方が、「カワイイ」だろうか…)

「実はもう『漏らして』たりして?」

 続いて、彼は問う。あくまで、私の「羞恥」を煽る。

「そんなわけないじゃないですか~!」

 やはり「低能」な「返答」。だが「否定」自体はまさしく「真実」のものであった。
 私は「現在」、全くといっていいほど「尿意」を感じてはいなかった。実はさきほど、「シャワー」を浴びる前に「済まして」おいたのだ。せっかく体を「キレイ」にするのだから、と「不浄」なる「手続」については「事前」に終えておいたのである。

「本当に?結衣のことだから、また『ヤッちゃった』のかなって!」

 そんな私の「事情」を彼が知る由もなく。あくまで彼は私に「嫌疑」を掛け「冤罪」をもたらす。私は「潔白」を「証明」するより、ここではむしろ自ら「偽証」を試みた。

「ほんのちょっと『チビ』ってるだけです…」

 実際は「微塵」もそんな事はなかった。強いていうならば、「愛液」が「滲んで」いるくらいだろうか。けれど「おしっこ」については、まだ私の「ショーツ」を「濡らして」はいなかったのだ。
 それでもあえてそう「告白」することで、彼の「期待」を煽り。私としても、まるで自らの「羞恥」を暴かれるような「感覚」に揺さぶられる。

「やっぱり!」

「短く」、彼は予想が「的中」したことを喜ぶ。きっと「喜んで」くれているのだろう。今は私が「チビった」という「既成事実」が完全に出来上がりつつあった。

「もしかして、『ウンスジ』も付いてたりする?」

 そこでもまた「あらぬ疑い」を掛けられる。だが、それについては――。

「いや、それはないです」

「冷淡」に、あっさりと「否定」し、打ち切る。
 なぜ彼がその「秘密」を知っているのだろう。やっぱり「あの時」、私の「アナル」は「クサかった」のだろうか――。
 いや、さきほどの「疑惑」がそうであったように。あくまで彼は私に「羞恥」を与えるため、何の「根拠」もない、「突拍子」もない「からかい」を述べているだけなのだ。
 一応、念のため。「ショーツ」をめくって「確認」してみたが――、やはり「大丈夫」だった。「付いている」はずがない。私はさっき「お風呂」に入ったばかりなのだから。「ショーツ」も「肛門」も、今はまだ「キレイなまま」なのだ。(あくまで「現時点は」であるけれど――)

「じゃあ、『大きい方』も我慢ね!」

 何が「じゃあ」なのか。「そっち」については「関係ない」だろう。

「それは『イヤ』です!」

「きっぱり」と私は断る。少しの「恥じらい」も、「弱味」も、「付け入る隙」すら与えないほどに「断固」として――。

「じゃあ、今からするって事?」

 だから何が「じゃあ」なのか。「便意」についても今のところはまだない。それでも「デート」までには、「きちんと」済ましておくことだろう。あくまで明日の「プレイ」について「問題」となるのは、「尿意」の方なのだから――。

 どうも「やり取り」が「ヘンな方向」に行きつつある。その「気配」を私は悟った。
「求めて」いるのは「そっち」ではない。もはや「小」については「大歓迎」だが、「大」についてはあくまで「願い下げ」である。
 私が彼に「見られたい」「知られたい」の望むのは「おしっこ」であり、「うんち」はさすがに…。

 私の「無反応」から察したのか――、「手」を変え「品」を変え、彼は次なる「一手」を講じてくる。

「結衣の『お漏らしパンツ』、ハァハァ…(*´Д`)」

「脈絡」も無しに、その「一文」が「顔文字」付きで送られてくる。「興奮」を吐露し、「性癖」を暴露するように。あくまで「記号」なのだろうが、本当に彼も今「そんな顔」をしているのかもしれない。

「だから、『まだ』お漏らしはしてないですって…」

「事実」を述べつつも、私は段々と「高まって」いく気がした。「あの夜」と「あの晩」みたいに、まるで彼に私の「お漏らしショーツ」を見られているように――。

「結衣の『お漏らし』が見たい!!」

 ここにきて、彼の「リクエスト」。もはや「明日」を「待ちきれなくなった」のだろうか。私としても出来ることなら、本当に「してやろうか」さえと思った。彼の「願い」を叶えるべく、「禁」を「失」うべく、その「行為」を――
 だが、あいにく「全然したくない」のである。試しに「腹部」に力を込めてみたが、「一滴」たりとも出ることはなく。「代わりに」とばかり「愛液」だけが「ショーツ」を濡らすのみだった。

 私は考える。彼の興奮を「持続」させ、期待に「応える」ために、果たしてどうするべきか、を――。そして私自身においても、どうすれば「お漏らし」をせずに「別の羞恥」を与えられるか、を――。

「今はこれで我慢して下さい!」

「試行錯誤」の末、「画像」を「添付」する。いわゆる「自撮り」というやつだ。だがそれは、単なる「プロフィール写真」などではなかった――。

 スマホを傾け、「脚の間」に持っていく。「画面」に映るのは、私の「股間」だった。「ショーツ」に包まれ「クロッチ部分」がちょっぴり「濡れた」、私の「肖像」である。
 時を「止める」ように、羞恥を「切り取る」ように「ボタン」を押す。室内で響いた「シャッター音」は妙に大きく感じられた。
 それを「保存」し、ろくに「加工」もせず、「そのまま」彼に送りつける――。

「うわ!めっちゃエロい!」

 どうやら「喜んで頂けた」らしい。彼に今日の私の「下着」を知られてしまう。本日は「白」だった。私としてはそれなりに「お気に入り」で――、それは明日の「デート」に「穿いていく」つもりのものだった。あるいは彼の「楽しみ」を一つ奪ってしまったのかもしれない。私がどんな「ショーツ」で「お漏らし」をするかにさえ、彼の「興味」は及ぶのだろうか。

「明日、穿いていく」というのはつまり、そういう事である。もはや「お気に入り」の「運命」は「決定」しているようなものだ。

――私は明日、この「ショーツ」で「お漏らし」をする。

 今はまだ「清浄」であるそれを、やがて「おしっこ」にまみれさせてしまう。「抗う」ことが出来るはずなのに、いくらでも「回避」することは可能なはずなのに。けれど、そうすることなく――。自らの「意思」によって「穢して」しまうのである。
「白」だからきっと、「汚れやすい」だろう。いや正確には、「シミ」がより「目立つ」というべきか。かつて「純白」だったそれは、私の「ションベン」によって「黄ばんで」しまうかもしれない。「無地」であるそれに、「おしっこの跡」が描かれることだろう。そして、間違いなく「ニオイ」を発することだろう。私の「体内」で「濾過」された「証」である、紛れもない「アンモニア臭」を――。

 だけどその前に――。私にはある「気掛かり」があった。もはや「汚される」運命にありつつも、けれど抗うべき「宿命」が残されている。
 それはやはり――、「ウンスジ」の問題だ。同じく「羞恥」の「跡」でありながらも、似て非なる存在。「ショーツ」に描かれる「茶色いスジ」。そちらも「白だからこそ」、より「くっきり」と「目立つ」に違いない。
 それだけは何としてでも避けなければ――。少なくとも明日「行為」を終えるまでは、いつも以上に「念入り」に「拭こう」と私は決意する――。

「ちょっと『濡れて』ない?」

 彼に「指摘」される。「気付かれちゃったか…」と思いつつも、それは私にとって何ら「手痛い」ものではなかった。
 それについては「疑惑」などではない。まさしく「その通り」なのだった。確かに、私は「ショーツ」を「濡らして」いた。だが一つ付け加えるとすれば、それは残念ながら「おしっこ」によるものではなく、私の「愛液」による「シミ」なのだった。

 気が付くと――、私は「股間」を弄っていた。最初は「ショーツ」の上から「撫でる」のみだったが、私の指はさらに「その奥」へと伸びていた。
「クチュクチュ」と、いやらしい音が聴こえる。粘つくような「水音」。あるいはもはや「お漏らし」と見紛うほどに、私の「陰部」は潤っていた。
 それでもあくまで「おしっこ」ではない。だが――。「ちょっと『チビった』って言ったじゃないですか…」

 私は「嘘」をつく。その方がより彼を興奮させるだろうと、私自身をより高めるだろうと思いながらの「方便」だった。これは「小便」なのだ――、と。

「てか、言わせないで下さいよ~。恥ずかしいです…」

 ここにおいても私は「恥じらい」を示す。それもまた「燃料」となり「材料」と化す。

「結衣、チビっちゃったんだね」
「そうです。ちょっとだけ出ちゃいました…」
「恥ずかしい?」
「すごく恥ずかしいです。あんまり見ないで下さい…」
「大きい方はどう?」
「――」

 私は「無視」した。

「結衣の『お尻』も見たい!」

 次なる彼の「リクエスト」。「部位」の「指定」。「某鶏肉ファーストフード店」であれば――、「丁重に断られる」ところである。
 私は今一度「スマホ」を自らに向ける。「片手」をつき、「尻」を突き出して――、「ショーツ」を少し「ずり下げて」、「半ケツ」を晒す。
「角度」を「微調整」しつつ、あくまで「肝心な部分」だけは映らないよう気をつけながら、「シャッター」を押す。

「画面」いっぱいに映し出された、私の「お尻」。「他者」との「比較」は定かではないが――、それでもやや「小振り」で「褐色」じみている。「穿いていた」ことにより、肌に「ゴムの痕」が付き、「穿き続けた」ことによる「日焼の跡」が微かに「ショーツ」の「形」を作っている。「お尻」自体を見られることより、そうした「特徴」を「観察」されることがより「恥ずかし」かった。

――私は一体、何をやっているのだろう…。

 一瞬「冷静」になりつつも、熱に浮かされたまま「送信」する。またしても「すぐ」、彼からの「返信」が届く。

「『アナル』が映ってない…(-_-)」

「不満」そうな「咎める」ような「顔文字」が添えられる。私の「渾身」の「エロ画像」は、どうやら彼のお気に召さなかったらしい。
――いくら何でも、それはさすがに…。
 もはや「付き合いきれない」と、「打ち切る」ことだって出来たはずだ。けれど、私はそうしなかった。

「片手」で「尻肉」を掴み「割れ目」の「隙間」を拡げる。その奥に隠された「アナル」を晒し出す。まるで「座薬」を入れる時のような「体勢」のまま、「もう一方の手」で「スマホ」を持ちながら「後方」へと持っていき、「カメラ」を向ける。

――パシャ!!

「三度」響く「シャッター音」。「レンズ」自体が「彼の目」になったような「錯覚」。「見られている」という「感覚」に、「写っていない部分」がまた「濡れる」。
 もはや「画面」を「確認」することさえ「恥ずかしく」、見ないまま彼に送りつける。

 送った後になって、私は「懸念」する。
――「大丈夫」だったな…?
 私の「アナル」は「汚れて」いなかっただろうか。「うんち」なんて「付いて」いなかっただろうか。いや、きっと「平気」なはず――、と信じつつも。念のため、「指」で「お尻」を触って「確かめて」みる。幸い、指には何も付かなかった。

「うわっ!結衣の『肛門』、めっちゃ『汚れて』るじゃん!!」

 彼の「返信」。「そんなはずない」と今は――、今だけは自信を持って言うことが出来る。きっと、それもまた私にあらぬ「疑い」を掛け、「羞恥」を与えるためのものなのだろう。もう「その手」には乗らない。

「私の『お尻の穴』、舐めたいですか?」

 私は訊く。(いやだから「そっち」じゃなくて…)

「うん、『キレイに』してあげたい!」

 あくまで「上から目線」で彼は答える。「キレイに」とはどういう意味なのか。それではまるで私の「お尻」が「汚い」と言っているみたいではないか――。

「次は『オマンコ』も舐めてください…」

 それには「応えず」、私はようやく「本音」を言うことが出来た。とはいえ、「入力」の「予測変換」に「卑猥な言葉」が追加されることに、少なからず「抵抗」を覚える。

「もちろん!結衣のオマンコも舐めたい!!」

 彼の「予測変換」にも「同じ隠語」がしばらく「表示」され続けることだろう――。(ざまあみろ!!)

 私は次なる「返信」を考える。果たしてここから、どう「展開」したものか――。
 そして、「思いつき」をそのまま「送信」する。

「なんか『おしっこ』したくなってきちゃいました…」

 やはり「それ」しかなかった。
――選ばれたのは、やっぱり「おしっこ」でした!!

「まだしちゃ『ダメ』だよ。!」

 彼からの「無情」なる「命令」。あくまで私に「我慢」を強いる。だけど私としては――未だに「尿意」は少しも感じていなかった。

「え~、でも。もう『限界』で…」

 それでも、あくまで「プレイ」を「続行」する。そう、私は「漏れそう」なのだと。

「たくさん『我慢』した方が『出す時』気持ち良いから!」

 それは「その通り」なのだが――。

「本当にもう『我慢』できなくて…。『お漏らし』しちゃいそうです」

 続けて――。

「あっ…。またちょっと『チビ』っちゃいました…」

 それも「嘘」だ。けれどもはや私の「アソコ」は同じくらい「湿って」いた。

「『悪い子』だね!」

 彼が私を「責め」立てる。確かに私は「悪い子」だ。たとえ「チビって」などいなくとも。こんな「やり取り」をする私は――、今も指で「オマンコ」を弄っている私は――、もはや決して「良い子」でも、「真面目な子」でもなかった。

「『結衣』のこと、そんなに『苛め』ないで下さい…」

 自分の名前を「一人称」に用いたことなど、これまで一度もなかった。それはまさしく「偽り」の「自分」であることの「証明」だった。そして、「苛めないで」というのも「嘘」だった。本当はもっと――。

「この『お漏らし女』!!いい歳して『恥ずかしく』ないの?」
「恥ずかしいです…。もう『大学生』なのに『お漏らし』なんて…」
「何度も『お漏らし』するなんて、結衣の『アソコ』は『緩々』なんだね!」
「そんなことないです。ちゃんと『キツキツ』の『オマンコ』です!」
――本当にそうだ。何たって私は「処女」なのだから。
「『我慢』できずに、また『漏らし』ちゃうの?」
「はい…。だってもう『膀胱』が『パンパン』なんです…」

 私の「演技」は「迫真」だった。まさに「緊迫さ」を「演出」していた。本当は少しも「出そう」にないのに、「漏れそう」なのを装っていた。
「おしっこ」が出る穴の「やや下」を、私は弄り続けている。もはや完全に「開き」、「準備」を整えたその「部分」に、自らの「指」を迎え入れる。
 それは「私の指」であってそうじゃない。これは「彼のペニス」なのだ。
――少し「細すぎる」かな…?
 と、「本数」を増やす。「二本」、「三本」と、それが「限界」だった。

「『お漏らし』しちゃうイケない『オマンコ』には『お仕置き』が必要だね!」

――ついに「来た!!」。
 そうだ「こっち」なのだ。私が「欲しい」のは。本当に「入れて」欲しいのは――。

「結衣の『お漏らしオマンコ』を『成敗』して下さい!!」

 なんという「表現」だろう。自らの「語彙力」に驚く。幼いころから「読書」をしてきた「お陰」だろうか。まさか、こんなところで「役に立つ」なんて――。

「わかった。明日はいっぱい『突いて』あげるから『覚悟』してろよ!!」

 なんという「男らしい」、「宣言」だろう。そうだ「明日こそ」は――。けれど今は、あくまで指で「代用」する他なかった。

「てか、もう本当に出ちゃいそうです…!!」

 そして、いよいよ「最終局面」に入る――。


続く――。

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