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フルーツバスケットの記事 (63)

ぶるがり屋 2021/06/29 03:11

フルーツバスケット 3期13話 最終回の感想

フルーツバスケット The Final 13話(計63話)
「いってきます」 の感想です。


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フルーツバスケット

 良かった…
30分でしっかりと、神と獣たち、透と親友たち、一人一人のエピローグを描いてくれました。
カットなどの不満はそりゃ有りますが、出来る範囲内で精一杯ファンが喜ぶものを出してくれたと思います。
パパママエピソードも含め、
スタッフの皆様、ありがとうございました!


TVアニメ「フルーツバスケット」放送終了記念サンクスムービー
https://www.youtube.com/watch?v=lbpAITR_KUk&t=365s


 アニメ終わってすぐ脳内イメージと違った点を原作と比べました(笑
最後の会話での由希の「お母さん」が強いなーと思いましたが、私の脳内とニュアンスが違うくらいでした。
脳内では「君を想う」「"透"」のニュアンスが強かったです。
 杞紗が燈路の腕を抱いてて距離が近いよ!近過ぎるよ!と思って見直したら普通に腕抱いてました。
完全原作通りでした、
完全にもう恋人じゃん!付き合ってるじゃん!(笑

 運命の、家族の、代々の。
愛、情、絆は尊くとも、強いからこそ時に呪いになってしまって。
一人一人の心を愛し、自分の心を愛し、大好きな人を愛し愛され。
一人の自分として巣立ち、生きて行くことの寂しさと美しさを描いてくれました。

 透くんも決して聖女でも女神でもなく、愛する親に先立たれた寂しがり屋の女の子なのですよね。
そんなか弱い少女が優しさから、好きな人のために頑張って、傷ついても傷ついても頑張って、多くの人が救われる道を示してくれた。
 由希の最後の告白は、そんな透の頑張りの報いであり、また救われた元獣憑きたちも透の愛から巣立って自分の幸せを掴んで行くのだ、そんな幾重もの感謝と願いが含まれていたように思います。

 魚ちゃん花ちゃんが透くんを夾に託すシーンも、家族と絆と巣立ち、愛と感謝と願いが込められていて。

 透くんは一番大事なお母さんを失ったけど、「良い子」をかなぐり捨てても誰より大事な人ができて、結ばれて。
 夾は逃げて逃げて諦めて、それでも逃げたくない傷つけてでも諦められない人が出来て、結ばれて。
 由希は恋をして、失恋して、優しさを大事にすることが出来て、大人になって、また自分だけの大事な人を見つけて、恋して結ばれて。
 みんなみんな、獣たちも透も魚ちゃんも花ちゃんも師匠も、傷だらけ穴だらけの心を優しさで癒して。
恋をして、愛して、少しづつ大人になって、自分の幸せを掴んでいくのです。

 彼らが愛する人と唇を交わし抱き締め合えることが嬉しくて。
最後の老夫婦姿も『another』も、描かれていないことは多くても、彼らが幸せになったことだけは間違いなくて。
とても暖かい気持ちになるのです。

 うん、今日はこのまま、暖かい気持ちで眠れそうです。
ありがとう『フルーツバスケット』。
ありがとうアニメスタッフ。
ありがとう、高屋奈月先生。
ありがとう。

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ぶるがり屋 2021/06/22 03:58

フルーツバスケット 3期12話の感想

フルーツバスケット The Final 12話(計62話)
「がんばったね」 の感想です。


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フルーツバスケット

 一歩一歩、未来へ向かって
長く永く続いた呪いを解き放って、人として生きると決めた、歩むと決めた元・神と獣憑きたちの、小さく大きな一歩。

 前回に続き、呪いが解けた瞬間の由希と真知。
由希が最初真知に近づいたのは、昔の自分を見るようで、気になって守りたくなったからだと思います。
そこから自分の底にある弱さ孤独を知っていること。
ネズミでも王子でも無い自分に気づき、だからこそ自分を好いていてくれること。
本当の自分を、本当の自分同士を恋し合っていること。
皆川先輩も後数年付き合えていれば本当の自分を理解し合えたように思いますが、それでも同じ痛みを理解出来はしないのですよね。
 やっと出会えた唯一無二の関係、そう思うのです。
幸せになれよ!

 原作読み直しましたが、周り皆に見られてて吹きました(笑
もうちょっと周りの目を意識して由希!

 絆=呪いを解き、去って行く神と獣たち。
あんなに苦しく痛かったけど、切ない、切ないですよ。
でも今度こそ、猫も一緒に行くのですね…
ああ、それだけで。
 この神様の呪いの引き取りのシーン、アニメでは2回に分けて順番も入れ替えていて。
おかげで「猫を裏切りとちょっと憎みながら皆死んでいく」じゃなくて、「神様と十二支と猫、皆で彼方へ去る」カットで終わっていて。
 こればかりは、アニメの方が好きだなぁ。

 多分、神と獣たちの、少なくともこの形では、最後の宴。
ああ、今まで狂わされて来たものから、解放されたのですね。
本来は恨み言も荒れ狂ってもおかしくな中。
楽羅と紅葉は夾をイヂるし、夾が参加出来るし、そして何より
りっちゃんの存在が暖かい。
笑い2個もブチこんでくれるんだものなぁ(笑
好きだよ!出番少ないのは呪いから遠いからだよきっと!

 ハッピーエンド後の楽しいシーンが少ないのは悲しいですが、色々越えなければ進めない問題を終わらせ、「紫呉の本当の目的」「今日子ママの真意」、2つの謎が明かされたのは気持ちが良いですよ。
 
 「譲歩」ってのはお互いの主張の間を取ることであって、自分の意思で選んだように思わせることじゃねーんだよ紫呉!(笑
いやほんと、紫呉のダメで勝手で悪い大人っぷりと、飲まれるでなくに飲み込みたいあきと、
2人の色気が強い。エロい。
 まぁこっちもこっちでお互いしかお互いを本質的に理解出来ない求め合わない、唯一無二の2人なのでしょうね。
悪い男だけど、これからあきとが立ち向かう"草摩"という呪いに沈んだ沼には、必要な悪い男ですし。

 今日子さんの真意。
それは決して悪意でもなく、鋭くても切ない願いで。
底には「お前なら信じられる」という愛も含んでいたのに、それは呪いになってしまって。
 決して夾には届きませんが、それでも、透くんの言葉ならいつか信じられるでしょう。
願いは叶えられ、一度きりどころか、これからも続いて行くのですから。

 本田パパの声、暴力的な熱さも秘めるクソ真面目な石川界人さん声なイメージでした(笑
細谷さんで来ましたかー。
うん、これはこれでヨシ!

 次週、最終回。
今度こそ本当に、ハッピーエンドの向こう側、幸せな未来だけかな。



(以下ネタバレ注意!)


 
 今原作読み直してるけど、テーマ的な問題を置いて単純に好みでいうと、
「夾と透くんで旅出る前に師匠の家に行く話」「あきとと花ちゃんの話」カットは悲しいなー。
めっちゃ楽しいところなので(笑
もしかしたら来週やってくんないかなー。

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ぶるがり屋 2021/06/21 17:29

フルーツバスケット 3期11話の感想

フルーツバスケット The Final 11話(計61話)
「さようなら」 の感想です。


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フルーツバスケット

 ああ、ついに、ついにここまで。

 人を傷つけることが怖くて遠ざけ自分が幸せになることを許せなかった夾が、それでも欲しいと手を伸ばし。
お母さんが誰より大事で自分より他人の幸せばかり大事にしてきた透くんが、どうしても嫌で諦められなくて。
怖くて、いやで、許せなくて、それでも、それでも-
「君が大好きだ」
その気持ちは、やっぱり最強だ。

 この告白シーンを、ずっとずっと待っていました。
個人的にはちょっとBGM下げて! 2人の声だけを聞かせて!
という気持ちでしたが、2人の不器用な告白聞いたらもう最高としか言えないですね…… 

 幸せになーれ!!!!

 そしてもう一つの物語も、結末へ。
愛焦がれた想いはとうに焦がれた痛みだけ。
それでもと繋いだ絆は淀み穢れ傷つけ続け。
 次第に解けていく絆=呪いの前に暴れ足掻き、縋りついて傷つけて、それでも縛りしがみついて続けてきた、神様の魂を継ぐあきとが。
神でなく人として生きると決めて、最後の最後、あきとが自ら、絆=呪いを解く救いと痛み。
望んでいたことなのに、恐れていたことなのに、それはあまりにも切なくて。
一人一人の失った様が、悲しくて。

 それでもその先の、抱き締め合う恋人たちが。
ああ、幸せそうだ。
夾と透くん、綾女と美音が微笑ましいのはもちろんですが、この後りっちゃんみっちゃんはとり繭子先生はいつ抱き締め合うんだ〜?
そして燈路杞紗頑張れよ!
とか思ってしまいます(笑
 ふと考えると、あの傲岸不遜天上天下唯我独尊な綾女が、綾女だけが、何年も何年も耐え忍んで来たのだろうなぁ、そう思うと胸が痛みました。
 由希だけは来週?

 喜んだ後、あきとを心配して急いで会いに行く透くんと、そんな優しい透くんを独り占めするあきと。
心が裂けるほどに泣き苦しむあきとに抱かれるのは、呪いで縛られた獣憑きでもなく女の涙で縛った紅鳥でもなく、人として触れ合う透くんなのですね。
 ああ、良かったなぁ。
多くの人を傷つけてばかりいたけれど、そんな自分を憎み、正しく優しく生きようと決めて。
踏み出して、踏み出せて、良かったなぁ、あきと。

 今まで一番呪いとあきとに苦しめられ世界を憎んできた夾が、そんな様を笑顔で見守り。
ああ。
いつか陽の下、人の輪の中で笑う神様を見て笑むのはもう夾の中にはなく、最初のままの猫なのですね。

 神様と獣たちの願い。
猫が正しかった、それはそうだとは思いますが、心許した友が次々死んで行く中、神様は人の輪に降りられたのか、そこで幸せになれたかというと、難しいと思うのですよね。
 きっと神様や猫以外も出会う前までは孤独で寂しくて、やっと得られた幸せを永遠と願ってしまうことは、死へ向かう中に救いとしがみつくことは、決して責められないと思うのです。
…どちらかというと、人間の輪の中の、
因習とか名家の権力争いとかが悪い!(笑



(以下ネタバレ注意!)



 そろそろEDイラスト群に時系列が近づいて来ましたね…!
前回・今回くらいでやっとあきと・紫呉カップルだと気付けた人も多いのじゃないかな?
 あきとは紫呉の望み通りに、めっっちゃくちゃ苦労して傷ついて神でも草摩の伝統の後継者でもない、一人の女になったので、
早く癒してあげて紫呉!

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ぶるがり屋 2021/06/21 04:36

フルーツバスケット 3期10話の感想

フルーツバスケット The Final 10話(計60話)
「好きなんだ、ただ…」 の感想です。


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フルーツバスケット

 収束する物語
この物語の中心は透くんが草摩の呪いを解く物語。
そして、由希が傷つき殻を破り、恋に失い、また恋をする物語。
そう思っています。
 傷つき逃げ、拗れに拗れた夾。
優しさで草摩の呪いを解き始め、夾への恋心で突き進み。
そんな2人を最後に結びつけるのは、2人が大好きで、ライバルで恋した方で、先に弱さを克服して大人になった、由希ですよね。
 由希、頑張ったな…!

  いやホント、この後のエピソードすっかり忘れてました。
あまりに救いがなくて、もう取り戻せないものばっかりで、だから心が失くしていたのかもしれません。
後半、いきなり頭と腹を殴られたようで、思いっきり辛かったです。
なのでラブラブな潑春、そして誰より公ちゃん、陽の気の塊過ぎる(笑
ありがたやー。

 まだ終わらない、あきとの懺悔。
でもこれはあきとが生きていく、一人の人間になるためには必要なことですよね。
そしてその進んでの懺悔は、魚ちゃんと紅野の幸せに繋がり。
どこまでも他人の為としか生きられない紅野は悲しいけれど、それでも、だからこそ魚ちゃんが付いて行って、結ばれるのですよね。
幸せになれー!
「教えてやんないよ。」に変な声出して笑ってしまいました。

 魚ちゃんがあきとを抱き締めたのは、奥底に見えるあきとの罪悪感と優しさと、紅野を大事に思う気持ちを愛しいと思ったのかな?

 逃げようとする夾と、初めて面と向かって話、拳を叩きつける由希。
ああ、やっとやっと、ついに。
どうしても無視できない、軽蔑したいのに出来ない、一生の憧れの。
夾の傷はあまりに深すぎて、一人では逃げるしか無いほどだけど。
透くんに告白され、死ぬほどの怪我をされ、由希にこんなに背中を蹴られたら、いくしか無いですよね。
夾と透、雪と真知、
行け!告白しろ!幸せになれー!!

 と思ったらアレでしたよ!
夾と父との対面。
…辛い!!!!!
 この物語は徹底して生まれと親からの決別、対等以上な人間に成長することがテーマなのですね。
由希がしたように、透くんがしたように。

 夾も決して救われる、許されるとは思ってもいなかったけど。
それでも、夾の予想通りだからこそ、辛い……
新事実でよりクズ親だと、クズ夫だと判明しましたが、それを糾弾することに意味は無いのですよね。
夾の父自身が罪を意識しているからこそ、今まで悪意敵意を向けてきた訳で。
 紅葉と杞紗の母のように、普通の優しく女性であり、子が可愛い兎や虎でさえ狂ってしまったのに。
抱くことさえできない異臭異形の化け物で、同族草摩の者から忌み嫌われ嘲笑われ。
心壊れて妻と子を罵倒し、その罪から逃げることが、この罪を背負うほどに悪だとは、私は思えません。
悪意が、敵意が、伝わらない心が、撒き散らされるままの呪いが。
あまりに救われず、胸が痛いです。

 あきとと対峙する女中頭のセリフが増えていて、苦しみと後悔がにじみ出ていて。
原作より少しだけ、優しく希望が増しているように思えました。
今ふと、草摩の家の鎖を突き破り、個人個人の幸せを大事にする人々を目の当たりにして。
間違っていたのでは、人を苦しめてきたのでは、心の底でそう思ってきたのだと。
(6/22追記 23巻読み直してたら、女中頭とのシーン、普通に有りました。
ただ時系列が変わっただけでなく、あきとと女中頭2人の別れも変わってるのですよね。
ちょっとだけ、ちょっとだけ良い未来が近そうな、そんな変化でした。)

 心ぐちゃぐちゃで罪の意識からまだ逃れられない夾が、自分の恋心さえ信じられなかった夾が。
透くんを前にして、"大好き"で心溢れて。
かーっ!
幸せになれよ!!!!

 と思ったら透が逃げた!(笑
そうだね、透くん傷つけちゃったものね。
もうちょっとだけ、頑張れ夾。
頑張って透と幸せを捕まえてくれ。



(以下ネタバレ注意!)



 真鍋と透くんのエピソードカットはテーマ的には残念ですが、今回はちょっとだけありがたかったです。
冒頭の生徒会シーンがそれで重くなっちゃうところだったので。
今回はもう夾と父のシーンだけで十分だよ!胃が痛いよ!!

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ぶるがり屋 2021/06/18 03:55

フルーツバスケット 3期9話の感想

フルーツバスケット The Final 9話(計59話)
「貴方の…お名前は?」 の感想です。


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フルーツバスケット

 ……救われた。
いや前半は辛かったのですが、透くんが起きて夾お頭を撫でてからはもう、今までの辛さが全部浄化されるようで…
もう原作では何度も読んでますが、うん、良かった……。

 夾の絶望、あきとの絶望。
子供の頃から一番大事だった母への想い。
それを超える、大事な人への恋心。
気持ちは変わってしまうもの。
だけどそれだけではなくて。
苦しむ人をみな大事に見つめ、その心を、痛みを抱きしめるのが透くんなのですね。

 最初は子が巣立つ、生まれた家族から新しい家族への変化がテーマなのかなと思いましたが、透くんは夾が幸せに生きるならそれでも良いと一人足を止めるのですよね。
嫌われても、憎まれても、傷つけられても。
ああ、愚かな、とっても優しい子だ。

 ただ小刀で斬られても恐れず触れようとするのは肝が冷えましたし、崖落ちは事故でも周りの人間が心配する様はきゅーっと胸が痛くなったので、透君にはもうちょっと自分を大事にして欲しいです。
 でもまぁ、傷つく人を助けてあげたい、優し過ぎる透君には無理なのでしょうね。
守れ、頑張れ夾……!

 何も知らないあきと。
いつもいつも、十二支たちとの宴でさえ孤独に苛まれ。
対等の関係で話すことさえ、初めてだったのですね。
 繊細で臆病で、特別ない、愛されないことが怖くて怖くて。
初めて自分を神でも草摩の当主でもない、一人の女の子と接してくれた少女を、目の前で失いかけて。
人を傷つける罪の重さと、罪を重ねてきた自らの醜さを知ったのですね。
痛い、痛いけど、一人で歩くには、必要な痛み。

 透くんも紅野も優しくて、愚かなほどに優し過ぎて。
罪の重さに苦しむあきとをに償い方を教える紅葉も優しくて。
 あきとがここまで拗れてしまったのは紅野のせいな気も少ししますが(笑、
傷つき償おうと前へ進むように、あきとが救われたのはやっぱり彼らの優しさですよね。
 紅野の儚い笑顔には、全てを捧げて謝るしか出来ないし、透くんの笑顔の前では、痛くても辛くても歩み寄るしかないですよね。

 獣憑きたちが、あきとが、救われて本当に良かった。
見ている私も、この長く辛い運命が優しく抱き留められたようで、救われた気持ちです。



(以下ネタバレ注意!)



 完全に結果論ですが、透くんがあそこで大怪我して本当に良かった…とは流石に言えませんね、死なない程度の怪我をして、結果として良かったですよ。
あのままだともっともっと拗れかねなかったですからね…
 あきとは人を傷つける痛みを鮮烈に知って、誰かの為に頑張れることを知って、すぐ償い謝るようになりましたし。
夾はもう「透くんが不幸に、自分の前から消えてしまう」可能性をやっと思い知って。
3人とも救われて、幸せになる道に進んで。
衝撃的な一夜でしたが、結果だけは本当に良かったですよ。


 ここまできて「ちょっと反省」「進歩」とかぬかす紫呉がもー!
いや考えてみれば紫呉は一人で何年も悶々悩み苦しんできたのでしょーけど!
利用できると踏んで甘い条件で引きずり込んだ透くんも、大好きで大好きでたまらないあきとも、お前の計画の結果
滅茶苦茶ボロボロに傷ついてるぞー!!!!
 紫呉にしては人生初レベルの罪悪感で辛いのでしょうけど、やっぱりちゃんと殴られるべきだったよなぁ(笑

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