東方二次小説(第11話)「アイドル天狗はたて」(後編)

「文のやつどこにいったんだろう?」
自分と一緒にいたはずの文が突然行方不明になったのだから
「椛も早苗さんもみてないって・・どういう・・うん?」
はたては足元の石板がずれているのに気がついた。


「なんだろう危ないなあ・・さっき見たときはこんな穴なかったはず・・」
そういいいながらそっと触ってみる・・すると
ばかっ・・と戸板が外れて・・洞穴が現れた


「落とし穴?あぶないなあ・・・」
はたては思わず仰け反った


かなり深い・・底には針山もあり下手に落ちれば無事では済まない
「まさか・・文のやつここに落ちたとか?」
はたてはおそるおそる覗き込む・・と

ばたばたと羽音がして文が現れた。
「あやや~~そこにいるのははたてですか」
「文~?ほんとに文なの?」

文が落とし穴の中から現れた。
「いや~まさか落とし穴があるとは」
「いや~助かりました・・この石板内側からは開かないんですよ」

被害にあったというのにやたら明るい文であった。
「いつまでもそんなところにいないで早く出てきなさいよ」
びっくりしてはたてはまだ立ち上げれないでいた。文が出てきたら
手助けしようと思っていたぐらいだ。

「いや。。もうちょっとここにいてもいいかなと・・」
文は顔を少し赤らめてはたえを見つめる

「あやや~~はたてはやっぱり白でしたか・・良い長めですな」
じろじろ見つめてる

「なによ、せっかく助けてやったんだから・早く出てきなさいよ」
(じろじろ見てたらはずかしくなっちゃうでしょ)
「バカいってないで早く出てきて、あたしのドロワ返して」
はたては顔を真っ赤にして立ち上がる

「うん?」
物音に立ち上がって振り向くとそこにはおぞましい魔物が立っていた
逃げることもできない真後ろに・・・魔物は大きな口をはたてにむけていた


「きゃ~っ」
はたての悲鳴に落とし穴から飛び出した文の目の前で
魔物がはたてをあたまから飲み込もうとしていた・・
「はたて~~~はたて~~~」
「化け物~~はたてをはなせえ」

魔物は文のことなどかまうことなくはたてを飲み込んでいく
「おのれあのれえ~~~~~はたてを返せ~~~」


文の怒りが頂点に達しようとしていた。
文ははたてを飲み込もうとする魔物の体にとびかかって
激しく戦った。
「はたてをはたてをかえせ~~化け物~~」




はたてはのまれて魔物の体内にいた。吸い込まれ圧迫されて呼吸も満足にできない。だが、文の叫びと激しく戦う振動が、文の鼓動までも伝わってきた。
「文が文が怒ってる、あたしのために戦ってくれている・・あたしも・・・ここで終わりたくない。・・まだまだやらなきゃ・・まだまだ戦える。文には負けない」
見動きでないまでも必死に携帯を持ち上げてフラッシュボタンを押した。
激しい光が魔物の体内を溶かし、はたては。。投げ出された。
「・・・・ははやった・・・脱出成功・・・はは・・」
「文化け物なんて吹き飛ばしちゃえ~~~~
~~~~」


「はたてのうらみはらさせてもらううう~~~~~~」
文の扇子からひかりがあふれて。みなぎってきたあ。
「文やれええ~~やっちゃえ~」
「うわあああ~~~~~~」
激しい閃光、たり一面が輝いた。

「・・・・・」
はたては気を失っていた。抱きかかえられて空を飛んでいる気がする
「あれ・・あたし・・死んだのかな・・・魔物にやられて?・・なっさけない・・」
文が誰かと話している、一人は早苗さん?
?・・もうひとりはだれだろ

日差しがまぶしい・・・お日様の下?・・・・地下室から帰ってきた?
またぼお~~っと意識がぼやけてくる・・・。
「うう~~ん」
やがて・・・はたては・・目覚めた・・・空の上だ
目の前には文の姿が見える。
「文?」
「はたて目が覚めましたか・・このまま自宅まで送ろうかと思ってましたが・・・・今の会話で起きちゃいましたか?」
「誰かと話してたの?」
「はい、博麗の巫女と早苗さんが一緒にあと。。地下室へ向かったようです」
「博麗の巫女?・・博麗霊夢さん?」

「はい、さっきまで一種に話してました。はたてのこともいろいろ聞いてましたっけ」
「うわ~~~~やばいなあ・・あたし全然お会いしてないのに」
「うふふ・・阿求のこと助けてくれてありがとうっと言ってましたよ・・」

その時はたての目に真っ赤な夕日が入った。まぶしいけど綺麗だ。
「あややや~~私の眼にははたてのほうがきれいに見えますよ」
「ばか・・・」
「バカって言った、せっかくドロワ返してあげたのに・・せっかくお姫様抱っこしてあげたのに・・・」
「うるさい・・・ドロワ履かせた?文がとったくせに」
「あやや~~せっかくのムード台無しですねえ・・なんならここから・・飛んできますか?」
せっかくの美しい夕日だというのに。ぶち壊しの二人の口ゲンカがはじまった

11話後編終了

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