東方二次小説(第12話)「アイドル天狗はたて」(1)

今日ははたての水着写真が人里で販売される日。
妖怪の山の発売日には、白狼天狗、鴉天狗、河童やら神様たちも詰め掛けたため
大騒ぎとなったが、人里ではまだまだ水着写真集などとんでもないという、八雲様やら
いろいろなところからのお達しがあったが、以前はたてに助けられた阿求たちの力添えにより、。鈴奈庵にて希望者のみの予約販売となった。
これなら騒ぎもないだろうと実施になったが。それでも飯縄丸の命により、文とはたてが人里の警戒に当たった。


鈴奈庵では朝から常連客が列を作って購入していた。阿求や小鈴の勧めもあったからだろうが、女性の購入客が多かったようだ。お手伝いにはいった右近ちゃんも忙しく働いていた
持ち込んだ在庫はほぼ完売したようである。

鈴奈庵前の見回りを終えた文は、はたてと合流。
合流した先で永江衣玖さんとバッタリ。
「珍しい天界の方がここを歩いているとは・・」
「射命丸文さんですわよね。お久しぶりです」


衣玖さんは竜宮城の乙姫のような羽衣を着た。清楚で美人だった。
なかなか下界で出会える女性ではないだろう。

「なにやら犯罪者を捜索しておられるとか・・・・危険なことはなさらないほうが」
文の言葉にはたてはぷっと噴出した。


「まああ文の知り合いの中にはいないだろうね。文の性格方して特に」
「はたてにいわれるとは・・・・」

【文にはいわないほうがいいか】
「文ちょっと妖怪の山に戻るけど。あとはよろしくね」

そういうとこっそり衣玖さんのあとをつけはじめた。

今朝はたての念写に妙なものが移った。
そこに映っていたのは今あったばかりの衣玖さんだった。
しかも、ゴブリンにとらえられていた。
はたては衣玖さんとあうのは初めてだった。しかもゴブリンになど
念写は未来のものを移すものではないはず。だから何かの間違いだと思われた


なにもないとよいのだけど
ここは人里のはずれ
男の子3人が集まってなにやら自慢しあっている

「ほらあ手に入れたぜ水着写真集」
「天狗のお姉さんの水着写真?どうやって手にいれたのさあ」

「知り合いの女の子に買ってもらったんだよ」
「で、どうなの?どうなの?」

「もちろんエロいに決まってるだろ?」
「いつもの秘密基地に行ってみようぜ。」
お~。と3人が口をそろえる。

そのころ衣玖さんは何かに誘われるようにおなじ人里外れの空き地に来ていた。
とくに期待するような出来事があったわけではない。
すると空き地の奥にそこだけ色の違う小屋が・・・。

(2につづきます)

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