イナ 2021/10/03 09:50

スパイ○問 臭気責め:続

 俺の名前は相沢智樹。
 
 男として生まれたせいで、社会的地位などなく、家畜として生きていかねばならぬはずだったが、それをよしとはしなかった。
 
 なんとかして運命を変えようと、反抗を企てたのだが、それも虚しく女達によって捕らえられ、○問にかけられている。
 
 だが、痛覚を失った俺に通常の○問がきかなったせいか、○問官は何人も入れ替わり、巴と呼ばれた○問官が今日は来ていた。
 
 どうせ、こいつもすぐに諦めるだろう。
 
 お試しとばかりに鞭で俺の身体を打ったのは気に入らなかったが、反応の乏しい俺に対してすぐに諦めたのか、鞭を手放した。
 
 そうだ……とっと諦めろ。
 
 そう内心は笑っていた。
 
 だが、あの悪魔は痛みがないと理解するととんでもない○問をしてきたのだ。
 
「フフ、痛覚は遮断できても嗅覚はどうかしらね?」
 
 笑いながら、履いていたヒールの匂いを嗅がせてきたのだ。
 
 見た目とは想像できない不快感な臭いは、まさに毒で、俺の悶え苦しむ姿を嘲笑いながら衰弱させられ、意識を奪われたのだった。
 
 ◆
 
 智樹が目を開けると、白い天井が見えた。
 
 起き上がろうとした智樹だが、身体が動かない。
 
 見れば手足が拘束され、床に寝かされていたのだ。
 
 そして――。
 
「あは♪ 目が覚めたみたいね」
 
 智樹の頭上から響く悪魔の声と落ちる影。
 
 カツ、とヒールの音が耳元でなり、巴の足が顔の側に振り下ろされた。
 
 ビックリして目を閉じた智樹が目を開けると、仁王立ちした巴の姿があった。
 
 視界を全て埋め尽くす、圧倒的でそれでいて優美なカーブを描くプリンとした桃尻。
 
 黒の透けるパンストと大人の色香を放つ紫色のパンツが吸い付くように形のいい尻の形をはっきりとさせていた。
 
「な~に、見とれてるの? 童貞の牡には刺激が強かったかな? でも、君が見とれてるここで今度は○問されちゃうのよ?」
 
 パンストをずらした巴は白い指先を股下にあるパンツの下着の線へとひっかけた。
 
 圧倒的な存在感から目をそらせない智樹を見下ろしながら、巴は線をゆっくりとずらした。
 
 染み一つない真っ白い肌とともに智樹の目にそれが広がる。
 
「フフフ、どうかしら? 私の尻の穴は?」
 
「あ、あ、あ、ああああ」
 
 ピクピクと震えるピンク色の穴。
 
 あれが出ている場合が顔の前にあると思うだけで嫌悪感がせりあがってくる。
 
「ウフフ、すっごい辛そうな顔ね。ま、肛門を顔に近づけられてるから当たり前よねぇ。だって、ウンチが出る場合だものね。足の裏よりもずっと汚い身体で最も汚い場所だもの……ねぇ!」
 
 直視したくない現実を笑いながら、思い知らさせる。
 
「そんなのが顔の前にあったら、それは嫌よねぇ? でも、どけてあげないけどね?」
 
 抵抗できない智樹をいたぶる巴は桃尻を左右に振って桃尻を菊門を見せつけた。
 
 これからされる行為を嫌でも想像させ、智樹の精神を責めるためだ。
 
「さぁ~て、中腰で立ってるのも疲れちゃうから、そろそろ○問始めるわね♪」
 
 ビィ!
 
 再びガムテープが口に貼られ、鼻でしか息ができなくなってしまう。
 
「んんんんん!」
 
 呻く智樹を嘲笑うかの様にゆっくりと巴は腰を落としていく。
 
 今からどんなものが自分を押し潰すのか視界に、脳裏に刻み込ませるために……。
 
「パスワード……言う気になったら、三回床を叩きなさい。フフフ、それまではこのお尻でぺちゃんこにしてあげるわ♪」
 
 愉悦の悪魔の声が響き、視界が肌色に埋め尽くされ――。
 
 ズシィ!
 
「うごぉぉぉ!」
 
 想像以上の柔らかさと肉圧が智樹の顔を覆った。
 
 圧倒的なボリュームと重量感があるのに柔らかいそれは包むように智樹の顔を多い、そのまま押し潰す。
 
「足の臭い嗅がされて、今度は大事な顔を椅子にされて……惨めね~」
 
 軽蔑の言葉が智樹の精神を絶え間なく苛む。
 
 だが、責められるのは精神だけではない。
 
「うぶぅぅぅぅ」
 
 口で呼吸ができない智樹は鼻でしか呼吸できない。
 
 それは即ち、顔を挟まれ、かろうじて残った尻の谷間の空気を強○的に吸うしかない状況なため、一呼吸で熱された濃密な巴の尻臭を嗅ぐことになったのだ。
 
「アハハ! 何噎せてるのよ! 足の臭いも嗅げないし、椅子としても使えないなんて牡の中でも君ってさらに欠陥品なんじゃないの? そんなのだから、捨て駒にされたのかな?」
 
 ズシィ!
 
 さらに体重をかけて顔を押し潰す巴は、容赦なく智樹の心を詰った。
 
 身も心もズタズタにしてやりたい。
 
 まして、こんな年下の少年を自分の欲望の捌け口にできるなど、たまらなく興奮する!
 
 これは○問なのだから、遠慮もいらない。
 
 死んでしまっても不慮の事故。
 
 絶対の免罪符が巴のサディストとしての心をさらに燃やす。
 
 少年の顔を尻で圧し潰す背徳感に女性器の周りはじっとりと濡れていた。
 
「どんどん埋まっちゃうね。このまますっぽりはまっちゃうんじゃないの?」
 
「もぐがぅぅぅぅ!」
 
 辛うじて吸える空気は激臭で、絶え間ない圧力で未成熟な少年の頭蓋骨が軋みつつあった。
 
「そんなに苦しいのかしら? なら、君が欲しい酸素、あげるわよ?」
 
 巴は息を吸い込むと、ほんのわずかに腰をあげた。
 
 凶悪な圧力が減ったのを感じた智樹は藁をも掴む思いで息を吸う――。
 
 瞬間……。
 
 ブッボ!
 
「ざんね~ん♪ 君が吸えるのは蒸れ蒸れアナル臭か私の貯まった猛烈オナラ臭だけで~す♪」
 
「うご! ごぶっ! ぶっ!」
 
 ビクビクを身体を震わせる智樹。
 
 別ベクトルの激臭。
 
 気絶する前の凝縮した納豆系とは違う真夏に放置され続けた生ゴミの様な嘔吐すらしかねない激臭だった。
 
 もはや毒ガスとも思える臭いに目すら痛む様に感じてしまう。
 
「ほら、まだでるわよ」
 
 ブゥゥゥ!
 
「――――――」
 
 目に染みるほどの激臭は熱風となって顔面へと叩きつけられる。
 
 見た目からは想像できない激臭に身体が震えてきた。
 
「アハハ! すっごいでしょ? 私のお・な・ら🖤 ○問官はみんな、君みたいな牡の犯罪者のためにおならを臭くする努力をしてるのよ? おかげで、スカンク娘なんて呼ばれてる娘もいるんだから~」
 
 ぶぅ!
 
 顔中にまとわりつく熱気が黄色っぽく見えてきたのは気のせいだ、と智樹は必死に言い聞かせる。
 
「……………」
 
「どうしたの? 臭すぎて逆に意識がはっきりしちゃった? 言っとくけど逃げられないわよ? だって、君が息を止められなくなったらそれで終わりだからね」
 
 そう。
 
 思わず息を止めた智樹だが、そんなの抵抗は無意味だった。
 
 人間がずっと息を止められるわけがない。
 
 対して、巴にはそんな制限がないのだ。
 
 我慢比べとして成立すらしないのだ。
 
 そして、我慢の代償はまるまる自分へと跳ね返る。
 
「――――!!」
 
 真っ赤な顔になった智樹は我慢の限界をこえて、ついに息を吐き出してしまった。
 
 しかも、ずっと息を止めていたせいで、身体は普通よりも多くの酸素が必要とすべく、智樹の意思と逆に激しく息を吸い込ませる。
 
 勿論、巴がそれを見逃すはずもない。
 
「は~い、ご苦労様🖤」
 
 ぶっぼぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
 
 ささやかな抵抗、命を削るような行為を、嘲笑いながら踏みにじり、今日一番のオナラを智樹へと浴びせかけた。
 
「ばぃごぅはぁびぅぶぅぉぉぉぉぉぉ!!」
 
 目を白黒させのたうつ智樹はまるで高圧電流でも流されたかの様に高速具を激しく揺らし、身体中を痙攣させている。
 
「フフフ、興奮すると余計に力が入っちゃって……。しかも、結構溜め込んでるからまだまだ出そうなのよね」
 
 ま、まだまだ。
 
 このガス地獄がまだまだ。
 
 巴の言葉に智樹は戦慄した。
 
 もう嫌だ。
 
 いっそう楽にして欲しい。
 
 どうかこの地獄を終わらせたい。
 
 もはや、智樹の心は折れつつあった。
 
 目の前の地獄の穴は早く智樹を苦しめたいと、次の投下を待ち構えている。
 
 この臭いがまだまた続く。
 
 もう耐えられない。
 
 涙を浮かべる智樹が限界を越えたと巴は確信した。
 
 そして、同時に勝ったと。
 
「ほら、なら降参したら? そうしたら、ガムテープ、剥がしてあげるよ?」
 
 巴の悪魔の囁き。
 
 本来なら耐えれた。
 
 普通の○問ならば。
 
 事前の調査の通りの○問なら耐えれた。
 
 でもこれは無理だ。
 
 ごめん……。
 
 タン、タン、タン。
 
「は~い🖤 よくできました」
 
 ビリィ。
 
「かはっ! かふ! はぁ、はぁ!」
 
 必死に息をする智樹を股の下で見下ろしながら、巴はにんまりと笑い、
 
「ほら、パスワードを言いなさい🖤」
 
「パスワードは……」
 
 ◆
 
「クスクス、君のおかげで爆弾は解除。テロリストも壊滅できたよ。ありがとうね?」
 
 智樹が口を割ったパスワードを仲間に伝え、報告を聞いた巴は智樹の胸に座りながら、携帯を閉じて優しく微笑んだ。
 
 勿論、偽りの優しさの笑顔だ。
 
 牡に対して、慈悲の笑みなど浮かべるわけがない。
 
 牡など所詮、彼女にとって快楽の道具、家畜や奴○としての認識でしかないからだ。
 
「な、なら、もう……」
 
 しかし、その笑みにあっさり騙された智樹は安堵の表情で解放を願ったが、次の瞬間、地獄へと叩き落とされたのだった。
 
「じゃ、続きしよっか?」
 
「え?」
 
 言われた台詞が信じられなくて、信じたくなくて耳を疑った智樹だが、次第に水が染み込むように言葉が脳裏に染みてきて、智樹は顔を真っ赤にさせた。
 
「話が違うぞ!」
 
 渾身の咆哮。
 
 だが、衰弱しきった智樹には声をあげるので精一杯の抵抗しかできなかった。
 
 勿論、その細やかな抵抗など巴には無意味なのだが。
 
 むしろ、逆にさらなる責め苦を味わわせてやりたくなると思わせてしまう結果になることになると、智樹は気づかない。
 
「え~、私がガムテープを剥がしてあげる、とは言ったけど自由にするとも、責めをやめるとも言ってないよ? だって、オナラも途中だしね」
 
 胸から腰を浮かせた巴は、再びその桃尻で智樹の顔を塞ぎ――。
 
「ひ、ひぎょうぼのっ!」
 
「勝手に勘違いした君が悪いんだよ。ほら、口で息していいからそのままで我慢なさい。あと十回は出るからね~」
 
 ヒクヒクと菊門が痙攣し、あの悪夢が智樹を飲み込むべく、再び牙を剥くのだった。
 
「あ、あ、あ、ああああああ!!」
 
 ブッ! ブゥ! ブッボボボボボボボボボボボボ!
 
「アハハハ! オナラって口なら臭いはしないかな? それとも何かの味でもしちゃう? ねぇ? 仲間まで売って手に入れた空気は美味しいですか? キャハハハ!」
 
 断末魔の様な絶叫とともにオナラの音が地下室に木霊する。
 
 

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