くろふーど 2016/04/09 16:56

愛犬が急死しました

このブログにもたった一度だけ記事に載ったことがあります。
名前はくろと言います。この犬です。もう5年も前の記事ですが…

ポメラニアン、7歳で6月には8歳になる予定でした。

先日、2016年4月8日夜
私は次回作の漫画ネームをやっていて、そろそろ新作の告知もせねばと考えていました。
そして、犬にいつもの様に餌をあげようとした時に…
私が近づけば、寝ていても必ずむくっと起き上がるはずなのにピクリともせず、
寝ているにしては妙な体勢なのではっとして駆け寄り顔を見ると、口を開けて目を開けたまま倒れていました。
一昨日は普通に外を私と散歩して元気に走る姿を見て、朝の餌やりから、夕方まで元気にしてたのに何故
このたった数時間の間にこんな事になってしまったのか
くろどうした!?どうした!?と抱きかかえ口から胃液のようなものが出ていて、
最初は何かを詰まらせたかと思い必死にお口を洗おうとして、洗って顔を近づけたのですが息はしておらず、
すぐにいつも通っている動物病院の獣医さんに緊急連絡して見てもらう事になりました。
私は気が動転していて、抱きしめてお腹に耳を当てても心臓の鼓動は聞こえていないのに、
まだ助かる、くろは死んでない。獣医さんならまだきっとなんとかしてくれる、とにかくお医者さんに見せないと
と思い、急いで獣医さんのところに連れていきました。
しかし、獣医さんに言われたのは「この状態ではもう……」、「突然死はもし私が自分の犬で気付いていたとしてもどうしようもない時がある。こればっかりは…」
少しお話した後、放心状態の私はありがとうございます…と一言ご挨拶して家に帰りました。
涙も出ませんでした。

くろは今から7年前、私がサラリーマンの頃にペットショップで買いました。
すごく人懐っこくて、まったく吠えず、飼い主にさえしっぽは振らないすごく静かな子でした。
感情表現が豊かではないのは恐らく飼い主に似たんだと思います。
子供の頃から犬を飼うのを憧れにしていた私は、当時飼い始めましたが生き物を飼うという事に散々苦労しました。
最初はしつけをしたり、毎日必ず世話をしなければならないし、
病院に検査などで通わせてあげて去勢をしたりと色々…

私は途中から仕事が変わりずっと家にいる事が多くなったので、5,6年はずっとほぼ24時間一緒にくろと生活していました。
朝も夜も、私が笑っている時も泣いている時もいつも一緒に居てくれました。
言葉を交わさなくてもくろは私の感情をよく理解していました。
公園の野原を一緒に走ったり数え切れない色んな思い出がありました。
しかし、もうそのくろは動かなくなってしまいました。

病院から帰ってきた私は亡骸になったくろをふとももの上に乗せ、物思いにふけっていました。
くろは私のふとももの上が大好きでした。私があっち行けと言ってもそこに居座っていました。
くろを私はずっと見ていました。動かないけど…触っていると今にもピンピン動きそうな感じがしました。
口が開いて舌が出ているのはかわいそうなので口を閉めてあげようとしたら、筋肉の動きが鈍くなっていました。
死後硬直がはじまっていました。
私はそこで初めて、この亡骸はもう私のくろではないのだと…くろはもう
何時間も前にこの世からいなくなってしまったのだと理解しました。
そこからずっと朝までろくに寝ずに泣き続けました。

くろはゲージで飼っていたのですが、小さいペットOKアパートなので私が部屋で作業している時も
トイレにいる時も寝ている時もいつもゲージにいるくろの生活音が聞こえていました。
水をカチャカチャ飲む音、うんこをする時の足踏み、何かしてほしい時のガシャガシャ
今は何も聞こえないし、ゲージを見てもくろは居ません。
長い間世話をしていると、毎日世話をすることに面倒くささを感じる事もありました。
だけど、今は喜んで世話をしたい…水のペットボトルも常に満タンにするし、もっともっと一緒に過ごしたかった。
だから戻ってきてほしい…私のわがままだとわかっているけどもう一度元気なくろに会いたい。
もっと近所だけじゃなくて色んな世界を見せたかった、小金が入ったら一緒にキャンプに行こうって夢も見ていました。
くろは幸せだったのかな…、私は申し訳ない気持ちと寂しさに押し潰されていました。
今もこの記事を書く事ぐらいはできますが、他は何の欲もなく、食欲もなく、眠くもありません。
寝ても2時間ぐらいで目が覚めます。
他人から見たらそりゃただの犬かもしれません…、確かにその通りだと思います。
でも私にとっては7年間を共に生きた家族でした。愛していたんたと思います。

本日、くろとお別れをして葬儀を行い、遺体を火葬に出しました。

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索