ぽに犬/ponidog 2021/03/28 20:13

鬼火物語 どうにゅう

鬼火物語


ジャグの沼地に『大沼の魔女』と呼ばれる魔女が居た。
『力の王』(※魔王)を祖父に持ち、様々な魔物が彼女に従った。
彼女には息子が1人おり、その子供には鬼の角が生えていた。

彼女は息子を溺愛したが子供が7つの時に居なくなった。
「行かねばならぬ。お前が大人になった姿を見たかったのだけども」

魔女が居なくなった後も沼地は揺り籠の中のように優しい。
沼地のすべての魔物は少年の家臣であった。
ブリキのフクロウが教師となり、残された子供に初等教育を施した。
厳しい教師だったが子供は従い素直に育った。
12歳になり最後の授業を終えるとブリキのフクロウは動かなくなった。
少年は悲しんだがフクロウはどこかしらか誇らしげだった。

数日後に小さなコボルトが現れ少年の後見人になった。
コボルトは言う。
「お前さまの母親に頼まれたべ。男の子はみんな大好き、剣と魔法の修行すんべ」

20歳になると強い魔物が少年を襲いに来る、とコボルトは言った。
強い魔物であり他人が手助けをできない。
それまでに稽古をつけて、最終的に台座に刺さっている凄い魔法の剣を抜けるようにさせるのだと言う。

倉庫に行き練習用の剣を探す。
その時妙に気にかかる本を見つけた。
コボルトは
「棚に戻しなさい。それはエロ本だから」と少年を叱った。

少年はうなづき、その場で戻した。
だが思春期の頃、深夜に忍び込み部屋に持ち帰った。

その本は司書の少女が図書館の本を紹介する形で様々な物語を語る、いわば千夜一夜物語のごとき本だった。
コボルトがエロ本だと言ったのは各エピソードの合間に司書の少女が暗い小部屋に入って秘密の行為をするからだ。挿絵が動き少年は夢中になった。
そして司書の少女が紹介する物語自体も面白い。
物語は尽きることなく求めるだけ本から出た。

充足した日々を送る。

この頃鬼火が現れ一緒に暮らすようになった。
沼地では珍しくない鬼火であったが、その鬼火は少年とコボルトにこまごまと仕えた。
蓬莱国の料理が上手でわびしい食卓が豊かになった。


そうして18歳になった。






先日ワークショップに投稿したmodは怒られました。
残念だけど仕方ないですね。
前几天我在车间发的那个版主被气死了。
很可惜,但我没办法。
The mod I posted in the workshop the other day was pissed off.
It's a shame, but I can't help it.

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