阿保満天 2020/06/09 19:05

前のブログに掲載していた小説です。「日曜日の昼下がり、自宅にて」

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前のブログで掲載していた小説を、別pcのハードディスクから発掘しましたので、こちらでも掲載いたします。
また、連発で投稿するとフォローいただいている方々の「支援しているクリエーターの記事」の欄を埋め尽くしてしまうことになりかねないので、少しずつ掲載させていただきます。

※誤字脱字ありましたらすみません。





「日曜日の昼下がり、自宅にて」

散歩から帰ると、何やら娘の部屋が騒がしい。
また音楽を大音量で聴いて……。この前ご近所さんから怒られたばかりだというのに。
まったくっと、つぶやくと父は彼女の部屋に向かった。
(ここは父親として、厳しく言わなくては・・・)
「涼子、入るぞ」
父は彼女の返答を待つことなく、ドアを開けた。
「えっ、お父さん・・・・キャッ!!!」
娘は顔を真っ赤にして、その場にしゃがみ込んだ。
彼女はちょうど着替え中で下着姿だった。
「あっ、ごめん・・・」
そういいながらも父は、彼女の腕で覆い隠した胸を凝視していた。
14歳にしてはなかなか大きな胸だ。
水色のブラはサイズがあってないようで、柔らかそうな乳房が下からはみ出している。
「ちょっと、何見てるのよ変態、早く出てって!!!」
「あっ、いや、父さんはだな・・・、音量を・・・」
悲しいかな、そこに女体があれば見入ってしまう男の性(さが)。
父は出ていくよと言いながら、その場から動けずいた。
「もう、変態!!!」
しびれを切らした娘はすくっと立ち上がると、胸を隠しながら彼の前に歩み寄った。
「いや、父さんはお前をそんな目で見ては・・・」
しどろもどろな父を彼女はきっと睨みつける。
「バカッ!!!」
彼女は右足を大きく振りかぶり、父の股間を蹴り上げた。
ゴスッ!!!
娘のつま先が、父の股間に深々とめり込んだ。
一瞬息が止まり、下腹部に激痛が走る。
メリメリと睾丸が押しつぶされる嫌な感触。
父は一瞬宙に浮き、そのまま横っ腹を地面に打ち付けるように倒れた。
「あっ・・・・がっ・・・」
「変態!!! 早く出てけ!!!」
娘は股間を抑え悶絶する父を、部屋の外に蹴りだした。
バタンとすごい勢いで閉じられるドア。
父はそのドアを背にして体を丸め、ずきずきと痛む股間を抑えすすり泣く。
部屋の中から聞こえる娘の怒号に包まれながら、果たしてまだ使えるのだろうかと、自分の息子の心配をした。

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