漫画「バクマン」
漫画「バクマン」
前回の記事で思った事があったのでついでに書いてしまおうという形で、今回は作品全体の話です。もちろんネタバレなしです。
バクマンの凄さは一見すれば、"一生懸命すれば夢は叶う"とか、恋愛がどうとかだと思うかもしれないですが違うんです。ちなみに個人の意見です。
最初に漫画内では漫画家になりたい!それには凄いアイデア!凄い画力!寝る間も惜しんで努力!
みたいな少年誌的な根性論で"最強"を目指すんです。
ただ、あとの方に行くと画力だけではない、アイデアだけではないと作中で描かれるんです。
主人公の目標である叔父は主人公よりすごく絵が下手なんですが、それでも見習う所は沢山あると作中であります。
これはデスノート等の圧倒的な画力を誇る小畑健先生が、
またはアイデアの宝庫みたいな大場つぐみ先生が手掛けるバクマンという作品が描くからこその説得力なんです。
例えば、弓の名手が最強の剣強いから仕方なく練習する…ようなイメージですか、
少年誌なりのアイデアがあったり、見せ方で完成度が違ってくる。
最強のアイデア、最高の画力でも下手な絵のワンアイデアに負けたりする、
それを丁寧に、かつヒューマンドラマとして作り上げた色々と深い漫画ですよね。
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