「スタンドバイミー」解説
「スタンドバイミー」解説
「あなたの1番好きな映画は?」と聞くと意識高い系な人はスタンドバイミーと答える人がいたりします。
世界的な名作に間違いはないのですが見終わって内容がエヴァンゲリオンなみに意味がわからなかった人が多いと思います。
見たことない人も視聴済みの人もスタンドバイミーを語れたら映画好きと一目置かれると思います。
それでスタンドバイミーってどう言う物語?と言うと、
少年達の友情物語、幼い日の笑い話、少年の成長。
これらを語るのは僕は凄く浅い人だと思います。意識高い系なだけです。
映画スタンドバイミーは僕は一言で"身分違いの友の中に親友もいればクズもいる"だと思います。
簡潔に語ると物語中盤までは友人4人の友情や関係性を丁寧に描いています。
ただ、ここでも眼鏡の少年とデブの少年はずっとマウントの取り合いをしています。
そして、物語終盤に友人の兄の不良グループに見つかってしまいます。
デブの少年は一目散に友人を見捨てて逃げて行きます。
眼鏡の少年は強がって威嚇するものの不良がナイフを出すとすぐ逃げて行きます。
残るは主人公と親友だけで、文系っぽい1番非力だった筈の主人公が親から借りたピストルで威嚇します。
親友のピンチに逃げなかった主人公との友情がそこでわかるんですが、それについて全く描かれないんです。
せめて握手とかハイタッチとかあればわかりやすいんですが"やって当たり前"みたいな感じなんですよね。
そのすぐ後にトボトボ帰る4人の内、デブの少年はすぐに帰ります。
そして、眼鏡の少年が唐突に「怒ってないか」と質問すると親友は「なにが?」と言って眼鏡の少年も帰ります。
見過ごされやすいと思うんですが、このシーン僕は好きであれだけ映画内で楽しそうにしてた4人組の本当の関係性を言葉なしに実はバラバラだったと伝えてるんです。
別に悪い事も、揉め事もあまりなかったんですが簡潔に言えば"所詮その程度の付き合い"みたいな描写ですね。
名曲スタンドバイミーで視聴者は感動してるだけで感動できるポイントは実はこの映画ほぼないはずなんです。
映画タイトルの"スタンドバイミー"訳して"僕のそばに"で感動と友情がすり込まれてるだけだとも思います。
ただ、僕自身はこの映画が好きで2時間映画なのにキャラが凄く深いんです。バカやってる中にも承認欲求とか自暴自棄な面があって見てて面白い。
でも、普通の恋愛とかアクションとかわかりやすい大衆受けする映画では全然ない文芸的映画ですね。
長文になってしまった…。
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