ゾンビ作品の終わり方
ゾンビ作品の終わり方
「学園黙示録ハイスクールオブザデッド」について度々は記事にするぐらい好きで、
特にアニメ版は好きな歴代アニメで一位かも知れないくらい好きで先日も再び全話視聴したんです。
この作品を語るにあたって"作品が完結しないで終わっているのが残念"という感想を凄くよく見るのですが、
改めて思うのがやはりこのアニメはここ(12話)で終わって良かったと思うんです。
"ゾンビ"とは結局はウイルスでもありながら病原菌というよりは伝染する"モンスター"に近い存在なので「ワクチンが開発出来ました」ではなかなか終わらない訳ですよね。
いくつか良作ゾンビ映画の完結例を挙げてみます。
すでに完結したゾンビ映画の王道「バイオハザード」ではワクチンを世界中に空中散布して感染者は死滅したという荒技で終わっています。
「ワールドウォーZ」という映画ではゾンビは生命力の高い人間のみを襲い、自病を持つ物は避けるのでわざと死んだダミーの病原菌ワクチンとして打ち込み"ゾンビから狙われなくする"という少し謎の解決をしています。
「アイアムレジェンド」というウィルスミスが1人ぼっちでゾンビと戦う映画ではワクチンを開発し、まさかの"ゾンビを人間に戻すワクチン"を開発してしまいます。
ゾンビから戻った場合の人間の心情は死ぬより辛いでしょうから解決になってるのか…?とも思えますが…。
他は感染が広がってない安全地域を見つけたり、政府の要塞を見つけてハッピーエンド、俺達の戦いはこれからだ的なハッピーエンドもありますね。
どの作品も最後は少し投げやりだったりもします。
普通のウイルスならワクチンを見つけて「これで助かる、人類は救われる」で終わりなんですけどね。
個人的に好きな終わり方はゾンビ映画ではないですが「ミスト」という映画のラストは僕は大好きなんです。
化け物が蔓延る街に自分以外は女子供老人だけで車の外には化け物がウヨウヨいるかも知れない状態で車が故障。
助からない車内の中で全員で飢えて死ぬくらいなら…と主人公は泣きながら女子供老人を静かに撃ち殺すラストです。(そのすぐ後にもオチがあります)
バッドエンドながら変な終わり方よりは好きです。
学園黙示録をハッピーエンドにするには"ウイルス"というのは人間個人…もっと言えば高校生には荷が重すぎるので絶対に結末に無理が起きるのであの作品はやはり途中で正解だと思いますし、
アニメ12話の段階でゾンビ映画のお約束等のイロハをこれでもかと詰め込んだ何度観ても感動する良い作品です。
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