ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/04/28 08:00

甘美な堕落と辛い正義

甘美な堕落と辛い正義

海外映画や昔のアニメが好きだからか、僕は最近のアニメやハッピーエンドな最近のテレビが無理なんです。


たぶんその根元には堕落は甘美な物だという意識があるからだと思います。

サボる、逃げる、嘘をつく、犯罪を○す、性に溺れる、薬物に手を出す。
軽い物重い物、これら全て"堕落"と言ってもいいと思います。

でも、それらは甘美な誘惑の筈です。
誰も苦痛に耐えながら堕落はしませんよね。


対して、正義とはツラい物です。
誘惑されて正義は行いません。

誰かを助ける、自分の意地を通すだとか正義は基本的には得をしません。人質を取られるだけで無力になります。


だからこそ、正義はハッピーエンドにはなれないと僕は思うんです。
何故なら正義は甘美ではなく、堕落こそが甘美だから。

だからでしょう。
僕が鬱作品と言われる作品の終わりが鬱に見えないのは。
自分の意地を貫いて死んでいく少年は立派だと僕は思います。苦痛に耐えながら自分の正義を通したんですから。


棒切れ一本で村を出た若者が大魔王を倒して世界を平和にするお話はさすがにフィクションだと思うんです。

何のリスクもなく幸せになれるとしたら、それは堕落してるのと同じではないか?と僕は考えます。

堕落は悪ですという話ではなく、
体に悪い砂糖は甘くて薬は苦いという話です。

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