アニメ「クロスアンジュ」
アニメ「クロスアンジュ」
完全に個人的意見ですが、僕としては想像よりも面白くはなかった作品でした。
最近のスパロボに何作か出演していて、初めてアニメを視聴したのですが、
まずはこのアニメの感想としては着地点がブレブレな作品だと思います。
第一話最初の見出しで「私は殺して生きていく」と言いながら龍と戦っているんですが、ラストは全然関係ないお色気路線に乗り換えているんです。
このアニメの最初は本当に面白いんです。
100点あれば90くらいはありましたが最後…具体的には、
ヒロインのロボットの色が赤や青に変身してスーパーロボットアニメっぽくなったり、実は戦っていた龍はいい人達でした。
この辺りから60点以下になって少し退屈でした。
ラスボスと準主人公の青年は「ヒロインの全てを知っている」とオブラートな会話をしていましたが要するに
"ラスボスは超能力を使えても早漏の粗◯ンなのにストーカー気質"という変な会話をさらにテレビ用にオブラートに包まれてるので意味がわからない子どもっぽい会話になっていますね。
あと、味方が裏切る場面があるんですが「私は間違ってたのね」と気付いたのでラスボスの元から高性能機に乗ったままホイそれと返して貰えるシーンはギャグかと思いました。
おそらくこのアニメは「進撃の巨人」や「コードギアス」に近い"最下層の人間が革命を起こしていくアニメ"だった筈なんですが、
ショッキングなシーンが不評だったのか、それとも反社会的だったのか知らないですが途中のテコ入れが微妙すぎます。
ヒルダという赤髪の少女の回が僕は好きで、
「幼い頃に大好きな母親から引き離され、彼女が大きくなって再開すると、
引き離された昔の自分くらいの別のヒルダという名前の少女と暮らしていた」
という物語です。
この背景に"引き離された位の頃"と"家には父親の影がない"のを見る限り、
引き離された母親は娘を取り返そうとした結果、強○され洗脳されたんだろうという深い背景が見えるんです。
もちろん常識的に考えれば父親はいつも仕事で遅い可能性もありますが、アニメの表現ならそれは基本ないんです。
大雑把にまとめると
「仲間を龍に何人何十人も無惨に喰い殺されたけれど、変態紳士のラスボスが全部悪いし、実は龍も良い人たちだったから同盟を結びましょう」
という最後は矛盾しかない薄くてわかりやすい最後だけが苦痛でした。
無惨に殺された仲間達の想いはどこにいったのでしょう…。
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