ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2022/07/21 08:00

映画「クレーマー」

映画「クレーマー」

ちょこちょことAmazonプライムビデオを観たりしているので久しぶりに感動した映画レビューです。case 1です。

日本では珍しいサイコ映画ですね。
ホラーっぽい雰囲気ですが1時間半ある世にも奇妙な物語みたいな内容で有名俳優は出てきません。

とてもB級映画感がする作品ですが僕は度肝を抜かれてしまいました。
文芸作品っぽい内容なので人によっては駄作に見えてしまうのかなとも思います。
ネタバレは最初にされてもいい内容ですかね。


物語の内容は、
クレーム対応センターの男性が変な客に目を付けられて次第に気が狂っていく内容なんですが、
途中から主人公は気が狂っていきだんだん異常な行動を取り始めて最終的には人殺しまでしてしまうという内容です。

主人公の趣味は物語序盤から"パズル"とシーンで映るんですがそれは神経質の象徴で、
神経質で完璧主義な人ほど"サイコパスの適性が高い"なんですけど
「その記号って映画を観てる人には伝わってないだろう…」と思って僕は観てました。


それから映画最後、
結局、クレーム対応時の録音で主人公が1人で喋ってる異常なテープが再生されて"主人公は最初から異常者で今までの異常は主人公の妄想自作だった"という結末。

…かと思いきやラスト数分でクレーマーは本当に存在していた。
というオチなんですが、

確かに電話を主人公が妄想で1人語りしていたとしても電話は"鳴る"のは物理的におかしいんです。
「さすがB級だと詰めが甘いのか」と僕は思っていたらそれ自体がすでに最後の伏線という難しい話ですね。

つまりは、
「自分は被害者だ」と言い続ける精神異常者が本当にただの被害者だった。


しかも、それをあまりセリフで説明してくれないから一般の人は、
異常者のサイコパスが気持ち悪い行動をして最後はよくわからない終わり方をした?と受け取るんではないかと思うんです。

ホラー要素の邪魔にならないエロもあって、
妹がバスローブで風呂場から逃げるシーン、彼女が襲われて胸を舐めるように映しつつ最後に口から水を「ゴフッ」っとするシーンは監督の性癖も感じれて感動しました。

めちゃくちゃ複雑な事を低予算で創り上げた複雑で素晴らしい作品でした。

あと、気になったので映画レビューを適当に見たら全く内容を理解されてなくて低評価だらけだったので文芸作品は難しいですね…。

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