映画「猿の惑星 創世記」
映画「猿の惑星 創世記」
2011年に"猿の惑星"に始まった3度目のリメイク作です。
3回もリメイクされた作品は駄作が多いのですが、「猿の惑星創世記」この作品は隠れた名作だと思いました。
ある意味ではネタバレになってしまうんですが、
当たり前のようにそれまでの固定観念から
"猿が地球を征服する人類の敵"という視点からそういった物を匂わせる伏線が本当に多く登場します。
実際に知らなくても"猿の惑星といえば"という無意識な恐怖から猿を恐れてしまう映画のトリックが非常に上手いです。
しかし、実際の所は1970年公開の猿の惑星のオマージュが多く面白いことに猿と人間の立場が逆なんです。
つまり、逆の逆なので"猿が弱者"という視点が面白い。
仮に、どれだけ愛情を受けて家族のように育てられた犬でも猫でも"家族"にはなれないんです。あくまで"ペット"でしかないんです。
実験によって知恵を得た猿が"ペット"という不平等さに気が付いてしまったという、最終的には猿に感情移入してしまう映画になっています。
人が上、猿が下という"猿の惑星"らしからぬ構図なのに、しっかりとそれまでの猿の惑星へのリスペクトシーンを使っている所に完成度の高さが見えます。
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