時代に逆行した"猿の惑星創世記"
時代に逆行した"猿の惑星創世記"
まず、なぜ猿の惑星ではなく"創世記"と限定するのかですが、
初代はSFとしては面白いですがSFについて授業みたいな映画で内容が難しすぎます。
そして、2作目は逆にわかりやす過ぎて子どもでも楽しめる内容が予想しやすい映画です。
2011〜17年という比較的に新しい映画の3作目の創世記は物語の展開は理解できますがパズルのピースが散らばっているような作品です。
しかも、そのパズルが理解できなくても内容がよくわかるという上手さ。
例えば、第1作の創世記では序盤に初めてシーザーが檻に入れられた時に地面の石で"謎の丸いマーク"を描くんですが、
これが物語中で何のマークかを一切説明されないんです。
これは家の中で外の世界を見ていた頃の"窓の模様"だと気が付いた時の視聴者のなるほど!という感覚は最近の映画ではまず無いです。
作品が武士道をテーマにしているからか、なぜこのキャラはこの行動をしたのか。
なぜシーザーはここで人を殺したのか。
殺さなかったのか。
最近、流行りの韓国映画などでは特に1から10まで全部ペラペラ説明してしまうのが、
日本米国と問わず広まってしまってる逆を行った「創世記」一度は観るべき名作ですね。
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