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シロフミ 2020/08/05 21:44

【習作】わたしの後ろの経歴

 数年前の習作の改訂。アナル遊び。スカ成分は薄め。




 今日はわたしの話をしようと思う。
 わたしがおしりを使った遊びにハマってしまったのは、単純な好奇心によるものだったのは、前にも話したと思う。
 わたしはずいぶん小さい頃から――たぶん、小学校に上がってそんなに経たないころから、赤ちゃんがどうやって産まれるのかについて、人の何倍も興味をもっていた。
 ……より正確に言うならば、どうして赤ちゃんができるのかではなく、赤ちゃんがどこからどうやって生まれてくるのか、ということを知りたくて仕方がなかったのだ。
 学校の図書室に行く頃から、「からだのしくみ」みたいなマンガ図鑑で、お母さんのおなかの中に赤ちゃんが居る断面図は見たことがあったけれど、じゃあ一体赤ちゃんがどこから来るのかというのは、『お父さんとお母さんが愛し合って、赤ちゃんのもとをお母さんのおなかの中に送り込みます』なんて書かれているだけで、実際にどうするのかよく分からなくて、ずっと不思議に思えて仕方なかった。
 はじめてセックスの事を知ったのは、たしか誰かが持ってきた海外の絵本。毛むくじゃらの男の人が、大きくなったおちんちんを女の人に突き刺しているイラストでだった。
 大分デフォルメされてはいたけど、セックスがどういうものかというのと、射精というものがあるのとその時始めて知った。それまでにも『お○んこ』とかいう言葉は知っていたのだけど、それは「大人の人がおちんちんを舐めたりあそこを舐めたり、それをくっつけたりすること」であって、わたしにとっては「なんだかよく分からないけどいやらしい汚い事」でしかなくて。それが赤ちゃんを作る方法とは全く結びついていなかったのだ。
 だから、セックスの方法と、妊娠の順番を見たときは本当に衝撃だった。頭が沸騰して蒸発しそうになるくらいに興奮したのを覚えている。

 今更何言ってんだと思われるかもしれないけど、たぶん、わたしはフツウの女の子よりもずっとずっといやらしいことを考えるのが得意だったに違いない。
 だから、この世界に男の人と女の人がいることや、セックスの方法をしってからほとんど間をおかずに、わたしはエッチなことのためにおしりの孔を触ることがあるという知識も得てしまった。
 ――けれど、わたし自身がおしりの孔をいじっていて気持ちいい、と感じたことはなかった。
 それは実は、今でも同じ。まだ生理も来る前の小学校の頃から、オシッコを我慢して布団にあそこを擦りつけるオナニーをして、その気持ちよさを覚えてしまっていたわたしは、いまさらあそこの孔の変わりにおしりをいじったところで全然気持ち良くなれなかったのだ。
 まだエッチな本が広く規制される前、本屋でこっそりと立ち読みしたマンガのように、おしりを犯されることに憧れとかはなかった。
 その孔にはじめてお風呂でこっそり指を入れてみたときも、期待していたほど大したことはなかったし、そもそも入り口のところに何かが挟まっているくらいのことしか感じられず、それのどこが気持ちいいのかあんまり良く解らなかったのだ。
 ……それでも、これだけオナニーばかりしていたくせにあそこに指を入れるのが嫌だったわたしは、そのかわりみたいにおしりを弄ることが何度かあった。
 後になって調べて解ったことだけど、おしりをはじめとしておなかの中には体の表面の皮膚ほど神経が通っていなくて、解りやすく言えば鈍感なのだ。確かに、もし腸の中が手のひらと同じように敏感だったとしたら、うんちの大きさや硬さとか、ぐちゃぐちゃへばりつく感触が全部わかるはずだ。
 もしそうだったらきっと、いろいろ大変なことになってしまうだろう。実際にはそうでないということは、マンガや小説みたいに、おしりでえっちをしたり指を入れられたりしても、大したことはないのは当然だと思った。

 けれど――そんなおしりとの付き合いが一変する出来事がやってくるのだ。
 あれは、忘れもしない中学1年生の夏休み。
 わたしは自由研究で提出する工作の材料を買いに、電車でふた駅のホームセンターに出かけた。
 3階建てのビルの、1階のフロアのほとんどを占める工具スペースにはたくさんの棚が並び、日曜大工や工作のための加工しやすいようなサイズの木の板や棒や角材が売っていた。
 そんな中で、あまりやる気の起きない宿題の材料を適当に探しながら、なんの気無しにあちこちを見回っていた時――その中にあったあるモノから、わたしは目が離せなくなってしまったのだ。
 それは、木を削って作られた、タマゴの形をした木材。
 ちょうど10個1セットになって売られていたそれは、ニワトリのタマゴよりも小さいけれど、ウズラのタマゴよりは大きいくらいのサイズで、無造作に透明なビニール袋に入って売られていた。
 あれが一体なんのために使う材料だったのかは、結局今になっても解らない。バードカービングでもする時に、巣か何かの模型と一緒に並べておくものだったのだろうか。
 まあ精々が色を塗ったり、ならべたりしてインテリアに使うか、マッサージに使うかくらいしか思いつかない。
 けれど。ちょうどそのころ、おしりの孔に興味を持ち始めていたわたしには、そのタマゴの模型がものすごくえっちなものに見えてしまったのだった。
 そう。おしりにそのタマゴの模型を入れたらどうなるんだろう、という想像だった。
 それのころのわたしはまったく初心で可愛らしいくらいで、おしりに入れてみたものは指と、あとはあとはチューペットの空き袋でお湯の浣腸をしてみたくらいでしかなかったから、このタマゴを使った遊びの思い付きは、わたしにあたまをガツンと殴られたみたいな衝撃を与えてくれた。
 指を一本入れるのにもお風呂でボディソープを使ってぬるぬるにしてから、ゆっくりおしりを解していかなければいけないくらいなのに、よく考えたものだと思う。
 でも、その時わたしの心はすっかりその遊びに奪われていた。
 こんなに大きなものがうまく入るかどうか解らないけど、もし仮に入れることができたとして、その後。たぶん、そのあと――うんちをするように頑張ってみれば、タマゴを外に出せるんじゃないだろうか。そんなことを、一瞬で思いついたのだ。
 まだ処女だったくせに、女の子の身体が赤ちゃんを産む、ということに妙に執着していたわたしは、その想像にたちまち夢中になった。
 わたしは真っ赤になった顔を隠しながら、自由研究の材料のなかにそのタマゴを紛れこませ、一緒にお金を払って家に持ち帰った。
 しっかり鍵を掛けてあらためて自分の部屋で確認してみたタマゴはちょうど、親指とひとさし指で輪を作ったくらいの大きさだった。表面は丁寧にヤスリがかけられており、本物のタマゴみたいにつるつるだった。
 ウズラの卵よりは大きいけれど、ニワトリの卵には全然及ばないくらい。こんなものを入れてしまっても本当に大丈夫なのだろうかと不安になり、でも試してみたいと思い直す、それしか考えられなかった。
 早速その日の夜、わたしは実験を始めることにした。あらかじめトイレとウォシュレットでおなかを綺麗にしてから、お風呂の中でボディーソープを使って、いつものようにおしりを指でいじり、指を入れておしりをほぐす。いつもはなんとなく期待をして始めたはいいものの、ここで何だか物足りなくてやめてしまうのだけど――今日はその先がある。
 指が楽に入るようになってから、わたしは泡まみれにしたタマゴを慎重につまみ、おしりの孔にあてがう。
 経験的に、うんちを出す時のように力をぬくと中にモノが入りやすいことは解っていた。
 それでも、そんなに大きなモノを入れたことはない。うまくいくのかどうか全然解らなくて、緊張に強張るおしりを意識して緩め、軽くおなかに力を入れてうんちの孔をぷくっと盛り上げ、タマゴを押しこむ指に恐る恐る力を篭める。
 思っていたよりはずっと簡単に。一瞬だけ、ぴりっとした感触がおしりの孔にあって――その時にはもう、タマゴはおなかの中に消えていた。
 わたしは本当に驚いて、思わずお風呂の床を見回した。つるっと滑って取り落とした泡まみれのタマゴが、そこら辺に転がっているのではないかと思ったくらいだ。
 でも違った。タマゴは間違いなく、わたしのおしりの中に入っていたのだ。
 はっきりとは解らないけれど、確かにおなかの中に感じる違和感もあった。
 その頃には、わたしの女の子はもうすっかり濡れていて、あそこからぷくりと拭いた蜜がタイルの上にこぼれていた。あそこを直接いじる時のような快感とは違って、なんだろう、おなかが奥から押し上げられ、胸が興奮でいっぱいになっていくような、不思議な気分。
 いま、本当にわたしのおなかの中にタマゴがあるのだ。そっとおなかをさすり、……その事実にのぼせそうになりながら、わたしは緊張に高鳴る胸を押さえて、二個目のタマゴをつまんだ。
 同じようにしてそれがおしりの中に入っていくと、もうひとつ。次々とおしりの中にタマゴを押し込んでいった。
 たしかその時は、5個目を入れようとしたところで限界がきた。5個目のタマゴが半分入ったあたりで、きゅうにおなかの中が苦しくなって、じんじんとおしりの奥が熱くなった。
 ぐるぐるとおなかが唸り、弾けるように脚の間が痙攣して――我慢できなくなったわたしが声を上げると同時に、頭の中が真っ白になった。
 気付いた時には、わたしはぬるぬるした直腸液と一緒にほとんどのタマゴを産み落としてしまっていた。我を取り戻したわたしが見れば、お風呂のタイルの上には、わたしの匂いと一緒に、ボディソープと腸液でぬるぬるになったタマゴがぬるぬるてらてらになって光り、おしりから垂れ落ちる粘液にまみれて、本当にわたしが産んだみたいに転がっていた。
 その日の夜は、その瞬間の事を思い出してずっとオナニーして、10回くらいイったと思う。


 それから、だいたい週に2回、多い時には3回くらい、わたしはそのタマゴをおしりに入れる遊びを繰り返した。なんだかあまりにもやりすぎて、自分が馬鹿になっちゃうんじゃないかと不安になるくらいだった。
 一回ごとにおしりの中を綺麗にしなければいけないので、結構大変だったけど。それ以上にこの遊びはわたしを魅了していたのだ。
 何度か「練習」をしているうちに、少しずつおなかの中にタマゴが慣れてきたのか、おしりの中がそれを受け入れられるように馴染んで広がったのか。わたしはもっと多くのタマゴをおしりの中に飲み込む事が出来るようになっていた。
 はじめて10個全部のタマゴを押しこんだときは、その興奮だけでイってしまったくらい。でも、10全部を飲み込めるのはよっぽど体調がいい時で、だいたいは8個目か9個目くらいで限界だった。それ以上を無理にやろうとすると、おなかが痛くなって次の日まで辛くなるのだ。
 限界までおしりのなかにタマゴを詰め込むと、みっちり詰まったタマゴは、内臓を圧迫して、しゃがみ込む姿勢を取るのも辛いくらい直腸を拡張する。そのじんじんとした痺れと痛みの混じった感覚はなんというかとても不思議で、苦しいのにどこか止められない魅力もあった。
 とにかく、お風呂に入ってゆっくり時間をかけ、できるだけ多くタマゴをおしりに押し込む。ここまでが「準備」である。本当の目的はここから先なのだ。
 それから、できるだけ時間を置いて身体を焦らして――と言っても、おなかの中に入れっぱなしにできるのは5分くらいが限界だったけれど――わたしはいよいよ本番の悦びを覚えながら、タマゴを『産み』落としてゆく。
 何度も言うけれど、おしり自体が感じていたり、キモチ良かったわけじゃない。わたしはただただ、自分が「タマゴを産む」ことに興奮を感じていたのだ。まともなセックスもしたことがないくせに、産卵すること――人間の女の子が、赤ちゃんではなくタマゴを産むことに異様な興奮を覚えていた。
 おしりを調節しながらおなかに力を込め、1個ずつタマゴを産んでゆくと、おしりから背中がじんわり甘く疼いて、だいたい4つか5つを産む頃には頭がどろどろのぐちゃぐちゃになってしまう。
 そうするとおしりのほうもあっという間に締まりをなくして、残ったタマゴを立て続けにぶぢゅぶぢゅと吐きだしてしまうのだ。
 これはあそこをいじる一人えっちとは違う、おしり独特の感覚だった。冷静に比べてみればキモチ良さの種類は全然違っていて、どう考えても、普通のオナニー、あそこを触っている時のほうがずっとずっと気持ちいいはずだった。それなのに、わたしはどうしてもこの遊びを止めなかった。
 ……時々、ぐいぐいタマゴを入れ過ぎて、おなかの奥にタマゴが入りすぎてしまって出てこなくなったりもした。そういう時は焦って指を突っ込んだり、マヨネーズの用器を使って浣腸をしたりして取りだすことになる。
 タマゴの大きさは、便秘の時のうんちに比べればそんなに大きくもなかったけど、やっぱり木でできているせいもあって柔らかくはなくて、おしりを通り抜ける時に痛くなってしまうことも多かった。
 何度も出し入れをしているうちにすっかりおしりの孔の粘膜を傷つけ、最後にはおしりも痛くなっておなかも具合が悪くなることがほどんどだった。本当に、よく痔にならなかったと思う。
 やるたびに最後は疲れて痛くて、もう嫌になってしまうのだけど――それなのに、このおしりでするタマゴの遊びは何度やっても止められない魅力があったのは確かだ。


 だいたい、わたしのタマゴ遊びは半年くらい続いた。最初は猿みたいに毎日繰り返していたけど、いくら衝撃的な思い付きでも、何度も同じことをしているうちにそのうちだんだん慣れっこになってしまって、わたしはタマゴだけじゃ新鮮味を感じなくなっていた。次第に遊びの間隔も開き、わたしは他の遊びをできないだろうかと考えるようになっていた。
 ……断っておくと、断じて飽きたのではないとおもう。
 むしろ、もっともっと我慢ができなくなっていたのだ。もっと大きくて、しっかりしたカタチのあるモノをおなかの中に入れて、出してみたい――わたしはいつしか、そんなふうに、いっそう変態なことを想像するようになっていた。
 けれど、不思議なことにおしりに男の子のおちんちんを入れたいというキモチは全然起きなかった。それは普通のえっちに対しても同じことで、世間ではそろそろ初体験をした子の話が聞こえてくるくらいなのに――わたしはそっちの方は全く興味がなかった。実際、根暗でぱっとしないわたしは、明らかに男子にも相手にされていなかったし。
 話がそれた。
 とにかくわたしは、身体の中に何かを『入れる』ことと、それ以上にも増して『出す』……『産み落とす』ことに偏執的なくらいに憧れを抱いていたのだ。オシッコ我慢にハマったのも確かこのころだ。
 でも、そんな気持ちばかりが募っても、実際にはどうしたらいいのかわからないままの日々が続いた。産むなんて簡単に言うけど、実際は凄く長い妊娠期間がひつようだし、なにより出産はすごく大変だというのは、女の子なりにリアルの知識としてしっかりしていた。
 わたしの思い描く「産む」行為は、それらとはまったく別のファンタジーだったのだ。
 何回おしりをつかってヘンタイな遊びをしても満足できずに、もやもやした気分がたまっていく。このころの一人遊びはうまく隠せていたのかどうか、今になってみれば危ういものだと思う。
 とりあえず、バレて叱られたことはない。友達や親からはいつも本ばかり読んで、考え事をしているから頭がいい、と思われていたようだけど、その頃のわたしは一日の半分くらいをそんなことばかり考えて過ごしていたと思う。
 どうにかして赤ちゃんを産みたい……キモチ良い出産をしたい。起きている時も寝ている時も、そんなことばっかり考えていた。夢の中で思い描いた自分がしてみたいことを、ノートに小説みたいにして書き綴ったこともある。
 まだ文章を書く癖のなかったわたしは、マンガようにひたすら擬音を書き連ねて、稚拙に書きたいことを必死に表現していた。それでもその時は、そんなものを書きながら信じられないくらい興奮していたのだからわからないものだ。自家発電でオナニーが出来るわたしは、案外安い女の子だったのかもしれない。


 そんなある日、押し入れのおもちゃを片付けていた時に、わたしは『その子』と衝撃的な出合いを果たす。
 もともとは従兄弟がちっちゃな時に遊んでいたらしい、動物のオモチャ。後で聞いたところによると、射的かなにかの標的にして遊ぶものだったらしい。それがお下がりか何かで、親戚の中で一番年下のわたしのところにやってきたのだ。
 柔らかい、プラスチックとゴムの中間のような素材でできたそれは、パステルの黄色と白とピンク色。中身は空洞で、ちょっと押すとへこむくらいの硬さをしていた。触ったり、口に入れてしまっても怪我をせず、まちがって飲み込んでしまわないほどの大きさ。
 それは多分、小さな子の口と同じように、敏感で小さなわたしのおしりの孔にもぴったりな条件だったのだ。
 慌てておもちゃ箱を漁ると、おもちゃは5つあって、カバが2匹と、ウサギが2匹と、キリンが1匹みつかった。この5個――5匹を見て、いきなりエッチなことを思いついてしまったわたしは、やっぱりフツウの女の子に比べてすっごくヘンタイなのだろうと思う。
 そのオモチャは――特に首の長いキリンのオモチャは、ちょうど両手で握ってもすこしはみ出すくらい大きかったけど、首が長い分、身体が細長い格好をしていて。
 多分これくらいなら、タマゴを10個も楽に入れられるようになったわたしなら全部おなかのなかに入れられるんじゃないかと思ったのだ。
 わたしはまたもや、すっかりその想像の虜になった。タマゴだけじゃ飽き足らなくなっていたわたしは、こんどは、おしりの孔で赤ちゃんを産んでしまう遊びに夢中になったのだ。
 そう、妊娠。
 生理が日常になって、こっそり買うようになった小説にも、セックスをして孕まされる女の子が出てきていた。自分の身体がいずれするだろう、ファンタジーとリアルの境界線。タマゴよりももっと、生々しい危険な想像が、わたしを再び燃え上がらせた。
 動物の格好をしたおもちゃは、その対象としてまさにうってつけだったのだ。
 とはいってもやり方はやっぱり簡単で、基本的な手順は一緒だ。まずお風呂のホースを使って、ぬるま湯でおしりを中までよーく綺麗にしてから、ボディソープでぬるぬるになったオモチャをおしりに入れてゆく。そのうち、中身が空洞で押し込むと小さくなってしまうのがちょっと勿体なく感じられて、中にスポンジをぎゅうぎゅうに詰め込む事を覚えた。
 こつこつとした塊がおしりの中にぬるんっと入りこんでゆくと、おなかの内側が占領されて、ぎっしりいっぱいになったカンジがして、それだけでもうあたまがぼーっとなってゆく。
 はじめて試した時にはもちろんひとつしかオモチャを入れることはできなかったけど、3回目の挑戦でとうとう、わたしはカバとウサギとキリンを一匹ずつ、3種類のオモチャを最後までおしりの孔のなかに飲み込んでしまえるようになった。
 5匹ぜんぶは――試そうとして何度も失敗して、さすがに諦めた。
 これを書いている今ならできるかもしれないといま思いついてしまい、ちょっとヘンな気分だ。
 ともかく、3匹の動物のおもちゃをおしりの中に入れることが出来ると――わたしは努めてそれを、本当の事だと思おうとした。
 おなかのなかに3つ子のあかちゃんがいる――赤ちゃんを「妊娠」しているのだと。そっとおなかをさするふりをしておヘソのあたりを押してみると、ぎゅぅっとおなかの奥が苦しくなる。おしりの奥に感じるその鈍い痛みのような、じんじんとした感触は、それだけで興奮した。
 けれど、準備はまだ続く。これで終わりにしてしまってはいけないのである。このころのわたしはリアル志向である。できる限りの再現には徹底的にこだわった。赤ちゃんは、ただ丸のままおなかの中にいるのではないのである。羊水という水の中に浮かんでいるのだ。
 このおなかの中の赤ちゃんの仕組みは、保健体育の授業でずっと昔に習って知っていた。赤ちゃんが産まれる時は、破水といってまず最初にこの水が先に出てくるのが先だというのだ。だから、ちゃんと赤ちゃんが産まれるのとおなじように、おしりの孔を使って同じ状態を再現するのだ。相変わらず男の子とエッチをする勇気もなかったくせに、こんなところまでこだわっていたのは、今考えてもやっぱりヘンタイだと思う。
 そこでわたしは、さっきのホースを使って、おしりにぬるま湯を入れるのである。このぬるま湯は羊水のかわりだ。
 おしりにぬるま湯をたっぷり入れると、あっというまに苦しくなっておなかがぱんぱんになる。それはそうだ、どう考えても普通におしりに入る大きさを超えている。何日もトイレに行っていないみたいで、動くのも苦しいくらいだ。
 それで、おなかを大きくなったふりをしながら――実際におなかは張り詰めていて、お風呂場の鏡に映してみればほんの少し、おなかは膨らんで見えるくらいのこともあったけれど――『産まれちゃう、赤ちゃん産まれちゃう』と言って、しばらくお風呂場の中で妊婦さんの真似をするのだ。そんな事をいいながら湯船に入ったり、洗い場の椅子に座ったりした。
 きっとこんな風に、お母さんも大きなおなかを抱えて苦しかったんだと想像する。お母さんは必死で大変だったに違いないのに、イケナイ遊びをしている自分がみっともなくも感じられて、逆に興奮するのだから始末に負えない。
 もうすぐ赤ちゃんが産まれるのだと、そう思っているだけでわたしのあそこはくちゅくちゅになってびりびりと電流が走るような気分になってくる。
 そのうち、おしりの中にいっぱいになったぬるま湯が動き出し、どんどんおなかの中がぐるぐる鳴り始める。おしりから勝手にぬるま湯が漏れ出したりして、その音が本当におなかの中で赤ちゃんが暴れているみたいな気分になってくるのだ。
『産まれる、もう産まれちゃう、赤ちゃん産まれちゃう』
 だんだん我慢できなくなったわたしは、荒い息を抑えながら洗い場のマットの上に横になる。夏でもお風呂場のタイルは冷たくて、寝転がると背中が痛かった。だからマットの上に横たわって、おしりの孔で赤ちゃんを産む準備をするのだ。
 洗い場のマットは小さいので、ぐっと脚を広げて、おしりを大きく開く。角度的にちょうど脚の間が見えなくなるので、赤ちゃんが出てくる瞬間がよく見えないのが残念だった。何度か試してみて、お風呂場に鏡を持ち込むことを思いついた。
 そのうち、どんどん我慢できなくなっておなかが痛くなり、『産まれる、産まれちゃう』と何度も何度も叫んで、ついに覚悟を決めたわたしは出そうになるのを我慢するのをやめて、ぐっとおなかに力を入れる。
 するとまずおしりに入っていた水がぶしゅっと吹き出して、水鉄砲かオシッコみたいに地面に広がる。
 浣腸をした時と同じで、一回で全部ぬるま湯が出てくるわけじゃなくて、断続的に何回も何回も水が吹き出してくる。おなかの奥の方にまで入ってしまった水は、簡単には出てこないのだ。
 このとき、できるだけ赤ちゃん代わりの人形が外に出てしまわないように頑張って、調整する。本当の出産は、破水が終わってから赤ちゃんが産まれてくるので、一緒になってオモチャが出てきてしまうのが嫌だったのだ。つくづくわたしはこの馬鹿なことにこだわっていた。
 そしてとうとう、我慢しきれなくなった瞬間、おしりの孔がにちゅりと盛り上がって、びりびりと引き裂けてしまうみたいに広がって、大きな赤ちゃんが産まれてくる――と言うわけ。
 何度か試してみて、本当におしりの孔でキリンの赤ちゃんが産まれてくる瞬間をはっきり見たとき、わたしはそれだけでイってしまった。


 でてきたキリンのオモチャ――わたしの中でこの子は男の子で、お兄ちゃんという事になっていた――は、わたしのおしりの中で暖かくなっていて、ぬるぬるした腸液にべたべたに汚れていた。羊水がわりのぬるま湯を噴き出させて産み落とした瞬間、一緒にオシッコまで漏らして思い切りひっかけてしまったりもあった。
 わたしはそれをもう使わなくなった古い洗面器の中で綺麗に洗いながら(ちゃんとおしりの中身は綺麗にしていても、やっぱりうんちの孔の中にあったので気になるのだ)、うろおぼえの『こんにちわ赤ちゃん』なんて古い歌を歌ったりした。
 そのあと、しばらくするとまたおなかが苦しくなり、次に入っていたカバとウサギのオモチャも出てくることになる。上手くいけば、最初のキリンの赤ちゃんを綺麗にしてあげながら、『まって、まだ駄目』『お兄ちゃんを綺麗にしたら、もうすぐ産んであげるからね』なんて言いながらそっとおなかを撫でてあげる。2番目の長女のウサギちゃんと、3番目の末っ子のカバくん――順番に一人ずつ産んであげるのが理想だったけど、大体、そんなにうまくいくことは稀で、だいたいは破水が終わった瞬間に3匹とも一緒に飛び出してきてしまう。こうなると3兄弟なんて言っていられず、浣腸を我慢していたのととおなじような気分で、わたし的には低評価の「失敗」である。
 時々、末っ子のカバくんがでてこないままおしりの中に残ってしまうこともあったけど、慌てなくても次の日にはちゃんと出てくることをタマゴ遊びで知っていたわたしはもう焦ったりしなかった。
 わたしのおしりでの遊びはこのあと、さらにもっとエスカレートしていく。
 けれど……それはまた次の機会に。


 (了)

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シロフミ 2020/08/05 21:43

小ネタ:「腸揉み」の話。

あまりに放置期間が酷くて怒られてしまったので
適当に書こうと思っていて結局放置していたものを貼り付けます。




 十○歳女子高生。創業3周年の割引きが当たり、高額のエステ体験に訪れることになる。
 そこで最近人気だという特別コースの「腸揉み」を体験することに。もともと便秘症の酷くて悩んでいた彼女、消化器系の活性化、内臓の血行を良くして冷え症などの改善ができると言われて安易にOKしてしまった。これからどんな惨事が自分を待ちうけているかも知らぬままに。
 そも、彼女にしてみればすでにそれが当たり前の「日常」であったためまったく気が回っていなかったのだが、彼女、実は今日で便秘6日目という有様であったのだ。物心ついて以来、それがいつものことであるため食事療法などもあまり気を使うことなく、彼女の動きの鈍い排泄器官、折りたたまれた腸内には途方もない分量の汚物が貯蔵されていた。
 彼女、基本的に正常な排泄とはもう5年以上もご無沙汰であり、トイレに入っても便器を跨いでころころした兎の糞みたいなものをほんの少し、頑張って押し出すか、あまりに便秘が長期間及ぶため、強い整腸剤を使ってトイレに駆け込むのがいつものこと。
 たかだか6日程度では、自分が長期間の便秘であるという意識すらなかったのである。
 この「腸揉み」、腹部を中心に腸の活性化を促すマッサージであり、温熱と香草成分を含んだオイルでの腹部の整腸作用を促すものである。施術担当の女性から服を脱ぐよう指示され、下着だけになってベッドに横になった少女。施術開始からもののの5分で、腸へのダイレクトな刺激はてきめんに効果を露わした。
 すっかり排泄とはご無沙汰だった少女の下腹部はぐるぐると恥ずかしい音を発し始め、ごぼごぼとみっともないガスのうねりすら起こしてしまう。オイルマッサージによって血行の良くなった腸がみるみる動き出し、腸内細菌が活性化、じっと動かなかった粘膜がうごいてガスを発生させ始めたのだ。折りたたまれた腸の中に安置され動く気配のなかった排泄物の塊が、一気にうねりを増した腸の蠕動によってにわかに実体感を増してくる。
 この「腸揉み」の最中に屁意、便意を催すことはよくあることであり(というかそれを目的にしている施術でもあるので)、エステの施術師は、少女の驚きや困惑といった反応は見慣れたものだ。特段言及することもなく落ち着いて施術を続行するが、そのプロの接し方が少女にとって却って羞恥を煽る。
 女子高生はついにおしりの孔をきゅっと閉ざしオナラを我慢してしまうが、行き場を無くしたガスは腸内へと逆流してさらにぐるぐるとみっともない音を立てる。血行の良くなった腸は活発に動き、もう以前のようにガスを圧縮して貯蔵させてはくれない。寝そべったまま何度も直腸に恥ずかしい空気を送り込んでは、必死に排泄孔をすぼめてそれが腸内に戻るように押し戻すばかり。しかしそれはガスが激しく動き回ることによって一層腸内の活性化をもたらすばかりだった。
 この屁意を堪えて、ガスを噴出させそうになり盛り上がる括約筋をきゅうっと引き絞る動作は、普段少女が意識もしていない排泄孔を何度も自発的に動かす運動をもたらし、これによって小さな孔は柔らかくほぐされ、腸内の血行はさらに増し、活性化は進む。
 ここで施術師は少女をうつぶせにし、おしりを突き出させて排泄孔のマッサージも施す。ここを柔らかくしておかないと、ながらくの便秘で水分を吸われ切ったかちかちのものが出る時に傷つく可能性があるからだ。動揺するが、一連の「腸揉み」の正しい手順で腸の血行活性化ということを説明され、恥ずかしいのをこらえて応じる女子校生。ついにはオイルマッサージで直接おしりの孔までを揉まれ、ぷっ、ぷうっ、ぷすすぅっと恥ずかしいガスのお漏らしをしてしまう。
 さらに女子校生は脚を抱えられて左右に身体をよじる、柔軟体操のようなものをほどこされ、激しく腹部を圧迫される。タイミング悪く出口に向かって大量のガスが流れ込んだ所にクリティカルヒットで腹部を圧迫され、女子校生はついに寝そべったままぶぶっぶびっぶぼぼぅぅうっ!!と派手なオナラの爆音を響かせてしまう。
 6日目のガスは下着越しとはいえ猛烈な臭気を伴う非常に濃密なものだった。プロの施術師は「よくあることですから、気にしないで結構ですよ」それにもあまり言及せず施術を続ける。しかしそんな施術師をしても思わず顔をそむけたくなるほどの悪臭であったのは確かで、ここで少女は6日目の便秘がいかに異常な事態であるのかを理解させられ、羞恥はさらに煽られる。
 この感情の高ぶりに、自律神経が過剰反応。少女はさらに数度のガスを発射させてしまう。
 今度はばすっ、ぶすっ、と押し出されるような音。匂いは一層新鮮なものに変わっていた。先程までの、長らく腸内に圧縮格納されていた古いガスとは違い、腸揉みで効率よく解され、一斉に活動を始めた腸内細菌によって新たに発生した新鮮なガスだ。
 そしてぶすっ、と籠った音色は、腸内を降りてきた「本当に出したいもの」の代わりにガスがひり出される証左だった。
 少女は既に猛烈な便意を覚えているが、屁意を悟られガスを撒き散らすところを見られて完全に羞恥で委縮してしまい、せめてマッサージが終わるまではトイレは我慢しようと決意してしまう。
「お手洗いに行きたくなったら、遠慮なく言ってくださいね」
 狙い澄ましたかのようにそんなセリフ。施術師は少女を慮ってそう言ったのだが、さっきのガスの放出や匂いは、少女が激しい便意を覚えていることを示す以外の何ものでもない。いまや女子校生の腹腔内でぐるぐるとうねるのはガスではなく、もっと実体をもった重い塊である。
 腸揉みマッサージの進行とともに、活性化した腸内はいよいよ排泄の準備を続けてゆく。粘膜が腸液を分泌し、水分を吸われてかちかちになった腹腔奥の塊を薄く包み、蠕動を伝えやすくする。
 にち、にちと腹奥からせり上がるように、これまで腸の奥にどっかりと鎮座していた大きな塊が出口めがけて動き出し、腸粘膜の蠕動とうねる排泄欲求に押し動かされてゆく。真っ赤になって息を殺し、おしりの穴から断続的にガスを洩らしながら、激しい便意に耐える女子校生。
 「腸揉み」はいよいよラストを迎えていた。施術師が指二本で、腹部をぐるっと回すように押しなぞる動作を行う。それは実に的確に、出口へ向けて、今まさに敏感になっている腸の肉管をしごいていた。圧迫とともに中身を絞り出すような強烈な動作に、たまらず女子校生はぶぶぶぅ、ぶびっ、と破裂音を下着の奥に漏らし、ピンクの排泄孔を大きく押し広げながらにちにちと盛り上がらせ始めてしまう。
 それは、女子高生が長らく忘れ、体験していなかった、正しい「排泄」の姿。
 整腸剤や浣腸、座薬のそれとは全く違う、圧倒的なまでの「健康な便意」であった。香草オイルとプロの施術によってもたらされる排泄欲求は、苦しさをまったく取り払い、リラックスへと導いたうえでの安全なもの。心地よさすら伴っていた。
 この「腸揉み」は、薬などに頼らず自然の摂理として実にまっとうな、健康的な排泄を促すものであるからだ。
 本来の「排泄」がもつ、心地よさ。少女の身体が5年にわたって忘れていた本当の姿での排泄の時間がはじまっていた。
 少女はついに耐えきれずに声を上げ、施術を止めてトイレに行こうとするが――ベッドの上に起き上がったところで押し寄せる健康的な便意に耐えきれず、反射的に下腹に力を入れてしまう。途端にぬちりと排泄孔が大きく広がり、めくれ上がった粘膜を晒す。本来なら先端を押し出すだけでも苦しく痛みを伴ったであろう太く硬い大きな塊が、すんなり少女の排泄孔から押し出されてきた。おしりを押さえ、声を上げてしまう少女。施術師はここで羞恥から排泄を中断させるのは良くないと判断、少女の手を押さえて、持ち上げてしまう。
「大丈夫ですよ、恥ずかしがらないで」
 まるで悪魔の誘惑のような囁き。猛烈な羞恥が少女を襲う。しかし、「快便」という言葉の通り、整腸剤や浣腸に慣れ切っていた女子校生の身体には、あまりにも爽快な排泄だった。丹念なマッサージで血行を良くされ揉みほぐされ、肉色の輪を広げて大きく拡がって裏返る腸粘膜から、腸液にくるまれた塊が押し出される。
 下着を盛り上げみちみちちと押し上げられたかたまりは、少女の下着の中にせりあがるようにくねり、押し出され、白い布地を茶色く染めながら、なお硬いごつごつとした形を保ったまま押し上げ、盛り上がる。
 滑る粘液とオイルに濡れ透けて光る股布部分を押し上げるその形は、くっきりと半透明の下着の中に浮かび上がった。親指と人差し指で作る輪よりもはるかに太く、ひねり出されるカタチは少女の腸奥を写し取ったかのよう。先端部分はすっかり水を吸われて、ぽろぽろとウサギの糞のように崩れかけていた。押し上げられた下着の隙間から茶色いかけらがぽろりとこぼれる。
 直径4センチ、長さ20センチ強にも及ぶ大きなかたまりが、下着の奥ににちにちと音を立てて排泄されてしまう。
「平気ですよ、もうお手洗いも間に合いそうにないですし、このままここで出しちゃいましょう」
 さらなる施術師の指示。耳を疑う少女だが、施術師は本気だった。力を抜くように促されてベッドの上に四つん這いになった女子校生の下腹を擦り、腸揉みの施術はさらに続けられる。とたん、破裂せんばかりにうねる快音が下着のなかに膨れ上がった。棒状の塊を覆うようにみるみる少女の下着がみちみちと押し上げられ、一気に三倍ほどに膨れ上がる。ソフトクリームのようにとぐろを巻きながら下着を押し上げて押しあがる塊は、むっと臭気と熱量を上げた。
 ひり出された質量は途方もなく、重さに耐えかねるようにして、少女の腰に引っ掛かっていた下着がずり落ちる。どさりと落ちたベッドの上、とぐろを巻いて積み上がる、6日分の堆積物。はじめは黒に近いテカリを持ち、濃い焦げ茶色、さらに黄土色の健康的な塊。
 さらに少女の息む先、なお途切れずに、しっかり形を保って良く消化された中身が一本に繋がったままひり出され、ベッドの上に落ちた下着の上に山積みとなってゆく。ようやく千切れたかと思えば豪快なガスの放出を挟み、さらに少女は排泄孔の粘膜をめくれあがらせて排泄を続けた。最初のこげ茶色とは違う、腹奥に詰まっていた新鮮な黄土色の塊がまたも豪快にぐねぐねと積み上がる。
 それは少女が5年ぶりに体験する、正常な健康的な排泄。
「ほら、汚いのは全部出しちゃいましょうね。……気持ちいいでしょう?」
 パクパクと口を開閉させその爽快感に打ち震える少女の耳元に、施術師はさらに怪しく囁く。トイレでするように、ベッドの上に四つん這いのまま、暗示にかかったように踏ん張ってしまう女子高生。
 少女はもはや理性を飛ばし、ベッドの上で6日ぶりの排泄を本格的に始めてしまうのだった。
 さらに数度に分けて腹の中身をすっかり押し出し、山と積み上がる排泄が終わると、今度は腸壁にこびりついていた黒く汚れた老廃物が、腐った泥のようにみちゃみちゃとひり出される。これまで少女の排泄を妨げていた宿便であった。
 さらにそこからガスを盛大に放出し、塊をグネグネとひり出して――うずたかく山のようになるまで、汚れた老廃物をすっかり出し切ってしまう少女。すっかり空になった腸を蠕動させ、粘液を垂らしながら、排泄孔をぷくぷくとヒク付かせてしまう。
 施術師は満足げに頷いて、排泄物を手早く片付け、さらにエステは腸内洗浄コースへと移行していった。成分調整した温水でたっぷりと腸内を清められ、おまるに恥ずかしい排泄姿を何度も披露して、もはや力もなくぐったりと綺麗な水を排泄する女子校生。少女としての尊厳もなくし、何度となく浣腸された温水をタライへと噴きださせてゆく。
 もはや、少女はすっかり、5年ぶりの正常な排泄のもたらす底抜けの爽快感と、おしりの快感に魅入られていたのだった。


 (了)

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シロフミ 2020/08/05 21:35

保健室の遊戯

2011年のエイプリルフール企画「Under the rose」にて公開していた話です。
こういった話は以前から書いていたのですが、発表の場もないままに埋もれていたので
エイプリルフールを機会に公開してみようという試みでした。

いま考えてみると細分化されたフェティシズムのうちの一つに特化したサイトで
別のフェティシズムについての作品を公開するのは
すべきことではなかったと、反省点の方が大きいです。

なお、新作の同名作品はこの話のリメイクとなります。
描写などの追加・変更を踏まえて分量は倍ほどになりました。

 ***


「いつまでも黙ったままじゃ、分からないわ」
「…………」
 持ち上げた視線の先、少女は俯いたまま、小さく身をすくませた。
 光に透けるような淡いブロンドは、翡翠色の瞳と共にクォーターの彼女が受け継ぐ欧州貴族の血を色濃く覗かせていた。あどけなさと無垢さを感じさせる妖精のような容貌は、東西の名家が連綿と伝える遺伝子の最高傑作と読んでも差支えないだろう。
 控えめな視線と、長い睫毛。白い肌のはかなげな容貌は、少女愛好趣味の人間にはたまらない魅力だろう。
 傾いた陽射しの注がれる保健室の丸椅子の上、城崎天音は俯きがちにこちらの挙動を窺っている。
「それで……いつ頃からないのかしら?」
「…………」
「黙ってちゃ分からないわ。ちゃんと教えて?」
「えっと、……ふ、二日……」
 顔を赤らめながら、少女が応える。眼鏡のフレームに触れながらの返答は、心理的なブロック――彼女が都合の悪い答えをごまかしていることを示している。
「ウソはダメよ。きちんと本当のことをおっしゃい。正しい治療ができないと、あなただって苦しいままよ?」
「っ……よ、四日……デス……っ」
 耳まで赤くなりながら、美しい少女はとうとう己の体長管理の不備を口にした。
 天音は初等部の5年生、天使の歌声とまで呼ばれる合唱部のスターだ。同じ学年はおろか、中等部、高等部、果ては付属大学にまで知られた我が校きっての美少女。そんな彼女が抱える悩みが、極度の便秘症である。
 思春期を迎えた少女が抱えるとっておきの秘密――無自覚ながらも異性の目を気にし始めるこの年頃の少女達はひときわ羞恥心に過敏である。
 未分化な性の密やかな目覚めと共に、彼女断ちは皆、人には決して言えない恥ずかしい秘密を抱えているものだ。性に興味を持ちながら、同時にそれらを激しく忌避する、潔癖な理性も併せ持つ。
 そんなアンビヴァレンツな年代の少女達と、とっておきの秘密を共有する――これも養護教諭という立場があるからこその歓びだろう。私は常々、この職を天職と感じている。
「そう……じゃあ、おなか診せてくれる?」
「っ……」
 適当なことをカルテに書き殴り、次の指示を出す。少女が小さく肩を跳ねさせたのを私は無論見逃さない。
 四日もお通じがないという事実に、どのような対応を施されるのか――天音にとってこの保健室という場所は完全なアウェイになる。自分の身体の不調を告白させられたことにも激しい抵抗があったのだろう。
 しかし、この部屋において白衣を纏う私の言葉は絶対的な権能を有する。少女達に抗うことは許されない。
 いちどはぎゅっと俯き身体を小さくしていた天音だが、やがて観念したかのようにそっと制服のブラウスのボタンを外し、シルクのキャミソールを持ち上げる。
 蕩けるような淡い色合いの下着の内側に、まるで雪のような真っ白な肌があらわになる。なだらかな腹部が、可愛らしいおヘソをのぞかせていた。
「あら、まだブラジャー着けてないの?」
「っ、は、はい……」
「もう5年生でしょう? 嫌がっていちゃだめよ? きちんと身体の成長に合わせなきゃいけないわ。……ほら、もっと上まで見せなさい」
「は、はいっ……」
 わざと心配するふりをして、さりげなく羞恥を煽る。案の定天音は真っ赤になって応じた。
 どうも天音は自分の未発達な身体にコンプレックスを抱いているらしい。ならばそこをつつかない手は無かった。たしかにキャミソールの下にほんのわずか覗く、ささやかな胸のふくらみでは、確かに下着は不要だろう。
 しかし、ほとんど起伏のないその胸から腰までのラインは、触れることすらためらわせるような黄金律を持って存在し、天使の歌声を持つ少女の神秘性をいっそう確かに物にしているように思えた。
 それらについてのじっくりと堪能したい気持ちもあったが、今はさらに優先すべき項目がある。私はそっと剥き出しになった天音の白い腹部に手を触れさせた。
「ぁ…っ……」
「動かないで。ちゃんと診てみないと具合が分からないわ」
 逃げようと身体をよじらせる天音の動きを封じ、小さなおなかをぐっと押しこむ。普通なら柔らかな弾力を見せて沈みこむはずの指先が、硬いものに押し返される感触があった。
「ぅあ、っ……」
 堰きこむように呻いたかと思うと、とたん、天音の抵抗が激しくなる。
「っ……せ、先生……苦しい、デス…っ」
「そうなの? ……これは?」
「ひぁああっ!? だ、ダメ……っ、お、おなか……、いたぃ…っ」
 指の位置をずらすと、さらに天音は過剰に反応した。腹部の奥に詰まった手応えは、薄い肉付きの下に押し込められた異物の感触をはっきりと知らせている。
 悶える少女に興奮を覚えつつ、さらに別の場所を刺激する。天音はさらに目を細め切なげに喘ぎ、激しく身体をよじらせた。
「我慢しなさい。これも苦しい?」
「だ、ダメぇ……っや、やめてぇ……っ、お、お願い、しマス…っ!!」
 ほとんど涙声の懇願に、私の嗜虐心も煽られる。触診を装って執拗に無垢な身体を弄ぶこと、およそ5分。
 ようやく手を離してやると、天音は大きく息をつきながらがっくりと肩を落とした。どうも見た目以上に体力の無い子だ。
「はぁっ……はぁっ……っく」
「かなり、ね……」
 適当に深刻な表情を浮かべてカルテに書き殴る。養護教諭がそこまで専門的な技術を取る必要は必ずしもないが、少女の不安感を煽るのには効果的だ。無論、なにがいけないのか分かるわけもない天音は、いまにも泣き崩れそうな不安げな表情で、太目がちな眉を下げる。
「城崎さん、正直に答えて。本当にそんなに苦しいの?」
「せ、先生……おネガイ……助けて…っ……」
 ぽろぽろと涙をこぼし、天音は訴えた。レンズの内側に落ちる水滴が、いっそう無力な少女の存在を強調する。ことさらに真剣ぶる私の態度に、天音はまるでこの世の終わりのようなか細い声で喘いだ。
「ほ、ホントは……もう、一週間も、出てないんデス……っ」
「…………そう」
 さすがに一瞬、絶句していた。
 なんと、この可憐な美少女はもう一週間も排泄をしていないという。比喩抜きで掌に乗ってしまいそうな、小柄で幼い少女が、汚らしく腐敗した食物のなれの果てを、小さなおなかの中にぎっしり一週間、7日にも渡って溜め込んでいるのだ。
 こんな衝撃的な告白の前では、さしもの私も動揺を隠すので精一杯だった。
「本当に?」
「は、はい……ッ」
「何も出てないの?」
「………っ、」
 いくらか下心を混めた露骨な問いに、天音の唇が結ばれる。さすがにあからさま過ぎたか、と軽く後悔した瞬間、天音は縋るように私の袖をつかんだ。
「ぉ……おなら……は、ときどき、……出てる、デス……けどっ」
「けれど?」
「ぅ……ウンチ……が…っ……でない、デス……っ」
 この、天使のように愛らしい少女の唇から、汚らわしい排泄物の名称が立て続けに飛びだした。これを成し遂げただけでも、途方も無い背徳感が込み上げてくる。私は口元に浮かびそうになる笑みを抑えこむのに多大な労力を支払わねばならなかった。
 彼女の言葉に嘘がなければ、天音はこの小さな口で精一杯噛み砕いて飲みこんだ食物を、一週間に渡っておなかの中に閉じこめていることになる。
 ……それはさぞ強烈なことになっているだろう。
 小さくしゃくりあげる少女を見下ろしながら、彼女がそれをどのように吐き出し、惨めな音をたてて孔をひしゃげさせて処分するか――その瞬間を想像し、私はぞくぞくと背中を這い登る嗜虐心に震える。
「安心して、すぐに良くなるわ」
「ほ、本当デスか?!」
「ええ、少し苦しいかもしれないけど――すぐに治してあげる。我慢できるかしら?」
「……はい。……しマスっ、しマス…っ!!」
 もはや、自分を襲う汚辱から逃げ出したい一心なのだろう。藁にもすがるように必死で頷く天音。疑うことを知らない無垢な少女は、こうして悪魔の契約書に知らずサインを済ませてゆく。


 ***


「先生、…は……恥ずかしい、デス……っ」
「我慢なさい。約束したでしょう」
「で、デモ……っ」
 舌ったらずな声で訴える天音。
 それはそうだろう。下半身のものを全て脱がされ、お尻を突き上げた格好でベッドの上に固定されているのだ。まだ無垢な割れ目も、ほんのりと翳る小さな淡い草むらも、その後ろにあるすぼまりも、すべて私の前にさらけ出されている。
 年端もいかない少女とは言え、ここまで徹底的に裸を晒すことには強い抵抗があるはずだ。しかも、本来は決して見られてはいけない部分までが照明の下、露にされている。少女が強い羞恥を覚えるのも無理はない。
 だが、そんなことはおくびにも出さず、私は冷静な医師を演じる。
「ちゃんと見えないと処置ができないのよ。治りたくないのなら構わないけど」
「っ……、こ、このままじゃ……嫌デス……」
「なら、ちゃんとできるわね?」
 天音の顔を覗き込み、語気を強める。ひくっ、と喉を震わせ、それでも少女は健気にうなずいた。
「は、はイ……」
「じゃあ、じっとしていてね」
 天音の身体は、美しかった。
  欧州の血を受け継ぎながら、まだ二次性徴を迎えていないなだらかな身体のラインは、触れることもためらわせるように華奢で、手足はまるで人形のよう。軽く 爪でなぞるだけで身を竦ませるほどに敏感な肌は、陶磁器を思わせる乳白色の色合いに透き通り、爪先やかかとまで形よくなだらかだ。
 この少女の姿は、至高の芸術品、と評してすら生温いだろう。
 制服のブラウスの合間から覗くわずかに膨らんだ胸は、その先端の突起をほんのりと桜色に染めている。屈辱と羞恥に頬を染め、うなじにしっとりと汗をかくそのさまは、ぞくぞくと私の嗜虐心を刺激し、無残に引き裂かれた姿を想起させる。
「せ、先生……?」
  しかし、中でもとくに特筆すべきはその排泄孔だった。色素の薄いクォーターの少女のためか、そこはまったく濃い色のない、ほのかな薄肌色をしているのみ。 襞も細く寄せあわされ、慎ましやかにすぼまっている。まさに天使の名を関するに相応しい、俗世の穢れとは無縁のようなささやかな場所である。
 一体、この中に一週間にも及ぶ排泄物がぎっちりみちみちと詰まっていると、誰が想像できるだろう?
 彼女も他の少女と同じように食事をし、その成れの果てを身体の中で腐敗させているのだ。うねる汚辱の塊を、この小さな排泄孔の内側にみっちりと蓄えているなど、とても思いもよらないことに感じられた。
「力を抜きなさい」
 言い捨てて、私は天音の小さなすぼまりをなぞり上げる。産毛すらないつややかな柔肌の隙間に息づく神秘の孔は、腰を震わせる少女の悲鳴に合わせ、萎縮してきゅぅきゅうとはしたなく蠢いた。
「っ、やだ……そんな、トコ……き、汚いデス……っ」
「嫌がっていたら治らないわよ。おとなしくしていなさい」
 現状を治療するためには『そこ』に処置を施さねばならないことは頭では理解できていても、嫌悪感は拭えていないらしい。反射的に逃れようとする少女の身体を抑えこみ、薄い樹脂の手袋を嵌めた指先で執拗に触診を繰り返す。
 天音のそこは確かにここ一週間、使用された形跡もなく、硬く閉じ合わさって硬直している。軽く押しこむその反動だけで小さく縮こまり、とてもその内側に詰まった汚辱を吐き出せるようには見えなかった。
「まずは、少し解してあげないとダメかしらね」
「ぇ……?」
 呆けたような声を上げる天音に聞こえるように、私は傍らの机からクリームの瓶を取り、薄いゴムの手袋の指先にたっぷりと掬い上げる。
 ちいさな孔ににちゅり、と白いクリームを塗りつけられた天音は、たまらずに甲高い悲鳴を上げた。
「や、やぁ……せ、先生……へ、ヘンなコト、しちゃやデス……っ!! き、キモチ悪いデス……っ」
「ただのクリームよ。マッサージをしてあげてるだけ。このままじゃ、無理に出させてもおしりが裂けちゃうでしょう?」
「っ……」
 裂ける、という言葉に反応したか、天音は言葉を失った。その表情は羞恥が七分に恐怖が三分。
 どうやら、彼女は私の言う治療、という言葉の意味をやっと悟ったらしい。やはりこのようなモノとは無縁に育ってきたのだろう。純粋無垢な少女の心が、耐えきれない被虐にゆっくりと歪んでゆく様がありありと手に取れる。
「ぁ、ア……ァアっ……」
 か細い声で、天音はぱくぱくとくちびるを丸く開き、耳をくすぐるような心地よい喘ぎをこぼす。緊張に震え、羞恥に染まる頬が、無垢な少女が初めて経験する感覚をはっきりと知らせている。
 細い襞の隙間の一本一本に、丹念にクリームを塗りつけ、適度に押し伸ばす。ごくごく弱い筋弛緩作用のある成分が、緊張と潔癖感に強張った少女のすぼまりをゆっくりとほぐし、本来の用途であるモノの出入りを可能にする孔へと変えてゆく。
 くち、と押しこんだ指先が、硬く閉ざされていたドーナツ状の括約筋を押し広げ、小さな輪をつくる。
「あふぁ……ぅッ」
 ぬめるクリームの刺激は、少女の硬直した身体をゆるやかにほぐし、直接天音の身体を蕩けさせる。粘膜を弄り回させる未知の感覚に、少女は何度も声を上げた。
 やがて、繰り返される刺激にぷくりと盛り上がった小孔が、わずかに襞を折り返し、指の先端をゆっくりと飲み込んでゆく。
「っ、や、やぁ……先生ッ……お、おしり…っ、だめ、痛……裂けちゃう、デス…っ」
「すぐに馴染むわ。緊張せずに力を抜いて」
 身体をよじり逃れようとする天音を抑え付け、指の抽挿を早める。わずか半センチほどの前後運動ですら、天音には身体を引き裂くほどの衝撃に感じるらしい。なるほど確かに、すでに彼女の排泄器官はその本来の役目を忘れて久しいようだった。
 ほんのわずか、膨らんだ粘膜に埋め込まれた指先を、ぐるりと小さくねじるように回転させ、引き抜く。ちゅぷりと糸を引く粘液は、少女の孔を濡らすものがクリーム以外の潤滑液を分泌し始めた証拠だ。
 細く狭まっていた襞がゆっくりとこじ開けられるに連れて、天音の紅潮が頬から首筋へと拡がってゆく。
「あ、はァ、せ、先生っ……や、なんか、ヘン、なカンジ…っ」
 幼いなりに、ベッドの上で絡みあうということの禁忌性のようなものは感じているようだ。込み上げる感覚を持て余すように、天音はなんども首を振って拒絶の意志を伝えようとする。
 すでに先端まで真っ赤になった耳朶を、そっと食む。
「ぁああぅあ……ッ!?」
 ささいな刺激は、けれど経験のない少女にはあまりにも大きな衝撃だったらしい。
 気付けば、人差し指は半分ほどまで天音の体内に埋まっていた。ゆっくりとそれを引き抜くと、少女は細い背中をがくがくと振るわせる。指の太さに拡張された天音の排泄孔は、くぷりと小さな肉の輪のカタチに広がっていた。
「こんなものでいいかしら」
「……あ、っつ、ふぅ……ふぅっ……」
 汗ばんだ胸を上下させ、荒い息を繰り返す天音。やっと解放された事への安堵からか、すっかり緊張を解いて脱力していた。
「先生……?」
 硬く張り詰めていた下腹部を擬似的にほぐされ、いくらかの余裕を得た天音は上半身を起こしてこちらを窺う。これでおしまいかとでも思っているのだろう。
 だが、無論の事この程度で彼女を解放するつもりはなかった。
「まだ動いちゃダメよ、これからお薬を入れてあげるから」
「おクスリ……デスか?」
 ぼんやりとした口調で、天音。
 今の言葉で彼女が想像したのは恐らく飲み薬なのだろう。医療経験の少ない小学生なら、薬と言えば経口摂取する錠剤か液剤、せいぜいが粉末状のものがほとんどだ。しかし即効性の薄いそんなものを用いるほど悠長に事を構えるつもりはないし、なによりも私の興味が満足しない。
 手早くチェストを引き寄せ、引き出しに常備してある薬剤の瓶とガラスの注入器を取りだす。ほんのりと薄桃色に色づいた透明の薬液をビーカーに開け、四倍に希釈し撹拌する。
 この作業は急ぐ必要があった。いかにもな注射器を連想させるガラスの容器をはっきり見られては、天音の抵抗を招く恐れがある。せっかくほぐした排泄孔も緊張に引きつり、硬直した直腸はほとんど薬液を受け入れない。それでは思うような効果も発揮できないだろう。
 そして、恐怖によって少女たちの口を封じるのはリスクが高いことを、私は過去の経験から嫌と言うほど思い知っていた。だから、有無を言わせずに私は注入器の先端を、クリームに塗れた天音の排泄孔に押しつける。
「ふぁ!?」
 くに、と。ほんのりと色づいて盛り上がっていた排泄孔は、指よりも細いガラスの吸い口をすんなりと飲みこんだ。冷たい異物が体内に侵入する感覚に、繊細な少女の身体が小さく震える。
 背筋をぞっと粟立たせながら、天音はベッドの上でうつ伏せになったままもがき、ガラスの嘴から逃れようとする。
「あく……や、やァアっ!?」
 しかし、その一方で天音の排泄孔はドーナツ状にぷっくりと膨らみ、小さなガラスの管をきゅっとくわえ込んでいる。軽く注入器を動かしてやると、そこは綺麗な肉色をわずかに覗かせながら、透明な粘液で吸い口を濡らした。
 どうやら、すでに注入の準備は整っているようだ。にんまりと口元に込み上げる笑みを必死に押さえ込みながら、私は注入器のピストンに手をかける。
「さあ、おクスリを中に入れるわ。力を抜きなさい?」
「せ、先生……や、おしり、ヘンなのが……入ってる、デスっ…!?」
「ふふ、大丈夫、すぐに慣れるわ」
 天音の身体が十分な拒絶反応を示せずにいるうちに、私はぐっとピストンに力を篭める。ガラス容器に溜まる薄赤い薬液が、わずかに混ざった空気と共にぷじゅるるるっと音を立てながら少女の体内へと送りこまれてゆく。
「ふぁぁアアアアッ!?」
 天音が甲高い悲鳴を上げる。思わず眉をひそめるほどの大声は、なるほど確かに合唱部でも人気の的となる淀みのない澄んだ美しい声だ。まさに、絹を裂く悲鳴、という表現が相応しい。
 この保健室は防音であるから良いようなものの、ほかの部屋でならばたちまち誰かがかけつけてくることだろう。
 だからこそ――私は誰にも邪魔されぬまま、この可憐な少女を思うさま虐げることができるのだが。
「や、やァア!? な、お、おナカ……おしり、ヘンなの、入ってッ……だ、ダメぇ、だめデスっ、先生、……ワタシのおシリ、ヘンなの入れないでェ……ッ!!」
 そんな天使もかくやという可憐な声を、苦悶と苦痛に歪ませて、少女は涙を滲ませ必死に訴える。しかし無常にも、彼女にさらなる苦痛をもたらす悪魔の薬液は、容赦なく腹腔へと注ぎ込まれてゆくのだ。
  ゆっくりと進んでゆくピストンのゲージは、既に半分ほどの薬液が天音の腸内へと送り込まれたことを示していた。この瞬間はまさに、私にとっての擬似的な射 精に等しい瞬間だ。できるだけ長引かせ、少女の反応を楽しむため、焦らすようにゆっくりと、ピストンを押し込んでゆく。
「あ、くゥッ……ヤダぁ……センセぇ……っ」
 短い髪を振り立て、じっとりと汗に湿る背中をくねらせて、天音は助けを求める。
 その小さな下腹部の中に、下品な音を立てて薬液が溶け込んでゆく。数々の実験で突き止めた薬剤の配合は、少女にとってもっとも負担をかけず、かつ最適に羞恥を煽って排泄衝動を与えるように調合してある。
 だが今回はあまりにも長い間、本来の機能を忘れてしまった天音の排泄器官を叩き起こすのが目的なのだから、時間を調節し、少女の身体をコントロールしてやる必要があった。

 ぐりゅるるるぅぅッ……

「や、やぁああ…ッ!?」
 薬液の注入がさらに半分、4分の3を過ぎたころ、不意に鈍く響いた腹音に、天音は顔を真っ赤にして枕に押しつけた。ことさらに強い羞恥心を持つ少女の年代にとって、それは死ぬのにも近い恥辱だろう。

 ごぼ……ぎゅるるるぐりゅッ、ごぽぽッ……

 もともと限界近くまで中身を押し込められていた直腸に、さらに異物を注入され、反射刺激で蠕動が活発化したのだ。液体と気体が混じりあい、活性化された腸粘膜を激しく刺激して、少女の下腹部が下品極まりない排泄の予兆にうねる。
 空腹の腹音とは明らかに違う、もっと下品で、恥辱極まりない音。我慢できないトイレの予兆である。
 すっかり機能を停止していた排泄器官の奥に圧縮されていたガスが、薬液の助けを借りて蠕動を繰り返し、直腸までごぼりと湧きあがっては少女の我慢によって再び腹奥へと押し込められる。
 これによって、天音の直腸は蠕動を再開させた。あとは数分もしないうちに、これまで天音の腹のなかにとどまりつづけた、固形の物体にまでその震動が到達してゆくことだろう。
 とうとう天音は、はっきりと排泄欲求を自覚したようだった。
「や、やだ……先生っ、離して、くだサイっ……あ、あの、ワタシ……っ」
 ふかぶかとガラスの管に貫かれながら、天音はお尻をもじつかせ、左右に腰を揺する。汗を浮かべてびくびくと引きつる下腹部は、はっきりとトイレへの欲求を覗かせていた。
 透明な管を深々とくわえ込む、ピンク色の括約粘膜は、小さくすぼまっては緊張と弛緩を繰り返し、細かな排泄欲求を飲み下しているのが手にとるように窺える。
「どうしたの? まだおクスリ、残ってるわ」
「ち、違うデス……ぁ、あのっ……くぅゥッ」
「動いちゃダメよ、ちゃんと入らないわ。お腹がいたいのが治らないわよ?」
 あえぐ天音を見て笑いたくなるのをこらえ、務めて事務的な口調で告げる。こうすることでより一層、天音の罪悪感と羞恥心を煽ってやるのだ。
 ピストンに力を篭め、軽く前後させると、腸内を満たす薬液がぐじゅぐじゅとかき混ぜられ、天音はまたも鋭い悲鳴を上げた。
「や、やぁ……!! せ、センセぇ…っ、ダメ、っ、……ぉ、……っ」
 少女の小さなくちびるが、わずかに震え、その言葉を紡ぎだした。
「ぉ…トイレ……行きたい、デス……っ」
 下腹を抱え、暴力的な腸内の衝動を堪えながら、必死に訴えるその視線に、私の背筋にぞくぞくと嗜虐的な快感が走る。下半身になにも纏わぬ裸体を惜しげもなく晒し、排泄を訴えて涙を浮かべてあえぐ少女の姿。……これにまさる美しいものなど、この世にない。
 だが、これからだ。
 私の趣味は、この程度の嗜虐ではまるで満足しない。愉悦をおさえ、強い口調で天音に告げる。
「ダメよ、ちゃんとおクスリが入るまで我慢しなさい」
「ぁふぁ!? やぁ、ヤァア!! も、もう無理デスッ!! お、おナカっ・・…もうおクスリ、いいデスっ…!! も、もぉ、おトイレ……ぇえッ!!」
 喚く天音を押さえ付け、ぐいとピストンをねじり押す。
 注入器に用意した総量200mlの薄赤い溶液の残り4分の1、50mlがみるみる少女の身体の中に吸いこまれていった。抗議の声も悲鳴も、その薬液の衝撃に塗りつぶされて、天音はただ、下半身に吹き荒れる猛烈な衝動をこらえるのに精一杯になる。
 あまりに激しい少女の反応に、私は下着が濡れる感触を覚えていた。
「ぁああアアアアッ!?」

 ぷちゅるるる……っ

 最後のひと押しを終えて、ついに少女への浣腸は完了した。
「はい、全部入ったわ。良く頑張ったわね」
「あ、アァ……は、く、ゥゥ……」
 通常、成人女性に用いられるモノのおよそ6倍強、イチジク浣腸6つ分の薬液を流しこまれたのだ、天音のような幼い少女にはあまりに衝撃的な刺激だろう。
 びく、びく、と枕をつかんで必死に声をこらえようとする様が、いとおしい。
「さ、抜いてあげるわ」
「ァああアウゥ……!?」
 ガラスの管をそっと引き抜くと、わずかな抵抗がある。
 あろうことか、天音の括約筋は透明な注入口に絡みつくように、肉色の粘膜を締めつけていた。どうやら彼女のここは、同年代の少女のそれに比べても、かなり発達しているようだった。
「どう?」
「あ、あっ、ああァ……」
 引っ掛かりを無視して、ちゅぽん、とガラスの管を引き抜く。一瞬ぷくりと膨らみかけた孔は、しかしすぐにきゅぅっとすぼまって閉じあわされる。こぼれたのはわずかに、数滴の薬液のみだ。
 200mlにも及ぶ薬液を飲み込んで、まだ耐える余裕があるというのは予想外でもあった。即座にベッドを汚される覚悟をしていただけに、驚かされつつもさらに私の期待は膨らんでいた。
 じりじりと、悶える天音の両足が、シーツの上に突っ張って震える。

 ごきゅぅうう……

「うァ……っ」
  鈍い腹音は、静まり返った保健室の中、私の耳にまではっきりと届いた。私の手によって注ぎ込まれた薬剤によって無理やりに引き起こされた猛烈な便意が、可 憐な少女の小さな腹部の中に荒れ狂い、屈辱的な一瞬を強いてゆく。無垢な少女が怪我されてゆくこの瞬間こそが、私を興奮の高みへと押し上げてゆくのだ。
「は……ゥく、ゥ…ッッ」
 たとえ一旦は耐えきったとしても、注入された薬液の作用で強○的に引き起こされる排泄衝動を最後まで押さえ込むのは土台無理な話だろう。確かに腸というものは水分を吸収する器官だが、それを封じるための成分もきちんと配合されている。
 体内で荒れ狂う排泄物の蠕動に抗うかのように、ぷくりと盛り上がった少女の孔は、ひくひくとすぼまってはきゅうっと締めつけられる動作を繰り返す。その頻度が徐々に狭まってきているのを私は見逃さない。
「だ、だメェ…先生っ、く、苦しい、デスっ……っ、や、トイレ……おトイレぇ…っ」
「我慢なさい。まだお薬入れたばかりよ?」
 うつ伏せになってシーツを引っ掻き、天音はどうにか逃れようとしていた。それを優しく押さえ付け、私は少女の耳にそっと囁きかける。
 苦しいのは当たり前だ。もともと一週間にも渡って摂取された食物のなれの果てが、全てぎっしりと詰めこまれ腐敗している場所に、さらに200mlもの薬液を流しこんでいる。今にも破裂せんばかりに腸が暴れだしてもおかしくない。
 その証拠に、ぐぎゅるると音を響かせる少女の下腹部は、外から見ても分かるほどに膨らんで震えている。これまでおとなしく順番をまもり、少女の排泄器官に収まっていた汚辱の塊が、薬液にかき混ぜられて一気に排泄孔へと駆け下っているのだ。
 私の注ぎ込んだ薬液が原因となって、ちいさな腹を膨らませる少女――その想像に、堪えきれないほどの悦楽が脳に溢れてゆく。
「ぁ、あふ…ふァア!! …だ、だメェ……っ!!」
 ぷくりぷくりと盛り上がる小さなすぼまり。精一杯清楚な姿を保とうとするその隙間から、下劣な本性が垣間見える。そう、ここは本来、少女の無垢な身体のなかでもっとも汚辱と恥辱に塗れた部位だ。
 天使のように美しく可憐な乙女が、恥も外聞もなく、その身体で作り出した醜い塊を産み落とす場所。
 いまや、その崩壊の時は近付いていた。
「せ、センセぇ…っ!! だめ、出ちゃいマスっ……ヤダぁ、ぁあっ!!」
「駄目よ。まだ5分も経ってないじゃない。まだまだちゃんとお薬も効いてないわ。ほら、深呼吸して、1、2、1、2、」
「ッだ、ダメ、だメェ……センセ、ぇ……お、トイレぇ…っ!!」
 絞り出すようにそう叫んで、天音が腰を持ち上げた瞬間。

 ぶちゅ、ぶじゅるるっるうぅっ!! びじじゅじゅっ!!

「あ、はァアアア…ッ!?」
 激しい濁流が少女の排泄孔から吹きだした。直腸内に注ぎこまれ、中にたまった固形の排泄物を溶かした薬液は、わずかに固形の塊を伴い薄い茶色に染まってベッドの上に吐き出される。
「や、ヤダ、で、出ちゃゥッ……お、おナカ……やァアぁ!!」
 激しく叩きつけられる薬液は、程なくして薄赤い本来の色から、少女の体内にある汚辱に染まった褐色へと変わってゆく。びくびくを背筋を震わせ、腰を振り立てる天音。しかし薬液の噴出は止まらず、ベッドの上をたちまちのうちに悪臭漂う泥沼へと変えていった。

 ぷじゅっ…ぷぴゅるっ、ぷ、ぷりゅぅっ、ぷぴっ……

 しかし、薬液を滝のように吐き出してなお、天音の下腹部からは激しい蠕動が続いていた。どうやら少しばかり排泄を許したのが早すぎたのか、便意は十分に掻きたてても、本当の排泄を促すにはまだ早かったらしい。
「っっ、ダメ……せ、先生……お、おナカ、く、苦しいデスっ……」
「我慢しなくていいわ、全部出しちゃいなさい」
「っ、あ。っ!!」
 焦れながら、私は天音の腹をさすって、臍のすぐ上辺りをぐいっと圧迫する。単に堪えているだけならばこれで排泄が始まるはずだが、天音は枕を掴んで呻くばかり。
「ぁ、あァアっ、嫌、いやデス……お、おナカ、ヘンに……ッ!!」
  蠕動の苦しさに喘ぎながらも、健気に言われた通り下腹部に力を篭める天音。しかし排泄孔はぱくぱくと口を開いて粘液を吹くばかりで、まったく内部に詰めこ まれた固形物を吐き出そうとはしない。まだ半分は薬液が残っているはずだが、一旦直腸の奥に流れ込んでしまったせいかすぐには排泄されてこないようだっ た。
 埒が開かないと判断し、私は再度の浣腸を試みることにした。天音の身体を抑え込み、再度ガラスのノズルを少女の淡い排泄孔に押し当てる。
「っ、やぁ、もう、おクスリ……イヤぁ!!!」
「嫌でも、我慢なさい」
 激しく抵抗する天音だが、当然それを許す私ではない。ぐっと押さえ込んだ少女の下半身に、再度の――今度はさっきの倍にあたる400mlの浣腸液を一気に注入した。

 ぶちゃばっ、ぶじゅじゅぶびびびびっ!!

 今度の反応は恐ろしく早い。もはや天音の下腹部は均衡を欠き、些細な刺激ですら最後の一線を崩す引きがねと成りえたのだろう。
 特性の薬効で執拗に腸内をかき混ぜた浣腸の効果はすさまじく、天音はうつ伏せになったまま高々と持ち上げた排泄孔から激しく薬液を吹き上げ、そこから汚辱のカスを立て続けに吐き出した。

 ぶ、ぶぢゅっ、ぶじゅぅうう、ぶびっ!!!

 天使の歌声をもつ美しい少女は、篭ったガスを連発し、小さな孔で立て続けに放屁の連弾を奏でる。
 さらに少女の排泄孔はぱくりと左右に大きく広がり、内臓の色をのぞかせながら捲くれあがった。露になった直腸粘膜から、腹圧によって押し出された極太の固形物がみちゅみちゅと粘つくを音と立てながら顔を覗かせる。
「ぁくゥ……っは、ぅ、ァアゥ……ッ」
 天使の歌声を持つ少女が、排泄孔で無様にみだらに奏でる下劣な歌声。
 涙と鼻水までこぼしながら泣き喚く彼女の意志を無視して、排泄孔は大きく盛り上がり、その内側からごつごつとした硬い焦げ茶色の塊を押しだしてゆく。その先端はまるで兎のフンのように、水分を吸われてブロック状にカチカチになって、少女の排泄孔を塞いでいたものだ。
 目の前で始められた最高の排泄劇から、私は目を離せずにいた。
「ぅあ、あアアアアァ!!」
 保健室のベッドの上、というありえない場所での排泄は、潔癖な少女には許容できないことだったのだろう。反射的に、お尻を押さえてしまった天音の白く細い指が、たちまち自分自身の吐き出した汚辱によってどろどろと汚れてゆく。
「やァ、出ちゃウゥ……お、おトイレェ……だめェエ、ッアゥゥっ……!!」
 一度大きな塊を排出し終えると、それを準備運動代わりに十分ほぐれた天音の排泄孔はつぎつぎにガスを吹き出し、腹の奥底まで流れ込んだ薬液をぶじゅぶじゅと泡立てながら、本格的な排泄を開始した。
  浣腸液に洗い流されてシーツの上にこんもりを積みあがってゆく汚辱の塊は、まるで巨大な褐色の蛇のよう。恥辱の粘土細工のようにうねうねと吐き出される塊 は、驚くことに30センチあまりもしっかりと形を保ち、最後の最後まで綺麗にうずたかく羞恥のピラミッドを築き上げた。おそらくこの粘塊はそのまま、天音 の腸形を写し取っているに違いなかった。
 少女は泣き喚きながらも生暖かいガスを吹き出し、さらに何度も腹部に詰め込まれていた塊を吐き出してゆく。
 およそ一週間ぶりになる排泄は、恐ろしいほどに長く続いた。



 ***



「ぁアァアア……ぅ」
「まだ残ってるといけないわね。念のため、もう一度洗浄しましょう」
 そんな題目で最後にもう一度、浣腸をほどこされ、今度こそおなかの中を空っぽにさせられて。ようやく解放を許された天音は、ふらふらとした足取りで去ってゆく。
 今日のことを黙っているのも勝手。言いふらすのも構わない。
 どちらにせよ、彼女はここでの行為を深く覚え、決して忘れることはできない。一部始終をカメラに収められたことの意味が分からない年齢ではないだろうし、私は天音が最後には浣腸で達して居たことをしっかりと記憶している。
「また、苦しくなったらいらっしゃいね、城崎さん」
「…………ッッ」
 俯いたまま小走りに廊下の向こうに姿を消す少女を――私は満足と共に見送った。



 (了)

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シロフミ 2020/08/05 21:35

没ネタ:偽妊・偽出産

ゴージャス宝田先生の「おりこうママ」は名作だと思うんですよ。
予告読んで衝撃を受けて、実際に読んで頭をぶん殴られたような気分でした。

当時触発されて書いてみたはいいものの、あまりに元ネタそのままなんで
どうしようもなかったネタについて晒してみます。
いろいろ荒いままですが、没ネタ供養にご容赦ください。






 校内放送のスピーカーが暢気にチャイムを響かせ、放課後を告げる音楽を奏ではじめる。
 教室内にはすでに人影はまばらで、清掃当番の数名を残し、クラスメイトの大半は部活や委員会、あるいは帰途についているようだった。
 手際良く机をどかしてゆく清掃当番を余所に、可憐は一人、教室の隅に立ちつくしていた。
(うぁ……っ)
 どくん、と腹奥で熱い脈動がうねる。
 制服のサマーベストの上からたまらずおなかを押さえ、可憐は箒の柄をきつく握り締めた。のろのろと床を掃いていた手が止まり、ふらつく足がたたらを踏み、少女の背中が近くの机にぶつかる。
「っ、はぁ……はぁっ」
 下腹部に響く、灼熱の衝動はいよいよ強まり出していた。強烈な体内の蠢動にほとんど時間が残されていない事を感じながら、可憐は肩を上下させ、荒い息を繰り返す。
 俯いた少女の額は、汗をじっとりと滲ませて前髪を張りつかせていた。
 ほとんど棒立ちになっている彼女の元へ、クラスメイトの一人が歩み寄る。
「可憐ちゃん、大丈夫?」
「え……」
 不意の声に可憐が慌てて顔を上げれば、彼女――飯塚夏帆は心配そうに眉を寄せ、可憐の顔を覗き込んでいた。
「さっきからどうかしたの? なんだか顔色悪いみたいだけど」
「そ、そう、かな……」
 突然の指摘に、可憐はつい誤魔化そうとしてしまう。隠し事をしているというやましさがそうさせたのだが、夏帆はますますむうっと眉を寄せ、口を尖らせる。
「そうだよ。ずっと上の空だし……帰りの会も、先生に注意されたのに、聞いてないし」
「う……うん。ごめんなさい……」
「もぉ、怒ってるんじゃないんだってばっ」
 夏帆の心配は当然と言えた。いつもは落ち着いていて、テストの成績も良く、授業で指された時もすらすらと答える可憐が、朝からすっかり様子がおかしかったのには、クラスメイトの大半が気付いていた。
 漢字の小テストで10点満点中3点というお粗末な成績を出し、体育ではふらふらの足取りで50m走の最下位。そのくせ見学もせず、保健室にも行かずに過ごし、給食もほとんど残してしまった。
 午後の授業からはどんどん落ち着きをなくし、6時間目には2回も先生の注意を受け、掃除の時間になれば箒を掴んだまま顔を赤くして立ち尽くしているだけ。
 これでなんでもない、と答えるほうが不自然だった。
 普段、あまり話す事がない夏帆も、そんな可憐を見かねて、とうとう声を掛けたのである。
「う、うん、でも……別に、なんでも――」
 この上、さらに白を切ろうととする可憐だが、それを許さんとばかり身体の奥底から湧き上がってきた感覚が、うねるように下腹部でぎゅるるるっと音を立てる。
(ぁ、……やぁ……っ!!)
 可憐は箒を離し、とっさにおなかを押さえ込んでしまった。
 びくびくとうねる下腹部奥の衝動に、少女の身体は前屈みになってしまう。
「か、可憐ちゃん?」
 不自然に唇を引き結び、なにかに耐えるように息を荒くする可憐をますますいぶかしみ、夏帆は恐る恐るその様子を窺ってくる。清掃当番のクラスメイト達も、何事かと可憐の方に視線を向けていた。
(だ、だめ……ちゃんと、しなきゃ……っ)
 だが。皆が見ている前で『それ』を我慢しているのを知られるわけにはいかなかった。
 可憐は下腹部の衝動をなだめようと撫でさする手をそこから引き剥がし、スカートの上から太腿をつねって誤魔化そうとする。
「な、なんでも……ない、から……」
 辛うじてそれだけを口にし、クラスメイトの視線から逃れるように身体ごと顔を背ける。
 そうしている間にも可憐の腹奥で暴れるうねりは激しくなり、下腹部に溜まった熱がいっそう強まってゆく。
「ねえ、本当にだいじょうぶ? 辛そうだよ……?」
「ぅ……うんっ……」
 心から自分の様子を心配してくれているクラスメイトの存在が、今の可憐には煩わしくさえあった。本当は人目を気にせずおなかを押さえ込みたいのを、無理に我慢しているのだ。緊張によって激しい苦痛はますます高まり、ぐるるると不気味にうねる下腹部奥の衝動はいよいよ高まるばかりだ。
 できることなら今すぐに下腹部を撫でさすり、荒れ狂う衝動を緩和させたい。
(っ……っは、っ……ぅ、くぅ……ぅぅうっ……)
 制服のブラウス、サマーベストの下に押し隠された下腹部がぎゅるぎゅると激しく蠕動する。スカートの下で揃えられたニーソックスの脚がきゅうとくっつき、寄せ合わされた内腿には熱い雫が滲み出る。
 柔らかな下着に包まれた無垢な下腹部は緊張に震え、健気にも高まり続ける体内の内圧に耐えていた。
 また顔を俯かせ、黙ってしまった可憐に、夏帆は大きく溜息をついてみせた。
「……可憐ちゃん、いいよ、無理しないで。辛いならあとは私がやっとくからさ、早く帰ったほうが……いいってば」
「え、で、でも……ぁあぅ!?」
 答えようとした可憐を遮るように、再び激しく下腹部がうねった。少女ははしたない腹音を響かせてしまった事に言葉を途中で飲み込み、頬を赤くしてしまう。
「うく……っ、は……はぁっ」
「ね? もう、その――我慢できないんなら、無理しなくていいから」
 可憐の耳元に唇を寄せ、夏帆は小さくそう囁く。
 少女が表立って口にできないであろう『事情』を察してのことだったが、それはますます可憐を苦しめてしまうのだった。
(……、ち、ちがうの……っ)
 夏帆は、可憐の身を案じるように眉を傾け、そっとその背中をさすってくれる。そんなクラスメイトの優しさがあまりにも辛い。可憐は自分への情けなさと、羞恥に震え、罪悪感すら覚えてしまう。
 恐らく、夏帆だって、可憐のいましている本当のことを知ったら――嫌悪と共に眼をそむけるか、怒りと共に罵るかだろう。いや、見なかった事にして、二度と口を聞いてくれないかもしれない。
 でも、でも。
 その想像が、可憐の後ろ暗い興奮を、嫌という程に掻き立てる。背中を這い上る背徳感と猛烈な罪悪感。イケナイことをしている、という意識は、思春期の少女にとってあまりにも甘い蜜の味であった。
「送ってこうか? 家まで平気?」
「う、うんっ……大丈夫っ……」
 夏帆に身を案じられながら、可憐はほとんど追い出されるように鞄を持たされ、教室を後にすることになった。もともと清掃が終わればそのまま帰宅して良い事になっているので、ほんの十分程度の違いでしかないが――クラスの仕事も途中で放り投げてしまう事に、可憐は強い後悔と、罪悪感を覚える。
 教室の出口で手を振ってくれる彼女に、内心の懺悔と共に小さく手を振り返しながら、可憐はぎゅっと目をつぶった。
(夏帆ちゃん……心配してくれてた……のに)
 ぎゅるるるっ、ぐるるるっ……
 ひっきりなしに唸り続ける激しい下腹部の衝動に、可憐は俯いて足を速める。猛烈なうねりは間断なく続き、もはや限界は目の前であることは明らかだった。
 すでに内腿はすっかり上気し、しっとりと汗に湿っている。
(悪い子だ。わたし……)
 心がねじ切れるような自己嫌悪。そして、それをどこか、悦しいと感じてしまうイケナイ感情。少女の胸の奥は黒い感情が入り乱れ、渾沌として澱みを増してゆく。
 そして――そんな感傷も許さないとばかりに、体奥にみっちりと詰め込まれた中身が震えだす。粘つき粘液にまみれた熱い塊が、おなかを突き破らんばかりに蠢いている。
 昇降口を降りるまでのわずかな距離でも、可憐は何度も立ち止まり、あっ、と小さく声をあげてはびくんと身体を竦ませた。
 そんな少女のスカートの下では、下着の後ろ半分がぐしゅぐしゅと濡れて粘ついた音を立て、廊下には点、点と小さな水滴が散っていた。




 校門をでて、およそ五分。
「ふー、ふぅーっ……」
 荒い息を、まるで飢えた獣のようにこぼしながら、可憐は通学路からも大きく離れた公園にいた。口の中に溜まった唾液を飲み込むこともできず、ただただ熱く湿った呼吸を繰り返す。
「ふぅ……、はぁっ……」
 市庁舎のすぐそばにある市営公園は、広大な敷地面積と森を備えた、格好の遊び場所でもある。秋の初め、気持ちの良いお日様の午後だと言うのに、周囲には人の気配はない。
 それもそのはず、可憐は公園の奥まった森の中、サイクリングロードからもさらに外れた、茂みの奥にある、管理倉庫の陰にもたれかかっていたのだ。ほとんど人も歩いてこないせいか、地面の土もふかふかで、革靴の底がまるで絨毯のような感触を捕える。
 遠くには小さな子たちのはしゃぐ声も聞こえるが、半分、本当の森のような公園の植え込みの奥にまで這入りこんで来る者がほとんどいないことを、可憐は良く知っていた。
「ふぅ、はぁーっ、はぁーっ」
 足元には、投げ出された鞄と、制服の上着。
 ブラウスはすでに汗に湿り、スカートにははっきりと大きな皺が寄っている。少女の頬は紅く、視線はとろんと焦点を定めていない。明らかに異常な様子を覗かせながら、可憐の表情はどこか、期待に濡れたような甘い興奮の成分も内包していた。
(も、もうだめ……)
 ぐるるぅ、と腹奥がうねり、なんどもなんども耐えてきた熱い衝撃が、小さな孔めがけてこみ上げてくる。身体の芯で沸騰し、駆け抜ける灼熱の気配は、小さな少女の身体をぶるぶると震わせていた。
 ごく、と喉奥の唾を飲み込み、可憐は汗に濡れた首筋を震わせる。
「あ、赤ちゃん、産まれちゃうぅ……ッ」
 白い喉を震わせ、可憐はとうとう『それ』をはっきりと口にした。
 同時、可憐の下腹――スカートに包まれた腹奥で、はっきりと蠕動が始まる。ぐるるると鈍い音を響かせてきゅうと収縮した下腹に緊張が走り、慌てて両手で押さえたスカートの内側で、ぶちゅるっと粘ついた音が漏れ出してきた。
 これまで固く閉ざされていた門が緩みはじめたのだ。びゅるびゅると漏らした粘液がたっぷりと吹き上がり、下着に染み出し、内腿にまで流れてくる。
 下腹を濡らすその感触は、まるで火傷しそうに熱かった。
「ふぁあ……」
 自分の身体の奥で湧き上がる粘液の感触が、足首へと垂れ落ちる。
 その快感に小さく身体を竦ませて、可憐はそっとスカートの上から下腹を撫でさすった。すでに危うい均衡の上にある体内は、些細な刺激にも反応して激しいうねりを呼び起こし、さらに何度も粘液を噴出させる。
 下着の中に立て続けに噴き出される粘液は、度重なる粘膜の収縮と、蠕動によってどろどろと泡立ち、ぷちゅぷちゅと空気の混ざったいやらしい音を響かせた。
(ぁ、あ、赤ちゃん、出たいって言ってるっ……。だ、だめ、もうダメ、産まれちゃう、ここで赤ちゃん、産まれちゃうよぉ……っ)
 少女の興奮にあわせるように、下腹が大きく唸りを上げる。
 もじもじと足を擦り合わせ、お腹とお尻を押さえて呻く可憐の下腹部――サマーベストの奥で、熱い塊がぐねぐねと蠢いた。
 腹奥にたっぷり詰め込まれたものを吐き出そうと、ひっきりなしに下品な音を立てる彼女のお腹の奥から、また大量の熱液が溢れだし、ぶじゅぶじゅと下着に吐き出されて、薄い布地を濡れ透けさせてゆく。
 内部の粘膜も露わに、ひく、ひくと蠢く少女の小孔を、可憐の指が下着の上からそっと押さえ込む。しかしそんな刺激すら快楽へと変え、淫らに伸びては縮まる小孔は、細い少女の指とともに、物欲しそうに下着の布地をくちゃくちゃと咀嚼し、淫らな粘液を垂れこぼした。
「うくぁ……っ、は、…ふぅ、…はぁっ」
 『そこ』に触れたことで、腹奥のうねりはさらに激しさを増す。
 猛烈な衝動は治まる事を知らず、少女の全身から汗が噴き出す。もう朝晩は冷え込む時期だと言うのに、まるで蒸気を噴き出しそうに全身が熱い。
 じくんと下腹部が疼くたび、身体からごっそりと体力が抜け落ちてゆくようだった。可憐はともすれば遠のきそうな意識の手綱を握り締め、浅く早く息を吐いて、少しでも身体の負担を減らそうとする。
「ふっ、ふぅっ、ぅふぅ……」
 ずっと、そのまま『そこ』を弄り回していたい誘惑にかられながらも、ゆっくりと息を整え、楽な呼吸を探しながら、少女は倉庫の壁にもたれかかる中腰の姿勢から腰を下ろし、そっとスカートをたくし上げる。
 途端、周囲に甘いミルクのような、少女の匂いと、粘液を含んで濡れ透けた下着があらわになった。
 下半身が下着だけになると、可憐の身体のアンバランスさが白日のもとに晒された。
 サマーベストに覆われていた小さな白いお腹は、不自然なほどにぽこんと膨らみ、身体の外にせり出しているのがわかる。下着のウェスト部分のゴムは、いまにもはち切れそうなくらいに伸びて、白い肌に浅く食い込んでいた。
(おなかの……赤ちゃん…も、…出てきたいって、ゆってるよぉ……)
 硬く張りつめた下腹部を、直接手のひらで撫でさすり、可憐は体内奥深くでのたうつ熱い塊の感触をしっかりと感じ取る。
 うねり暴れる腹音を響かせ、衝動と共に刻一刻と、身体の下側に向けて膨らみせり出す粘液の塊に、少女は興奮と期待の最中で息をつめた。
 可憐はそのまま、くちゅりと音を立てる下着を股間から引き剥がし、足元まで一気に引きずり落とした。まるで湯気を立てそうに赤くなった股間があらわになる。凹凸の少ない幼い外見とは対照的に、すっかり練りこまれた少女の秘所は、ぷくりと膨らんで内側粘膜を覗かせ、今にも絶頂を迎えそうに小さく震えていた。
「ぁああ……だめ、産まれ、ちゃうぅっ……」
 とうとう可憐は叫びをあげ、そのまま深く腰を落とした。
 そして、そっとおなかを撫でさすっていた両手を離して、『そこ』を広げるようにあてがい、赤ちゃんの生れ落ちる場所を大きく左右に押し広げる。
 ――そう、少女の秘唇などとは比べ物にならないほど甘く蕩け、美しい花弁のように充血してほころんだ――小さな双丘の隙間の、桜色の排泄孔を。




 少女の『そこ』は、まるで汚物をひり出す場所だと言う事が信じられないほどに、美しく色づいていた。ミルクと蜜で丹念に練り込まれたケーキ生地のように、ふっくらとほころびた粘膜は、幾重にも折り重なって膨らみ、まるで咲きかけたばかりの花弁のよう。
 可憐の下腹部が収縮するたび、その中心部からは白く凝った粘液が滲みだし、ぱくぱくと開閉する細い孔がぷちゅぷちゅと淫らな音を立てる。
 自分の指で大きく割広げられた双丘の狭間で、ドーナツ状の粘膜を覗かせた小孔は、○女の唇のようにぷくりと広がってゆく。
「ぅくぁあ……」
 可憐が呻くと同時にびくりと下腹に力が入り、細孔からはぴゅるるぅ、と地面に熱い粘液が飛び散った。少女の直腸で、擬似的に作られた産褥――偽物の子宮が収縮し、胎内を伴ってぐりゅぐりゅりゅとう蠕動し『陣痛』に震える。
(赤ちゃん産まれちゃう……産まれちゃうよぉ……っ)
 大きく広げた脚の付け根では、まだほとんど発達していない、すじ状の食い込んだままの無毛の恥丘と、おしっこの穴までもがひくひくと快感に震えている。
 しかし少女の秘部から滲む密に比べれば、後ろの細孔が分泌する腸液の方が遥かに多く、その量も粘度もたっぷりとしたものだった。ねっとりと溢れ出した腸液が、可憐の股間にたらりと粘液の糸を引いて落ちる。
 少女が力いっぱい押し広げた白いお尻の肉付きの間で、再びぷくりと排泄孔が盛り上がる。ぷちゅ、ぷぴゅっと粘液を吹き上げ、ひくひくと蠢いては裏返る。 少女の体内の美しさそのままに、桜色に色付く粘膜の奥には、白く泡立った腸液がぷくりと溜まり込み、粘膜に絡まるようにねば濃く糸を引いていた。
(ここ、おしりの……うんちの、孔なのにっ……あ、赤ちゃん、産まれちゃう……っ)
 女の子の大切な場所――本来、生命をはぐくみ育てる子宮ではなく、不浄の排泄孔で赤ちゃんを孕み、それを産み落とそうとしている。そんな自分を思い、背徳的な想像がぞくぞくと可憐の羞恥心を刺激する。
 もはや耳まで真っ赤になった可憐は、こくりと口の中の唾液を啜り上げ、荒い息の中に否応もなく高まる興奮を押さえ込む。激しくなる『陣痛』と共に、直腸の奥底、疑似胎内の中から熱い塊が押し出されてくる感覚に、すっかり思考を茹らせていた。
(わ、わたしが、う、うんちの孔なんかで、えっちなコトしてばっかりだから……おしりの孔で、赤ちゃん、ニンシン、しちゃったんだっ……)
 それが、可憐の考えた『設定』――いや、出産に至る経緯だった。
 誰にも言えない秘密。学校でも、家でも、優等生で行儀のいい、真面目な子だと評される自分自身の、本当の姿。
 演じているはずの『設定』に、可憐の想像はいつしか深くのめり込んでゆく。
(わたし、っ、ま、まだ、しょ、処女……なのに、い、いつもいやらしいコトばっかり考えて、先生とか、大人の男の人にっ、……ぇ、えっちなことされてるの、想像して……っ、なんども、いやらしい、遊び、して……る、から……っ)
 妄想をたくましくしながら、可憐は伸ばした指先を、膨らみかけた小孔へと伸ばした。
「っっ……!!!」
 指の腹で軽く粘膜を撫でるだけで、背筋を電流のような桃色快感が走り抜け、息がつまりそうになる。同時に細い孔からはぷちゅるるるっ、と焼けつくほどに熱い粘液が噴き出し、少女の手を汚してゆく。
(いっぱい、いっぱい、ぉ……おちんちん、でっ……、あんなに、たくさん、ぅ、うんちのあな、ずぼずぼって、して…もらってっ、、たくさん、おなかの、奥に、シャセイ、して…もらった、から……っ、ぁ……赤ちゃん、できちゃった、のっ……!!)
 こんな事を考え、実行に移している自分は、間違いなく変態だ。
 心の奥で自分を罵るもう一人の自分の、冷静な指摘に目元が緩む。いくら拭っても、可憐の眼からは後から後から涙がこぼれてくる。その後ろめたさが、ますます少女の被虐心を掻き立ててゆくのだった。
 ぽこん、と膨らんでパンツのゴムをはちきれそうにさせた白いお腹のふくらみは、ゆっくりゆっくりと下の方へ動いてゆく。またも地面に激しく飛び散った腸液が、じゅうとすなに水溜りを作って湯気を立てる。
 捲り上げられたスカートの下、膝にかかった下着は、腸液と女の子の匂いに湿って濡れ透け、今にも露を滴り落としそうだ。
(も、もうすぐ、産まれる……赤ちゃん、産まれちゃう……っ)
 断続的な『陣痛』はさらに強まり、ぐねぐねと蠢く腹奥の肉管が、限界を訴え大きく広がり始めている。出産の瞬間は、すぐそこまで迫っている。このまま、おしりの孔に指を突き入れて掻き混ぜてしまいたくなるのを懸命に自制して、可憐はきつく口を引き結ぶ。
 赤ちゃんはちゃんと、おなかの中から、お母さんが頑張っていきんで、産まれてくるものなのだ。手や指で掴んだり、まして引っ張り出してしまうわけにいかない。ちゃんと、自分の力だけで産んであげなくてはいけなかった。
 自慰を堪える一方で、可憐は想像と妄想でそれ以上の興奮を高めてゆく。
 可憐が、『そこ』で赤ちゃんを妊娠したのは、今朝のことだ。いつもよりも2時間も早起きして、トイレで何度も何度もおなかの中を洗い清め、お風呂場に 40分も篭っての大作業だった。なんとか両親が起きてくる前に全てを終える事が出来たが、あと少し遅くなってしまえば、きっとバレてしまっていただろう。
 こうやって、可憐がおしりの孔の中に赤ちゃんを妊娠してしまうのは、実はこれが初めてではない。けれど学校のある日に、その間中ずっと、おなかに赤ちゃんを妊娠したまま過ごしたのは今日が初めてだった。
「はっ、はぁっ、あっ……」
 ぐうっと熱い感覚が、身体の上から下へ、大きく広げた脚の付け根、おなかの底の方へと迫ってくる。下半身を丸出しにしたまま、大きく背中を反らせた可憐の足元に、また排泄孔からぶちゅるるるっ、と強く噴き出した粘液が飛び散る、
 白く泡立って糸を引く腸液が、足首に絡まった下着にぶつかって、さらに透明に布地を透けさせてゆく。
(あ、あっ、あっ、あ、来る、赤ちゃん、きちゃうっ……)
 早朝から起き出していた可憐が食欲がないと訴え、朝食もミルクだけで済ませようとしたことで、母親は少なからず疑念を抱いたようだった。医者に連れて行こうかと言い出す父に、慌てて首を振り、大丈夫とアピールを繰り返した。
 顔を赤くしたまま学校に行こうとする可憐を、母親は最後まで心配していたが――可憐は半ば無理やり、家を飛び出してきたのである。
 通学路を避け、珍しくバスに乗った可憐は、ドキドキを押さえながら、そそくさと優先席を選んで腰を下ろした。車内には通学と通勤のため、かなりの人が混雑していたが――可憐は何も知らないふりをして、気付かない風を装って、優先席に座り続けた。
 そしてそのまま、そっと『赤ちゃん』のいるおなかをさすりながら、バス停3つ分を乗り切って、学校に最寄ののバス停で降りたのである。顔を赤く、息も荒い少女を見て、どこか具合が悪いのだろうと乗客たちも遠慮していた部分もあったことが幸いしていた。
 そうして――およそ、8時間。一日の3分の1以上も、可憐のおなかの中にいた『赤ちゃん』は、ついにこの公園の木々の奥、人気のない管理倉庫の物陰で、産み落とされようとしていた。

 ぐりゅっ、りゅるるるるうぅっ、ぶりゅぅっ!!

 その可愛らしい外見には似つかわしくない、しかし本来の用途には相応しくもあるみっともない音と共に、少女の排泄孔が大きくひしゃげ、粘液の塊を吐き出す。
 これまでのような少しずつの『オモラシ』とは違う、濃く溜まった腸液が、激しく可憐の足元へと叩きつけられる。
「……ぁ、ぅあぁあああっ!?」
 腹奥から押し寄せる強烈な灼熱感。
 ぶぢゅっ、ぶゅぷぷっ、ぷちゅるるっ……
 可憐の小さなおしりの谷間、大きく反り返ってめくれた粘膜が、ほかほかと湯気を立てるほどに熱く暖められた腸液を断続的に迸らせ、忙しなく開閉を繰り返 す。ぷくりと膨らんではきゅうっと収縮して縮こまり、再びぱくりと口を開ける。その動作と共に、ますます練り込まれた細孔は、とろりと薄紅に染まり、泡立 つ腸液をぷちゅぷちゅと噴き上げてゆく。
 肉管の奥に残った空気の放出とともに排出を繰り返し、泡立った粘液がぶじゅぅっと柔らかな土の上に注がれる。
「んぁ、ぅ、あぁぁっ……!!」
 ぐるぐると、出口へ迫る体内の圧倒的な質量に、可憐はおしりを押さえ、しゃがみ込んだまま、腰を大きく左右に振り立ててしまう。いよいよ強まった『陣 痛』が幼い少女を強く責め苛み、胎内奥深くから、腹部の一番底の孔へと押し寄せる粘液まみれの塊が、少女の下腹のさらに脚の付け根へと大きく膨らんだ。
 はぁはぁと苦しむ少女は、髪を振り乱し、唇を噛み、歯を食いしばって懸命に耐える。
「あ、あっあ、あぁぅ……っ」
 昼日中の森の奥、繰り広げられるあまりにも非日常の光景。可憐は自分自身の痴態に、頭の奥が焼き切れるほどの羞恥を覚えていた。
 倉庫の陰にしゃがんだまま、可憐は茂みの向こう、背中の側にじっと自分を見ている相手を想像してゆく。不審な可憐の様子に気付いて、ずっと後を付けて来 た相手だ。可憐はその相手に、この茂みの奥にうずくまって、下半身を丸出しにして、おしりのあなをぱくぱくと震わせては恥ずかしい場所から腸液を噴き上げ るのを、全部見られてしまった――ということにする。
(あ、あっあ、見られ、ちゃう、見られちゃう、っ、おしりの、うんちの孔で、赤ちゃん、赤ちゃん産むトコ、せんぶ、みられ、ちゃうっ……)
 言葉とは裏腹に、可憐は茂みの向こうに妄想した相手に、よく見えるように背中を向けて、おしりをできるだけ持ち上げた。女の子の大事な場所も、さっきからちょろちょろと雫を漏らしているオシッコの孔も。
 腸液にまみれ、ぐいっと引き伸ばされた小さな孔が、いまにも弾けそうにぷくりっと膨らんで、粘液をくちゅくちゅと泡立たせているところが、はっきりと見られてしまうように。
「はぅっ、……んんっ」
 ぎゅるる、ごろごろごりゅぅ……
 腸管がうねり、襞が絡み、ぐねぐねと曲がりくねっていた直腸が、一気に引き伸ばされてゆく。可憐がいきむのに併せて、直腸が大きく蠕動した。擬似胎内に納められていた赤ちゃんを、少女はありったけの力で押し出そうと動き出した。
「んんっ……んーーーーーっ!!」

 ぶびっ!! ぶすっ、ぷりゅぷりゅりゅる、ぶりゅっ!!

 直腸に残っていた空気が可憐のうんちの孔から下品な音を立てて飛び出してくる。一度きゅっ、とすぼまってはすぐに弛緩し、ぷくっと粘膜を閉じては膨らませる排泄の孔はゆっくりと裏返り、粘膜襞の隙間から、次々と腸液を噴き上げては地面を濡らしてゆく。
 すでに、可憐の足元はオシッコを漏らしたかのように、びちゃびちゃに濡れ、小さな水たまりさえできていた。
「ひぁあ、ぁっ、あ……んんんっ、んぁっ……!!」
 ぐうっ、と、腹圧が力強く少女の直腸に膨らむ。
 その圧倒的な塊の大きさ、存在感に、可憐は思わず背筋を竦ませてしまう。
(ぅあ、ぁ、や……おっきぃ……っ、あ、ああ、赤ちゃん、こんなに、おっきかった…っ!? ぁう、ぁっ、や、だめ、だめえ……さ、裂け、ちゃうっ……!?)
 8時間もの間おなかの奥にじっと納まっていた『赤ちゃん』は、そこが本当に今朝通り抜けた場所だとは思えないほどに、大きかった。
 一日中、興奮と外部からのもどかしい刺激に練り込まれた排泄孔がじくじくと疼く。朝、お風呂の中でじっくりと時間を掛けて拡張した時には、少女の小さな 孔は可憐の手がそのまま中に入ってしまう程まで大きく広がっていたはずなのに――その時の事なんてまるで夢だったかのようにも思える。
 時折思い出したように波となって訪れる『陣痛』を堪えていたため、可憐の直腸はすっかり普段の狭さを取り戻していた。可憐自身が半ば本気で、おしりの孔で赤ちゃんを妊娠してしまったと思えるほどに。
 あるいは、可憐の疑似胎内でたっぷりと分泌された腸液を吸いこんでしまったことも、原因の一端かもしれない。
「や、ぁ、あ、あ、赤ちゃん、だめ、ぇ……こ、こんなおっきいの、産め、ないぃっ……」
 元は自分自身の所業だというのに、おなかの中から生まれてこようとする『赤ちゃん』の大きさに圧倒され、可憐は思わず叫んでしまった。
 だが――もはや、『陣痛』を繰り返し、限界になった疑似胎内は、これ以上そこに『赤ちゃん』を留めておく事を強く拒否していた。ぐりゅるるうとはしたなく唸りを上げた下腹部が、がくがくと上下する。
「んあぁぁああああっ、ぁ、ぁああゅぅうううゅ……っ!?」
 直腸に膨らむ猛烈な存在感と共に、
 “ぶびゅっ”とひしゃげて腸液を噴き出した、少女のうんちの孔が、ぼこっと盛り上がり、勢いよく裏返った。

 びびゅっ、ぶちゅぶちゅぶちゅぅ、ぶぶじゅばああっ!!

「ぁあ、はぁああああっ!!」
 おしりの谷間の恥ずかしいすぼまりが、一気にぷくりと大きく拡がり、まるで噴水のように大量の粘液を迸らせる。湯気の立つほど粘度の高い腸液は、盛大に少女の足元へと飛んで、じゅばじゅばと大きな音を響かせ地面に撒き散らされてゆく。
 可憐は、“ずるっ”と、おなかの奥で大きな塊が滑り動いたのを感じていた。
「ぁ、あっあはぁ、あっ……」
 ゆっくりと、ゆっくりと。時間を掛けて、可憐の小さなお腹に納まっていた『赤ちゃん』の頭が、細孔を大きく押し広げ、その先端を覗かせる。
(ぁあっ……で、出てきたぁっ)
 敏感になった可憐の直腸と排泄孔は、せり出す粘液まみれの熱い塊の、その形すらしっかりと感じ取る事ができた。さかさまになった赤ちゃんの頭が、可憐の おなかの中、びっしりと粘膜襞の絡み合った狭い細い肉管を進んでくる。腸管の蠕動、腹圧の圧迫を受け、粘度の濃い腸液の助けを借りながら、『赤ちゃん』が おなかの一番底、排泄のための孔のすぐそこまでやってきているのだ。ずるりと滑り動く塊は、今にも外に飛び出そうとタイミングを図っている。
 さながら、今の腸液の大噴射は、『破水』とも呼べるものだった。
 疑似胎内で『赤ちゃん』を守り保護していた粘液が、ついにその役目を終えて、少女の体の外へと排出されたのだ。みちみちと小さな粘膜孔がひきつり、裏返り、体奥からの圧力によってさらに大きく押し広げられる。
「ぁ……ぁう、あっあ……っ」
 しかし、少女の腸内におさまった『赤ちゃん』の大きさは相当なもので、可憐のその小さなおしりの孔からすんなりと押し出されるようにはとても見えなかっ た。まだ百円玉ほどの大きさににしか広がっていない可憐の『産道』の出口につかえるように、『赤ちゃん』の頭が覗いたまま、その動きは一時停止してしま う。
 ちょうど、便秘の時のように。一回すんなりと産まれ損ねた『赤ちゃん』は、まるでかくあるべしというかのように、再び腸管の奥へと戻っていこうとしてい た。通常の排泄器官ではここまで顕著ではない。可憐がおしりの孔で何度も繰り返し遊んでいたせいで、少女の細孔は通常よりその奥までモノを『飲み込む』事 に慣れていたのだ。
「は……くぅ、あ…っ、あっ、んんぅんんっ……」
 このまま、また逆戻りなんてわけにはいかなかった。
 可憐は顔を真っ赤にして、おなかに力を込める。
 少しでもおしりの出口を緩め、大きく広げようと深く息を吐き、ぐるるとうねる腸内の蠕動を意識する。びくびくとのたうつ肉管の動きを感じ、はあはあ、ふうふうという深呼吸を、本当の出産のように繰り返す。
 息を詰め、ぐっと飲み込み、真っ赤になって下腹部に力を込め、懸命にいきむ。
「んぁ、ぁ、赤ちゃん、赤ちゃん、、で、て、っ、産まれッ、産まれ、て、っ」
 蠕動と圧迫のため狭くなった直腸内を、大事な大事な『赤ちゃん』が擦れて動き回る。可憐は四肢を突っ張って達してしまいそうになるのに耐えながら、腸液を漏らすおしりに片手の指を伸ばして、大きく広げ、もう一方の手をきつく、膨らみ切った下腹部へと押し当てた。
「赤ちゃん、ちゃんと産みますっ、、ぅ、うんちの孔で、っ、ぁ、わたしの赤ちゃん、産まれる、トコ、み、みて、くださ、ぃっぃぃっ」 一度引っ込んでし まった『赤ちゃん』が出てきやすいように、可憐は細い指を、すっかり充血して粘膜を覗かせるおしりの孔のすぐ近くまで食い込ませ、薄いおしりの肉をぐうっ と拡げる。 ぐちゅぐちゅと粘膜が襞を覗かせて蠢き、ぽかりと小さな孔を少女の体内奥底まで覗かせる中、可憐は息を吸い込んで、ありったけの力を込めて ぐっといきむ。
「んんっ、はぁっ、あああっ、んああああっ……!!」

 ぶりゅっ、にちゅにちゅっ、にちちちっ、ぷぴぴゅっるるっ……っ

 少女の懸命の努力によって、可憐の排泄孔からは再び粘液まみれの『赤ちゃん』が頭を覗かせた。『排臨』を繰り返しながら、べっとりと腸液に汚れた白い毛皮が、可憐の小さな孔を大きく押し拡げてゆく。
「んーーーっ、んんんーーーっっ!! はぁ、はぁ、はあぁっ、お、おっきい、おっきいよぉっ…赤ちゃん、おっきいぃっ……んんあああああぅぅっっ!!」

 にちゅ、にちゅちゅっ、ぶ、ぶりゅぶぶぶっ、びっ!!

(ぁ、あっ、や、やっぱり、っ)
「んんんっ、んくううっっ!!」
 可憐は『赤ちゃん』を脅かさないよう、優しくお腹を撫でた。
 びくびくと蠢くおなかの中の動きにあわせ、ひときわ大きく可憐がいきむと、“ずるるるぅっ!!”と赤ちゃんの頭がついに外に出てくる。 オーバーオール の肩紐、愛嬌のある顔立ち。可憐の直腸――擬似胎内に長い間留まり、腸液でぐちゃぐちゃになった白い毛皮は、すっかり泡立ち、飴色になってひくひくと震え ている。これこそが可憐のおなかの中で、8時間もの間を過ごした『赤ちゃん』。
 少女自身の両手にあまるほどの、白クマの縫いぐるみだった。
「んんっ、んっ、ふぁううううんんっ!!」

 ぶぶっ、ぶぴぶぴぶぴっ、ちゅぶぶぶっ、ぶりゅっ。
 ぶりゅ、ぶりゅりゅばっ!!

 生命の誕生には似つかわしくない、しかし少女のその孔本来の用途を考えれば、まったく違和感のない粘液質の音を立て続けにヒリ上げながら、可憐は狭く小さな疑似胎内、直腸奥に押し込まれていたクマのぬいぐるみを、足元へと産み落としてゆく。
(赤ちゃん……赤ちゃん、産んでるんだ……わたしの、赤ちゃん……うんちの穴から、産まれて…っ……)
 可憐がいきむたびに、少しずつ『赤ちゃん』は姿を現してゆく。ほぼ半日を少女の体内で過ごしたクマのぬいぐるみは、すっかり『赤ちゃん』役に馴染み、可憐の細孔からずるると肩をはみ出させ、ついには前足――右手を滑り出させる。
 粘液にまみれ、濡れ汚れた白クマは、少女の小さな愛くるしいおなかにはぴったりで、倉庫の物陰で繰り広げられる、少女の異常極まりない自慰行為を、まるで本当に少女の大切な初産のようにすら演出している。
 ぬいぐるみは狭い腸管の奥を滑り動くたび、大きくよじられ、身をくねらせ、可憐が振り立て上下させる細孔にはまり込んだまま、ぶらんぶらんと揺れ動く。
 排泄粘膜を襞の隅々まで引き伸ばされ擦り上げられ、直腸がそのまま全部外に引きずり出されてゆくような衝撃に、可憐ははっ、はっ、と激しく息を荒げ、身を震わせて、出産の悦びにうち震える。
「んんんっ!! あ、あ、あ、ああああああぁぁああっ!!」

 ぶぴっ、ぶすっ、ぶぶぶっ、びりゅりゅるるるっ、びぶりゅぅっっ!!

「あ、あっあ、ああっぁ、せ、せんせ、ぇ、センセぇえええっっ!!」

 ぶぶ、ぶりゅぶばあっ!! ぶびちじゅば、ぢゅばああっ!!

 そして、長く長く続いた『陣痛』と出産に、すっかり疲れ切り、がくがくと膝を震わせる可憐が、悲鳴のような叫びと共に最後の一押しにと共に下腹部に力を込めると、それに併せるように、特大の排泄音が盛大に鳴り響く。
 恥ずかしい音を響き渡らせ、大量の腸液を伴ってヒリ出された縫いぐるみは、そのまま可憐の足元、柔らかな土の上にべちゃりと落ちる。
 とうとう可憐は、おなかのなかの『赤ちゃん』を産み落とすという壮大な作業を終えたのだ。。泥まみれの地面に転がった白クマのぬいぐるみ、産まれたばかりの『赤ちゃん』に、可憐のうんちの孔はぽかりと広がったまま、粘液の糸を垂れ落とす。
 次の瞬間、
 ぶぶぶぢゅぢゅるるるるるるるるぅうっ、と、凄まじい排泄音を伴って、少女の腸管は体内に残っていた腸液を、盛大に噴き出し、思い切り縫いぐるみへと浴びせかけた。
「ぁあぁうあぁ、あぁあ……」
 ごっそりと熱い感覚が抜け落ちた下腹部から、まるで壊れた蛇口のように迸る、粘度の薄い腸液の飛沫。ぱちゃぱちゃと、それを産まれたばかりの大切な『赤ちゃん』へと噴きこぼし、可憐はとうとう、耐え続けていた絶頂に達した。
 ガマンにガマンを重ねていた快感が、一気に頭の上へと突き抜ける。
 同時、かくん、と落ちた膝の下で、可憐はきゅっと足の付け根の緊張を解いていた。

 じょっ、ぢょろろろ、じょぼぼぼぼぼ……

 ぷしゅうと勢い良く噴き上がった琥珀色のおしっこが、小さなスリットから噴き出して、さらに赤ちゃんを直撃した。腸液に続いておしっこまで噴き出させてしまうだらしない股間は、しかしもう可憐の言う事をまるで聞かない。
 びちゃびちゃと恥ずかしい液体を浴び続ける『赤ちゃん』は、まるで地面の上の泥の海で、溺れてしまいそうだった。
「あぁ…ぁはあっ……はふっ……」
 しかし、ママとなったはずの可憐は、いまだ快楽の頂き、唸り押し寄せる連続絶頂の波上にいた。止め処もない快感の余波が、何度となく下腹を貫き、可憐を天上へと突き上げる。
 結局、遠慮も恥もなくおしっこも、最後の一滴まで残らずまで漏らし続け、可憐は倉庫の陰でぐったりと倒れ込んでしまう。
「……ん、ぁあ…ぅっ……」
 壮絶な『出産』の悦楽に溺れながら、少女の唇が荒く、安堵の息を吐きこぼす。
 そんな可憐の脚の下、腸液とおしっこにまみれた白クマのぬいぐるみ――可憐の『赤ちゃん』は、だらしなく快感にあえぐママに失望したように、無機質なボタンの眼を黒々とわだかまる森の中へと向けているのだった。



 (了)

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