伏龍と鳳雛を手に入れれば天下を握れる
先日お話させていただいたように、
僕はえるむさんに鍛えてもらうことにより、
処女作「JKホイホイ」の台本をなんとか完成までもっていくことができました。
でも、音声作品にはもう一つの謎がありました。
立体音響を表現するための「バイノーラルマイク」って何?という謎です。
(正確には時系列的にはシナリオ執筆より前の話になります)
今、音声作品ではバイノーラルマイクでの収録が主流となっております。
サウンド系の本を数冊買って読んでみますが、
サウンドデザインについての記載は沢山ありますが、バイノーラル自体に関する記載は殆どありませんでした。
そこで、ひとまずこのままでは埒が明かないと思ったので、
バイノーラルマイクというものを自分で買って使ってみるということをはじめます。
まず、イヤホン型のバイノーラルマイク(Adphox BME-200)を使って近所の街を歩いてみました。
ふむふむ、なるほど、これがバイノーラルマイクかー
おもしろいなぁ、たしかに聞いてみるとまるでそこにいるかように感じる
この耳のところをさわると、もじもじする感じがいい。
これがASMRかぁー
はじめてのバイノーラルマイク感動しました。
これは表現の幅として面白いそうなことができるという期待に胸が膨らみました。
でも、期待が膨らみましたが、わからないことが多すぎる。
収録ってどこですればよいの?
S/N比って何?
イヤホン型とダミーヘッド型の違いって?
フォーリーって何?
SEってどうやって作るの?
音に関しては専門用語が多く、考えても調べてもわけがわからず、ただ悶々と過ごす日々が続きました。
音の師匠「じゃっくさん」との出会い
三国志の中にこういう言葉あります。
「伏龍(諸葛亮)と鳳雛(龐統)を手に入れれば天下を握れる」
これは、どうすれば世に出られるかわからなかった劉備玄徳に天才軍師の2人を仲間にしなさいと水鏡先生が教えてくれた言葉です。
「もうこれじゃ完成までいかないorz」と悶々と過ごす日々を送っていた僕ですが、ある時、1人の賢人と出会います。
それが僕の新たな師匠となってくださる、じゃっくさんです。
(じゃっくさんのCi-enより)
じゃっくさんは忙しい合間を縫って参考書片手に色々質問する僕に、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
じゃっくさんは池の中に潜んでいる竜(伏龍)のように、なかなか世間に顔を出す時はありませんが、正直相当面倒見の良い方です。
そして、サラッと言う発言に教養の高さを感じるのが実に魅力的です。
もう音に関してはひとまずこの人に任せておけば大丈夫だと確信し、
「JKホイホイについての音について全てお願いします」
と頼み込みました。
現在JKホイホイは最後の詰めのところになっておりますが、音に関してはじゃっくさんのセンスの光る物になっていると思います。
ぜひじゃっくさんの音のマジックをお楽しみくださいませ。
そう、そしてもう1人、鳳雛との出会いも語らなくてはならないでしょう…
(次回へ続く)