投稿記事

flower spiral 2021/05/17 20:35

アルトボイス彼氏 沙月奏太~いちゃらぶ甘々お泊り旅行~発売しました!!

・販売サイトはこちら
https://www.dlsite.com/girls/announce/=/product_id/RJ325675.html


アルトボイス彼氏 沙月奏太~いちゃらぶ甘々お泊り旅行~
発売しました~!!!

今作もたくさんのクリエイター様にお力をお借りして、制作ができました!
奏太をカッコ可愛く演じてくださった美吹ゆうさ様、超絶かわいいくてクールな奏太を描いてくださった、りんく様、見た瞬間……すげぇ……オシャレ……かっけぇ(そして可愛い)ロゴと表紙デザインをしてくださった、ネズワークス様、編集は前回もお世話になっりました、ぶらっくあんにん様、本当にありがとうございました!(長すぎて、とりとめない感じになってしまった……すみません……!)

サークル主、語彙がすくなくて(勉強します。笑)いつも同じことの繰り返しになってるかもですが、制作物を購入してくださっているリスナー様に感謝しております!

己の欲望(女性声優さんが演じる青年のイケボとか低音もっと聞きてぇ)を叶えるべく
始めた活動ですが、制作するなら、どなたかに楽しんでいただけるものを……と考えてつくっているので……!同士がいらっしゃるのが、とても励みになります。

今後とも、お心に響く制作物がございましたら手に取っていただけると嬉しいです。

以下、今後についてちょいしゃべってます。

フォロワー以上限定無料

無料プラン限定特典を受け取ることができます

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

flower spiral 2021/05/16 00:10

アルトボイス彼氏 沙月奏太 前日譚⑦(END)

・販売予告はこちら
https://www.dlsite.com/girls/announce/=/product_id/RJ325675.html



アルトボイス彼氏 沙月奏太、明日の5月17日に発売いたします!
今作もサークル主が現在できる限りのことを、めいいっぱいつめこみましたので、楽しんでいただけると嬉しいです。

以下、前日譚を最後まで掲載させていただきます!






私たちは身体を拭くのもそこそこに、裸のままベッドにあがった。
奏太くんは私の体をそっと寝かせて、覆いかぶさってくる。
「あんたの身体に直で触るけど……痛かったら、言えよ」
「わかった。……っあ」
奏太くんの手が、こわれものを触るように、胸に触れてきた。
彼の喉が、こくりとなる音が聞こえて、鼓動が跳ねる。
「直接触ると、やっぱり違うな……。こう、人の肌って感じだ……」
「んっ……もっと強く触っても、大丈夫だよ」
私の言葉に奏太くんは「おぉ」と答えて、胸全体に触れてくる。
温かい手に胸をこねるように揉まれて、くすぐったい感覚が広がっていく。
彼の指が胸の先を、優しくひっかくように触ってきた。
「ふぁっ……あっ……んっ」
ぞくぞくと寒気に似た何かが、お腹の奥からはいあがってくる。
「あっ……!ん、はぁ……あっんっ……!」
「……っ!……その声、だされると、なんかアレだ……」
「ひっ、あっ……奏太くんに……触られてるから、きもち……よくて……あっ……!」
「やば……恥ずい。なんか……俺……めちゃくちゃダサい……」
「んっ……あ……っふ、ふふっ……」
思いがけない呟きに、私はにやけてしまう。すると、彼の眉間に皺がよった。
「なんかさ……あんた、余裕あるな」
「えっ?そう……?奏太くんを信頼してて、怖くないからかな?」
「っ!」
「お付き合いする前から、奏太くんが優しい人だって、私はわかってたから」
私の胸に触れている彼の手に、そっと自分の手を重ねる。
「さっきも私を怖がらせないって、言ってくれたし。奏太くんのそういうところ……大好き。あと……照れてるの可愛い……っあ!?やっ……」
話してる途中で、急に奏太くんが胸の先をいじめてきた。
敏感になっていたところを、集中的に責められて身体がしなってしまう。
「ん、あぁっ……そうた、くん……私まだ……んぁっ……」
「俺、可愛くない」
どうやら、奏太くんは拗ねているらしい。
さっきまで、そっと指でなでるだけだったのに。
急につまんだり、強く擦ったりして、私の快感を調整する、いじわるな触りかたをしてくる。
「ここってかたくなると、触りやすいな」
「あっ、そんなにいじられると……あぅ、あっん、あ、はぁっ」
「んっ……じゃあ、やめるか?」
「ふぁっ……!あ、んっ、とめちゃ、だめ……あぅっ」
「へぇ……あんた……速くくすぐられるのが、好きなんだな。めちゃくちゃエロい声でてる」
初めて聞く、低い挑発するような声にぞくりとしてしまう。
「わ、わからない……けど、奏太くんが言うなら、そうだと……思う……」
「っ!……じゃあ、次は舌で舐めてみるぞ」
私が答える前に、右胸の先を奏太くんの舌が、容赦のない動きで舐めてきた。
「んっ……あっ……ふぁ……はぁ……あっ」
唇と舌を使ってされる愛撫の快感に、頭が混乱して喘ぐことしかできなくなる。
「はぁ……んっ!……ここも、触らないとだな……」
「えっ? ……ひっ、あっ……」
彼の手が下腹部に移動して、私の秘唇をゆるゆると撫でる。
いつのまにか濡れ始めていたその場所は、彼の指で、えっちな音をたてていく。
「っ、ああっ……」
「すげぇ、濡れてる……。もうすこし触ってから、指……少しだけ入れてみるな」
そういいながらも、奏太くんは私の身体を気遣って、じっくりと愛撫をしてくれる。
指だけで我慢できなくなったのは私のほうだった。
「そ、そうたくん……!わたし、だいじょうぶだと、思うから……」
「っ、わかった」
奏太くんは準備していたゴムの袋をとってから、困ったように笑う。
「手……濡れてるから、開けにくい」
短く言って、彼はゴムの袋に歯をたてて開けた。
「わ……なんか、カッコいい。漫画でみたことある」
「……エロいやつか?あんたも……そういうの、見たりするんだな」
「う、うん……。でも、奏太くんのほうが、素敵だよ」
「はは……どういう誉めかただよ」
緊張していた空気がすこしだけほぐれた。
奏太くんは身体を起こして、ゴムをつける。
「……じゃあ、いれるからな」
「う、うん……あっ!?」
熱くなっている彼の手に、両足を開かされる。下腹部に視線を感じて、息が乱れた。
「う……ぁ……やっ、じっと見られるの、恥ずかしい……」
「悪いけど、我慢してくれ。見ないとできねぇだろ……」
奏太くんの指が私の秘部に優しく触れてくる。
くすぐったさと違和感に戸惑っているうちに、かたいものが押しあてられた。
「あ、ああっ……うっ」
「ん、くぅ……いれるぞ……」
くちゅっと濡れた音が響いた瞬間、言葉にできない圧迫感に襲われる。
「痛っ、あ、あっ、やっ」
「っ!」
まだ深く繋がってるわけじゃないのに、思わず声をあげてしまった。
奏太くんは腰をひいて、私の顔を心配そうに覗きこんでくれる。
「はぁ、はっ……あ……」
「大丈夫か?」
なんとか頷いたあと、奏太くんへの申しわけなさがこみあげてくる。
「ごめんね……わたしが……したいって言ったのに……ごめんね……」
「……謝らなくていい。俺のほうこそ、うまくできなくてごめんな」
「……っ……そんなことないよ。奏太くんに触られるの、気持ちいい」
「じゃあ、もっと触ってやる」
「……キスも……好き」
「……わかった」
ふっと笑って、奏太くんは唇にキスをしてくれた。
何度も温かいキスを繰り返してくれる彼のお陰で、ゆっくりと不安な気持ちが消えていった。
「んっ……奏太くん……」
「落ち着いたか?」
「う、うん……ありがとう……」
「……どうする?今日は、やめとくか?慌てなくても――」
「それはだめ……! 怖いけど……最後までしたい……」
「わかった……」
奏太くんはすこし緊張した表情になって、私の秘所を指でなぞる。
「あんたのここ……手で触るのやめて、なめてみてもいいか?」
「えっ!?だ、だめ……そんなの汚いよ……」
「俺がしたくて言ってるんだ。あんたの負担が少なくなるように、できることはなんでも試したい」
「わ、わかった……。嫌だなっておもったら、やめていいからね」
「そんなこと思わねぇよ。じゃあ、するぞ」
奏太くんは私の秘所を探るように触られたあと、舌でそっと舐める。
「あ、んっ……ふぁっ……」
「ふっ……はぁ……んっ!」
くちゅくちゅと温かい舌に秘芽と秘唇を可愛がられて、身体が揺れてしまう。
「や、あ、あんっ……ひぁ、んっ、うっ……あ、あっう……」
「あんたの感じてる声、エロいな……」
「や、あっ……んっ……あぁっ……」
「んっ、ここを……たくさん舐めたほうが、あんたはよさそうだな……」
「あ、あぁっ、ひぅ、あっん、あ、あぅ、ん、ぁあっ……!」
ぐりぐりと舌先で秘芽をこすられて、甘い悦びが身体を駆けぬけた。
えっちなことして考えられなくなって、恐怖や羞恥心が消えていく。
「んっ、ああっ、や、やっ、あんっ」
「はぁ……ふぅ……んっ……なんか、いっぱい溢れてきた。んっ……」
奏太くんの吐息が敏感になっている場所にかかって、快感が増す。
「ふぁっ、あっ、あっ、あぅ!や、ひっ、あんっ……」
「……ん、はぁっ……ここ、いいのか?んっ、じゅっ……はぁ、はっ……んぅ……」
「ひっ、あ、あっ、ああっ!?」
彼から与えられる愛撫は、ぜんぶ気持ちよくて――
私は足をひきつらせながら、軽く達してしまった。
荒く息を吐き、乱れている私を見て、達したことに奏太くんも気づいたのだろう。
すっと上半身を起こして、甘い目で私をみおろしてきた。
「感じてる声……すげぇ……エロかった……」
「っ!は、恥ずかしいから……言わないで」
「……慌ててるあんた、可愛いな」
クスッと笑った声がいつもより低くて、鼓動が速くなる。
「こ、今度こそ大丈夫だから、してほしい……」
「っ!お、おぉ……」
奏太くんは私の両足を大きく開かせて、体勢を整える。
「いれるけど、また無理だったら言えよ」
「うん……。……あっ……」
再び秘唇に圧迫感が加わる。
けれど、奏太くんが慣らしてくれたお陰か、さっきより痛くなかった。
「あっ、はぁ……奏太くん……っああ!」
「うっ……!」
「はぁ……はっ……ひぁっ!」
「……くっ……あんたと繋がってるの、わかるか?」
「んっ、あっ……あぅ……」
痛みはそれほどなかったけれど、挿入の圧迫感に、息が乱れて返事ができない。
何とか首を縦にふると、心配そうな顔で奏太くんは私の頭を撫でてくれた。
「……大丈夫か?無理しなくていいからな」
「平気……」
腕を伸ばして、奏太くんの身体を引き寄せる。
「いっぱい、動いて……?奏太くんをもっと感じさせてほしい」
「わかった……。うっ、っく……!」
「ああっ……!」
彼の腰の動きにあわせて、淫らな水音が響く。
「ん、はぁ、はっ、んんっ」
ゆっくりなかを擦られて、お腹の奥がせつなくなる。
「んぁっ、あんっ、あ、あぅ、ひっ、あ、あぁっ」
「……あんたの声、聞いてると、腰……止まらなくなりそうだ」
「いいよ、もっと動いて……!……っあ、あっ、んっ、は、はぁっ、あ、うっ……」
「うっ、はぁ、はっ、うっく、んっ、あ、はぁ……」
奏太くんも、気持ちよくなれているんだと、声で伝わってくるのが嬉しい。
おなかの奥と頭が、じんじんしびれて、また気持ちいいことしか考えられなくなる。
大好きな人と繋がる悦びを知って、私は溺れていく。
「あぁっ、あんっ、あ、あぅ、んっ、あぅ、はぁっ」
「っ、くぅ、はぁ、はっ、うっ!」
「奏太くんっ……ふぁ、あっ、あぁっ……」
意識が飛びそうなくらいの快感が、どんどん近付いてくる。
「っは、はぁ、はっ、くっ、うっ……」
「や、ああっ、だめっ、や、やぁっ……やっ……!」
(もう、だめ……!)
激しく奥まで挿入されて、ふっと意識が飛びそうになった瞬間、奏太くんの動きがとまった。
「ごめん、痛かったか?」
「っあ……?」
夢見心地だった意識を急に引き戻されて、私は泣きそうになった。
もっと、もっと、奏太くんに愛してもらいたい。
「ち、違う……違うの……」
「えっ?……ど、どういう意味だ?」
奏太くんが戸惑っているのがわかったけれど、私は余裕がなくて、おねだりしてしまう。
「気持ち、よかったからっ……もっと、してほしい……!いっぱい、動いて……!お願いっ……!やめ、ないで……!」
「っ、あ……わかった……!くっ、あっ……」
「ん、ああっ、はぁ、はぅ、んっ、あっ、あっ……」
再び始まった激しい律動に、私は狂ったように喘いだ。
繋がっている場所が擦れるたびに腰が浮いてしまそうになる。
快楽以外の感覚が麻痺して、頭の中がとろとろにとけていく。
大好きな人とひとつになる悦びに何度も満たされて、声がいっぱい溢れた。
「あっんっ、あっ、んっ、ひぁ!あっう、それ、きもちいい、あんっ、あっ、やっ、あぅ」
「ここか?」
「ひぁうっ!」
ぐりっと的確に感じる内壁を擦られて、はしたない声をだしてしまう。
「んぅ、んっ……、それ、好きっ、あっん、う、あ、やっ、あぁっ……」
「はぁ、はっ……ここ、だな……!」
「あっ、あんっ、奏太くん、あぅ、っあ、あうっ、あぁっ」
「あんた……ほんと、可愛くて、やばい……」
「……え?な、なに……?」
「っ、なんでもねぇよ。んっ……あのさ……キスしながら、動いてもいいか?」
大きくうなずくと、奏太くんは噛みつくようにキスをして舌を絡めてきた。
「はぁ、んっ、んぅ、はぅ……」
「あぅ、はっ、あっ、んぅ、うっ……」
息ができなくなるくらい、激しく唇が重なり続ける。
そのまま腰を激しく動かされて、くぐもった甘い声がもれてしまった。
「ん、あ、ふっ……ん、んぅ」
「はぁ、はっ……んぅ、ふっ、あっ……」
えっちしながらキスをするのが気持ちよくて、私は夢中になっていく。
「っは、あっ……!や、あ、あんっ、あっ、奏太くん……私っ……あ、あっ……」
「っ、なにも考えなくていい。わかる、からっ……!くっ!」
「あぁっ、んっ、あぅ、あんっ、あ、あぅ、ん、っあ、っあ、あぁっ……!」
ぐじゅぐちゅと繋がっている場所から聞こえる水音が、意識とともに遠くなっていく。
羞恥心を捨てた私は、奏太くんを求めて快楽に貪欲になっていった――


たくさん愛しあったあと、ぐったりしてしまった私を、奏太くんは優しく抱きしめてくれている。
「俺はこのままでいいけど、本当に風呂に入りなおさなくていいのか?」
「大丈夫……眠くなるまで、お話したいな」
「……わかった」
奏太くんは頬を染めて、優しく私の髪をすいてくれる。
「……あのさ……俺としたいって言ってくれて、ありがとうな」
「っ!」
「俺、なんていうかさ……大学の同級生から、色々……その、付き合ってない女子とする話とか、聞かされてたんだ」
「……」
「……そういうのが普通だったとしても、俺は好きな子としかしたくないって返したらさ、めちゃくちゃ笑われた。でも、俺は絶対にそうしたいって思ってたんだ」
「……」
「……さっきも手間取ったりして、ダサいところ見せたけど――」
「かっこわるくないよ……!私、奏太くんの初めてになれて、すごく嬉しい……!」
「っ……そ、そっか……」
奏太くんは私の額にキスをしてから、ぽそっと言う。
「……俺も……初めてこういうことするのが、あんたで本当によかった」
「ありがとう……。私も初めてが奏太くんで、すごく幸せだよ」
「っ……なんか照れる」
「ふふ……奏太くんの顔、真っ赤だよ」
「言うなよ……!って、あんたも、ほっぺた赤いぞ」
「……同じなの、嬉しい」
照れながら伝えると、彼も甘く微笑んでくれた。
「あんたのこと大事にするから。……俺にしてほしいことがあったら、いつでも言ってくれ」
「うん。あっ……奏太くんの部屋に行ってみたい」
「いいぜ。なにもない普通の部屋だけどな」
「男の子の部屋に行くの初めてだから、楽しみだな」
「……がっかりされないように、ちゃんと掃除しとく」
真面目な彼に、頬が緩んでしまう。私は奏太くんの胸に頬をくっつけた。
「あのね。今日は、このまま裸で、くっついて寝たいな」
「……わかった」
奏太くんは片手をもそもそと動かして、私が眠りやすいように気を使いながら、そっと抱きしめなおしてくれる。
彼の仕草ひとつひとつが大好き。
信頼できる優しい私の彼氏。
これから私は奏太くんと、色んな初めてを経験していくんだ。
彼と過ごす恋人同士な時間を考えるだけで、私はわくわくどきどきしている――

おわり

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

flower spiral 2021/05/15 17:38

アルトボイス彼氏 沙月奏太 前日譚⑥


・販売予告はこちら
https://www.dlsite.com/girls/announce/=/product_id/RJ325675.html


サークル主です!!

アルトボイス彼氏 沙月奏太~いちゃらぶ甘々お泊り旅行~
5月17日に発売します~!!!

本作は発売から約28日間、30%割引になっております~!
第一弾も20%割引になります。

ようやく、奏太をお届けできます。予定より遅くなってしまって、申し訳ございません……!
もう上旬とちゃう。中旬やで……。
今回、前日譚を読んでいただかなくても大丈夫なように、表紙イラストをご依頼したりんくさまに1P漫画もご依頼して描いていただきました。
りんく様のイラスト……女の子がめちゃくちゃ可愛いのですが、サークル主、男子の絵も好きでして……、ご依頼を受けていただけたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです……(話それた)

文章苦手なリスナー様には漫画を見ていただいたら、キャラも話も大体わかる。つまり、がんばって前日譚を読まなくても大丈夫→じゃあ、前日譚の話できるだけ短くしなくても、大丈夫になったのでは?(←??)→いっぱい書くぞ~!!ほほほほほ……!

三万文字になりました!笑

奏太のお声を担当してくださった美吹さまが、ほんまにかっこ可愛く演じてくださったので、それをしっかり伝えられるようなものにしてぇ……!!!と思ってたら、長くなってしまいました。

アルトボイス彼氏 沙月奏太 発売まであと少しですが、引き続き、よろしくお願いいたします! 







奏太くんの足元にクッションを置いて、座るように促す。
彼は部屋を軽くみてから、柔らかく微笑んだ。
「なんか良い部屋だな。上手くいえねぇけど、あんたらしい感じだ」
「奏太くんが戻ってくる前に、急いで片づけたの。普段は散らかってるよ」
「はは……バラしていいのか?」
「あっ……そうだね」
私は彼がなにを買ってきたのか気になって、コンビニの袋を見る。
「それ……なにを買ってきたの?」
「泊まるのに必要なものと……ゴム。……するなら、いるだろ」
「あっ……!そ、そっか……そうだよね。ありがとう……買うの、忘れてたよ」
「いや……こういうのって、男が買っとくもんだろ。……ほら、あれだし」
「……?」
「なんでもねぇよ。風呂、どうする? 一緒にはいるか?」
「あ……えっと……うん。すぐに入れてくる……!ついでに、さっき言ってたお酒もってくるよ」
部屋を出ようとした私の腕を、奏太くんは座ったまま強く掴む。
息をのんで振り返ると、彼は熱っぽい目で私を見つめてきた。
「酒を飲むのは、明日でいい。酔ってない状態で、あんたをちゃんと抱きたい」
「っ!あ……じゃあ、お茶にするね」
「おぉ、ごめんな」
私の腕を掴んでいる奏太くんの手が離れた。
それなのに、まだ感触が残っている気がしてドキドキしてしまう。
お風呂のスイッチを入れてから、台所でゆっくりとお茶の用意をして、部屋に持っていく。
「ど、どうぞ」
座卓にお茶を置き、奏太くんから少し離れて座る。
すると、彼はふっと笑って、目を細めた。
「離れすぎだろ。……こっち来いよ」
「う、うん……」
奏太くん態度に余裕が感じられて、自分から誘ったくせに、私は緊張が増してきた。
彼の行動ひとつひとつが気になって目が泳いでしまう。
「……風呂が沸くまで、テレビみてもいいか?」
「どうぞ」
テレビの電源をつけると、画面に海外の映画が映った。
二人の男女が絡み合いながら、ベッドに行く。
女性は全裸になって、男性の上にのった。
そのまま海外映画特有の、激しいベッドシーンが始まってしまう。
(き、気まずい……!)
友達となら、こういうシーンに遭遇しても、軽く笑って流せるのに。
奏太くんは居心地が悪そうな顔でテレビを消した。
「ごめん」
「ぜ、ぜんぜんだよ。あはは……海外の映画って、ベッドシーンが多いよね。ノルマでもあるのかな?」
「どうだろうな……」
自分からお泊りに誘ったのに、彼が動くたびに、びくりと肩を揺らしてしまう。
すると、奏太くんは私の顔をのぞきこむようにして、目をあわせてくれた。
「心配しなくても、あんたが怖くなるようなことは、絶対にしねぇから」
「っ!それは、信じてるから、大丈夫」
彼の目が甘く揺れる。そっと両手で頬を包まれて、あ、キスしてもらえるんだとわかった。
私がぎゅっと瞼を閉じると、柔らかいものが唇に触れた。
「ん、はぁ……」
「ぁ、んっ……ふっ、あっ……」
ついばむようなキスが繰り返される。
さっきよりも長い時間、キスをされて鼓動が速くなっていく。
「っ……はぁ……はぁ……はっ……」
「悪い……ちょっと、長くしすぎた」
「平気だよ。キスしてもらえるの、すごく嬉しい……あっ、んっぅ」
「あんた……可愛いこと、言いすぎだ……」
「んぅ……!っは、んっ……ふぁっ……あっ……」
甘い雰囲気に酔いそうになったとき、お風呂のアラームがなった。
すると、奏太くんはキスをとめて囁いてきた。
「あんたの服……俺が脱がせてもいいか?」
「えっ!?……あ、いいよ」
積極的な奏太くんは、いつもに増してカッコいい。ドキドキしすぎて、声が震えてしまった。
「ありがとうな。……とりあえず、俺が先に脱ぐ。ぜんぶ脱ぐと見苦しいかもだから、上だけな」
奏太くんは豪快にシャツを脱いだ。華奢なのに、しっかり腹筋がわれている身体を見て、目のやり場に困ってしまう。
「あ……えっと……あの、お腹……割れてるね」
「柔道で鍛えてるからな」
「か、かっこいいね……」
「……おぉ」
「さ、触ってみてもいい?」
「……好きにしてくれ」
おずおずと手を伸ばして、彼の腹筋に触れる。するとくすぐったそうに笑ってくれた。
「なんか、すごいね」
「次はあんたの番だな」
奏太くんは不器用な手つきで、ゆっくりと私の服を脱がせてくれた。
下着だけになったところで、ぱっと目を逸らされる。
「あんたは……柔らかそうだな」
「さ、触ってくれていいよ」
「……ん」
照れているのか、返事がいつもよりぶっきらぼうだった。
綺麗だけど、男の子らしい手が、下着越しに胸に触れてくる。
「っ……ヤバい……これ、触るほうが恥ずいな……」
「もっと、触ってくれていいよ……?」
「……あんたも、俺に触っていいぜ」
「うん……。……腹筋凄いね」
「それ、さっきも言ってたな」
「だって、カッコいいと思ったから……」
「あんたも……その、柔らかくていいと思うぞ」
不思議な誉めあい状態になって、お互いに恥ずかしさが増す。
そうこうしているうちに、お風呂のアラームが鳴ったので、私たちはそわそわしながら、お風呂に入ることにした。


私たちは身体を洗ったあと、背中合わせになって湯船につかる。
「あ、悪い。ちょっとぶつかったな……」
「大丈夫。……私は奏太くんとくっつきたいって思ってるから……」
勇気を出して伝えると、奏太くんが動く気配がした。
彼の腕が後ろから伸びてきて、ぎゅっと抱きしめられる。
背中に彼の男らしい胸板を感じて、私はうろたえてしまう。
「そ、奏太くん?」
「俺も、あんたに触りたいと思ってる。え、エロいことも、興味自体はあった」
「っ!」
「だから、あんただけが、やらしいわけじゃない。あんた、さっき悩んでたみたいだから、ちゃんと伝えとく」
(きっと恥ずかしいはずなのに、私を安心させるために言ってくれたんだ……?)
奏太くんの思いやりが胸にしみこんでくる。
勇気をだして、私は彼と向き合う。そして、自分からキスをした。
すると、奏太くんは私を抱きしめなおして、キスを返してくれる。
「はぁ……んっ、あっ、んぅ……奏太くん」
「っは……ぁ、ん……」
すこしだけ奏太くんの舌が口の中に入ってきた。
積極的に求められたのが嬉しくて、されるがままになる。
「あっ、んっ……!」
口腔をくすぐるように舐められて、えっちな声がもれてしまった。
「んっ……はぁ、そうた、くん……。ぁう、んぅ……」
「っは……はぁ……言っただろ。エロいこと、俺も考えてたって……。んっ……はぁっ…」
「はぁ、もっと、えっちなキス、して……ほしいな……。私、奏太くんがどんなキスしたいのか、知りたい」
「煽るなよ」
「……してほしい」
「っ!」
羞恥心を隠して、私は誘惑するように彼の身体に胸をくっつくける。
次の瞬間、さらに舌を絡める激しいキスがはじまった。
「っは、あっ、んぅ……!っは、はぅ、んっう……ふぁっ……」
「んっ……あんたが……煽ったんだからな……はっ、んっ……」
「っは、んっ、ふっ、あっ、んぅ、んっ、あっ……」
呼吸がままならないキスに、私の身体はなぜか興奮していく。
口の中が、とろとろに溶けてしまいそう。
すごく気持ちよくて、奏太くんのことしか考えられなくなる。
お腹の奥が、じんじん痺れてきたとき、キスを止められてしまった。
「ヤバい……頭、ぼーっとしてきた」
「ん……はぁ……私も……」
「あがるか。のぼせたら、できなくなるしな……」
「……うん」
もっとキスをしたかったなと考えていると、奏太くんが、ふっと笑う。
「そんながっかりした顔するなよ。まだ、たくさんキスするし、俺は最後まであんたを抱くつもりだからな」
「っ!」
男らしい言葉に、私は改めて奏太くんにときめく。
(はやく……奏太くんに愛してもらいたい……)

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

flower spiral 2021/05/14 20:28

制作進歩です

サークル主です!!!!
アルトボイス彼氏 沙月奏太……

納品してきました!!!!

差し戻しさえなければ、近日に発売日のお知らせもできるかと思います!!

サークル主、要領悪くて……申し訳ないです……
その分、自分なりにできることは、詰め込めたので、すこしでも楽しんでいただけると嬉しいです。


また、発売日が正式に決まったら、ご報告させていただきますので、引き続き、奏太をよろしくお願いいたします!!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

flower spiral 2021/05/14 20:03

アルトボイス彼氏 沙月奏太 前日譚⑤

・販売予告はこちら
https://www.dlsite.com/girls/announce/=/product_id/RJ325675.html


奏太くんと恋人同士になって、一カ月が過ぎた。
今日は土曜日。
ふたりでお休みをあわせて、彼が子供の頃から通っている、柔道教室の交流会に遊びにきていた。
バイト先の厨房を借りて、一緒に作った大量の料理を、長いテーブルに並べていく。
「奏太くん!持ってきた料理、まんべんなく置いたよ。ここにあるお茶とジュースも適当に並べとくね!」
「おぉ、助かる」
「あっ、割り箸たりるかな?」
「今、先輩が追加の買い出しに行ってるから大丈夫だ」
道場の生徒の小学生組は、さっきまで交流試合をしていたので、お腹がすいているのだろう。
待ちきれない様子で私たちの周りに集まってくる。
「腹減った~!オレ、からあげ食べたい~!!」
「ぼく、お母さんに晩御飯いらないって言ってきた!奏兄、料理が余ったら、前みたいにお母さんに持って帰ってあげてもいい?」
「わーい!ポテトあるっ!」
「とりあえず、落ち着け。ほら、紙コップを並べるの手伝ってくれよ」
「わかった!」
奏太くんと子供たちのやりとりに和んでいると、おませそうな女の子が、彼の袖をひっぱる。
「ねぇねぇ、奏太お兄ちゃん!私、知ってるよ。これって、あのお姉ちゃんの愛妻料理だよね?」
「……は?そんなわけねぇだろ!ま、まだ結婚してねぇし!」
「いつするの~?」
「……それは大学卒業して、仕事が安定したら……って、なに言わせてんだよ!!」
「っ!」
衝撃の未来予定を聞いて、私はドギマギしてしまう。
奏太くんは、しまったという顔をして私をみてくる。
「いや、これは……その……」
「わ、私は、奏太くんがそんなふうに考えてくれてるの、嬉しいよ」
「お、おぉ?……そっか」
お互いに恥ずかしくなって、もじもじしていると、今度はおませそうな男の子がトドメをさしてきた。
「なぁ、お姉ちゃん。奏太と、ちゅーしたの?」
「えっ!?し、してない……」
「あんた、答えなくて良いって!!」
「ふたりとも、真っ赤になってる~!」
「う、うるせぇ!俺の彼女まで、からかうなよ!」
奏太くんは、笑いながらほたえてくる子供たちを優しく小突く。
彼らは交流会が終わるまで、ずっと奏太くんにくっついていた。


交流会が終わった後、皆でわいわい片づけをしていたら、八時を過ぎてしまった。
いつもデートしてる時間より遅くなったからと、奏太くんがマンションまで送ってくれることになった。
「今日はマジで助かった。……チビたちが、うるさくしてごめんな」
「私は楽しかったよ!またなにかあったら、お手伝いさせてね」
「あんた、優しいな……」
ふたりで並んで歩きながら、今日の出来事を振り返る時間が幸せだ。
「奏太くんに家の近くまで送ってもらうの、はじめてだね」
「そうだな」
「……あの道場に通ってるの、長いって言ってたよね? 奏太くんは柔道の選手を目指してるの?」
「あー……厳しい世界だからな。俺、柔道はすげぇ好きだけど、将来の夢は別にあるんだ」
「なにになりたいの?」
「……通訳士」
はじめて聞くお話に私は耳を傾ける。
「中学の時に、柔道している海外の人たちと、今日みたいな交流会があったんだ」
大人と大学生に交じって、奏太くんと同い年の男の子がひとり来たらしい。
男の子のお兄さんは他の人と交流会の準備で忙しくて、彼は寂しそうにしていた。
奏太くんは彼と仲良くなるために、色々ネットで言葉を調べて、会話を試みた。
「最初は全然、通じなくてさ……。でも、翻訳アプリとか駆使して、簡単にだけど話せるようになった。……そしたら、そいつがすげぇ喜んでくれて……俺も嬉しくなったんだ」
「それで通訳士になりたいって思ったの?」
「単純だけどな。あの柔道教室って、海外の柔道家が、たまに生徒を連れて遊びにくるんだ。だから、もし仮に通訳士になれなくても、誰かの役に立てる……って、俺うしろむきだな」
「そんなことないよ!……奏太くんの夢、叶うといいね」
「おぉ、頑張る」
あんたは将来の夢とかあるのかと聞かれて、私は少し答えに悩む。
「……私は料理で、人を幸せにする仕事がしたいなぁって思ってるよ。具体的には決まってないけど、ちゃんとした目標をはやくみつけたいな」
「焦らなくていいと思うぜ。あんたの夢って、選択肢が色々ありそうだしな」
「そうかな?あっ、そうだ。夢とは違うけど、いつか勉強のために世界を巡って、美味しい料理を食べたいな」
「ひとりで旅行は危ないぞ。……俺でよければ、一緒に行くけど」
「本当!?嬉しい!奏太くんが一緒なら、すごく心強いよ」
「……じゃあ、決まりだな。ちゃんと計画的に貯金しとく」
奏太くんは、ふと何か思いついた顔をして、繋いでいる手をぎゅっと握りなおしてくる。
「あ、あのさ……勉強のための旅行もいいけど、普通の旅行も……したいよな」
「うん、そういうのもいいね!美味しいものいっぱい食べたい!」
「あー……どんなところに興味あるんだ?」
「私、温泉とか行ってみたいな。あっ、海もいいよね!綺麗な景色が見られるところで観光したい」
「……なるほどな。じゃあ、もし行くことになったら、泊まりになるな」
「っ!」
確かに、日帰りだと遊びつくす時間が足りない。
(私たちはお付き合いしているし、同じ部屋になるよね?)
一瞬、ふたりきりでお泊りするのを想像して、顔が熱くなる。
(奏太くん……お泊りとかしたら、私にもっと触ってくれたりするのかな?)
「お、お泊り旅行ってあこがれるよ。楽しそう……だし」
「そうだな。めいいっぱい遊んで、疲れたらごろって寝れるの助かる」
「……う、うん?」
楽しそうな奏太くんの言葉に違和感を覚える。
今のって、お泊りして……えっちをするお誘いとかじゃないの?
(キスとか、えっち……してみたいと思ってるの、私だけ?……わからないよ)
さっき、道場の子供たちに訊かれたことが頭をよぎる。
恋人同士になって一カ月くらい経ったけれど、私たちはキスもえっちもしてない。
奏太くんが私と結婚したいとおもってくれているのは、すごく嬉しかった。
だからこそ、余計にそういうことに関して、気になってしまう。
前に恋人同士になったら、いつえっちするのかネットで調べたりしたけれど、体験談が激しすぎて当てにならなかった。
奏太くんは優しいから、私に気を使ってくれてるのかもしれない。
(わ、私から、そういう空気をだしたほうがいいのかな?でも、どんなふうに言えばいいの?『キスとか、えっちしたい』なんてダイレクトに言ったら、ひかれないかな?)
あれこれ悩んでいるうちに、マンションについてしまった。
奏太くんはそこで帰らず、心配だからと部屋の玄関前まで送ってくれた。
「ありがとう……」
「おぉ、じゃあな。俺も家に着いたら、連絡する」
今日は楽しいだけじゃなくて、すごく嬉しいこともたくさんあった。
(奏太くんと、もっと恋人らしいことがしたい……!)
このまま別れてしまうのが寂しくなって、去ろうとした彼の手をぎゅっと掴む。
すると奏太くんは、振り返って、びっくりした顔をする。
「どうした?」
「……もうちょっと一緒にいたいな。今日、あんまりお話できなかったし」
ドキドキしながら言葉を選んで、話を続ける。
「実はね、前にフードフェスで買ったお酒、奏太くんと一緒に飲みたくて、置いてるの。誕生日過ぎたし、もう解禁だよね?」
じっとみつめると、彼は頬を染めて、私から目をそらす。
「あんたの気持ちは嬉しいけど、やめとく。終電なくなったらマズいだろ」
「よ、よかったら……うちに泊まっていってくれていいよ。男女兼用の部屋着あるから、貸せるし。大きめのだから奏太くんでも着れると思う」
「……は?と、とと、泊まるとか、だめに決まってるだろ……!付き合ってるからって、軽率なこと言うなよ……」
奏太くんの顔がさらに真っ赤になった。早口で注意されて、すこしムキになってしまう。
「っ!……ちゃんと考えて言ってるよ」
ぎゅっと手を握りなおすと、彼はきまずそうに言った。
「……あんた、こういうの、慣れてるんだな」
「え?」
「その、ほら……アレだ。前の彼氏とかさ、泊まったことあるんだろ? まぁ、俺は気にしてねぇけど――」
「っ!私、奏太くんが初めての彼氏だよ!えっち、誰ともしたことないよ!!」
誤解されたことが悲しくて、とっさに叫んだ声がマンションの廊下に響く。
奏太くんは固まったまま、ついに耳まで真っ赤になった。
「な、なっ、あ、あっ、あんたっ、大きな声だすな!落ち着け!」
「ちゃんと冷静だよ!奏太くんとなら、したいって思ったから誘ったのに……」
「……!」
自分だけが、やらしいことを考えているのかもしれない。
そう思うと、勇気を出して誘ったことが恥ずかしくなって、目の奥が熱くなる。
「……っ、ひっく……私、おかしいかな?大好きな人と、キスとか……えっちしたいよ……。奏太くんは違う?」
泣きながら伝えた次の瞬間、奏太くんは私の背中に両腕を回して、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「あんたはおかしくない。ごめん。……俺が悪かった」
「私、誘うの、慣れてなんか、ないよ……。奏太くんに遊びなれてる人だって、思われたくないの……」
「っ!そんなこと思ってねぇよ!」
きっぱりと否定して、彼は私の背中を優しくさすり続ける。
「あんた……可愛いし、いいやつだから……今までに彼氏がいてもおかしくないって勝手に思ってたんだ。ごめんな」
「……あやまらなくていいよ。私も大きな声だしたりして、ごめんなさい……」
奏太くんは腕を緩めて、私をほっとした顔で見つめてくる。
そして、流れた涙を指で柔らかく拭ってくれた。
「……奏太くんは?今までお付き合いした人とか、いるの?」
「いねぇよ。大学に入るまで、柔道と勉強しかしてなかったからな。……女子に興味持ったのも、あんたが初めてだ」
「そ、そうなんだね……」
嬉しいと恥ずかしい気持ちが混ざって、お互いに上手く次の言葉がでない。
「あのさ……やっぱり、泊まってくよ」
「えっ……いいの?」
「それはこっちの台詞だろ。俺……今からあんたと、そういうことするつもりなんだぞ」
私をみつめる彼の視線が熱っぽくて妖しい。
こんなふうに欲望が感じられる眼差しは、はじめてだった。
「私も……したいと思ってるから、大丈夫……」
「……わかった」
奏太くんの顔が、もっと近づいてきて唇が軽く重なった。
離れるときに、また視線があって、一気に身体が熱くなる。
「あ……あの……」
「キス……ずっと俺もしたいと思ってた。だから、今した。……後で、またしてもいいか?」
「う、うん……!」
奏太くんは「ありがとうな」と甘く微笑んで、頭を優しく撫でてくれた。
「ちょっとコンビニ行ってくるから、部屋で待っててくれ。俺が戻ってくるまで、鍵かけとけよ」
「う、うん……?」
奏太くんを見送りながら首をかしげる。
どうしてコンビニに行くんだろう?
お腹がすいてるなら、簡単な夜食くらい用意できるのに。
「あっ、部屋……一応、片づけておこう!」
私は慌てて、部屋干ししていた服や下着をハンガーから外して、クローゼットに緊急避難させる。
友達に借りていた漫画を重ねて、部屋の端に置いたところで、チャイムが鳴った。
私はドキドキしながら、奏太くんを迎える。
「おかえりなさい。どうぞ、中に入って?」
「おぉ……」

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

2 3 4 5 6 7 8

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索