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フリーセンテンス 2024/05/20 19:20

巴さまが酷い目に遭う その4

こんばんは、フリーセンテンスです。

最近のマイブームは、寝る前にユーチューブで、介護福祉に関連する5チャンネルのまとめをゆっくりボイスで聞くことなんですが、それを聞いていると、この業界、本当に末期なんだとつくづく思います(;´∀`)

どこも人手不足で、仕事量は多いのに給料が安く、人がどんどん辞めてゆく・・・・・・当方の職場も似たようなものでして、特に高齢の方が高齢者を介護している状況を見ていると、暗譚たる気持ちにならざるを得ません(;´Д`)

ちなみに、当職場で最高齢の職員は、パートの方なんですが82歳で、次いで78歳、75歳、72歳の方々が、現役バリバリで働いてます。老々介護ってレベルじゃないです。下手すれば入居者より高齢の方が介護してますからね。ちなみに、82歳の方は、その年齢で1日中入浴介助をしておりまして、大変だ大変だ言いながら、蒸し風呂サウナのような浴室で働いておりますよ、はい。

ふと思い、職場の年齢層を調べたところ、50代と60代がもっとも多くて、20代がもっとも少なかったです。まぁ、20代は結婚して辞める人もいますから、仕方ありませんね(;´Д`)

でも、介護の世界も、もうダメだダメだと言われながらも、なんやかんやもっていますから、5年後10年後も案外、大丈夫なような気がします。たぶんですが、いまの50代60代の方々が、現役で働いていると思いますので(;´∀`)

そんな感じでつらつらと書きましたが、小説の方ももっそもっそと書いております。
今パートは、ちょっと痛々しい表現がありますので、少しだけご注意ください。
それでは、暇つぶしにどうぞ(*´ω`)



 そりゃもうびっくりしましたよ。それまでどんなに針を刺され続けても、歯を食いしばって、ひたすら耐え続けていた巴さまが突然大きな声で吠え叫んだんですからね。思わず身体がビクッとなりましたよ、はい。
 でも、端から見ていても、叫ぶのは無理からぬことだと思いましたね。
 だって、針まみれの乳房を思いっきりワシ掴みにされたんですよ? 怪力で掴まれるだけでも痛いはずなのに、掴まれたことによって針がさらに深く突き刺されば、そりゃもう、激痛の極みでしょう。しかも、巴さまの乳房を思いっきりワシ掴みにした大男は、そのまま針まみれの乳房を力任せに揉みしだいたんですから、そりゃもう、叫ばずにはいられないでしょう。
 ――で、大男が乳房を揉みしだくと、微かに聞こえてくるんですよ。ガチッ、ガチガチッ、ガチチッ、っていう小さな金属の音が。
この音、なんの音だと思います?
 ええ、ええそうです、そのとおりですよ、旅人さん。旅人さんの想像通り、巴さまの乳房のなかで、深々と突き刺さった針たちが触れ合う音なんです。巴さまが大きく口を開けて咆え叫んでいる最中も、その微かな金属音だけは、大男が乳房を揉みしだいている間、ずっとずっと聞こえてきたんですよ、はい。
 巴さまが受けた激痛は、いったいどれほど凄まじいものだったんでしょうか。私には想像もつきません。でも、あの気丈な巴さまが、見栄も外聞もなく咆え叫び、失禁だけでなく脱糞までするところを見ると、想像を絶する激痛だったに違いありません。
 え? そうです、そうですよ。脱糞です。便失禁です。巴さまは、あまりにも凄まじい痛みに耐え兼ねたのか、しょんべんだけでなく、糞までヒリ漏らしてしまっていたんですよ。ブリュブリュとね。
 で、糞をヒリ漏らした直後に気絶してしまったんですよ。まるで操り人形の糸が切れちまったみたいに、ガクッて首が落ちてね。
 そのまま死ぬことができれば、巴さまにとっては、もっともよかったと思いますよ。だって、もうそれ以上、酷い目に遭わずにすむんですから。でも、そうはなりませんでした。巴さまが気絶したことに気づいた大男が激昂しましてね、何事か吠えたあと、引き抜いたんですよ、針を。力任せに、思いっきり、ブチブチとね。
 針を突き刺された時も痛かったと思いますが、引き抜かれる時も相当、痛かったんだと思いますよ。だって気絶していた巴さま、まるで雷に打たれたみたいにガバッと顔をあげましてね、大声で吠え叫んだんですから。まるで怪鳥みたいな凄い声で、ね。
 その凄絶な叫び声を聞いた時、私は思わず、手で耳を塞ぎそうになりました。でも、塞げませんでした。え? それはなぜか、ですって?
 ・・・・・・聞きたかったからですよ。巴さまの叫び声を、悲鳴を、絶叫を――もっともっと聞きたいと思ったから、私は耳を塞がなかったんです。
私はね、旅人さん・・・・・・乳房から次々と針を引き抜かれ、その激痛に耐えきれず、悶え、苦しむ巴さまの姿を見て、心の底から興奮していました。その時の私は、勃起したイチモツを女の胎に挿入するだけでは味わえないような、暗くて深い快感に全身を支配されておりましてね、気づいた時には勃起していたんですよ。そして巴さまの乳房から最後の針が引き抜かれた瞬間に、不覚にも、射精してしまっていたんです、はい。
 いえ、射精したのは私だけではありませんでした。私と一緒にその光景を見ていた仲間たちは、揃いも揃って勃起して、そして射精していたんですから。
 乳房から最後の一本を引き抜かれた瞬間、私どもは射精しましたが、巴さまも絶頂に達したようでしてね、そのまままた気絶してしまいましたよ、ガクッとね。
 私はね、旅人さん、巴さまに対する責め苦は、これでいったん終わったと思いました。だって、針を引き抜かれた巴さまの乳房は、痛々しいほど傷まみれでしたから、もうこれ以上は、どう考えたって責めることは難しいと思えましたから。
 でもね、旅人さん、巴さまに対する乳房責めは、恐ろしいことに、まだほんの始まりに過ぎなかったんですよ。ええ、ええそうです。何十本もの針を突き刺されても、その状態で力強く揉まれた末、容赦なく針を引き抜かれても、巴さまに対する乳房責めは、まだまだ始まりに過ぎなかったんですよ、はい。いえ、乳房に対する責め苦は、むしろこれからが本番だったんです。
 え、巴さまはそのあとどんなことをされたのか、ですって?
 それをこれからお話して差し上げますよ、ふへへ、ふひひひひ・・・・・・。


・・・・・・明日から10連勤になるため、今回は少し長めです。休日出勤さえなければちょうどいい勤務だったんですが(;´Д`)

フリーセンテンス 2024/05/17 18:56

巴さまが酷い目に遭う その3・5

こんばんは、フリーセンテンスです。

夜勤前にこそこそと書いている今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

とりあえず、昨日書いた内容ですが、一部内容を修正することにしました。
次の展開を考えて、乳房の串責めは止めて針責めにすることにしました。
なぜ針責めに変更したかといいますと・・・・・・まぁ、それはおいおいということで、もしよろしければ昨日の内容と比較して愉しんでいただければ幸いです(*´ω`)

それでは、暇つぶしにどうぞ。


 牢の中に入った大男たちはね、宣言したとおり、巴さまの大きな乳房を責め嬲りはじめました。
 え、どうやって責め嬲ったのか、ですって?
 針ですよ、針。ええ、そうです。衣服を繕ったり、布を縫ったりするときに使うあの針でもって、大男たちは巴さまの大きな乳房を責めはじめたんですよ、はい。
 そりゃあ、私も最初は以外でしたよ。てっきり、鞭とか、鉄の棒とは、あとは太い串とかで責め嬲るもんだとばっかり思っていましたからね。だから屈強な大男たちが自分の指よりも短い針を手にして巴さまに近づいていったときは、思わず苦笑しそうになったほどです。
 でも、ね・・・・・・旅人さん、私が戦慄したのはそのすぐあとです。数ですよ、数。用意された針の数を見て、私は戦慄しました。なんせ、用意された針の数といったら、数百本――いえ、もしかしたら千本はあろうかという数の大量の針が、古びた机の上にザラッと広げられたんですから。
 しかもその針は、新品の針じゃありませんでした。どれもこれも相当使い込まれている代物らしく、錆びついていて、芯がザラザラで、先端も決して鋭くはない代物ばかりでした。見ただけで、痛々しいことこのうえない針ばかりでした。
 で、その針を、大男たちが巴さまの乳房に突き刺していくんです。大きな乳房をワシ掴みにして、あるいは乳首を強く抓んで引っ張りながら、ブズゥッ、ズブゥゥッ、ズブゥゥッ、ってね。ニタニタ笑いながら、涎を垂らしながら、口元を愉しそうに歪めて突き刺していくんですよ。乳房を上から、下から、横から、あるいは乳頭の先端から、容赦なく、遠慮なく、ズブゥッ、ズブゥッ、ブズゥッ、とね。
自分の乳房に錆びた針が突き刺さるたびに、巴さまは苦悶の表情を浮かべておられました。が、でも、さすがというべきでしょうか。巴さま、乳房に次々と針を突き刺されても、ひと言も悲鳴を発せられず、歯を食いしばって、ただひたすら耐えておられたんです。
ええ、ええそうです。巴さまはどんなに針を刺されても、「痛いぃぃっ!」とか「やめてえぇぇっ!」とか「もう堪忍してぇぇぇっっ!」とか、普通の女の人だったらあげるはずの悲鳴をいっさいあげることなく耐えていたんです。もうね、凄いとしかいいようがありません。きっと精神力が、私ども普通の人間とは根本的に違うんでしょうね。
 巴さまの乳房に針を突き刺す男たちは、最初、愉しみながら針を刺していたと思いますよ。でも、錆びた針を、何本も、何本も、それこそ何十本も突き刺され、乳房がまるで針刺しのように針まみれの状態になっても、それでもひたすら我慢して耐え続ける巴さまの態度に、だんだんとイラつきはじめたんだと思います。なんせ、大男のひとりが、感情に任せて咆え叫んだんですから。
 このアマがッ、澄ました顔しゃがってッ、目にモノみせてやるぜッ、てね。
 で、その咆えた大男、なにをしたと思います?
 掴んだんですよ、乳房を。針まみれになった巴さまの乳房を思いっきりワシ掴みにして、そして揉みしだいたんですよ。ぎゅぅぅっ、ぎゅぅぅっ、ぎゅぅぅぅっ、てね。
 この時ですよ。この時がはじめてでした。巴さまがカッと瞳を大きく見開いて、大声で吠え叫んだのは。



・・・・・・だんだんと無声だけで書くのがきつくなってきました(;´∀`)

フリーセンテンス 2024/05/16 22:14

巴さまが酷い目に遭う その3

こんばんは、フリーセンテンスです。

つい最近、気づいたのですが、以前、当方が買っていて、すでに売却した「イーストスプリングインドコア株式ファンド」が結構な値段になっていたんですね。堪え性がなく売却してしまったのですが、あのまま持っていれば、と最近後悔しはじめた今日この頃です(;´Д`)

やはり投資は長期保有が大前提なんですね。
いや、頭ではわかっているんですが、目先の利益と迫りくる資金需要に立ちはだかれると、心が揺らいで堪えなれなくなってしまうのが人間という生き物なんでしょう。いえ、生き物なんです!

それはともかく、もそもそと書いた話の続きを掲載いたしますので、読んでいただけますと幸いです。ようやく、巴さま凌○パートに入りましたので(*´ω`)

それではどうぞ!


・・・・・・まず、巴さまが裸で縛られて吊るされている牢のなかに、領主さまに付き従っていた男たちが入っていきました。人数は、たしか三人だったと思います。三人とも蝦夷の熊みたいに体格のいい男たちでしてね、全身の筋肉が盛り上がっていて、まるで地獄の鬼みたいに屈強な男たちでした。そんな男たちが恐ろしい笑いを浮かべながら牢のなかに入っていったんです。私は率直に思いましたよ。ああ、これから酷いことが始まるんだ、とね。
でもね、旅人さん・・・・・・後から思ったんですけど、この時、私は、恐れ、怯えていたと同時に、心のどこかでは、これから起こることに期待していたんだと思います。その証拠に、私は牢のなかの巴さまから一瞬たりとも目が離せなかったですし、それに・・・・・・恥ずかしい話ですが、勃起してしまっていましたからね。ひひひひ・・・・・・。
 ああ、すみません、すみません、自分語りが過ぎました――で、牢の中に入った男たちですが、まず、その中のひとりが、巴さまの大きな乳房を思いっきり掴みましてね、乳肉に太い指が深くメリ込むくらい「ぎゅぅぅっ」と力強く握りながら、恐ろしい声で言ったんです。今日はこの無駄にでかい乳を嬲ってやるぜ、って。目をギラギラと嗜虐的に輝かせながら、吊り上げた口角の端から涎を滴らせながら、ね。
 鬼のような大男に大きな乳房を思いっきり握り潰されたとき、巴さまは反射的に顔をしかめておられましたが、でも、反応はそれだけでした。たぶん、恐ろしいほど痛かったんだと思いますが、巴さまは悲鳴はもちろん、苦悶の声ひとつあげられず、キュッと唇を噛みしめて耐えておられましたね。きっと、強い精神力をお持ちだったのでしょう。それはその後も同じでした。
 牢の中に入った大男たちは、宣言したとおり、巴さまの大きな乳房を責め嬲りはじめました。
 大男たちがまず手に取ったのは、太くて長い串でした。それをね、巴さまの大きな乳房に刺していくんです。乳房をワシ掴みにして、一本づつ、ゆっくりと、時間をかけて丁寧に――ズブゥゥッ、ズブゥゥッ、ブズゥゥッ、とね。
 もう、ね・・・・・・見ているだけで痛々しいことこのうえない光景でしたよ。太い串が乳房を貫くたびに、赤い血が滴り落ちましてね、恐ろしく痛かったことでしょう。その証拠に、串が乳房を貫通するたびに、巴さまは苦しげに顔をしかめておられましたから。
でも、さすがというべきでしょうか。乳房に太い串を何本も突き刺されても、巴さまは悲鳴をあげず、歯を食いしばって、耐えておられました。


・・・・・・話は変わりますが、最近、「九条の大罪」という漫画にハマってます。闇金ウシジマくんの作者さんが描いている漫画です。恐いけど、面白いのでオススメです(´∀`)

フリーセンテンス 2024/05/14 18:20

巴さまが酷い目に遭う その2

こんにちは、フリーセンテンスです。

春というよりは、もはや夏本番になりつつある今日この頃、汗だくになりながらお仕事に励んでおります。特に夏場の入浴介助は灼熱地獄そのもので、すでにその兆候が出つつあります。あ、暑い・・・・・・(;´Д`)

さて、話は変わりますが、巷では新入社員の早期退職が相次いでいるそうですね。
当方の施設にも新人職員がひとり入ったのですが、入社早々のコロナ襲来もあってか、それとも介護の現実を知ってか、すでにかなり疲れている様子です。
部署が違うので、当方が関わることは少ないのですが、お願いだから辞めないでと切に願っております。辞められたら職場がまわらないので( ;∀;)

そんなこんな日常ですが、今日も今日とて現実逃避に書いてます。
もしよろしければ読んでいただきますと幸いです(*´ω`)



 無数の○問部屋が連なる地下の奥の奥の一室に、巴さまは捕らわれておりました。
 え、どのような状態で、ですか?
 それはもう、素っ裸ですよ。素っ裸。巫女装束を脱がされて、さらしやふんどしも剥ぎ取られた全裸姿の状態で、地下の一室に閉じ込められていたんです。荒縄で身体を縛られて、天井から吊るされて、ね。
 ・・・・・・まぁ、ここだけの話ですが、丸裸で縛られて、天井から吊るされている巴さまを見た時、実は私、少しどころではなく、場もわきまえず興奮してしまいましてね、思わず勃起してしまったんですよ、お恥ずかしい話ですが。
 と、いうのも、その、丸裸で縛られている巴さまの姿が、それはもう、官能的といいますか、その、男の性的欲望を刺激するモノがありましてね・・・・・・ツルツルのアソコは丸見えでしたし、薄桃色の乳首がツンと尖っているところとか、あ、あと、大きな乳房をこれでもかというくらいに強調して縛っている状態なんか、もう・・・・・・!
 あっ、すみません、つい興奮してしまいまして、下品な話を口走ってしまいました。申し訳ない。
 ですがね、私どもが興奮したのは、巴さまの裸を見たからだけじゃありません。その身体に刻みつけられた傷痕の数々を見て、裸姿と合わせて性的に興奮してしまったんですよ。
 えっ、ええ、そうです、傷ですよ、傷。巴さまの白い身体には、それはもう、たくさんの傷が、幾つもつけられていたんです。もちろん、古傷ではありませんよ。どれも最近できたばかりのような真新しい傷ばかりでしてね、まだ薄っすらと血が滲んでいる傷なんかもありましたよ、はい。
 裸にされた巴さまがここでなにをされたのか・・・・・・それはもう、考えるまでもありません。
 ○問ですよ、○問。
 きっと巴さまは、この薄暗い地下室で、筆舌に尽くし難い酷いことをされたんだと思いますよ。その証拠に、床には、血で汚れた鞭とか太い針とかが落ちていましたからね。
 でも、巴さまは、どんなに酷いことをされても屈しなかったんだと思います。
 え、それはなぜかって?
 目ですよ、目。
 巴さまの瞳は、まだ生気を失わず、光輝いていたんです。そう、まるで真夏の太陽のようにギラギラした目で、私どもとやってきた領主さまを睨みつけたんですよ。
 だからでしょうね。
 だからこそ、領主さまは、巴さまに対して、さらに酷いことをしたんでしょうねぇ・・・・・・。


販売する際は、いろいろと加筆修正いたします(*´ω`)

フリーセンテンス 2024/05/13 16:30

巴さまが酷い目に遭う その1

こんにちは、フリーセンテンスです。

とりあえず、今日の更新では、タイトルらしきモノをつけてみました。
正式なタイトルではありませんが、まぁ、記事の内容が伝われば、と思いまして、つけた次第でございます(*´ω`)

今日も今日とて短い内容ですが、明日も頑張って更新しますので、読んでいただけますと嬉しいです。
それでは、どうぞ。


 ・・・・・・私どもは「いいもの」を見せてもらうため、そのままお城の地下に案内されました。
 お城の地下という場所は、初めて訪れる場所ということもあって、好奇心から、最初は少しワクワクしていたんですが、その気持ちも、城内を一歩進むごとに少しづつ萎んでいきましてね、地下に辿りつく頃には、もうすっかり凍りついておりましたよ。
 というのも、領主さまのお城は陰鬱そのもので、空気は冷たく、地獄の瘴気のようなモノが漂っておりまして、その中に、錆びた鉄の臭いとか、腐った生モノの臭いとか、あと、血の臭いとか、とにかく、いろいろな気持ち悪くて不快な臭いが満ちみちておりましてね、それはもう、吐き気を堪えるのに精いっぱいでしたよ。もし、万が一にでも吐いたらどんな目に遭うか、それはもう、恐ろしくて恐ろしくてたまりませんでしたからね、とにかく必死になって耐えましたよ。ですが、そんな努力も虚しく、地下について早々、私どもは全員、吐いてしまったんですよ。
 いやぁ、それはもう、吐きましたよ。たらふく吐きました。胃の中身が空っぽになるまで、ゲェゲェとね。でも、幸いなことに、私どもが吐いても、領主さまたちはお怒りにもならず、またお咎めも受けませんでした。ただ、嘔吐する私どもを見て、領主さまたちは人外めいた笑みを浮かべてニタニタと笑っておられましたがね。
 え、地下でなにを見たのか、ですって?
 それはもう、骸ですよ、骸。
 そう、そうです、人間の死骸ですよ。
 私どもが案内されたお城の地下は、牢を兼ねた○問部屋が幾つも連なっておりましてね、その部屋の中に、腐って、溶けて、蛆が湧いて、半ば白骨化した人間の死骸が幾つもあったんですよ。鎖や枷が近くに落ちていたいましたから、たぶん、その仏さんたちは、身動きが取れないまま、きっと言葉にはできないほど「恐ろしい目」に遭ったんでしょう。
 え、なんでそんなことが言えるのか、ですって?
 それはね、旅人さん、私どもが「見て」しまったからですよ。
 いえ、正確に言えば、「見せられた」、というべきでしょうか。
 ええ、ええそうです、私どもは「見て」しまったんですよ。領主さまに逆らい、この地下に連れて来られた者が辿る末路というモノを。
 酷いことをされる巴さまを、私どもは「見て」しまったんですよ、はい。


当サークルの他の作品も、どうぞよろしくお願いいたします(*´ω`)

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