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フリーセンテンス 2024/03/09 00:35

鳥山明先生のご冥福を心からお祈りします。

こんばんは、フリーセンテンスです。

鳥山明先生の急逝という、とんでもない訃報にただただ驚いております。年齢的にもまだまだこれから活躍されたはずなのに、残念でなりません。
ドラゴンボールは子どもの頃、ちょうど連載中でして、漫画もアニメも楽しんで見ておりました。一番好きなストーリーはセル編でして、得体のしれない卵や抜け殻からはじまって、人がどんどん消えていくホラーな展開は、恐かったのと同時にワクワクしていました。そして完全体のイケメンぶりにはびっくりしたのを今でも覚えております。アニメオリジナルの展開ではありますが、地獄に落ちた後のセルにはもっと活躍して欲しかったです。
鳥山先生のご冥福を心からお祈りします。
どうか安らかにお休みください。

当方も、年齢的にガタがきていますので、身体をいたわりながらこれからも書いていこうと思っています(´ω`)

まぁ、職場には、70代80代の人がバリバリ現役で働いてるので、弱音を吐けませんが。

フリーセンテンス 2024/02/28 10:37

もっそもっそと書いてます(;´∀`)

こんにちは、フリーセンテンスです。

最近、ちょっと体調を崩してしまい、更新が遅れておりました。申し訳ございません。
どうも、コロナやインフルとは別の風邪が猛威を振るっているようでして、フリーセンテンスもその風邪に捕まってしまったようです。
やっぱり、健康って大事ですねぇ( ;∀;)

さて、いま新作を書いているのですが、ようやく前段階を書き終わりまして、本編の執筆に取り掛かっているところです。毎度毎度、前段階はそんなに書かなくてもいいような気がするのですが、ここを書かないと本編をかけなくなってしまいまして、脳みそを搾りながら書いております。

とりあえず、現在執筆中の本編冒頭を掲載いたしますので、もしよろしければ暇つぶしに読んでください。
今日はそんな感じのご報告でした(*´ω`)


 脳食鬼は、その名が示すとおり動物の脳みそを食する魔物である。かつては「ヤクシ」や「ヤクジャ」などと呼ばれていたが、より具体的にその脅威を強調するために、現在の名前が固着している。
 脳食鬼の姿形は直立したアリクイを彷彿とさせるが、大きさは最大級の羆ほどの巨躯を誇り、痘痕面の容姿は醜悪なことこのうえなく、脳を啜るため、ペストマスクのように長く伸びた口から長い舌を出し入れする有り様は、見る者の全身の毛を総毛立たせるほど不快を極めた。腕力も強く、特に鋭い爪は、振り下ろせばまるで刀剣のような威力を発揮して、鉄の装甲すら一瞬で切り裂いてしまうのだった。この鋭い爪で獲物となる人間の四肢を切断した後、耳から舌を挿入し、ゆっくりと脳を啜るのが彼らの食事光景であった。
 脳食鬼は人間を積極的に襲うが、その理由は単純で、陸上生物のなかでは人間の脳みそが一番栄養価が高く旨いからである。また、脳を啜られる際に人間が見せる反応も彼らの食欲を刺激するものがあり、ゆえに脳食鬼たちは、しばしば人里近くに集団で棲みついて、人間に多大な被害をもたらすこと多かった。
脳食鬼たちがグラの廃城を根城にしている理由も多くの人間たちが行き交う街道が近くにあるからであり、廃城には現在、三〇頭以上の脳食鬼たちが棲みついていた。その脅威はウーゼ行政府が秘密裡におこなった試算によると、完全武装の騎士団を動員しても排除が難しいとのことで、事実、これまでに幾つもの討伐隊が出動しては返り討ちに遭って壊滅していた。
 その脳食鬼たちが、いま――驚くべきことに、全滅していた。廃城の中央にある大広間にて、一匹残らず、その巨体を屍として晒していたのだ。
 息絶えた脳食鬼たちはまるで輪を成すように折り重なって絶命しており、その胸には大きな穴が開いていて、本来、そこにあるはずの臓器が見当たらなかった。すなわち、心臓が抉り取られていたのである。そして不思議なことに、胸の大きな穴からは、一滴の血も滴ってはいないのだった。
 誰が、彼らを殺したのか。
 加害者たちは、すでに出現した大広間から移動しており、廃城の外に向かって動いている最中であった。ズルズルという、粘液めいた音を響かせながら。
 廃城を外に向かって移動しているモノたちは、いずれも醜悪な姿形をしていた。それは陸に揚げられて半ば腐りはじめている海洋性軟体生物に似ていたが、見た目はとにかく酷く、身体はまるで下水油を集めて固めたような色彩と形をしており、身体のいたるところから大小無数の触手器官が生えていて、ゼリーのような大きな目玉がまるでカエルのように飛び出してギョロギョロと周囲を伺っている。一見、腐敗したスライムのようにも見えるが、腐りはじめたアメフラシや溶けかけたタコのようにも見える。とにかく、おぞましい見た目をしており、この異形生物と比べれば、脳食鬼などイケメンの部類に入るであろう。数は三体で、大きさは人間の子どもほど。重さも同じくらいだろうか。彼らの間では、グチャグチャというまるで咀嚼音のような音が響いていたが、それが意思疎通をおこなう「会話」であろうとは、聞いた誰もが気づくことはできないに違いない。ちなみに、彼らの会話を翻訳すると次のようなやりとりが交わされていた。
「イヤァ、シカシ酷イ目ニ遭イマシタナァ。マサカ時空ノ渦ニ巻キコマレルトハ。オカゲデ本隊カラハグレテシマッタ。困ッタ、困ッタ」
「目的トシテイタ時代カラモ遠ク逸レテシマッタヨウデスシネ。シカモ時空間カラ出テ早々ニ変ナ奴ラニ襲ワレルシデ、モウ災難デスナ」
「ソウ言ウナ。助カッタダケマダ幸イトイウモノダ。下手ヲスレバ我々ハ、時空ノ渦ニ捕マッテ、永遠ニ異次元ヲ彷徨ウ羽目ニナッタノカモシレンノダゾ。ソレヲ思エバ不幸中ノ幸イトイウモノダ」
「シカシ、イマハイツノ時代デショウカネェ。破滅的氷河期ハ終ワッテイルヨウデスガ、まなガ薄イ。薄スギマス。身体ヲ動カスノモ億劫ニナルホドノ薄サダ。コレハカナリ異常ナ時代デスナァ」
「確カニ薄イナ。コレデハ時空間魔法ヲ使ウニモ支障ヲキタシテシマウ。モシカシタラ、コノ時代ノ覇権生物ガまなヲ浪費的消費シテイルノカモシレン」
「調ベテミマス。少シ、時間ヲ」
そう言って一体が触手を動かすと、空間に光り輝く紋様が浮かんだ。それを触手を使って操作すると、歪曲的紋様が次々と浮かび上がり、この時代の情報を掲示してゆく。それは魔法であった。それも驚くほど高度で繊細な魔法だったのだ。
「判明シマシタ。イマ、我々ガイルコノ時代ハ、チョウド一〇〇〇万年後ノ未来デスネ。後ニ「旧新星代」ト命名サレルコトニナル時代デス」
彼らは「ゾス」といった。この惑星に出現した最初にして最古の知的生命体であり、その醜悪な見た目からは想像もつかないような高度な知識と技術を有して超高度文明を形成した生物である。破滅的な氷河期の到来を予見して、種を存続させるべく、後に出現するすべての文明が消え去った二〇〇〇万年後の世界に移住すべく、種族をあげて時空間移住をしている最中であったのだが、いま、この時代に現れた三体は、不運にも、時空の渦に巻き込まれ、はからずもこの時代に現れてしまったモノたちだった。
「一〇〇〇万年後ノ世界、カ。半端ガ過ギルナ。セメテ一八〇〇万年後ノ世界ダッタラ、冬眠シテ本隊ノ到着ヲ待ッテモヨカッタノダガナ。一〇〇〇万年ハ、少シ長スギル」
「ソレデ、まなノ濃度ガ薄イ理由ハ判ッタノカ?」
「エエ、判リマシタ。ドウヤラ、コノ時代ノ覇権生物デアル「人間」トイウ種ガ消費シテイルヨウデスネ。ソレモ、ガンガント」
「ガ、ガンガン使ッテイルノカ? まなヲ?」
「ハイ、ソレハモウ、ガンガン使ッテマスネ。ガンガント。コノママ使イ続ケマスト、一五〇〇年後ニハ世界ノ環境ガ悪化シテ大変ナコトニナルッテれべるデ使ッテマス。イヤ、本当ニ酷イ消費ノ仕方デスヨ」
「・・・・・・ドウヤラ愚カナ生物ガ覇権ヲ取ッテシマッタヨウダナ。嘆カワシイコトダ」
「トハ言イマシテモ、我々モまなヲ使イ過ギタセイデ破滅的氷河期ヲ招イテシマイマシタカラネェ。他人ノコトハトヤカク言エマセンヨォ」
「ソレハ言ウナ」
マナは無尽蔵に存在していると思われがちだが、その実、量には限りがあって、減少すれば世界の環境に大きな影響を及ぼす。超高度文明を築いていたゾスたちはそのことを知っていたが、それでも「便利な生活」を止めることができず、破滅的氷河期を招いてしまったのだった。
「ソレデ、コノ時代ノ覇権生物「人間」トハ、ドノヨウナ生キ物ナノダ?」
「エエートデスネェ、ア、チョウドイマシタ。アレデス、アレ。アレガ「人間」デス」
そう言って触手で指し示した方向に、「人間」がいた。名を、スカーレット・バインスターという人間の女が。

・・・・・・文字の変換がとっても大変です( ;∀;)

フリーセンテンス 2024/02/12 17:09

ひっそりと書いております(´∀`)

こんにちは、フリーセンテンスです。

なんの前触れもなく、突然、パソコンの電源が落ちるという不可解な現象に悩まされている今日この頃ですが、新作の方をひっそりと書いております。パソコンがヤバいので、主にスマホで(;´∀`)

パソコンの調子と相まって、新作の設定もなかなか決まらなかったのですが、ようやくおおまかなストーリーが決まりました。今作も、いただいたリクエストが元になっております(´ω`)

以下、新作のおおよそのストーリーです。

1、世界はかつて「ゾス」と呼ばれる異形の超常生命体によって支配されていたが、現在、世界に彼らの痕跡はない。「ゾス」は高度な魔法を使っていた。

2、現在、世界は人間が支配しており、なんやかんやあって「魔法」が使える者がいる。

3、物語の舞台であるエルカテリアでは、魔物討伐がブームになっており、「魔闘姫」の異名を持つヒロインは、魔力で打撃力を高め、格闘で魔物を葬ることを得意としていた。

4、なんやかんやあって廃城に巣食う魔物討伐に赴くヒロイン。

5、同じ頃、未来世界への移動中、魔力が尽きてこの世界(廃城)に現れてしまったゾスの一団。とりあえず、サクッと廃城に巣食う魔物を葬って、困った困った頭を悩ます。

6、そこへなにも知らないヒロイン登場。ゾスの一団を見て「醜い」とか「弱そう」と嘲弄しながら余裕ぶって倒そうとする。

7、サクッと返り討ちに遭うヒロイン。ヒロインが微量ながらも魔力をもっていることに気づいたゾスの一団は、ヒロインの肉体を弄りつくして魔力を吸収することにする。

という感じのストーリーになります(´ω`)

今作はリクエストとして、メインシーンはいつものような小説形式ではなく、竿役とヒロインのやり取りをメインに書いていきますので、いつもとは少し違った感じになると思います。
なかなか慣れない形式なので、うまく書けるかわからないですが、がんばって執筆しますので、どうぞよろしくおねがいします(´∀`)

今日はそんな感じのご報告でした(´∀`)

フリーセンテンス 2024/02/02 18:56

新作がようやく完成いたしました(´;ω;`)

 こんばんは、フリーセンテンスです。

 いただいたリクエストを元に書き進めていた新作が、ようやく完成いたしました(´∀`)

 途中、パソコンの調子が悪かったり、同僚がコロナやインフルに罹ったりして応援に入ったりして、なかなか思うように書き進められませんでしたが、どうにかこうにか完成となりました。
 リクエストをくださった方、お待たせして、本当に申し訳ございませんでした( ;∀;)

 先ほど、販売申請を出しましたので、何事もなければ明日には販売になると思います。
 まるで口癖のようですが、頑張って書きましたので、愉しんで読んでいただけますと幸いです(´ω`)

 とりあえず、今日はそんな感じのご報告でした!


 追伸
 これから最後のリクエスト執筆に取り掛かります。頑張って書きますので、ご容赦いただければ幸いです。
 お待たせして申し訳ございませんでした( ;∀;)

フリーセンテンス 2024/01/21 09:26

こそこそと書いております(;´∀`)

こんにちは、フリーセンテンスです。

以前、今年は更新頻度うんぬんと書いていたにも関わらず、ブログをあまり更新できていない今日この頃です。(;´∀`)

ちょっとパソコンの調子が悪かったり、勤務が続いたりして、なんやかんやりあったりしたからです。申し訳ございません。

それでも、こそこそと書いておりまして、新作の方も進んでおります。

とりあえず、今作の犠牲者紹介パートを掲載しておきますので、もしよろしければ暇つぶしにでもお読みください。

それではどうぞ(*´ω`)


 カチュア・トゥレントには、コミュニティを支配するファーガソン一族に反逆するに充分過ぎる理由が存在していた。
 世が世であれば、カチュア・トゥレントは薔薇色の人生を歩んでいるはずの娘である。ハーバード大学を首席で卒業するほど優秀な頭脳を持った父親と、ミス・ユニバース代表に選ばれるほど美しい容姿と抜群のプロポーションを誇る母親のもとに生を受けた彼女は、産まれた時からモデルとしてのキャリアを進め、四歳になる頃には稀代の美○女として全米の注目を集める存在となっていた。アメリカ全土で開催される数々の美少女コンテストで優勝したことから「ジョンベネの再来」と揶揄されることもあったが、それでもカチュアの美貌には非の打ち所がなく、彼女を知る者は、誰もが将来、カチュアが世界的スターになると信じて疑わなかった。
 だが、最終戦争が勃発したことで、他の多くの者たちと同様に、彼女の将来は暗く閉ざされてしまったのだった。
 核攻撃による即死は免れたものの、住む場所を失った彼女は、両親に連れられて他の避難者たちと共に徒歩で北上し、放射能による脅威が比較的少ないアパラチア山脈の麓に辿り着いた。幸運にも、そこにはアーミッシュの小さな集落があって、カチュアら避難民たちは、彼らの助けを借りて第二の人生をスタートさせたのだった。
 不幸だったのは、彼女たちが住みついたすぐ近くに、ファーガソン一族が潜む地下シェルターがあったことである。邪神の復活のごとく現れたファーガソン一族は、瞬く間に人々を制圧して、彼らを自分たちの支配下に置いた。
 この時、カチュアの父親を含め、一部の者たちは勇敢に抵抗したのだが、強力な重火器で武装したファーガソン一族の私兵に勝てるわけがなかった。抵抗虚しく敗れた男たちは、捕まり、妻や子どもたちの目の前で惨たらしく殺された。顔を殴られ、腹を蹴られ、眼球にタバコの火を押し付けられて、軍用ナイフで生きたまま局部を切り取られた後、縛り首にされて吊るされて、その死体に尿をかけられたのである。カチュアは、その悪夢のような有り様を、母親と共に最前列で見せつけられたのだった。
 すでにこれだけで、カチュアがファーガソン一族に怒りを覚えるには充分すぎたが、彼女の反逆の意思を確固たるものにしたのは、その二年後に起こった出来事だった。
 父親が殺されて二か月後、妊娠していたカチュアの母親が出産した。生まれた赤ん坊は男の子だった。カチュアは喜び、弟を溺愛した。暇があれば片時も離れず一緒に過ごし、母親以上の愛を注いで弟を大切に育てたが、その二年後、悲劇が襲う。弟が、視力を失ってしまったのだ。病気によるものか、それとも放射能による影響かは定かではなかったが、ファーガソン・コミュニティに障害を患った者が生きれる場所はない。先天的であれ、後天的であれ、障害の発覚は、即、死に繋がる。これまでがそうだったように、カチュアの弟もこの非道なる運命から逃れることはできなかった。
 取り上げられた弟は、カチュアや母親の他、コミュニティの住民たちが見ている目の前で、頭を岩に打ちつけられて殺された。足を掴まれた状態でフルスイングされたのだ。爆ぜる音がして、飛び散った脳ミソがカチュアの頬に付着した。現実を受け入れることができず、カチュアが呆然としていた時、その耳に届いたのは、弟を殺した男が放った嗤い声だった。
「ふはははは。いい音だ。気持ちがいい! 最高だ! こんなことをしても罪にならないとは、なんといい時代になったことか。ふははははは!」
そう嗤ったのは、コミュニティの支配者にして、ファーガソン一族の当代当主ガレドラ・ファーガソンであった。彼はこの時、三五歳。屈強な体格の男で、背も高いし顔も嶮しい。しかし、嗤うその顔は、実年齢よりも遥かに幼く見え、まるで子どもが虫を殺す時に見せるような、残酷な無邪気さを醸し出していた。
 カチュアは、とめどなく溢れる涙をこらえながら、歯を食いしばり、邪悪に嗤うガレドラを睨みつけていた。憤怒と憎悪の呪詛を心のなかで叫びながら。
(殺してやる・・・・・・絶対ッ、絶対にッッ、絶っ対に殺してやるぅぅぅぅぅッッッ!)
 その日から、カチュアはガレドラを殺すことを目的として生きるようになった。
 すでに承知の通り、ファーガソン・コミュニティには「処女税」というものが存在している。これは中世に存在した「初夜権」を模したもので、未経験の女性が、コミュニティの支配者であるファーガソン一族の男に初体験を献上するというシステムである。容姿の美しさやスタイルによって宛がわれる順位が決定するため、必然的にもっとも容姿端麗でスタイル抜群の女性が当主であるガレドラの相手をすることになるのだ。ゆえに、カチュアは自らの美を磨きに磨きあげた。
 貧しい暮らしのなか、カチュアは食べる物に気を使い、髪や肌や歯の手入れを怠らず、乳房や尻が大きくなるよう自分で揉みほぐして刺激を与えた。遺伝的な素質も手伝って、その努力は身を結んだ。カチュアは、一七歳になる頃には絶世と称されるほどの美少女となっており、コミュニティでは異性同性問わず誰もが一目置く存在になっていたのだ。
 カチュアは、容姿が端麗なだけでなく、肌は透き通るように白くて美しく、髪は長い豪奢な金髪で、細く華奢な手足はすらりとしており、白い歯は並びもよく、瞳はサファイアのように美しかった。背丈はやや低いものの、その分、乳房は大きく、お尻の肉付きも素晴らしい。みすぼらしい身なりや姿の女性が多いコミュニティのなかで、カチュアの存在は特段の異質さを醸し出しており、それはまるで石ころの山で輝く大粒の宝石のようであった。ゆえに、カチュアがガレドラの相手をすることになったのは、もはや必然という他なかった。
 ――その夜、「税」を支払うため、カチュアはガレドラの館に招かれた。石造りの館で、館のどこかに恐ろしい○問部屋があると噂されていた。コミュニティで粗相をした者はその部屋に連れ込まれ、そこで酷い○問を受けて殺されるのだと言われていた。事実、館に連れて行かれた後、永遠に姿を消す者は少なくなかった。
 湯浴みをして身体を綺麗にした後、カチュアは薄いガウンのような服に身を包み、ガレドラが待つ部屋へと通された。この時、カチュアは凶器や毒物を隠し持っていないか入念なチェックを受けたのだが、その際、カチュアは内心でせせら笑っていた。
(ふん、なんて臆病なのかしら。自分は平気で他人の命を奪う癖に、自分は命を失うことが恐ろしいなんて! まるで怯えふためくネズミみたいで滑稽だわ。それだけ自分たちが憎まれて恨まれている自覚があるのなら、最初から悪政なんか敷かなければいいものを!)
もちろん、どれだけ入念に身体を調べられても、凶器や毒物が出てくるはずがなかった。それもそのはずだ。カチュアは最初から、武器や毒に頼るつもりがなかったからだ。
 ガレドラを殺すため、カチュアが「武器」に選んだモノは、自らの歯だった。健康な歯であれば、舌でも男性器でも噛み千切ることができる。それは、獣を使ってすでに実証済みだった。だが、それでは生温い。それに、惨たらしくもない。ゆえに、カチュアはガレドラを辱めて殺すため、彼を殺す方法として睾丸を噛み潰してやるつもりだった。そのために、今日の今日まで人知れず牙を研ぎ澄ましてきたのだから。
 ・・・・・・だが、カチュアの目的は、彼女が想像もしなかった理由によって阻まれてしまう。そのことを、この時はまだ、カチュアは知る由もなかった。


完成まで、もう少しお待ちください(*´ω`)

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