猪熊夜離 2023/04/30 22:04

橘京香のイチャラブ事情

 僕がベッドの上で膝立ちになると、結花姉は四つ足の獣のように這い寄ってくる。いつも悪戯な笑みを浮かべ僕を揶揄う結花姉が、この時だけは僕のおちんちん欲しさに発情した表情を浮かべ、媚びた目線を送ってくる。はっきり言ってその姿はとてもエロい。



「生意気におちんちん勃起させちゃって。そんなに私に舐めてもらいたいの?」



 僕の腰から突き出した勃起を結花姉の細く長い指がつまむ。他人に触られる感触は自分の手でオナニーするときとは全然違う。女の人の手でおちんちんを持たれると、それだけで気持ちいい。



「うん……」



 僕は素直に肯くと、結花姉は満足げに微笑んだ。そして、そのまま亀頭を口の中へ入れていく。舌先で鈴口をチロチロと刺激しながら、ゆっくりゆっくりと飲み込んでいく。



「ああっ!」



 思わず声が出てしまうほどの快感だった。熱くてぬるっとしていて、しかも柔らかくてヌルヌルしている。それが僕のおちんちんを包み込む。ぬるつく空間に僕の男性器は根本まで収まってしまう。恍惚の表情を浮かべた結花姉は口の中で舌を動かす。彼女の舌がおちんちんの表面を磨くように這いずり回ると、その動きに合わせて僕の全身にも痺れるような快楽が走った。



「ああ……」



 堪らず吐息が漏れる。結花姉のフェラチオはとても上手だ。おちんちんの扱いがどんどん上手くなっているし、それに何より僕のツボを押さえてくる。



「ほらっ、もっと腰を動かして」



 そう言うと結花姉は再びおちんちんを口に含んでいく。僕は言われた通り腰を振り始めた。すると結花姉の口からジュポジュポと音がする。僕の亀頭が結花姉の唾液を攪拌しているのだ。



「んふぅ……じゅる……んぐぅ……」



 僕の腰の動きに合わせ、結花姉も激しく頭を振る。彼女の唇が僕のおちんちんを締め付ける度に射精感が高まる。しかしまだイキたくない。僕は必死に耐える。結花姉のお口に精液を出したいけれど、我慢したいという欲望もある。彼女ほどの美人にフェラチオしてもらってるのにすぐ射精したら勿体ないじゃないか。



「ゆーちゃん、こっちも」



 僕が下半身に力を入れ、射精を我慢していると横で待機していた小春姉が抱きついてきた。一〇〇センチメートル以上ある爆乳の感触を肩に感じながら振り返ると、おっとりした美貌が目と鼻の先にあった。お互いの吐息を感じられる距離で見つめ合い我慢できるはずなどなく、僕は小春姉の後頭部に手を回してキスする。



「んんっ! ちゅぱぁ……んっ、んっ!」



 小春姉は僕の首に腕を巻きつけながら舌を入れてくる。彼女の性技はまだ発展途上だけど、それでも充分すぎるくらい気持ちいい。僕は密かに小春姉のことを家族の中で一番エッチが好きな女の人だと評価している。恋人に対して淫乱などという言葉は使いたくないけれど、とにかく気持ちいいことが大好きで快楽に弱いのだ。それは小春姉の裏表がない正直な性格ゆえかもしれない。だってそうだろ? 気持ちいいことが嫌いな人間なんているはずないんだから。



 互いの舌が絡み合う感触を楽しむと同時に、僕は手を伸ばして小春姉のおっぱいに触れる。手のひら全体を使って揉み解すと、指先が乳首を捉えた。そのままコリコリと弄っていると小春姉が喘ぎ始める。



「あんっ! もう、ゆーちゃんったら……でも、そこ好きぃ♡」



 インターネットには『爆乳は脂肪が厚いから不感症』なんて適当なことを書いてあるサイトもある。だけどそんなことは全然なかった。小春姉は敏感だし、ちょっと強く責めただけで簡単に絶頂に達する。現に今も軽く胸を愛撫されただけで体を痙攣させている。



 こんなに可愛くてエッチな体をしている女の人が、キスされながら胸を弄られただけで簡単に発情してしまうなんて、AVやエロ漫画の寝取られものに出てくる、ちょろいヒロインみたいだ。



「小春姉、僕以外の男の人にエッチなことされてもついて行ったら駄目だよ」



「うぅん……わかってるよぉ……」



 僕の言葉を聞いているのかいないのか、小春姉は蕩けた表情のまま返事をする。そんな顔をされると僕は余計不安になるのだが本当に分かっているのだろうか。



「――痛ッ!」



 股間に鋭い痛みを感じて僕は思わず叫んだ。結花姉が僕のおちんちんを噛んだらしい。軽く歯を立てた程度の力だったが不意打ちで僕は大袈裟に驚いてしまった。



「アンタねえ」僕を見上げる結花姉の目は怒気を含んでいた。「私たちがユウ以外の男に声を掛けられてホイホイついて行く軽い女だと思ってるわけ?」



「い、いえ……」



「だったら黙っておちんちん勃起させてなさい。このバカ」



 そう言って結花姉はまたフェラチオを再開する。僕のおちんちんは結花姉の唾液でベトベトになっているけど、彼女はそれを舐め取るように舌を動かす。



「んふぅ、んんぅ、じゅるるぅ!」



 僕のおちんちんを根元まで飲み込み、舌全体で亀頭を舐め回す。囓ってしまったことを謝るように、彼女の舌がカリ首に巻き付いてきた。



「私たちにはこのおちんちんだけなんだから、余計なこと考える余裕ないくらい、しっかり楽しませてあげるわ」



 僕のおちんちんに頬擦りしながら結花姉は言った。



「はい……」



「私もゆーちゃんのこと気持ち良くしてあげるね」



 小春姉の手が僕の乳首に伸びてくる。自分の弱点は相手の弱点と思っているのだろうか。彼女の指が僕の乳首を優しく撫で回す。それだけで僕の体は小刻みに震え出す。その反応を見て小春姉が微笑む。そして僕の耳元で囁いた。



「乳首触られるの気持ちいいよね。男の子も感じちゃうんだ」



「うん……」



 僕は素直に肯く。これだけ反応してしまっているのに誤魔化すなんて無理だ。



「じゃあもっと気持ち良くしてあげる。私のことも気持ち良くしてくれる?」



「うん……」



「ありがと。嬉しいな。えへへっ♡」



 僕の答えを聞いた小春姉は僕の顔に近づき、キスしてくる。僕たちは抱き合いながらお互いの乳首を弄び続けた。







 先ほどから僕は結花姉、小春姉と呼んでいるが、僕たちは血の繋がった姉弟ではない。僕が抱える少々込み入った家庭の事情により同居しているが、僕たち三人は血縁の上でも戸籍上でも他人だ。だからこそ安心してセックスできる。



 結花姉こと橘結花は黒い長髪が目を引く美人。少し目つきが鋭く勝ち気な美貌で、通ってる大学では『クールビューティー』と評されているらしい。だけど家では僕を揶揄う悪戯好きのお姉ちゃん。クールビューティー、どこが?



 小春姉こと橘小春は結花姉の妹。明るめのロングヘアーに丸く大きな目をした美人。結花姉が綺麗系の美人だとしたら、小春姉は可愛い系の美人で優しいお姉さん。



結花も小春もミスコンの出場を打診されるくらい美人な上に、おっぱいも大きい。僕はアダルトビデオ観賞を密かな趣味にしているが、結花姉と小春姉は大抵のAV女優よりおっぱいが大きい。彼女たちの母親である橘京香さんも爆乳だ。いつも僕はAVを妄想の呼び水にしている。イメージが固まったら想像の中で女優を京香さん、結花姉、小春姉に差し替える。そして自分がAV男優になったつもりで彼女たちを○す。



 こんなにエロい女性たちと毎日のようにセックスしてるのにAVが必要なのかって? 自分が体験するリアルなセックスと、AVで見る非日常的なセックスは違う種類の興奮が得られるんだ。







「ユウ、そろそろ出そうなんじゃない?」



 結花姉は僕のおちんちんを口に含んだまま喋る。その振動が亀頭に伝わり、それが凄まじく気持ち良かった。



「うん、出る……」



「素直でよろしい。出していいわよ。ほら、早く」



 結花姉は僕のおちんちんを深く飲み込むと、喉の奥で亀頭を締め付けた。



「あああっ!」



 結花姉の口の中で射精する瞬間は最高に気持ち良い。僕は自分に女性を支配したり、痛めつけたりして悦ぶサディスティックな一面はないと思っているけど、それでも結花姉のような美人におちんちんを咥えさせたまま口内射精する瞬間は最高の気分だ。彼女の美貌を自分だけが穢せるんだという特権意識からくる快楽で目眩がする。



 結花姉もそれを知っているからか、おちんちんを根元まで飲み込んで射精を促してくれる。



「んぐっ! んんっ! んんんんっ!」



 射精が始まると口の中いっぱいに精液が広がる感覚が楽しいのか、結花姉は嬉しそうな声を上げる。



「ふふっ……んふぅ……んぐっ……んんぅ……」



 結花姉は一滴残らず搾り取ろうとするように僕のおちんちんを吸い上げていく。尿道に残った精液も吸い出される快感に僕は身を震わせた。



「ぷはっ……んふぅ……ふふ……ごちそうさま」



 結花姉はようやくおちんちんから口を離すと、唇についた精液を舌で拭い取った。



「ゆーちゃん、次は私がしてあげるね」



 小春姉が僕から体を離す。美人姉妹のフェラチオ比べは確かに魅力的だが、もう僕の下半身は二人のおまんこを掻き混ぜたくてウズウズしていた。射精した直後だというのに僕の勃起は治まる気配がない。



「口よりシてもらいたいことがあるみたいよ」 結花姉は正しく僕の欲望を読み取る。やはり三人の中で一番のお姉さんだからだろうか。彼女は僕の性癖を理解してくれている。



「そうだよね。ゆーちゃんもおまんこで気持ち良くなりたいよね」



「で、どっちからするの?」



 小春姉は遠慮がちに、結花姉は勝負を挑むように僕のおちんちんを見つめる。



「やっぱり結花姉の口で大きくしてもらったから、最初は結花姉かな?」



 そう言うと小春姉はがっかりしたように肩を落とす。それを見た結花姉は少し勝ち誇ったような笑みを浮かべた。



「小春姉、大丈夫だよ。あとでちゃんとしてあげるから」



「うん。約束だよ」



「もちろん」



 結花姉で興奮し過ぎて撃ち尽くさないようにしなければ、と僕は心の中で己に言い聞かせた。



「じゃあ私は後ろからしてもらおうかしら」



 結花姉は僕にお尻を向け、ベッドの上で四つん這いになった。彼女の肉体は形の良いヒップに、滑らかな背中、そして引き締まったウエストに豊満なバストと、どこを見ても完璧だった。



「私が付けてあげる」



 こんな美人と毎日のようにセックスしてるなんて未だに信じられないと惚けていたら、小春姉がコンドームの小袋を破りながら近づいてきた。そのまま僕のおちんちんにピンク色の避妊具を被せる。



「これで準備よし。お姉ちゃんが待ってるから早くシてあげて」



 妹にコンドームをつけさせた勃起で姉を○す。その背徳的なシチュエーションに僕のボルテージは急上昇した。



 僕は鼻息荒く結花姉の尻肉をつかむと、そのまま一気に挿入した。



「あんっ! もう、ちょっと、強引じゃない♡」



 いきなり挿れられて驚いた様子の結花姉だったが、すぐに嬉しそうに喘ぎ始める。僕も我慢していた分、激しく腰を動かした。



「あんっ! ああんっ! ああんっ! んぐぅ……んっ! んっ! んっ!」



 結花姉の膣壁が僕のおちんちんを締め付ける。度々セックスを繰り返してきた僕らの体は、お互いに相手の形を覚えてしまっている。パズルが組み合わさるようにピタリとハマる感覚がある。それが心地良くて堪らない。



「ゆーちゃん、気持ちいい?」



 僕のすぐ隣で座っている小春姉は、僕と結花姉の繋がっている部分を凝視している。僕が彼女の声に肯くと、彼女は満足げに微笑んだ。



「ユウ、好きっ♡ 大好きぃ♡」



 結花姉はシーツを握りしめ、顔を枕に押し付けるようにして喘いでいる。彼女が発する声は甘い響きを持ち、聞いているだけで僕の心を惑わす。



 僕は結花姉の背中に覆い被さり、彼女の体を抱き寄せ、胸を揉みしだいた。結花姉は僕の手の動きに合わせて体を震わせる。その度に膣内が収縮し、僕のモノを強く締め付ける。



 結花姉が僕の方に顔を向ける。僕は彼女にキスをしようと顔を近づけたが、寸前のところで思い留まった。結花姉はキスが好きで、セックスの時は何度もキスしたがる。だけど今はダメだ。もっともっと結花姉のエッチな声が聞きたい。



「あっ、あぅぅっ! あ、そこっ、いいっ!」



 結花姉の唇を塞ぐ代わりに僕は彼女の首筋にキスをした。汗ばんだうなじを舐め上げると、結花姉はくすぐったそうに身をよじらせた。



 結花姉は僕より四歳年上の女子大生だ。そんな大人の女性が僕みたいな子供に犯されて悦んでいる姿に興奮する。



「あっ、ああっ、ユウ、ユウっ……だめっ、そんなところ、舐めながら♡」結花姉は余裕のない声で懇願した。



 ふと視線を感じて隣を見ると、小春姉が羨ましそうな顔で僕たちを見ていた。小春姉も興奮してるのか、呼吸が荒い。顔は上気しており、目は潤んでいた。



 僕が手招きすると小春姉は膝立ちでにじり寄ってきた。



 僕は空いている手で小春姉のおまんこに触れた。小春姉は驚いたように体をビクッと震わせた。彼女のおまんこは既に濡れていて、僕の指は簡単に生温い穴の中へ飲み込まれてしまう。



 初めはゆっくり手を動かした。おまんこの奥から溢れてくるぬるぬるした液体を指全体に行き渡らせる。あっと言う間に僕の人差し指と中指は、小春姉のエッチな汁で先端から根本まで濡れてしまった。



「ひゃうっ、んんっ、んんぅっ!」



 小春姉のおまんこは僕の指を優しく抱擁するように締め付けてくる。僕はゆっくりと、それでいて力強く彼女のGスポットを刺激する。



「やっ、やだぁっ、そこ、触っちゃ、ダメなのぉ」



「どうして? 気持ち良さそうだよ?」



「き、気持ち良すぎて、変になっちゃうからぁ」



「小春姉、可愛い」



 僕は更に強く小春姉の弱いところを責め立てる。彼女は全身を戦慄かせながら快感に耐えている。



「イクっ、イッちゃうぅ!」



 小春姉は一際大きな声で叫ぶと絶頂してしまった。膝立ちのまま僕に寄りかかる。イクときに力が抜けて自分だけでは立ってられないのだ。



「はぁ……はぁ……もう……ダメって言ったのに……」



 小春姉はベッドに倒れ込みそうになるが、なんとか体勢を立て直す。しかしまだ体が疼いているのか、時折腰をくねらせて熱い吐息を漏らしていた。



「小春姉、気持ちよかった?」



「うん……すごく……」



 小春姉は恥ずかしそうに肯く。そんな彼女を見ていると、もっと気持ち良くしてあげたくなった。



「ちょっと! 二人だけで盛り上がってるんじゃないわよ。アンタ、いま誰にチンポ挿れてるか忘れてるわけじゃないわよね」



 見つめ合っていた僕と小春姉の下から、結花姉が苛立たしげな声を出す。まあ、セックス中に自分を犯してる男が、他の女と見つめ合ってたら機嫌も悪くなるか。



 僕は素直に謝った。「ごめん結花姉。お詫びにいっぱい動くから」



「本当よ。しっかり動きなさい」



 まだ小春姉のマン汁が乾いてない手で僕は結花姉のお尻をつかみ直す。全身全霊の力でピストン運動に励んだ。さっきよりも激しく腰を打ちつける。パンッ、パァンッと肉を打つ乾いた音が部屋に響く。



 僕の激しい攻めを受けて結花姉は喘ぎ声を上げる。その声も先ほどより大きくなっている気がした。彼女もまた興奮してくれているのだろう。そう思うと嬉しかった。



「ああんっ! すごっ、すごいぃっ!」



 結花姉の中はとても狭く、そして熱かった。まるで別の生き物のように僕のおちんちんを締めつけてくる。万力のように締め上げてくる結花姉の膣圧で、僕のおちんちんからコンドームが抜けてしまわないか心配になった。



 僕は射精感を堪えながら必死に腰を振る。それでも限界はあっという間に訪れた。射精欲を抑えきれず、つい動きを止めてしまう。



「あんっ、どうしたの、急に止まって」



「もう出そうなんだよ」



 既にカウパーに混ざって何滴か精液がこぼれだしている。僕が情けない声で言うと、結花姉はクスクスと笑った。



「もうイキそうなの?」



「うん」



「仕方ないわね。ほら、出していいわよ」



 結花姉はお尻をクイっと持ち上げて、僕を射精へと導く。僕はそれに抗わず、最後の力を振り絞って腰を動かす。



「イくっ!」



「んっ……出てる……」



 結花姉の子宮口に亀頭を押し付けて、僕は果てた。コンドーム越しにドクンドクンと精液が放出されていくのがわかる。



「はあ……あぁ……ふぅ……出し切った?」



 ややあって結花姉は尋ねた。先ほどまで彼女の膣内で跳ね回っていた僕の勃起は、いまは活動をやめて静かになっている。だからといって萎えてはいない。少し柔らかくはなったけど、ちょっとした刺激があればすぐに復活する。



「次は小春が待ってるから」



 結花姉はそう言って引き抜いたペニスからゴムを外した。精子とクリームの混じり合ったそれをそのままベッドの横のごみ箱に放り捨てると、新たな避妊具を着けるため、コンドームの箱に手を伸ばした。



「付け直す前に綺麗にしようか」



 そう言って結花姉は精液で汚れた僕のおちんちんを舐める。舌で丹念に裏筋、カリ首にこびりついた白いゼリーを舐め取き取ると、根元の方に吸いつきながら舌を押し当てペロペロ舐めたりする。そうやって綺麗になるまで僕のおちんちんに付着していたモノを取り除いてくれた。



 綺麗になった僕のおちんちんに結花姉がコンドームを被せる。



 結花姉の手が僕の勃起の根本まで避妊具を下ろす姿を見ながら、僕は早く小春姉の中に突っ込みたくてウズウズしていた。



「これでよし! さあ行ってきなさい!」結花姉が僕の背中を強く叩いた。その勢いに押し出され僕は小春姉のほうによろける。



「ゆーちゃん大丈夫?」



 小春姉は慌てて僕を抱き止めた。



「大丈夫だよ。ありがとう」僕は礼を言って彼女から離れる。「それじゃあ挿れるね」



「うん」



 小春姉はベッドに寝転がり脚を大きく広げて、僕を誘う。僕はその開かれた脚の間に体を入れると、彼女の割れ目に挿入した。



「あんっ、ゆーちゃんのおっきくなってるぅ♡」



「小春姉がエッチだからだよ」



 小春姉のおまんこは温かく、柔らかかった。挿れただけで溶けてしまいそうなほど気持ち良い。僕は小春姉の体を抱き締めながら、ゆっくりと腰を前後に動かした。



 小春姉の膣は僕のをしっかりと包み込んでくれる。しかもただ柔らかいだけでなく、適度に締め付けてくるので、油断するとすぐに達してしまいそうだ。



 僕は小春姉のおまんこに何度も腰を打ち付けた。その度に結合部からクチュクチュと水音が鳴り、愛液が飛び散る。小春姉の喘ぎ声と僕の荒い息遣い、それから肉と肉がぶつかり合う乾いた音、これらだけが室内に響く。



 小春姉の膣内は火傷しそうなほど熱く、無数のヒダが僕のに絡み付いてくる。



「ちょっと角度変えるね」



 僕は名残惜しさを感じながらも小春姉との抱擁を解除する。上体を起こした僕は小春姉の膝をつかみ、先ほどとは違う角度で抽送を繰り返した。



「んはッ、あッ、あッ! いいよ、気持ちいい! んッ、あッ、あッ、あんッ!」



 僕は小春姉のGスポットを探り当て、重点的に責め立てる。僕なりにセックスについて調べた成果を小春姉の体で試していた。



「あっ、そこっ、いいっ、ああっ、あっ、んぁっ、あっ、んあぁっ!」



 小春姉はシーツを握りしめ、首を左右に振り乱しながら悶えている。普段は大人しい彼女が見せる痴態を見て、僕はますます興奮してしまった。もっと乱れたところが見たいと思い、腰の速度を上げる。小春姉は枕を抱きしめ、顔を埋めて声を押し殺そうとしている。しかし、快感を感じていることを隠せていない。その証拠に枕で隠せていない小春姉の耳は真っ赤になっていた。



 小春姉の中が小刻みに痙攣し始める。絶頂が近いのだ。



 僕もそろそろ限界だった。小春姉がイクと同時に、僕は精を解き放った。ドクンドクンと脈打ちながら、大量の精液がコンドーム内部に吐き出される。小春姉は僕の脈動に合わせてピクンと体を震わせている。



 僕は小春姉からチンコを引き抜くと、コンドームを外して縛った。



 小春姉はベッドに横たわったまま、ぼんやりとした目で天井を見上げていた。



「気持ち良かった?」



「うん。ゆーちゃんは?」



 小春姉は仰向けのまま顔だけこちらに向ける。



「もちろん気持ち良かったよ」



「よかった」



小春姉は安心したように微笑んだ。僕はそんな彼女の唇にキスをする。小春姉は嫌がることなく受け入れてくれた。



「ちょっと、二人だけの世界に入ってんじゃないわよ」



 小春姉とのキスに夢中になっていると、結花姉が割り込んできた。



「結花姉、ごめん」



「別にいいけど。それより、休んでる暇ないわよ。母さんが帰ってくるまでにまだまだヤるんだから」



 結花姉の言葉で僕は時計を見る。まだ京香さんが帰宅するまで一時間はあったが、逆に言うと一時間しかない。



「アンタ、母さんが帰ってきたら、母さんに夢中になるんだろうから、それまでが私たちの時間なのよ」



「そんなことないよ。京香さんが帰ってきたからって結花姉と小春姉をないがしろにするなんてこと……」



「どうだか」と結花姉は鼻を鳴らす。「まあいいわ。それよりも続きをしましょ」



 橘家の女性たちは三人が三人とも、本来なら僕のような平凡な男がセックスできるはずもない美女ばかりで、当然僕は三人とも平等に愛しているつもりだ。しかし、昔から母親代わりを務めてくれた年上の美女という存在はとても魅力的だ。自分でも意識してないうちに、他の二人より優先してしまっているのかもしれない。












「それであなたたち、私が帰ってくるまで、ずっと三人で部屋に籠もっていたの?」



 京香さんが帰宅する前にはセックスを終え、シャワーも浴びて出迎えの準備をするつもりだった僕たちだけど、始めてしまったら時計のことなど忘れてしまった。



「そうよ。悪い?」



 悪びれることなく答える結花に対し、京香さんは呆れたようにため息を吐いた。



「別に悪くはないけど……あんまり羽目を外しすぎないようにね。特にユウ君は、ちゃんと勉強もすること。わかった?」



「はい……ごめんなさい」



「分かればいいわよ」



 僕が素直に謝ると、京香さんは優しく微笑んでくれた。



 橘京香さんは結花姉、小春姉のお母さんだ。大学生の娘がいるとは思えないほど若々しい見た目に、抜群のプロポーションを誇る美人である。仕事面でも優秀で、会社では多くの人に頼られているらしい。旦那さんが亡くなったあとも自分が働いて結花姉と小春姉を育てた。



 まさしく才色兼備。非の打ち所がない美女。そんな京香さんは僕が童貞を捧げた相手でもある。



 きっかけは僕が京香さんの名前を呼びながらオナニーしていたことだ。その日も大好きなマッサージ物AVを見つつ僕は想像を働かせていた。妄想の中で僕は浴衣姿の京香さんをマッサージする。彼女には事前に媚薬を持っていたため、マッサージ中に京香さんはムラムラしてくる。その状態で男に体を触られた京香さんはセックスがしたくて我慢できなくなる。僕が強引に誘うと駄目だと知りつつセックスに応じてしまう。そういう筋書きだ。



 妄想に浸りきった僕は、部屋の外を本物の京香さんが歩いていることに気づかなかった。何度も彼女の名前を呼びながらおちんちんを扱き、いよいよ射精という一番無防備な姿を京香さんに見つかってしまう。彼女は悪くない。息を切らせ、何度も「京香さん、京香さん」と呼ぶ僕の声を聞き、部屋の中で僕が苦しんでいるのではないかと心配してくれたのだ。



 慌てて入ってきた彼女に僕はオナニー中の姿を見つかった。そして洗いざらい素直に事の次第を説明した。



 怒られるかもしれない、気持ち悪いと言われるかもしれないと僕は不安に思っていたが、意外にも京香さんは僕の性欲を受け入れてくれた。そればかりか女性の体のことを教えてあげると言い、彼女は僕におっぱいやおまんこを見せてくれた。



 僕たちの秘密の授業は次第にエスカレートして行き、とうとうセックスまでしてしまう。僕は昔から憧れていた京香さんで童貞卒業できたのだ。



 京香さんでセックスを覚えた僕はその後、結花姉と小春姉ともセックスする間柄になった。そのときになって初めて知ったのだが、三人とも以前から僕のことを異性として好きだったらしい。



 誰か一人とでも付き合えたら、一生かけて大事にしなければ罰が当たるレベルの美女三人から同時に好意を向けられ、僕は有頂天になってしまった。全員の関係がオープンになったことを幸いとして、僕は橘家の女性たちと複数人プレイを楽しむ爛れた日常を送っている。



 いったい僕は前世でどれだけの功徳を積んだのだろう? あるいは来世の運を前借りしているのかもしれない。だとしたら、来世の僕は間違いなく地獄行きだろう。



「お母さんごめんなさい。お母さんの分まで、ゆーちゃんのおちんちん搾っちゃった」



 体の前で手の指を組み合わせた小春姉が言う。確かに僕は一滴残らず搾り取られた。今日はもう勃起しそうにない。



「いいのよ小春。母さんは週末にユウを独り占めするんだから、今日は私たちだけで楽しんだって」



「独り占めだなんて」京香さんは結花姉の言い草に苦笑する。



「本当のことでしょ。今週末は私も小春も一日留守にするんだし。その日は母さんとユウだけで楽しんでよね」



 結花姉の言う通り、今週末は京香さんと二人きりで過ごすことになっている。結花姉も小春姉もサークル活動で予定が埋まっているらしい。大学生ともなれば友人付き合いもあるし、毎週末必ず家族揃って過ごすという訳にはいかないのが自然だろう。



「ユウ君と二人だけだからって、一日中エッチなことばかりするわけないでしょ」



 京香さんの言葉を結花姉はまったく信じてない。「どうだか。私たちの中で一番スケベなのって母さんじゃない? 最初にユウを押し倒したのも母さんだったし」



「押し倒したなんて人聞きの悪いことを言わないで」



 娘からの指摘に京香さんは顔を赤らめて反論する。しかし、それ以上強く彼女は言い返せない。表現する言葉はいろいろあるだろうが、三人の中で最初に抜け駆けして僕とセックスしてしまったのは、間違いなく京香さんだ。彼女なりに娘たちへの引け目を感じるのだろう。



「こんな話ばかりしてないでお風呂に入ってしまいなさい。まだ汗も流してないんでしょう?」



「それもそうね。行きましょ、ユウ」



 京香さんが話はお終いだと宣言すると、結花姉が僕の腕を引っ張って立たせる。



「お姉ちゃんずるい。私もゆーちゃんと一緒に入る」



「いくらうちの風呂が広いからって、さすがに三人は無理でしょ」



「やってみなきゃ分からないかもよ」



 僕は結花姉と小春姉に挟まれ風呂場に連行された。










 楽しみにしている時間はあっと言う間にやって来た。



 土曜日の朝に結花姉と小春姉は出かけて行った。今日は二人とも夜まで帰って来ない。家には僕と京香さんだけが残される。半日も二人きりになるのは久しぶりのことで、僕はエッチな展開を期待して朝からドキドキしていた。



 ところが、京香さんはそんな僕の思惑に反して、普段と変わらない休日を過ごそうとしていた。朝食を済ませた後、僕たちはそれぞれ思い思いの時間を過ごす。



 僕は部屋で学校の課題をこなす。京香さんは家事をしている。



 今日は前から気になっていた場所を徹底的に掃除したいのだと彼女は言った。手伝おうかと僕は申し出た。少しでも京香さんと一緒に過ごしたかったし、掃除を手伝う名目で彼女の体に触れられる機会を窺っていた。だけど、京香さんはやんわりと僕を断った。



(エッチなことを期待していたのは僕だけだったのかな)



 僕は残念に思いながら自分の部屋に入り勉強を始めた。だけど、集中できない。どうしても京香さんのことを考えてしまい、股間がむず痒くなる。結花姉や小春姉とは昨日エッチなことをしていない。



「きっと明日は母さんがユウのことを放さないだろうから、今日は精液を溜めていたほうが良い」と結花姉は言った。



 僕もその展開を期待していたため悶々とする。ペンを握っていても頭に浮かぶことは京香さんの裸体ばかり。彼女とセックスする気持ちよさを知っているため、余計に生々しく想像してしまう。



 僕はズボンの上からおちんちんを触る。本格的なオナニーを始める段階ではない。まずはズボンの上からおちんちんを擦り、揉み、もどかしい刺激を与える。おちんちんはすぐに固くなるけど、まだ射精には至らない。我慢汁が溢れ出しパンツの中が湿ってくると、ようやくおちんちんから手を離してティッシュを用意する。そしてズボンを足首まで下ろし、勃起したチンポを握る。



 亀頭から溢れた我慢汁を手に塗り付けながら竿をしごく。ぬるぬるになった手で上下に擦ると、腰が砕けそうなほど気持ちがいい。



 あっという間に僕の興奮は高まり、このまますぐにでも射精できそうだった。でも、それでは勿体ない。せっかくなら、もう少し焦らしてから出したい。僕はベッドに横になり、目を瞑って妄想の世界に没入する。妄想の中では、僕が仰向けに寝ているところに京香さんが覆い被さっている。僕が仰向けになっている理由は、京香さんに騎乗位をお願いしたからだ。彼女は快く引き受けてくれた。



僕が腰を突き上げるようにすると、京香さんはゆっくりと腰を落とす。膣の奥まで入ったところで、彼女は僕にキスをしながらゆっくり動き始める。



「ユウ君、気持ち良い?」



「はい……すごく……」



「良かった」



 京香さんの膣内はビショビショに濡れている。本当は京香さんも僕とセックスしたくて仕方なかったのだ。だけど大人の女性である京香さんは貞操観念が強く、結花姉や小春姉ほど僕とのエッチに溺れられないと思っている。だから朝から我慢していたけど彼女は限界だった。



 京香さんの騎乗位は、正常位でするより深く入る。彼女は自分で腰を振り、気持ちいい場所に僕のおちんちんを誘導する。



「ああぁ! そこ、いいわぁ!」



 京香さんは体を仰け反らせ喘ぐ。僕はすかさず京香さんのおっぱいに手を伸ばす。揺れ弾む京香さんのおっぱいを僕は握りしめ――



「ユウ君、入ってもいいかしら」



 そこで僕の部屋のドアが開いた。京香さんは僕が返事するよりも早く部屋に入ってきた。



 京香さんにオナニーしている姿を見つかるのは二回目だった。



 僕は慌ててベッドから飛び起きる。ズボンを上げようとしたが間に合わなかった。既に僕の股間はビンビンだったし、慌てて立ち上がったのでズボンが足に絡んだ。僕はベッドの上から床へ転がり落ちた。



 京香さんは僕の姿を見て驚いていたものの、嫌悪したりすることはなかった。むしろ頬を赤く染めて嬉しそうな顔をしている。



「ごめんね、ノックもせずに勝手に部屋に入って来ちゃって」



「いえ、別に構いませんよ」



「あの、ユウ君は何をしてたの?」



「えーと、まあ、あれです」



 僕は言い淀みながらも正直に言うことにする。



「一人で、その、シてました」



 京香さんは顔を赤くする。僕の顔も真っ赤になっているに違いない。



「ごめんなさいね、そんなときに」



「いえいえ、いいんです」



 お互い恥ずかしがって、会話が途切れてしまう。気まずい雰囲気だ。



「そ、それで何の用ですか?」



 僕は話を逸らすために質問した。



「お昼ご飯ができたから呼びに来たのよ。あと洗濯物も取り込んだからカゴに入れておいてちょうだい」



 そういえば、もう昼だ。オナニーに没頭しすぎて時間の感覚が狂っていた。時計を見ると、十二時半を少し過ぎたところだ。



「ありがとうございます。すぐ行きます」



 そう言って僕は何食わぬ顔でズボンを下着ごと引き上げる。僕の痴態を京香さんは見て見ぬ振りしてくれるようだ。そちらのほうが僕としてもありがたい。そして部屋を出て行こうとしたとき「あのね」と京香さんが声を掛けてきた。



「さっき私が部屋に来たとき、私の名前呼んでたでしょ? 私のこと考えながらしてたのよね? それってつまり……そういうことよね?」



 そう言う京香さんの顔は耳まで真っ赤だった。僕はドキリとする。どうやら京香さんには僕が考えていたことがバレているようだ。さすがに本人の前で妄想を口にはできないけど、確かに彼女のことを考えていた。



「はい、そうです」僕は素直に認めた。今さら隠す必要はないだろう。



「じゃあ、今日も私としたい?」



 そう聞かれて、僕は少しも迷うことなく答えた。



「はい、したいです」



 京香さんは艶めいた笑みを浮かべた。

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