無知の知
明日からBL創作活動に戻ります。
その前に、こちらの感想をば…
町山智浩@TomoMachi
町山智浩の映画ムダ話82 ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』2017年。
なぜ、君の名前で僕を呼ばせるのか? なぜ、ギリシャなのか? なぜ原作者は、この物語を書き、ジェイームズ・アイヴォリーはこれを脚色したのか?
これ最高に良かったです。
アミハマ好きな人は注意ですがww私は笑ってしまった。
思い出して笑うくらいツボでした。
ただ、シャラメくんの相手役になれる美青年役がなかなかいなかったんじゃないかな…と^^;
まぁそんなことは置いておいて、最後まで聞いて、本当鳥肌たつくらいの気づきを教えてくれて嬉しくなった。
私なんて、BL派生でうわべだけを舐めてるカンジの薄っぺらなことしか言えないし、気づけない。
気づけないわけは、古典、哲学分野がさっぱりわからずにスルーしてしまってるから。
小説でもオリヴァーの設定は哲学者ヘラクレイトスの研究をしてるってこと。
劇中でもエリオがオリヴァーがソファに置いてあったヘラクレイトスの本と彼がメモした水に関する考察を見つけて読むシーンがある。夏の間中いろんな水があったなぁ…。と
川の水。湖の水。バレーボールのときにエリオから奪う水。エリオの秘密の場所のアルプスの水。秘密の場所にいく途中にもらう水。騎士と姫の話を聞いた日は雨。庭にある水。初めて繋がった朝に二人で泳いだり。二人で過ごす前に通った大きな滝。エリオが吐いた後に口をすすぐ水。
オリヴァーとエリオが一緒にいるときは常に水が絡んでる。
そして最後は冬でエリオと暖炉の火だけ。(エリオの涙は水に入るんだろうか?これは受取る人に任せる感じかなぁ?)
すごいめっちゃすごい!!!感動する!!!
あとギリシアの話。
小説で言うところのサン・クレメンテ症候群
と父親の言葉。30歳までに~ ってとこ。
これを聞くと、BL的ハピエンはないんだな…って諦めがつく。パラレルだったらいけるかもしれないけど(*´Д`*)
でも小説でエリオは拗らせてる感じがな~いや、でも、あれは映画の暖炉の炎が物語ってるのかな…と
そんなわけで、小説も映画ももう一度じっくり味わおうと思いました。
古典・哲学大事だなぁ…