カルナック城下町で自由行動を取ることになったパーティ。
ファリスは一人、魔法屋に行くことにした。
―――――魔法屋
ガランガランッ
「いらっしゃいませー。」
「さっそくだが店主、何か使える魔法は無いか?」
「どのようなものをご希望で?」
「次の目的地まで遠いからな、道中で仲間をサポートできるものがいい」
「でしたらトードなんてどうでしょう?カエルにされた仲間も道具を使わずに治せますよ」
「いや、それはいい。どちらかというと敵に効果があるものがいい」
(バッツのバカが乙女のキッスを効果もわからないくせに大量に名前買いしたせいで腐るほどあるからな……)
「敵に効果のあるものですか。ではコンフュなんていかがでしょう?」
「どんな効果があるんだ?」
「敵を混乱させおかしな行動をとらせたり、同士討ちを誘ったりできます」
「対人にも効果が出てしまうので、注意が必要です。うっかり味方に当ててしまうと、倒錯や判断能力の著しい低下を招きます」
「ふーん……面白そうだな。よし、これをもらおう」
「では350ギルになります」
ファリスは金を払い、コンフュを手に入れた。
と、どうじにファリスに悪い笑みが広がった。
「フフ……」
「いかがされました?」
「実はな店主、俺は海賊なんだよ」
「はい。……ってええ!?」
「海賊ってのは奪うのとイタズラが生きがいなんだよ」
(ビクビク……)
「混乱魔法なんて手に入れたらイタズラしたくなるだろ?でも仲間で試すわけにはいかないから……」
「い、いかないから・・・?」
「お前で試させてもらうぜっ!コンフュ!」
そういうとファリスは覚えたばかりの魔法を店主に向かって放った!
―――――ピカーン!
「!?」
コンフュが直撃すると思われた刹那、店主の目の前で魔法が反射し
ファリスにあたった。そしてそれは瞬く間に効果を発揮し、
ファリスを混乱状態に陥れた。
「なっ!?え?え?あれれ?あれれ?ほぁおえ~」
「ホッ……!いるんだよな、買ったばかりの魔法を即試そうとするバカが」
そういって冷や汗を拭く店主の腕にはリフレクトリングが輝いていた。
「えへぇつ……ふふっ…あははは!」
ファリスは何か楽しそうに声をあげ、ゆかにペタンとひざまずいた。
「あーこりゃ完全にキマッてるなぁ。まぁ最初だし耐性もなかったんだろう」
「ふふふっ!あははっははは!」
(しかし良い体してるな……。混乱は強い衝撃を受けるまで治らない。となれば……)
倒錯するファリスを横目に、店主の顔にはあきらかに悪い笑みが宿っていた。
「えへへー。ひっく!」
「へっへっへ。じゃあお嬢ちゃん、とりあえず服を脱いでみようか?」
「ふくー?あははは!なにそれー?」
「お嬢ちゃんが着てるものだよ。厚いよねー?脱いじゃおう!」
「んー?えへへ……ッバーン!」
ファリスは子供がはしゃぐようにして上着を勢いよくはだけた。
着痩せするタイプなのか、露わになった胸は明らかに
最初の印象以上に巨乳だった。
その大きさといやらしさに店主は思わず生唾を飲んだ
(ゴクリ……す。すごいな)
「ふへへ~脱いだゆー♪」
「よ、よーしじゃあついでにパンツも脱いじゃおっか!」
「はーい!ふふふー♪」
「よーし、いい子だ」
「すっずしーのら♪」
「じゃ、じゃあちょっと触るぞ」
店主はコンフュが衝撃で解けないように恐る恐る胸を触った。
「あぁんっ!へへーおおきいでしょー♪」
「う、うむ」
ふにふに
「ひゃあっ!?へっへんふふふ!」
(す、すごい弾力だな……鼻血でそう)
「ふへにゃ~」
「お前こんだけデカけりゃパイズリできるだろ?」
「ぱいずりー?ひっく!へへっいやーだもーん。バッツにしかしないもーん」
混乱状態にもかかわらずファリスは拒否したが、店主は一瞬で機転をきかせ言葉を返した。
「何言ってるんだ、俺がバッツだろ?」
「ふへぇ?おまえがバッツ~?」
「そうだよ!良く見てごらん?バッツに見えてきたでしょ?」
「じーーーー?ん~~~?あはっ見えてきたかも~♪」
「だろ?俺はバッツなんだから、パイズリしてくれよ。その巨乳でさ!」
「わぁーバッツだー♪まかせてーあはは!」
倒錯状態のファリスは言葉のまま目の前の店主をバッツと誤認してしまい
その豊満な巨乳を店主のチンポにあてがった。
「んっしょんっしょ♪ぺろっぺろっ♪」
「い、いいぞ。すごい気持ち……いいぞっ!」
ぽにょっ……ふにっ
「んちゅっちゅっちゅ。レロレロレロ♪」
(それにしてもバッツって野郎は普段からこんなことしてもらってんのか、うらやましい奴だ。)
「ジュル!ジュルジュルッ!ぬるっ…れろぉ…ジュボッ!ジュボッ!」
「す、すっげぇバキュームだな…こ、こみあげてきたッ!」
「せーしだしちゃえだしちゃえー♪はむっ♪ぺろぺろ…れろっ…ぺろぺろ」
「うっ……で、でるっ!顔にぶっかけてやる!」
ドピュドピュッ!
「うひゃぁ!?」
「ふぅ~。」
「ハッ!?……な、なんだこれは!?」
(しまった!今の顔射の衝撃で混乱が解けたか!)
「魔法買いに来てたはず……?おい貴様これはどうなってる!?」ギリリ
「うぐぐぐ…くるしい……!こ、こうなったら……リターン」
シュイーン
店主が苦し紛れに唱えたリターンによって時間が開始時に戻った!
―――――魔法屋
ガランガランッ
「いらっしゃいませー。」
「さっそくだが店主、何か使える魔法は無いか?」
「どのようなものをご希望で?」
「次の目的地まで遠いからな、道中で仲間をサポートできるものがいい」
「でしたらトードなんてどうでしょう?カエルにされた仲間も道具を使わずに治せますよ」
「いや、それはいい。どちらかというと敵に効果があるものがいい」
「敵に効果のあるものですか。ではコンフュなんていかがでしょう?」
「どんな効果があるんだ?」
「敵を混乱させおかしな行動をとらせたり、同士討ちを誘ったりできます。」
「対人にも効果が出てしまうので、注意が必要です。うっかり味方に当ててしまうと、倒錯や判断能力の著しい低下を招きます」
「ふーん……面白そうだな。よし、これをもらおう」
「では350ギルになります。」
そう言ってファリスにコンフュを売る店主の顔にはこれから起こることへの興奮から下卑た笑みがこぼれていた……。