サキュバスデュエルのMODの作り方
こんにちは、みやろくです。
今回は色仕掛けまとめブログさん制作のゲーム「サキュバスデュエル」のMODの手順について紹介します。
私も実際に作ってみてわかったのですが、サキュバスデュエルのMODは手順さえわかれば比較的簡単に作ることが可能です。
なので、興味がある方は是非挑戦してみてください。
本記事の内容は以下の通りです。
・今回作成するMODの例について
・MOD制作に必要なファイルの準備
・MODの作成手順
関連記事>>MODを作る最も簡単な方法と初心者でも作れるMODについて
関連記事>>バトルの流れとバトル中のセクションについて
今回作成するMODの例について
本記事では、私が作ってみた「シャルロットちゃんのオナニー誘惑」のMODを例に作り方を紹介します。
例とするMODの内容は以下の通り。条件を満たすとシャルロットちゃんがサキュバスカード達のようにオナニー誘惑を行います。
◆ストーリー
闘技場で一度シャルロットちゃんに勝利した主人公。しかし、街バトルの再戦時に油断して情けなく敗北してしまう。デッキを調整してリベンジに向かうが…。
MOD制作に必要なファイルの準備
サキュバスデュエルのMODに必要なファイルは以下の2つです。
イベントの処理を記述するテキストファイル
クエストにイベントを追加するためのテキストファイル
上記を作成して指定の場所に格納するだけでオリジナルのクエストを作成可能です。
イベントの処理を記述するテキストファイル
イベントの内容を記述するファイルです。(以下、イベントファイルと呼びます)このファイルはCSV/Cardフォルダに格納します。
既に格納されている本編のファイルを直接いじることも可能ですが、どうゲームに作用するかわからないですし、アップデートで書き変わってしまう可能性が高いので、イベントファイルは別のファイルに記述しましょう。
1からイベントを記述すると非常に大変なので既に格納されているファイルをコピペして作ると楽です。
カードマスターは700xx.txt、女性モンスターカードは100xx.txtに書かれています。一人につき1ファイルです。
今回の例では、シャルロットちゃんの追加処理を作るので、彼女のイベントが記述されている70025.txtをコピーして新たなイベントファイルを作ります。
ファイル名はなんでも良いですが、今回はわかりやすく「Charlotte.txt」としました。
ちなみに「シャルロットイベント.txt」のように日本語のファイル名でも大丈夫なようです。
90025.txtなど別の番号を使う方法もありますが、今後のアップデートで番号がかぶる可能性があるので、やめておいた方が良いでしょう。
イベントファイルに記述する内容に関しては後述します。
クエストにイベントを追加するためのテキストファイル
イベントをクエストに表示するためのファイルです。以下、「イベントリストファイル」と記載します。
イベントリストファイルの格納先は「EventList/Questフォルダ」です。イベントリストファイルも名前はなんでもOKですが、分かりやすい名前がよいでしょう。
今回は「originalQuest.txt」としました。
イベントリストファイルには以下の内容を記述します。
「クエストタイトル」,Card/「イベントファイル名」,クエストイベント
・クエストタイトル:何でもOK。ここに書かれた内容がクエスト名として表示されます。
・イベントファイル名:Cardフォルダに格納したイベントファイル名を記述します。拡張子は不要です。
記述例)
街でリュカ・シャルロットに敗北後,Card/Charlotte,クエストイベント
今回は、作成するイベントが一つのため1行のみですが、以下のように複数のイベントを記述することも可能です。当然イベントリストが参照するイベントファイルを予め作っておく必要があります。
オクタさんとの再戦,Card/Octa,クエストイベント
街でリュカ・シャルロットに敗北後,Card/Charlotte,クエストイベント
MODの作成手順
MODの作成手順を紹介します。手順は以下の通りです。
・ストーリーを決める
・追加する内容を決める
・修正を加える
手順を順番に紹介していきます。
ストーリーを決める
いよいよMODの制作を行なっていきますが、ファイルを書き始める前にやることがあります。それはストーリーを作ることです。
いきなりバトルを始めても良いですが、ストーリーを考えていた方がよりシチュエーションを楽しめます。
ストーリーはざっくりとした内容で構いませんし、「ストーリーなんかどうでもいい。バトルだけ作りたい」という方であれば考えなくても問題ありません。
今回の例では以下のストーリーとしています。
闘技場で一度シャルロットちゃんに勝利した主人公。しかし、街バトルの再戦時に油断して情けなく敗北してしまう。デッキを調整してリベンジに向かうが…。
追加する内容を決める
次に追加する内容を決めます。追加したい内容を過剰書きで書き出してみましょう。
例)
・リュカ・シャルロットの誘惑を追加
・奇襲バトルを追加
・奇襲バトル時に状態異常とHP大幅ダウン
例の場合、主な修正はシャルロットちゃんのオナニー誘惑のため、まずはそれを書き出します。また、奇襲イベントがあった方が面白いと感じたため、奇襲バトルについても記載しました。
修正を加える
ストーリーと追加する内容を決めたところで実際にイベントファイルの修正を行なっていきます。
修正の際は公式ドキュメントも熟読しておきましょう。
イベントに不要な処理は消した方が見やすいですが、消してはいけない処理も多いので注意です。
また、流用したい処理や参考になる処理も結構あるのでとりあえず使わない処理もそのままにしておくのがおすすめ。慣れてきたら不要な処理を消すのもありです。
今回は、修正手順の紹介がメインなので、修正の詳細な内容は割愛します。
パラメータの設定
まずは初期設定にパラメータを記述します。オリジナルクエストでは攻撃力と最大HPを設定しておかないと両方とも0になってしまうからです。また、HP以外のパラメータも設定されていないため、記述しておく必要があります。
「@初期設定」の「画像部位設定,%%リュカメイド.&カード画像,face,0.4,0.6,0.8,0.9」の行に下に以下を記述すればOK。
攻撃力設定,900,
最大HP設定,8000,
性別,女
タイプ設定,ローグ
属性設定,闇属性
攻撃エフェクト設定,&&セクシーエフェクト
ここで設定された値がキャラクターのパラメータとして反映されます。なので本編よりも攻撃力や最大HPを高く設定することや逆に低く設定することも可能です。
7/6 追記
攻撃力や最大HPだけでなく、全てのパラメータの設定が必要なため修正しました。
関連記事>>MODでよく使うパラメータについて
クエストイベントを記述する
次にクエストイベントを記述します。「@クエストイベント」と記載してその下に処理を書いていきましょう。
新しくイベントの処理を書いても良いですが、既存のイベントをそのまま書き換えてしまった方が楽です。
シャルロットちゃんの場合、既に記述されているイベントとして「闘技場イベント」と「フィールドイベント」があります。
・闘技場イベント:本編イベントのバトル。各処理は「@試合開始」で記載
・フィールドイベント:街の中でのフリーバトル。各処理は「@試合開始_街バトル」のように処理名の後に”_街バトル”をつける
今回は、街バトルの処理が流用できそうなので、街バトルの内容を書き換えていきます。
まずは、「@フィールドイベント」を「@クエストイベント」に書き換えましょう。そして台詞も書き換えます。
// @フィールドイベント→@クエストイベントに書き換える
@クエストイベント
背景,&&グレー背景
話者,自分,true
デッキ設定,10058,10058,10058,10059,10059,10059,10060,10060,10060,40172,40172,40172,40255,40255,40255,50002,50002,60023,60023,60023,
デッキ報酬設定,3350,84,150,//順に金銭報酬、経験値、ランク経験値
// ここから下の台詞や処理を変更
視線吸い寄せ起動,bust,
セリフ,あは、誰かと思えば、「元」無敗のルーキーじゃない❤
セリフ,え?この間のは闘技場の試合じゃないから、\nまだ無敗の称号は持ってるって?
セリフ,ぷぷぷ、そんなの意味ないでしょ?\n名誉Bランクのわたしにあんなにイかされたんですもの❤\n無敗だなんだって誇れるわけないじゃない❤
話者,相手プレイヤー,
セリフ,・・・・。
セリフは「セリフ,あは、誰かと思えば、「元」無敗のルーキーじゃない❤」のように記載します。
会話は話者によって誰が話すかを変えることができます。
・話者,自分:初期設定の&カード名で指定されている名前
・読者,相手プレイヤー:主人公(このキャラクターから見て相手プレイヤーなのでちょっとややこしい)
・話者,%%キャミー:変数で特定のキャラクターを直接指定することも可能
「話者,自分,true」とするとキャラクターの立ち絵を表示することが可能です。「%%キャミー」や「%%メロディ」のように変数を使用すれば特定のキャラクターを直接指定することができます。
視線の吸い寄せと奇襲イベントの追加方法
本編の奇襲イベントで使われている視線の吸い寄せの使い方について紹介します。
おっぱいや脚にカーソルを置くとズームしていく機能です。
視線吸い寄せ起動で開始し、視線吸い寄せ終了で終了します。
最大までズームしていた場合、 is視線吸い寄せがTRUE(真)になります。
開始は「視線吸い寄せ起動,bust,」のように部位を指定します。
bust:胸
thigh:脚
face:顔
@初期設定で指定されているもののみ使用可能です。
奇襲イベントを追加したい場合は「バトル設定,奇襲,」とすると、「is奇襲」がTRUEになります。
if,is視線吸い寄せ
{
画像ズーム,bust,3,0
セリフ,(くすくす❤またおっぱいに見とれてる❤\n結局おっぱいには勝てないんじゃない❤)
$firstSeductionBust,=,1
バトル設定,奇襲,
}
is視線吸い寄せで$firstSeductionBustに1を代入しておき、「@試合開始_街バトル」に奇襲時の処理を記載します。
if,$firstSeduction,==,1,||,$firstSeductionBust,==,1
{
セリフ,早漏化の呪いはバトル後も残っているのよ。\nほら、以前早漏にされたことを思い出して❤
話者変更,相手プレイヤー
セリフ,(ううっ・・・・❤)
アラート,早漏化の呪いの記憶が\nフラッシュバックする!
フラッシュ,ピンク
HP加算,相手プレイヤー,-相手プレイヤー.HP + 2000,
状態異常付与,相手プレイヤー,おっぱいに弱い20,
状態異常付与,相手プレイヤー,魅了,
状態異常付与,相手プレイヤー,メロメロ
状態異常付与,相手プレイヤー,早漏化
}
状態異常付与で様々な状態異常を付与可能です。またHPをコントロールすることも可能。
今回の処理では、相手プレイヤー(主人公)のHPを2000にしています。(早漏化も付与しているので1600スタートですが)
関連記事>>MODで奇襲バトルイベントを作る方法
追加のセクションを定義する
複雑な処理を追加したい場合、各イベントに記載するのではなく新たなセクションを関数として定義しておくのがおすすめです。
新たなセクションは「@セクション名」で定義できます。
記述例は以下の通り。
@効果40255後オナニー誘惑
相手.$オナニー誘惑回数,+=,1 // セクション内の処理はインデント(字下げ)を入れます。
話者,効果対象,
セリフ,ううっ、おっぱい・・・❤
話者,自分,
セリフ,くす❤すっかり妄想に囚われてしまったみたいね❤\nチンポももう限界なんじゃないの?
// 詳細な処理は割愛します。
セクションも既存の処理に似たものがあるなら流用するのがおすすめ。今回は、ロ◯巨乳サキュバスの処理を流用して新しいセクションを作りました。
台詞にバリエーションを持たせるとより面白くなりますが、色々な台詞を考えるのも大変なので、まずは1パターンで良いと思います。
セクションを呼びだすタイミングを考える
次にセクションを呼びだすタイミングを考えます。
タイミングとしては @ターン開始、@特殊召喚後、@効果発動宣言など様々なタイミングがあります。
また、@ターン開始_街バトル、@特殊召喚後_街バトルのようにイベントごとに記述を分けることが可能です。
今回の例では、「蝕まれる理性」の発動タイミングで発動したいので、「@効果発動宣言後_街バトル」に記述します。
セクションを呼びだす場合、「イベント実行,関数名」で実行できます。条件を決めて呼び出しましょう。
今回は以下の条件で、誘惑イベントを発生させます。
・蝕まれし理性が発動した時
・主人公の残りライフがシャルロットの攻撃力×2以下の場合
@効果発動宣言後_街バトル
if,使用カード.ID,==,40255
{
if,相手プレイヤー.HP,<=,自分攻撃力*2,
{
イベント実行,効果40255後オナニー誘惑
}
}
クエストを確認する
正しく記載されていればクエストにオリジナルクエストが表示されます。
クエストを実行して期待した処理になっているか確認しましょう。
うまく動かなかったら修正しよう
一発でうまくいけばそれに越したことはないのですが、大抵の場合挙動がおかしかったり、台詞のバランスが悪かったりします。なので期待した動きなるまで今期良く修正することが大切です。
終わりに
今回はサキュバスデュエルのMODの作り方について紹介しました。結構簡単に自作のイベントが追加できるのは素晴らしいですよね。
やり方さえ理解しまえばそこまで難しくないので是非挑戦してみてください。
今回紹介できなかったことも多いので、MODを制作する場合は公式ドキュメントの方も読むことをおすすめします。