気まぐれフォール・アウト4(3)
(サムネ用のカット絵です。)
コズワースの手を借りてサンチュアリ・ヒルズの廃虚を探索する。
巨大ゴキブリにはまた驚かされたけど、コズワースが先頭に立って片付けてくれた。
資源を一通り集めた後、町の真ん中にある家に入る。作業台や寝室、トイレが残っていて、ベースとして相応しい。私の家ではないけど、これからお世話になることにした。
「よかった。ポンプから水道が出るんだね。」
破れて、ほぼ原型を失ったボルトスーツを脱いで、冷たい水だけど、シャワーを浴びる。
今日一日で本当色んな事が起こった。特に気になるのは私の中に出された巨大ハエの精液とレイダーと呼ばれる盗賊達に精液。
今更洗い出してどうにかなるのかと、不安は残るけど、入念に洗っておく。
…大丈夫だろう…
「あ、この服、動きやすそうだね。」
家のタンスには昔のヒーロー漫画に出るエージェントが着るような厚い生地のタイツが上下揃っていた。
胸元が大きく開かれた、元の持ち主の趣向が見えそうな形ではあるけど、とりあえずデザインも悪くない。
サンチュアリ・ヒルズで無事に一晩を過ごし、コズワースの提案で、町から近いガソリンスタンドを目指す。
彼によると、建物も丈夫そうで、色んな種類の作業台が置かれているそうだ。
これからは生活はまさに荒野でのサバイバル。作業台は大事である。
「ううっ。グロイ…」
町の正面入り口に流れる川の上にかかった橋を渡ると、かなり腐敗した死体が倒れていた。
服装からして、一般人ではなく、レイダーっぽい。
目をそらして通り過ぎようとしたとき、死体が着ているジャケットの中からピストルの弾丸箱が見える。
ごくりと固唾を飲んで、手を伸ばし、弾薬を拾い上げる。
「弾薬は重要だからな…こういうのにも慣れて行かないといけないんだね。」
少し歩くと、すぐガソリンスタンドがあった。もちろん持ち主のいない廃虚の空き物件だけど、コズワースの言った通り、コンクリート造りの建物はほも無傷で、中にはほぼ全ての種類の作業台が揃っている。
これは素晴らしい。
ゴゴゴゴ…
いきなりの地鳴りとともに、ガソリンスタンドの外側に毛のない肌色の動物達が土の中から穴を掘って現れる。
あれは、ネズミなんだろうか。こいつらもまた大きい。人の頭位の大きさはありそうだ。
ネズミ達は結構気性が荒そうで、私を認識すると物凄く攻撃的な勢いで駆け寄ってくる。
「うわああっ!! 近寄るな!!」
慌ててピストルを連射するも、左右に素早く飛び回るネズミ達にはほとんどが当たらなかった。運よく命中した1っ匹か、2匹はすぐ死んだけど。
走りまわりながらピストルを連射する。あ、命中した。当たりさえすればすぐ殺せる。体力は弱い生物なのね。
ガチャっ! がちゃっ!
「しまった! 玉切れ…痛っ!!」
予備の弾倉を探そうとした瞬間、まだ生き残っている2匹のネズミが私に襲い掛かる。
口から大きく突出している出っ歯や、手足から生えた鋭い爪は私の服を簡単に破り、肌の切り刻んでくる。
ピストルを落とし、無様にも地面に倒れた私に、すぐさまネズミ達が襲い掛かった。
「いやああああああ!!」
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