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ノベルスの記事 (2)

柿村こけら 2024/04/21 00:02

Happy birthday!!〜晴紀とお姉さんの場合〜

Happy birthday Haruki!!
本編から少し後、晴紀のお誕生日のお話をお届けします!

※本編のネタバレを含みます。ぜひ本編をお聞きいただいてからお楽しみください!

歳下男子しか勝たん!〜小悪魔生徒のたっぷりイチャラブ淫語責め〜
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「んぉ゛ッ!?」
「やっぱお姉さん、クリ弱いよね〜」
 勃起したクリトリスをぎゅっ♡ とつまんだ瞬間、お姉さんの喉からはしたない喘ぎ声が落ちてくる。いつもの彼女からじゃ絶対に想像できないような厭らしい姿を前に、どうしたって興奮が抑えきれない。それでも平静を装って、最奥まで怒張を突き入れると同時に陰核に添えた指を動かしてやる。
「っや、ぁ、あ゛ッ♡ はるきくっ、それ、いっしょ、だめぇッ♡ んぁ、あっ、あぐぅぅっ♡ っひ、ふ、ぁあああ……ッ!」
「そう? さっきよりおまんこの中締まってるけど? ほ〜ら、お姉さん♡ 正直になろうよ、本当はおまんこの奥ずぽずぽ〜っ♡ ってされながら、よわよわのクリちんぽしこしこ♡ しこしこ♡ されちゃうの、好きでしょ?」
「好き、じゃ、にゃ……ッお゛♡ ん゛ぉおぉぉっ……♡ や゛ぁあ……っ、は、ぁっ♡ だめ、ほんと、おかしく、なりゅ……ッ♡ おまんここわれちゃ、う、かりゃあぁ……!」
「大丈夫大丈夫。気持ち良くなっちゃうだけだから、壊れたりしないって。ね?」
 言いながらパールで擦っていたクリトリスをぎゅっ♡ と押し潰す。剥き出しの神経の塊は、それだけで刺激に耐え切れずにお姉さんに限界を与えた。今度は腰を浮かせて絶頂してしまって、また咥え込まれたものが締め付けられる。
「は、っ……♡ お姉さん、かーわいい……♡」
 ぺろりと唇を舐めて、俺はお姉さんを見下ろした。
 乳首もおまんこも、ぜーんぶ見えちゃってる、下着と言うのは普段使い用のそれに失礼なくらいエロいそれを身に着けた身体は汗でべとべとだ。ほとんどレースを乗せてるだけと言っても過言ではない下着の間、愛液でとろとろになった秘裂は俺を咥え込みながらもひくひくと淫靡に揺れている。
 いつもに増してお姉さんが積極的なのは、今日が俺の誕生日だから。
 こんなにいい思いができるなんて、少なくとも二時間ほど前の、お姉さんが買ってきてくれた誕生日ケーキを食べている俺は思いもしなかった――……



 お姉さんがこの部屋に来るのは別に初めてじゃない。ていうか、自分の部屋にお姉さんがいること自体は慣れている。家庭教師をしてもらっていたときはうちに来てくれていたワケだし。
 でもやっぱり、家庭教師と生徒とか、幼馴染みとか、お隣さんとか、そういうのを取っ払って――ただの恋人同士で、となると、自分でも恥ずかしさがまだ拭えない。
 お姉さんの教えもあって第一志望に無事合格し、高校を卒業してから一人暮らしを始めた。大学の近く……は流石に家賃が高かったから、少し離れた場所だけど。実家と違ってすぐ隣に見ず知らずの人間が住んでいる環境に慣れるまでは少し時間がかかったが、慣れてしまえば住めば都というやつだった。まあ、自炊だの洗濯だの掃除だの、やることは多いものの……とは言えそういうの嫌いじゃないし、少なくとも今は何とかなっている。
 でも、そういう日常生活の延長線とは違うのだ。そりゃまあ、元はと言えば俺が半ばハメる形で付き合えたようなものだったけど、だからってずっと俺が優位に立っていられるわけもない。
 ていうか! お姉さん、別にポンコツってわけじゃないし! 全然大人だし! ああいう場面でもない限り、基本的には俺をリードしてくれるし!!
 悔しいな、とは思う。でも、悔しいと思うというコトは、俺はまだ子供ってコトなのだ。そりゃ年齢的には成人だけど、親に仕送りをしてもらっている状態を自立なんて表せるわけもないのだから。なので、そこはちゃんと割り切っている。変に大人振ろうとする方がガキっぽいって解ってるしね。
 というワケで、俺はまだまだガキという自覚があるので。
「へ、」
「……」
 押し倒したお姉さんのブラウスの下から、スマホの中でしか見たことがないようなセクシーな下着が出てきて、まあ、たっぷり三十秒はフリーズした。
「……」
「……」
「…………」
「……いやそろそろ何か言って!? ラジオだったら放送事故だよ!」
 俺がずっと黙って固まっていたせいで流石にお姉さんも照れたのか、焦ったようにツッコミを入れてくる。しかし突っ込まれたところでフリーズした俺の脳はそう簡単に再起動しない。え? あれ? これ夢? いや夢じゃない。さっき食べたケーキの味、まだちょっと口の中に残ってるし。
「あの……晴紀くん?」
「っ……あ、ごめん、あまりにも衝撃的だったから完全にフリーズしてた」
「さいですか……」
 整理――する。
 今日は四月二十一日。つまり、俺の誕生日。午前中をバイトに費やし、帰ってきた俺を待っていたのはご飯を作ってくれていた恋人。何歳になっても、好きな人にお誕生日おめでとうと祝ってもらえるのは素直に嬉しい。お姉さんお手製の料理に舌鼓を打って、最後にケーキを(ちゃんとモンブラン選んでくれてた!)いただいて、それで。
 まあまあいい雰囲気だよな、と思って、ベッドに押し倒したのが――たぶん、十分に満たないくらい、前のこと。
「……」
 改めてブラウスの合わせの奥を見る。小さなボタンが外されたことで左右に開いた布地の奥、とてもじゃないが普段使いは難しそうな下着があった。あんまり詳しくないけど、シースルー?的な肌が完全に見えている生地に、いつもの下着にあるのより高価そうなレースで縁取られたキャミソール。
 そんで、その更に下には、胸の形に沿うようなレースだけのブラ。……いや、これをブラって呼んでいいのか? カップに当たる布が完全に消えているせいで、本来の目的(……胸を支える、でいいんだよね?)が達成されてない。ただお姉さんの肌の上にレースを乗せるだけのアイテムと化している。レースの種類が同じだから、キャミソールとセットなのかな。淡い色のそれは確かに可愛いかもしれないけど、お姉さんと付き合い始めたばかりで浮かれまくってる俺は生憎だがそれをエロいとしか認識できなかった。ごめん下着メーカーの人。でもこれはそういう用途なんだよね!?
「……またフリーズしてる?」
「逆に訊くけど、お姉さんは僕がこれを見せられてフリーズしないと思ったの?」
「……」
 すいっと目を逸らすお姉さんなのだった。自覚あんじゃん!
「とりあえずお姉さんの言い分は後で聞くとして、先にいい? ……お姉さんこれ、今日ずっと着けてたの? ご飯作ってるときから?」
「いや流石にさっき着替えた。トイレ行ったタイミングで……」
「ああ……」
 化粧直しに行っただけかと思ってたらそんなことをしていたのか。あんまり詳しくないけど、どう考えてもこんなスケスケの薄い下着じゃ動きづらいだろうしな。
「てことはさ、かろうじて生かしておいた『うっかり下着を全部洗濯してしまい、これしかなかったので仕方なく着てきた』のパターンは潰れたってことだよね?」
「そんなエロ漫画みたいなパターンがあってたまるか。……いや、まあ……痴女だと思われるのも嫌だから言いますけど……た、誕生日、だったから……」
「う、ん」
「ちょっとくらい、その……サプライズ的な……? 晴紀くんも喜ぶかなー、みたいなー……」
 どんどんお姉さんの声がすぼんでいく。正しく確信犯。ていうかお姉さんは俺をなんだと思ってるんだって話だし、変な方向に度胸あるし。
 でもそんなお姉さんが、俺の恋人が、可愛くて可愛くて仕方なくて――覆い被さったまま、唇を奪う。
「ん……っ! ふぁ、ふ……ん、ちゅ、はぁ……っ! んぁ、あ、はるき、くっ……ん! ふぁ、んぅ、うっ……は、ちゅ、ちゅっ……!」
「んっ、はあ……っ、ふ、はあっ……!」
 口の中は甘ったるい。別にお酒飲んだって構わないのに、俺が20になるまでは飲まないとか言って、わざわざコーラ飲んでたせいだ。れろ、と顎の裏を舐りながら、俺は手を伸ばすと外し損ねていた残りのボタンをぷつりと外していく。するりとブラウスの下の肌をキャミソール越しに撫でながら舌を絡めれば、お姉さんの甘い声が僅かに聞こえてきた。そっちは絶対、コーラのせいじゃない。
 ぷは、と息を打ち切って下を見る。お姉さんは胸を上下させながら呼吸を整えていたけれど、薄いキャミソールのせいでその奥がどうなってるかバレバレだった。俺の身体がこの薄いキャミソールを挟んだ状態でぶつかっていたからか、それとも。過程はどうあれ、尖りがぷくりと膨らんでいるのは事実である。
「これ。いつもと違って勃ってるのすぐ解って、いいね」
「っ……」
 つん、と乳首をつつきながら言ってやれば、お姉さんの顔は真っ赤になった。こうされるのも見込んで着替えただろうに。お姉さんの手からぽいと放り出された主導権を拾い上げる。
「お姉さん」
 耳元に口を寄せてそう呼んだだけで、彼女の身体がびくりと震える。そんなに回数を重ねたわけでもないのに、お姉さんはもうすっかり俺に籠絡されていた。自分を呼ぶ声のニュアンスが違うことを理解して、受け止めて――それできっと、興奮、してくれている。
 もう一度唇を重ねた。ちゅ、と甘やかなリップ音が響いて、舌と舌とが絡まり始める。小刻みに溢れる吐息をよそに、俺は空いている手を改めて彼女の胸に伸ばした。薄い生地の上から胸を捕まえてやわやわと揉み、指先で尖りを掠める。たったそれだけでお姉さんはまた身体を震わせた。前は全然だったそこが着実に反応を見せるようになってきていて、密かな優越感。
「っ……あ、はあっ……! ん、んんっ……ちゅ、ふぁ、ふっ……んぁ、あっ……!」
「は、っ……ん、れろ、れろっ……ふ、ぁ……んっ、んっ……」
 ぴちゃぴちゃと舌が絡まる水音。薄い壁に気を付けながらも耐え切れずに声を漏らしてしまうお姉さんを見下ろす度、俺の興奮も増幅していく。自重をしつつも硬くなったそこをぴんと弾いて、つまんで、ぎゅうと潰して。その度にお姉さんのつま先がシーツの上で暴れる音がした。何とか快感を逃がそうと躍起になっている彼女を追い詰めるように、先端を指の腹でさする。緩急つけた動きに翻弄されるように、シーツの擦れる音が増えた。かりかりと引っ掻かれて声だって漏れる。
「ぁ……っ、ん! ふ、はあっ、はぁっ……んぅ、ううっ……は、ひゃ、う……!」
「ん、」
 逃げるように離れた口を捕まえて、逃がさないとばかりに舌を絡めた。わざと水音が大きくなるように動いて、でもキスのせいで声は抑えさせて。抱えた快感を逃し切れずに、お姉さんの全身が震えた。浮いた腰をシーツに押し付けるようにして体重をかけて、ついでにピン、と乳首を弾く。淡いキャミソールの奥、ほとんど剥き出しと言っても過言ではないそこを責め立てられ、彼女は今度こそ軽く達してしまったみたいだった。細い肩が震える。ふ、と息を吐きながら口を離せば、俺たちの間に銀糸が架かった。
「は、あっ……は、っ、はあっ……はあっ……ふ、ぁ……」
 真っ赤になった顔が俺を見上げてくる。耐え切れずにごくりと喉を鳴らしてしまった。そりゃそうだ。目の前にこんな可愛い恋人がいて、我慢なんかできるわけないんだから。
 こんないい思いをできるなんて誕生日に感謝しかない。ていうかまあ、誕生日にここまで積極性を見せてくれたお姉さんに感謝、と言うべきか。
「下、脱がせていい?」
 スカートのホックに指を掛けながら尋ねれば、お姉さんは少しだけ迷ったような顔を見せた。視線は明らかにいいと言っているけれど、言葉を聞きたいからそれ以上は動かない。ねえ、と催促するように名前を呼べば、彼女はやっぱりもう少し迷った末に、うん、と頷いてくれた。
 コンシールのファスナーを下ろす。まだ着たままのブラウスの袖をきゅっと握ったお姉さんはじいと俺を見てくる。スカートをゆっくり足から抜いて――それで、俺はもう一度フリーズした。
「っ、」
 そりゃあ予想はしていた。上がこうだったんだから、下だってそれに類するものを着けているだろうなんてこと。でも、所詮俺の知識じゃ立ち向かえない相手だったらしい。……世にこういう、機能性なんてまるで考えてないエロい下着があることは知っていても、実際にどんなデザインかなんてちゃんと見たことはなかったんだから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが。
 ブラと同じ高そうなレース。それが鼠蹊部を繋ぐように渡っているところまでは予想の範囲内。まあ思ってたよりローライズだったけど――問題はそこではなく。
「ちょ、あの……晴紀くん? ガン見されると私も流石に恥ずかしいなー、とか……」
「いやそんなん、これ選んだお姉さんが悪くない?」
 颯爽と責任転嫁する俺だった。でもそれくらい許してほしい。
 だってその下着にはレース以外の布がなかったんだから。
 ウエスト部分のレースから伸びたリボンに、真っ白で大粒なパールが並んでいるだけ。後ろまでは見てないけど、そこに布がないことだけは解る。パールは下生えを割るようにして食い込んでいて、当然だけど下着の役割なんてまるで果たしてはいなかった。さっきイったせいか、てらてらと濡れたパールが並んでいるだけ。
「これでガン見しないは無理でしょ」
「流して欲しかった……ッ」
「ならせめて普通のTバックとかにしようよ……あー、無理。ホントお姉さん、煽りスキル高過ぎじゃない?」
 こんなん前にして我慢なんかできるわけないし。
「ひゃ……っ!?」
 パールの上に指を添えて、ぐりぐりと陰核を押し潰す。声、と囁いたところでお姉さんはようやく壁の薄さを思い出したようだったが、このまま声を抑えられるとは正直俺が一番思っていなかった。だってもう、こんなに濡れている。ギアを上げた先で彼女がどうなるかなんて、俺よりも本人の方が解っているだろう。
 だって、そうなるのを見越してこんなの着けてきたんだろうし?
「あははっ……お姉さん、解る? さっきからすごい音してるって。こんなにぐちょぐちょに濡らしちゃってさ、お姉さんってそんなえっちだったっけ?」
「っや、あ、あっ……! まっ、待って、それ、強っ……!」
「だってこれ、こうやるためのものでしょ?」
 いや知らないけど。そうじゃないかもしれないけど。パールを擦り付けるようにして指を動かせば、逃げるように腰が揺れる。そんな風に逃げられたら追いかけざるを得ない。親指でパールを押し付けたまま、余っている指を躊躇いなく蜜穴に突き入れる。愛液の掻き混ぜられる音が響くと同時に、お姉さんの口からも甘ったるい悲鳴が上がった。
「ひっ、あ、あ! やっ……あ、ふぁ、あ……っ、んぅ! ふぁ……あ、はるき、くっ……んんっ、んぁ……!」
「あーあ、えっちな汁だらだらだよ? おまんこずぽずぽされるのそんなに気持ちいいんだ。……あ。おまんこだけじゃなくて、クリぐりぐりされるのも好きなせいかな?」
「っだ、って、ちから、強っ……んあ、あっ、ひぅうっ! や、クリだめ、クリほんと、だめ、だかりゃ……っ!」
「クリだけ? じゃあおまんこはこのままでいいんだ?」
「や、ぁ……っ! おまんこも、だめ、ホントむりっ、イく、イっちゃ、う、からぁ……っ! んんっ、あ、あっ!」
「イっていいんだってば。ほーら、お姉さん。勃起クリしこしこされながらおまんこほじられてイっちゃえ……ッ!」
 ぐっ、と内側から肉壁を押し上げる。挟むみたいに力を加えられてお姉さんの身体が跳ねた。イったのなんて火を見るより明らかだ。それでも指を止めず、勃起したままのクリトリスを押し潰す。パールを押し付けながら小刻みに刺激を与えているせいで、お姉さんは完全に降りてこられなくなっているみたいだった。
「っひ、ぁ、あ! ぅあ、あ、やぁ……っ! やだ、やだぁ、クリだめ、ね、はるきくっ……んぁ! ふぁ、あっ……ひ、ぅ! イってる、イってりゅ、かりゃあ……ッ! クリとおまんこ一緒にしちゃやだぁ……!」
 懇願を無視して力を入れる。パールの横で肥大したそれを弾いたら、お姉さんがまた跳ねた。
 溢れてくる蜜のせいでリボンが色を濃くしていく。すっかりとろとろになったそこに指を添えながら、俺は屈んで彼女の唇を奪った。れろ、と最初から舌を絡めれば、逃げ場のない口の中で火照った舌が反応する。くちゅくちゅと唾液の音が響く中、パールに潰されたそこは完全に硬くなっていた。
「ん、はあっ……ふ、っ……ふぁ、んっ……ちゅ、ちゅ、れろっ……はあっ……ちゅぱっ、ちゅぱっ……!」
「はあっ、は、あっ……! んんっ、ふぁ、ちゅ、はあっ……れろ、れろっ……んぅう、くちゅ、くちゅ……っ!」
 快感の波に飲まれてぐちゃぐちゃになっているお姉さんのそこを弾く。びくんと身体が揺れてすぐに指先で挟んで扱いてやれば、シーツの上でやわらかな身体が暴れた。逃げたくても逃げられないお姉さんを追い詰めて、追い詰めて、追い詰めて。最後の最後で乳首にしたのと同じようにぎゅっとつまんでやれば、華奢な背中が丸まったのが解った。
「っあ、あ、あああっ……! ひぅ、んんっ、ん、んぁ……!」
 離れた口から嬌声が漏れる。濡れそぼった秘裂から指を抜いて改めて確認すれば、そこはひくひくと雄を求めて揺れていた。
「……お姉さん、見える? もうこれじゃ隠せなくなっちゃったね?」
「っう……」
 硬くなったそこは濡れていることもあって、もうパールが上に乗らなくなってしまっていた。イったばかりでなんとか呼吸を整えている彼女を煽るように、つん、と指先でそこをつつく。反応は上々で、呼応するみたいに雌穴はひくついた。
「着てくれるのは嬉しいけど。でもお姉さん、クリよわよわなんだから、このタイプは向いてないかもね? ……ね、お姉さん。次に着るときは、僕にも選ばせて欲しいなー」
「どんなおねだりなの、それ……」
「あはは、いーじゃん。悪いようには……っていうか、これよりすごいの選ぶのはなかなか至難の業だと思うし? それに、僕は何も下着に重きを置いてるわけじゃなくて、可愛いの着けた可愛いお姉さんが見たいだけだからさ。あと単純に、僕が選ぶとお姉さんが恥ずかしがってくれそうだから」
「そっちが本命でしょ……! う、まあ……別に、いいけど……」
「やった、言質とーった♡ じゃあそれはまた今度やるとして……こっち、さ。もう、欲しいんじゃない?」
「っ……それは、晴紀くんも、でしょ……」
 つい、とお姉さんの膝頭が俺の中心にぶつかる。当然だがそこはとっくの前から兆していた。ごり、と煽り返すように力を込められて、それならばと前を寛げる。自分でも恥ずかしくなるくらい上を向いたそれのせいで、下着は色が変わってしまっていた。
 根元を捕まえながらお姉さんを見下ろす。流石にちょっと落ち着いたのか平静を取り戻してるみたいだったけど、その顔が保たないことなんて解り切ってる。
「挿入れるよ、お姉さん」
 言い聞かせるように呟いて、パールをぐっと押し退けた。ひくつく雌穴はすっかり熟れていて、先端をぶつけただけで食い付くように蠢いている。一気に突き入れてやりたい気持ちを抑え込んで、ゆっくりと腰を進める。でも彼女にとってはそれでも相当厳しかったらしく、這入ってすぐに声が漏れた。
「もしかして、挿入れられただけでイっちゃった?」
「っ違……」
「違くない、でしょ……っ!」
「んゃっ!? あっ、あ、やだぁ……! だめ、一気に挿入れちゃ、んぁあっ!」
 さっきの決意はあっさりと瓦解して、一息に挿入るところまで腰を突き入れる。ぐちょぐちょになった蕾が俺を受け止めるのは意外にもあっさりだった。できてないのは心の準備だけ、みたいな。本気でイってしまっているお姉さんを逃すわけもなく、すっかり覚えてしまったいいところを重点的にノックする。抑えの効かなくなったお姉さんはその度に無意識に腰を揺らしてくるから、まるで強請られてるみたいだ。
「っひぁ、あ! んんっ……ふぁ、あ、あっ! あっ! あ、やだ、ぁ……っん、ぅう……!」
「やだって言いながらこんなに濡らしてるじゃん。まあでも、そんなに辛いなら一回ちゃんとイっとく? どうせこの後いっぱいイくことにはなるけど、さっ!」
「んぁあっ! あ、そこ、そこだめ、あっ、あ……! や、ぁ、あっ、あ……ふぁ、んぅうっ! 晴紀くっ、んんっ、ん! あ、やだ、らだやだっ、ほんと、イっちゃう、から……っ!」
「だから、イって、ってば。ちゃんと見せて? お姉さんの可愛いとこ……っ!」
 ずぷっ、と奥まで己を突き立てる。後はもう一瞬だった。すっかり快楽に融けていた中がぎゅうと締まる。圧迫に耐え切れず、お姉さんの背中が子供みたいに丸まった。
「〜〜ッ、う♡ あ、ひぁ、あああぁ……っ♡」
「っ、く……!」
 全体が締め付けられる。咥え込んだ肉竿から熱を搾り取るみたいに収縮する膣内は、彼女が絶頂を迎えたことを如実に表していた。丸まったせいで顔が見えなくなってしまい、俺は手を伸ばして彼女の前髪を退かす。汗で額に張り付きつつあったそれを避ければ、涙目の顔がよく見えた。
「は、っ……はあっ、は、あっ……♡」
「あはは、お姉さんかーわいい♡ でも……僕、まだだからさ? もうちょっと頑張ってね?」

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柿村こけら 2023/12/25 00:50

Remix Xmas2023〜晴紀とお姉さんの場合〜

Merry Xmas 2023!!
本編から2年後の晴紀とのクリスマスをお届けします!

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 ぽん、と勢いよくシャンパンの栓が開いた。壁や天井に激突しなかったのをささやかに嬉しく思いながら、私は溢れてこないよう慎重にコルクを引き抜く晴紀くんを見遣る。幸いにもしゅわしゅわの泡が漏れてくることはなく、晴紀くんはちょっと満足げな顔をして瓶を持ち上げると、二人分のグラスにシャンパンを注いでくれた。
――今日は十二月二十四日。世間一般で言うクリスマスイブ、だ。街中にはうるさいほどジングル・ベルが鳴り響き、街路樹はきらきらのイルミネーションに覆われて、年の瀬ということもあって街ゆく人々が皆忙しなさそうに見えるそんな日に、私はこうして晴紀くんの部屋を訪れていた。
 無事大学に合格してこちら、晴紀くんは一人暮らしを始めた。大学まで数駅のアパートは家賃の割にそれなりにいい部屋で、そういうところも彼のしっかり者なところが現れている。私も見習わなきゃなあ、なんて思ういはするものの、歳下の彼氏に甘えてばかりだったりするが。
「ほらお姉さん、座って座って!」
 でも向けられる笑顔だけは昔からずっと変わっていない。私はふふ、と笑いながら、反対側の席に腰を下ろした。
 テーブルの上にはちょっとしたご馳走。昔から何度もクリスマスを一緒に過ごしてきたけれど――幼い頃はうちの家と瀬尾さん家で合同のクリスマスパーティーなんかをやったっけ――こうやって二人で過ごすのは今年が二回目だ。付き合い始めた年は受験を控えていたから自重していた、ので。
 去年もそれなりに美味しいものを並べていたのだが、今年は去年よりちょっとお高めの料理を注文してしまった。と言うのも、今年から晴紀くんはお酒が飲める年齢になったからだ。誕生日が早い子なので、初めてのお酒自体はもうずっと前に済ませてしまったのだけれど――せっかくのクリスマスなんだからと、これまたお高いシャンパンを用意して、それなら料理だってそれなりのものを、とつい私が張り切ってしまった次第である。
 薄いグラスの中できめ細やかな泡が弾けているのを一瞥し、私はすっと細い柄に指を伸ばした。晴紀くんも同じようにグラスを持ち上げて、私の前に差し出してくる。
「メリークリスマス、お姉さん」
「メリークリスマス、晴紀くん」
 お互い軽く笑い合って、私たちはグラスの縁をシャン、とぶつけ合った。耳障りのいい音が部屋に響く中、私たちはシャンパンを嚥下する。う〜ん、やっぱりお高いシャンパンは美味しい。当たり前かもしれないが、普段飲むお酒とは口当たりが違うのだ。
「晴紀くん、シャンパンどう?」
「これ結構好きかも! 思ったより辛くなかったし」
「うん、そういう方が好きかと思って選んでみたんだ。お口に合ったようで何より」
「お姉さんのセレクトって本当ハズレないよね。僕のこと理解しすぎじゃない?」
「そりゃそうだよ、もう二十年も見てきてるんだから」
 正直記憶にあるのかと言われたら自信はないのだが、産まれてすぐの時点で私は晴紀くんと面識があるのだ。家にあるアルバムには、まだ離乳食にさえ至っていない晴紀くんを抱っこさせてもらってる私の写真とか、晴紀くんのベビーカーを押そうとしている私とか、晴紀くんを寝かしつけようとしてそのまま二人でお昼寝してしまっている写真とか、そういうのがきっちり並んでいる。……いや結構私にもダメージ入る写真かもしれない。やや恥ずかしい。
「……ま、お姉さんに知ってもらえてる、っていうのは悪い気しないけどね。それよりチキン、早く食べよ? 冷めちゃったらもったいないよ」
「そうだね」
 私がそう応えると、晴紀くんはナイフを使って器用にチキンを取り分けてくれた。クリスマスの熱気に当てられて買ってしまったローストチキンを果たしてどう解体すべきかと悩んでいたのだが、その問題はあっさりと瓦解してしまう。なんだか申し訳ないので、私はいそいそと晴紀くんのお皿にチーズと生ハム、それからグラタンを取り分けておいた。
 シャンパン同様、ご飯だってちょっと背伸びしていいものを、と思って選んできているので、やっぱりすごく美味しかった。それは晴紀くんの方も思ってくれているようで、何かを口に運ぶ度にいちいち目をキラキラとさせて美味しい、と言ってくれるのだから、買った甲斐があるというものだ。……こういう顔を見たいからついつい甘やかしちゃうのは悪い癖だとは理解しつつも、である。
 だって、甘やかしてもまだ足りないくらい、私は彼から色々なものを貰っているから。
「晴紀くん、グラス」
「え? あっ、ありがとお姉さん!」
 空になったグラスにシャンパンを注ぐ。最後の一滴まで彼のグラスに落としたところで、私は席を立つとチェイサーを取りにキッチンへと向かった。そこまで強いお酒というわけじゃないが、ペースはいつもより早い。少しでも薄めておいた方がいいだろう。
 追加のグラスを手に戻り、テーブルの上に飾っているクリスマスキャンドルがガラスの中でゆらりと炎を揺らしているのを見ながら、私は晴紀くんが取り分けてくれたチキンを口に運ぶ。二人で食べるから、とちょっと大きめのチキンを選んだのは正解だったようだ。まだまだ育ち盛りの大学生はあっと言う間にローストチキンをリボンの結ばれた骨にしてしまっていた。
「お姉さん大丈夫? なんか取ろっか?」
「平気だよ。ほら、あんまり食べ過ぎるとケーキが入らなくなっちゃうから」
「はは、そーだったそーだった。じゃ、僕もほどほどにしておこ〜」
……言いながらチーズの残りをヒョイヒョイと皿に盛る晴紀くん。成長期の胃袋&食欲を舐めない方がいい、というコトは知っているつもりだけど……一体この量食べてどこに消えているんだろうか。全然太る兆しとかないし。
 無言で、こっそりテーブルの下で自分のお腹をつまんでみる。……むに、としっかり指と指の間に肉を確認できてしまったが、一旦目を背けることにした。明日から……いや、どうせ年末年始でもおせちとか食べて太るんだから、年明け一週間後から本気出す、でいこう。
「おねーさーん?」
「あ、ごめんごめん」
 余計なことを考えている場合ではなかった。クリスマスパーティーと言えばなんだか今までと変わらないような気がするけれど、去年同様、これはキッチリカッチリクリスマスお家デートなのだから。グラスに残っていたシャンパンを飲み干し、私は生ハムをもう一切れ口に運ぶ。塩気が舌の上に広がった。
 もうちょっと飲める気がしたのでクリスマス限定パッケージのチューハイを開けてから、私は空になったお皿を下げて、クリスマスケーキの箱をテーブルの中央に乗せた。リボンを解けば、綺麗なデコレーションとサンタとトナカイのマジパンが乗せられたケーキがお目見えする。どんなケーキを買ってくるかは秘密だったのだが、反応を見るに……うん、喜んでもらえたみたい。
「小さくて可愛いね。これ、ショートケーキ?」
「ううん、チーズケーキ。でも中はスポンジとイチゴも入ってるやつにしてみたんだ」
 やった、と小さな声を上げる晴紀くん。晴紀くんのお母様が無類のケーキ好きらしく、私が晴紀くんのお家に遊びに――というか留守番している晴紀くんの面倒を見に行っていた、が正しいのだが――行ったときは、大抵ケーキが冷蔵庫にご用意されていたくらいだ。そんなわけで、彼も幼い頃からよくケーキを食べていたから、私もついつい美味しそうなケーキを買ってあげちゃうんだけど……ふふ。
「晴紀くんが告白してきてくれたときさ、私、最初はケーキあげようとしてたよねぇ」
「何、急に……そーだよ。お姉さんってば、超鈍感だったんだから。僕がケーキで釣られる子供だと思ってたんでしょ?」
「あはは、ごめんごめん。でも実際、ケーキは好きでしょ? やる気アップには繋がるかな〜と思ってさ」
「まあそりゃ、好きだし嬉しいけど……僕がお姉さんのこと好きなんて全然思ってもみないんだろうな〜ってガッカリしたもんだよ」
 やれやれ、とばかりに晴紀くんは笑う。そんな彼はスマホを取り出すと、ぱしゃり、とクリスマスケーキと私をカメラに収めた。咄嗟のことにポーズらしいポーズも取れず、どころか間抜けヅラまで晒していそうな気がして、文句を言ってみる。
「だーめ、消してあーげない! お姉さんはケーキ見る度に、自分が鈍感だったコトをよ〜く思い出すように」
「意地が悪いなぁ……言われなくても忘れないよ。だって、私が鈍感だったから、今こうして一緒にいられるんでしょ?」
「……ハァ。も〜、そういうトコだよお姉さん」
「え、今私、溜息吐かれるようなこと言った!?」
「だからそういうトコなんだって。ほらほら、喋ってないでケーキ切るよ〜お皿出してお皿」
 私のツッコミを置いて、小さな包丁でケーキを二等分にする晴紀くんなのだった。……私は無言でお皿を差し出し、サンタの乗っている方を皿に乗せてもらう。トナカイの方は晴紀くんのお皿に。ケーキとは言え、二人で食べ切れるサイズを選んだのでそこまで大きくはない。
 純白のチーズクリームをフォークで掬って口に運べば、甘いような爽やかなような、そんな味が広がった。晴紀くんはと言うと、初手から躊躇いなくトナカイを咀嚼している。ボリボリと音を立てて食べられていくトナカイ。……あのトナカイは、きっと私に似ている。いつの間にか彼に取り分けられて、食べられてしまっていた、そんな私に。
 ぺろりと唇を舐め取って、フォークは続いてイチゴを刺した。これもひょいと口に放り込んで、彼は満足とばかりに頬を緩める。その表情はひどく可愛いけれど――可愛いだけじゃ済まないってことを、誰よりも知っているのが私なのだ。
 お酒とチェイサーと、それからケーキ。全部を平らげて、私のお腹はすっかり膨れてしまった。流石にお腹がいっぱいだ。冷蔵庫に入れておいてもよかったのだけれど、せっかく用意したご馳走だからと欲張ってしまっている。お腹いっぱいになったせいで眠くもなってきてるくらいで……でも、それこそせっかくのクリスマスイブにおやすみなさい、とは言っていられない。
 とりあえずテーブルの上のお皿を流しに下げてから、私はカバンと一緒に置いておいた紙袋を手に取った。改めて椅子に座り直して、紙袋の中から丁寧にラッピングされたそれを取り出す。
「はい、晴紀くん。メリークリスマス」
「わっ……ありがと、お姉さん!」
 それこそずっと昔のクリスマスパーティーでも、こんな風にプレゼントをあげたっけ。あのときは……何だったかな? 戦隊ヒーローか何かのおもちゃを、親の代わりに渡したと思う。「サンタさんからも貰ったのにお姉ちゃんからも貰えるなんて嬉しい」的なことを言っていたような。
 開けていいよ、と告げれば、晴紀くんはいそいそとリボンを解いた。オレンジ色のサテンリボンはしゅるしゅると解かれて、それから濃い緑色の包み紙が丁寧に剥がされる。
「……これって、万年筆?」
 箱をぱかりと開けて、晴紀くんは目を輝かせながら私に尋ねてきた。そうだよ、と返して、私は自分のカバンからペンケースを取り出すと、今彼の手の中にあるものと色違いの万年筆を見せてあげる。
「カードリッジ式のやつだから簡単に使えると思う。お揃いなんて、好きじゃないかなとも思ったんだけど……あはは。私がね、欲しかったの。お揃い」
 私と彼の間にはどうしたって差がある。埋められない差。年齢とか、性別とか、職業とか、いろいろ。服も靴も髪型もお揃いにはできない。でも、これなら――これなら、お守り気分で持ち歩ける。……まあ最近の大学生はあんまりノートとか取らないのかもしれないけどね! そこは気にしない!
「ま、嵩張る物でもないからさ。良かったらカバンにでも入れておいて」
「そうやって防衛ライン張るのさ、お姉さんのちょっと悪い癖だよ。……そんな風に言わなくたって、僕はこれ、すっごく気に入ったんだから。ちゃんと使うよ」
「うぐ……」
 私のしょうもない魂胆なんか見透かされていた。
 やれやれ、と言いながら晴紀くんは万年筆を箱から出して、それを包んでいた包装紙の裏側にくるくると円を描いていく。落ち着いた藍色の輪が何回か描かれた後、彼はひょいとその瞳をこちらに向けた。
「それに僕、割と手で書きたい派だしね」
「な……ら、いいんだけど」
「うん、だからアリガト。……書いた方が覚えられるし、見返せるし、ちゃんと残るって教えてくれたのは、他ならぬお姉さんなんだからさ。自信持ってよ。だってお姉さん、僕のことはなーんでも知ってる、でしょ?」
 くつくつと晴紀くんは笑う。
 はいはいその通りです晴紀くんの言う通りです、とばかりに、私は両手を挙げて降参の意思を見せた。勝ち誇った表情の彼は万年筆を一旦しまい、それから反撃とばかりに可愛くラッピングされたものを取り出してくる。
「メリークリスマス」
 二度目のメリクリと同時に差し出されたプレゼントは、ちょっと重い。中身を検めてみると……そこには、電子レンジで加熱できるタイプの湯たんぽが入っていた。ヒツジのカバー付きのやつ。あと、ハーブティーのティーバッグパック。
「持って帰ってもいいし、うちに置いておいてもいいよ。この前泊まったとき、全然足あったまらなくて寝られてなかったでしょ?」
「うん。ふふ、いいね、電子レンジのやつ。電源式とか、お湯で温めるやつとか買ったことあるんだけど……温めるのが面倒で放置しがちだったから」
「お姉さんって自分のことは結構ズボラだよね〜。まあ、本当は僕がぎゅ〜ってして温めてあげたいところなんだけど、つま先って上手くできないからさ。このヒツジを僕だと思って……いやそれだと僕が足蹴にされるか」
「晴紀くんを蹴って温まる、と。オッケーオッケー」
「蹴らないで!? ……ゴホン。とにかく、ちゃんと温かくして寝てね、ってコト。ま、風邪引いても僕がちゃ〜んとお世話するけど♡」
「遠慮します」
 悪化する気配しかないので。
 ちぇー、と唇を突き出す晴紀くんをよそに、私はヒツジの湯たんぽを取り出して膝の上に乗せてみる。このまま上からブランケット掛けたりすれば、在宅で仕事してるときでも使えそうだ。自分でも言ったけど、レンチンなら面倒くさがらずにできる……気もする。こういうのって自分で買おうとするとやっぱいっか〜ってなっちゃうんだけど、貰うと嬉しいからすごいな……!
 プレゼント交換を終え、半分ほどに減ってしまったクリスマスキャンドルの火を消す。片付けを終えた頃にはもういい時間になっていた。
「晴紀くん、先お風呂入ってきていいよ〜」
「え、いいよ。お姉さん先入りなよ」
「私はもうちょっとお酒抜けてから入るからさ」
「あー、そっか。うん、解った。じゃあお先にいただきます……でもさ、その前に」
「何、んっ……!」
 ちゅ、と軽いリップ音。
 思い出したように広がるケーキの味。甘ったるくて、でもちょっと、爽やかで。
「ん、ぅ……っ、は……! んぁ、ぅ、ふっ……ぅ、あ……!」
「っちゅ、ちゅ……は、ふっ……ちゅ、ちゅ……」
 れろ、と舌が絡められる。手に何も持ってなくて良かった。水足そうとしてグラス持ってたら、絶対落としてしまっていたから。
「んん……っ! は、ぁ……っ……」
 いつもに比べればやや短くキスが打ち切られて、目の前で前より背が伸びた晴紀くんがぺろりと唇を舐める。してやったみたいな顔に、私は決して勝てるわけがないのだ。だってもう、この二年ですっかりそういう関係になってしまったのだから。
「じゃ、また後でね」
「……はいはい」
 最後に触れるだけのキスをもう一度残して、晴紀くんはバスルームへと去っていく。そんなに広い家でもないので、すぐにシャワーが床を打つ音が聞こえてきた。
 残された私は火照る顔を仰ぎながら、グラスに何杯目かの水を注ぐ。ぐいっと一気に飲み干しても、顔に集まった熱はなかなか去ってくれそうになかった。



 何をするかなんて解ってる。解らないわけがない。だって私は晴紀くんよりずっとずっと歳上だし、そもそも去年だって……そう、だったんだから。
 風邪を引かないようにしっかり髪を乾かしてから風呂場を出れば、ダイニングから繋がっている寝室の方から明かりが漏れていた。ダイニングの電気を消して、私はゆっくりとドアを開ける。
 本当にどうでもいいことだけど、晴紀くんの家がワンルームじゃなくて良かったな、と私はこの瞬間にいつも思う。だってワンルームだったら、きっと平静を装って食事なんてできない。ここで彼に抱かれたんだな、って、絶対に思い出してしまうから。
「お待たせー」
 だけど部屋が分かれているから、私はこうやって何でもない顔をして寝室に入ることができるのだ。……まあ、入った後もずっとそれを保っていられるかと言われると、答えはNOなんだけれど。
 ベッドに座っていた晴紀くんが顔を上げて、それからスマホをチェストの上に伏せた。ベッドサイドのランプがほどよい明るさで私たちを照らす。さっきまでの、ちょっと調子に乗っているクリスマスパーティーの時間はもうおしまい。ぎゅ、とシャツワンピース型のパジャマを軽く握ってから、私はベッドに腰を下ろした。
 学生の一人暮らしの家にあるベッドだからあんまり丈夫じゃないということもあり、ギシリとフレームが軋む。それでも二人分の重さに耐えられないほどじゃない。晴紀くんはいつもみたいに笑ってみせて、それから私を手招きした。
「お風呂上がりだからぽかぽかだね」
「晴紀くんもあったかいよ」
「冷たいよりはいいでしょ?」
 くつくつと笑って、晴紀くんは私を後ろから抱き締める。前より背が伸びたせいで、私の身体は彼の腕の中にすっぽりと収まってしまった。するりと伸びてきた腕がシートベルトみたいに私を捕まえて、もう逃げられないな、なんて毎度ながらに思う。
「ふふ」
「……なに、晴紀くん」
「ん〜? お姉さんのお腹、ぽこってなってるな〜と思ってさ」
 私よりも大きな手がゆっくりと下腹部を撫でてくる。そこには確かに、平時より膨らんでしまったお腹があった。うぐ。つまめる肉どころの問題ではない。明らかに食べ過ぎなのが見てとれる。
「ちょ……あ、あんま触んないで……」
「なんで? 可愛いよ」
「その手には乗らないから……っ! だってお腹、これ、太って見える……」
「食べた分膨らんでるだけでしょ。ちゃんと食欲あってくれて僕は嬉しいけど?」
 そう言いながらさすさすと私のお腹をさすっていく晴紀くん。そうは言うけれど、流石にこれは自分でも食べ過ぎだと思う。明らかにぼこっと出ているし、今は寝巻きに隠れているからそうでもないかもしれないけど、この後脱いだらきっとパンツがお腹に食い込んでいてたいへんヤバい感じになっているに違いないのだ!
「晴紀くんだってヤでしょ……太ってるの……」
「これくらい太ってるうちに入らないと思うけどなあ……ほら、僕だってちょっとお腹出てるよ?」
「腹筋じゃん!」
 そりゃ確かに食後だなと解るくらいではあったが、私と比べれば絶壁と言っても過言ではないレベルだった。いや普通に代謝がいいんだろうけど。こんなところでも歳の差を感じてちょっと悲しくなる。……私ももうちょっと運動、しようかな……した方がいいよね……。
「……あのさお姉さん。お腹気にしてるお姉さんも可愛いけどさ、僕も流石に据え膳ーって感じなんですが」
「あっ」
「ま、本当に気になるんだったら今日は脱がないでしてもいいけど。……触るよ、お姉さん」
 ちゅ、と耳元でリップ音。
 次の瞬間にはもう、服の下にごつごつした指が滑り込んでいた。
「っ……ぅあ、んんっ……!」
 宣言通りに服は最低限しか捲らないで、晴紀くんの手がショーツに触れる。骨張った指が媚肉を広げ、布越しに陰核に触れてきた。すりすり、すりすり、と、指の腹がそこに熱を集めるように揺れる。
「あ、ぅっ……! んっ、ぁ、はぁっ……!」
「スイッチ入るの早くてかわいーね。お姉さんも期待してた?」
「して……っ、んぁ、ああっ! っふ、は、あ……っ!」
「あはは、どっちか解んないや。ま、いっぱい気持ち良くしたげるね」
 そう言い終えて、晴紀くんははむ、と私の耳を食んでくる。あ、と思うより先に、艶かしい水音が耳腔に響き渡った。くちゅくちゅと溢れる音にどうしたって身体が反応してしまう。けれど逃げ場なんてもう取り上げられてしまっていて、晴紀くんの左腕は確かにしっかりと私のお腹を捕まえていた。
 ぽっこりと膨らんだお腹の上で、広げられた手が圧を掛けてくる。何もガッチリホールドされてるわけでもないというのに、たったそれだけで動けなくなった。そんな私をまさぐるように、右手が引き続き布越しに秘裂を上下する。
「っう、うぅ……あ、っ! んっ、んんっ……! ふ、はぁっ……! んぁ、あっ……! あっ!」
「ん、ちゅっ……は、ちゅ、ちゅっ……んぁ、んぅ……れろ、れろっ……は、ふっ……れろ、れろれろっ……んっ、ぅ、ふ……っ」
「ひ……っ! は、ぅうっ……!」
 ずぽっ、と耳の奥まで舌が捩じ込まれる。唾液を啜る音がダイレクトに響いてきて、まるで頭のてっぺんからつま先まで電流が流れたみたいな感覚を味わった気がした。何回されても慣れないどころか、どんどん敏感になってしまっている。晴紀くんの手や舌で、全身が作り替えられていくみたいな。
「ぢゅっ、ぢゅっ……! んっ、ふ……はあっ、れろ、れろれろっ……んっ、ちゅ、ぢゅっ、ぢゅううっ……!」
「や、ぁあっ……! んぁ、ああっ、あ! ひ、ぅ……っ、んぁ、ああっ、あっ……!」
 声が抑えられない。抑えようと思っても、一秒と経たないうちに口から嬌声が落ちていく。
 抵抗なんて無駄だとばかりに、晴紀くんの指先がピンと陰核を弾いた。いつの間にか勃起してしまっていたそこは当然だけど一等敏感で、たった一瞬の刺激だけで今までの何倍もの快感が私の身体に広がる。
「ん、っ……、……あはっ、お姉さんもう感じてる。つま先ピンッてしちゃってるの、気付いてた?」
「わか、んな……っあ!? ひぅ、あ、あっ……!」
「うっわ、パンツの中ぐっちゃぐちゃ……お風呂入ってきたばっかりなのに、こんなに濡らしちゃうんだ」
 囁くように耳元で告げながら、晴紀くんの指が今度はショーツの中へと突っ込まれた。ぐぱ、と陰唇を左右に広げられて、下着の中で露出したクリトリスに彼の指が引っ掛かる。
 根本からゆっくりと、指の腹で撫でられた。てっぺんまで行って、今度はそこをカリカリと引っ掻かれて。晴紀くんの手が動く度に愛液がにちにちと音を立てて、それだけでもう何も考えられなくなる。
「見えないけど、触っただけで勃起してるのバレバレって感じ。ふふっ、お姉さん? 先っぽすりすりされるの、そんなに気持ちいい?」
「き、もちぃっ……! あ、あっ……!」
 最早抗うことなどできるわけもなく、私は馬鹿正直に頷くしかなかった。歳上のプライドなんてとっくの昔に捨てている。晴紀くんは自分の腕の中でぐずぐずになっていく私を愉しそうに見下ろすと、ぎゅっ、と勢いよくクリトリスをつまんできた。
「んぁッ!?」
「お姉さんの好きなとこ、今からい〜っぱい扱いてあげる。今日はお姉さんにいろいろ準備してもらっちゃったから、今度は僕の番でしょ?」
「や……ッ、それ、それむり……っ! ね、やだ、はるきくっ、やめ、」
「や〜めない♡」
 やめてあげるわけないじゃん、と心の声が聞こえた気がした。
 気がした、じゃなくて、多分、本当に言ってるんだろうな、なんてくだらないことを思いながら、私は与えられた大量の快楽にガクガクと震えてしまう。晴紀くんの指はしっかりと私の陰核を挟んで、そのままぎゅうううっ♡ と、さっきよりも激しい力で潰した。痛みなんてないけれど、許容量オーバーの快感に私は呆気なく一度目の絶頂を迎える。ガクガクと跳ねそうになる腰は彼の左腕でしっかり固定されてしまったせいで、私は快感を逃すことができずに馬鹿みたいに感じて、果ててしまった。

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